2012.07.07

順調に研究が進んでいます

今日は現在取り組んでいる研究の話です。

以前のブログで、研究室内で複数の研究プロジェクトが進行しているという話をしました。特にここ数週間はもの凄い勢いで研究を行っており、2つのトレーニ ング実験(実際に数種類のトレーニングを数週間行ってもらいその効果をグループ間で比較する実験)が並行して実施されています。そのため、インテグレー ションコア3Fの応用スポーツ科学実験室では連日、朝から晩までトレーニングが行われています。


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写真は連日大活躍の3台のハイパワー式自転車エルゴメーターです。大学院のHaseくんが行っている実験では、30秒間の全力ペダリング(スプリントト レーニング)を2〜4セット行い、その際の発揮パワーを0.1秒毎にパソコンに取り込んで解析しています。今朝も8時半から中間測定を行い、その後引 き続いてトレーニングが始まっています。今日1日で15名近くの被験者さんがトレーニングのために来室されます。そしてトレーニングは明日も続きます・・


11時からは、隣の部屋で同じく大学院生のSasaくんが行っている実験のトレーニングが始まりました。彼の研究では4週間の有酸素トレーニングによっ て、成長ホルモンの分泌反応が変化するかどうかを検討するという、健康増進の観点から実験を行っています。Haseくんの実験とは異なり有酸素運動ですので、全力ペダリングは行わず一定の回転数で自転車ペダリングを行います。隣同士の部屋で行っていても、トレーニングの内容は随分違います。


そして、来週からは体育会陸上部の短距離選手の低酸素トレーニングが始まり、3週間にわたり約20名がスプリントトレーニングを行います。再来週からは、 今度は長距離選手の低酸素トレーニングも始まります。各々の研究、体育会の選手のトレーニングをあわせると1週間で50名以上が並行して、タイプの異なる トレーニングを行うことになります。


そんなことができるのか??と思われるかもしれませんが、幸いうちには自慢の大学院生、学部生がたくさんいますので、お互いに協力してこの数週間を乗り 切ってみせます。また、こういった実践的な研究やトレーニングサポートに積極的に関わることで、通常の授業のみではなかなか身につけることの出来ない(教えることが難しい)、応用力を身につけて欲しい・・教育者としてはそのように願っています。

GOTO


2012.07.06

高校訪問を終えて

 一年のうちでも雨の多いこの時期、やや鬱陶しい気分になる中でも、キャンパスの一角に雨に打たれながらも咲き誇る紫陽花、そして大きく広げたその葉っぱの上のカタツムリの通った銀色の道などを目にすると、前期の講義がもうすぐ終わり、試験が近い、頑張らないと!といったン十年前の学生時代が蘇って来ます。

 こんな中、先週は高校訪問に行ってきました。来年度の入試、大学・学部紹介等の説明の中でも最も喜ばれたのが、同封した資料集の中にあった事務室作成の各高校出身学生のポスターでした。進路指導担当の先生は勿論のこと、保健体育科の先生方、クラス担任であった先生、皆さん教え子の成長と高校生時代を対比させながら嬉しそうに話され、予定時間をオーバーすることがありました。また、多くの高校で直接説明を受けて良かったと言われたことは、本学のスポーツ健康科学部と同名の他大学のそれとの違い、体育学部やスポーツ科学部等との違い等々についての説明でした。改めて"会って話しをする"ことの大切さと、先方が何を聞きたがっているのかをしっかりと把握しておくことの重要性を学んだ週でした。(老ブロガー・ハル)
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2012.07.05

トライアスロン競技中のエネルギー消費量

Hamaです。

先週フルトライアスロン競技中のエネルギー消費量について、「約8,000kcalとお話をしました。

 

でも、トライアスロンレース中のエネルギー消費量は、個人の体格、運動強度(スピード)や、トレーニング状態、運動の効率、気象条件、地形条件等に左右されますね。

それと、そもそもどのようにしてレース中のエネルギー消費量を測定するのでしょうか??

 

実験室の中であれば、エネルギー消費量を正確に算出するために運動時の酸素摂取量を直接測定します。技術的な問題等によりこの方法を複数の選手に同時に適用することは困難です。

なので、研究室内で測定した酸素摂取量を基にしたレース中のエネルギー消費の算出を試みてみました。

 

●トライアスロンレース中のエネルギー消費

でもさらに、フィールドでは、酸素摂取量を直接測定することは難しいので、心拍数から酸素摂取量を予測します。1994年に琵琶湖周辺で行われたアイアンマンレース(水泳3.9 km、自転車180 km、マラソン42.195 km)に参加した男性30名を対象にした結果を紹介します。

 

対象者の平均年齢は36才、平均身長170.9cm、平均体重65.6kgで、体脂肪率は10.9%でした。これらの選手の平均競技時間は水泳(3.9km1時間8分、自転車(180km5時間32分、マラソン(42km)は4時間2分で、合計競技時間は10時間41分でした。

 

計算の結果、水泳中のエネルギー消費は平均で721kcal、自転車競技中は3,984kcalマラソン中は2,983kcal、合計で7,689kcal0.18kcal/kg/min)でした。

この値は、30才代の男性が通常の11時間程度の生活で消費するエネルギー量の10倍以上となります。

すごい数値ですね!!

 

→ 引用 岩根久夫, 浜岡隆文 「運動とエネルギーの科学. スポーツにおけるエネルギーの出納」21章 トライアスロンにおけるエネルギーの出納 杏林書院 より抜粋




2012.07.04

国際平和ミュージアムの教材キット

おはようございます。ma34です。

今日は、先週の1回生基礎演習で訪れた「国際平和ミュージアム」についてのお話。
といっても、展示品や催し物ではないのですが、
面白い取り組みがありますので、宣伝させてください。

実は、立命館大学教員、ミュージアムの学芸員の方、
そして立命館大学付属の先生方を中心としたチームによって、
平和教育のための「教材キット」が開発されています。
(赤沢も一応チームに入っております・・・・が、実質なにもできていないのですが)

この教材キットは昨年度から開発がすすめられ、
今のところ、
1.「現代(さいころくん)キット」、
2.「15年戦争(慰問袋)キット」、
3.貸出パネル「原子力と私たちの生活」

の3種類が完成、貸出可能となっています。

いままで、資料集の中の写真でしか見られなかったもの、
あるいはミュージアムを訪れ、展示品として見るしかなかったものを、
授業のなかで実際に触れたり、見たりすることができます。

また、授業の中で先生方にどのように活用してもらうのか、を示すために、
指導案例も一緒にセットされています。
今は社会科を中心とした授業が想定されていますが、
赤沢が研究対象としている英語科の指導案も将来的にセットできたらよいのでは、と
思っています。

もちろん、小・中・高だけでなく、大学でも活用できる内容です。
まだ完成して間もないのですが、
今後、学校現場で広く活用されることを期待しています。

もしお近くに興味・関心をお持ちの方、興味を持ちそうな方がいらっしゃいましたら、
ぜひ教えてあげてくださいね

平和ミュージアム「教材キット」、詳しくはコチラをクリック!

ma34.

2012.07.03

最近の勉強(たぶんその1)

最近の勉強について、ちらほらと。
前に最近の興味あること、について何か書いた覚えがありますが、
みなさんは覚えているでしょうか。

たぶん・・・

それはさておき、最近の勉強している内容について、
ちょっと伝えておこうと思います。

が、その前に・・・

大人になると勉強しなくても良いのでは、と思っている人はいるかな。
勉強は嫌いだから、受験勉強が終わったら・・・とかやらなくてすむならやらない方が・・・とか。

でも、実際には、大人になってからの方が勉強が必要です!

社会は変わるし、それに応じて必要な知識も変わりますし、
勉強しなければ世の中についていけません。
そのため、みんな一生懸命勉強をしています。

そうそう、最近の勉強だった・・・



ここしばらくは、大学院生と一緒に、ドラッカーの『マネジメント』という本を勉強しています。
ドラッカーについては、ここ数年でとても有名になりましたので、
知っている人も多いと思います。

でも、『マネジメント』の全部を読破した人は多くないはず。

なぜならば、翻訳で3巻セットか4巻セットという量が多く、
内容が濃いため、途中で挫折する人が多い、というものだからです。

内容が決して面白くないわけではなく、むしろ役に立つのですが、
難しくて読むのに時間がかかって・・・で、続かない、ということです。

でも、今読んでいるように、お互いに読むことをノルマにすると、
みんなでがんばって最後まで読み切るはず!という勉強の方法です。
ものすごい途中で挫折前提のネガティブな方法ですが・・・(笑)

そうそう、それで、4巻セットのうち、ほぼ半分まで4月から始めてきました。
あと半分です。
この後は、前期中に終わらせるために、
どこかで丸一日ドラッカー!
いや、丸二日ドラッカー!
という嫌になるぐらいのドラッカー漬をして、読み終えます。

そうそう、その中で私にとって面白いのは、
ドラッカーの企業の捉え方。
社会を構成する重要な機構として、国家にはない役割を企業は持っている、
というところです。

長くなったので、この解説は、また今度かな。
それはおいておき、ドラッカーは、いろんな読み方ができるので、
一度、チャレンジしてみてくださいね。

ではでは。

#うーん・・・長くなってまた今度、が多いような気もする・・・

PS:小さい字コーナー。
今日は院生を・・・
ゼミのNくん、時間をやりくりして、しっかり読んできてね、ドラッカー。

2012.07.02

ロンドン・オリンピック代表選手(我孫子智美さん)来室

201200702-1.jpg先週、女子・棒高跳のロンドンオリンピック代表選手の我孫子さんが研究室に来てくれました。ご存じのように、先日の大阪・長居での日本選手権で、4m40cmを跳んで、日本新記録を樹立、参加標準記録Bを見事に突破して、代表に選ばれました。

 

なぜ、彼女が私の研究室に?と疑問を持っている人も多いでしょう。実は、我孫子さんは、Bjリーグ滋賀レイクスターズの所属です。レイクスターズの仕事をしながら競技を続けています。昨年の春頃、オリンピックを見据えて、さらにパフォーマンスを高めるためには、筋力強化、身体強化を図りたいと考えて、当方を訪ねてこられました。立命館大学スポーツ健康科学部とスポーツ強化オフィースのサポート体制を確立して、現場では湯浅ストレングスコーチ、東アスレティックトレーナーのサポート、そして栄養面ではスポーツ健康科学部の【AB】先生のサポートを受けていました。そのおかげか、肘のけが、靱帯を痛めたことも難なくクリアして、見事に代表を勝ち取りました。

我孫子さんのブログ

http://abikotomomi.shiga-saku.net/

本人曰く、「リオデジャネイロ・オリンピック」を大目標においていて、ロンドンでは、再度日本記録更新をして決勝へ、と考えています。是非、応援してください! 皆さん、是非応援してあげてください。

 

20120702-2.jpg<<今週のちょっと、もっと、ほっとな話>>

先週は教え子の結婚式が会ったばかりですが、2008年卒のゼミ生同士のカップルが結納して、結婚する報告に来てくれました。"Save the date"(結婚式の日を予定に入れてください)のカードを持って。おめでた続きでこちらも嬉しくなります。素敵なカップルで、明るい家庭を築いてくれるでしょう。

 

【忠】

 

 

 

2012.07.01

今期最終の朝食会に思う

今年度ブロガーニューフェイスのma34先生、昨年度ブロガーの一人abc先生の記事にも度々登場している話題です。私の受けもつ基礎演習Eクラスが、先週、2012年度前期最終の朝食会を行いました。

 

 1回生全ての基礎演習クラスが、前日のエポック立命21での1泊に続き、翌朝8時からインテグレーション・コア1階トレーニング室において、O塚先生の指導による「チーム0」を体験します。その後同じ1FのRecOスタディオで8時30分頃から全員で、学部長 Izumi先生を囲む朝食会の準備です。立命館大学生協の協力を得て、abc先生の指導のもと、テーブル配置や配膳の全体、ご飯や副食の盛りつけと給仕等々、即実践場面に全員を直面させます。みんなが手分けして連携プレイが必要なところです。

 

「裏方さんとしてスポーツ選手やチームをサポートする時には、テキパキ動かない人は信頼されません」と先生より叱咤。最終人数の確認でも1~2名の狂い。準備の最後まで5~6人の人たちが調整的な動きに苦心していた様子などを見て、「おい、Eクラス、実践の「身構えと気構え」が出来ていないぞ」と、私は少々ガックリでした。

 

 やっとのことで学部長の挨拶、そして「いただきます」に至り、食事の間にはだいぶうち解けた雰囲気になってきました。朝食を取ることの大切さ、食事内容・栄養のバランスの大切さ、等についてのabc先生の話を結びに、「ごちそうさま」でした。

 

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 次は後片付け、準備の時とは全く異なった連携の良さ、全員のテキパキ動く様子が目立ちました。「何だ、できるんじゃないか、君等!!」と、今度の私は内心うれしく感じていました。全体を見て調整的なコミュニケーションと動きを図ること、この活動の意味や値打ちを分かりながらも、準備の時は多くの人が遠慮して「指示待ち」をしていたのだな、と私は先ほどの「早い決めつけ」を少々反省しました。

ここには、その片付けのときの写真を貼り付けておきます。

 

1回生基礎クラスの全てが行う共通の事項には、hama先生の指導によるMR測定の原理理解と測定室見学、図書館職員による図書館ガイダンスおよび学術情報検索実習、等々が含まれます。この他に、週2回あるプロジェクト英語の授業は、基礎演習クラス単位で行われています。

このように小集団教育の核となるのはクラス単位での授業です。学生の側からみればクラスは同時に自治の単位でもあります。学生自治会が自主的に組織する「オリター」がクラス活動を援助するために、クラスごとに3~4名ずつ毎回参加してくれます。それにクラスやクラス内のグループ活動への援助をアカデミック・アドバイザーが担当してくれます。各クラスには、4~5名の2回生援助担当学生が張り付くことになります。

さらに、クラス担当者間や教員と援助担当学生との間の連絡調整、クラス活動の進度や方向付け等々に奔走する事務局の活動を含めると、学部として相当の力量を配分している授業であり、1回生の大切さを有言実行しているとも言えます。

 

クラスいう、学校生活を送るための「生活集団」を「学習集団」に転化させることが大切な視点です。集団学習を通じて、学習は最終的には個々人に定着するものです。そのためには個々人が何らかの狙いに対して、少しばかり先の自分自身のイメージを創り上げることができるようになることを目指します。誰からも強制されていないし、不可分・不可替の統一体として自分がこれに取り組んでいるのだ、という姿を形成、確立させることです。集団(マス)でなく個を見てくれという、学習者個々の強い要求があります。この一人ひとりの思いに応えるために、担当教員や援助担当、学部スタッフのチームがある、というのが理想です。

 

 

【善】

 

 

2012.06.30

理論と実践

今日も授業に関するトピックです。スポーツ健康科学部で現在担当をしている「エクササイズプログラミング論」という授業を以前に紹介しました。私はスポ健では「トレーニング科学」や「スポーツトレーニング論」という授業も担当しているのですが、この授業はこれらの科目とは異なり、トレーニング科学の知識や理論をもとに実際にトレーニングプログラムを作成するという実践的な内容です。


そもそも、スポーツ健康科学という学問自体が応用領域で、その中でも私が関わるトレーニング科学はきわめて実践的な分野です。したがって、知識だけでなくて、「実践する」というプロセスが必要になります。ただ難しいことに、「実践する」ためには、確かな理論と知識を身につけることが求められます。


さて、
「エクササイズプログラミング論」の授業も残りわずかです。これからは「実践する」点を強調し、授業内でどんどんトレーニングプログラムを作成してもらいます。また、それと併せて、まさに今、現場でストレングスコーチやコンディショニングコーチとして体力トレーニングの計画をたてていらっしゃる方々から生の情報を提供していただければと考えています。このことに関して1つ残念だったのは、プロ野球の某球団でストレングスコーチとして選手の指導にあたっていらっしゃった方にお話を依頼し、授業の主旨にもご賛同いただいたのですが、今年からメジャーリーグで勝負をしているダルビッシュ投手のサポートとしてアメリカに滞在しておられるとのことでした。


アメリカに移り明らかに身体も大きくなったダルビッシュ投手、どのようなトレーニングを取り入れているのか・・・、シーズン中のウエイトトレーニングの取り入れ方は・・・など非常に興味のあるところです。シーズンが終わり帰国された後に、授業とは別の形でお越しいただき、お話を伺う機会をセッティングしたいと思います。その時にはごのブログ内でアナウンスしますので、ぜひご参加下さい。


GOTO

2012.06.29

亀井君学会デビュー!

 前回ご案内しましたように、エポック立命を会場に第40回日本バイオフィードバック学会学術総会(総会会長荻原情報理工学部教授)が開催されました。今日唱われている学際的、異分野融合の典型的な学会で、工学、医学、心理学部門から成り立っています。バイオ=生体(信号)をフィードバック=帰還することにより、セルフコントロール(自己調節)能力を高めることを意味しますが、目的は心身の健康であり、スポーツにおいては自身の持っている能力を最高度に発揮するための手段ともなっております。今回亀井君は、「調子の良さに関する精神生理学的研究」を発表しました。選手の報告する調子の良し悪しの客観的根拠を脳波などの生体情報から探ってみようといったかなり野心的な研究であり、会場からも今後の研究の展開に期待する意見もありました。筆者は「スポーツ健康科学とバイオフィードバック」といったテーマで50分(資格認定の単位)ほど話をしました。

 また、2日目の特別講演では「未来を拓くヘルスイノベーション」について牧川方昭教授(理工学部ロボテイクス学科・研究部長)から「我が国の科学技術は間違いなく世界のフロントランナーの位置にあり,フロントランナーになった時点から企業の悩みは深い."もの"を売ろうにも,消費者は既に豊かになり,欲しいものがない.そのためか,"人類の最大の関心事"である健康・医療・福祉の分野に進出しようとする企業からの相談は非常に多い・・・・ライフサイエンスの成果を活かして製品を差別化・・・・」との現状分析とこれ

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からの在り方についての提言がありました。(老ブロガー・ハル)
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2012.06.28

エコではないスポーツの話 その2

Hamaです。

先週に引き続き、トライアスロンのエネルギー利用についてお話します。


先週言い忘れていたのですが、トライアスロンがどれだけエネルギーの無駄使いをしているのか示していませんでした。

フルトライアスロンではなんと、1回のレースで8,000kcalのエネルギーを消費しています!!

 

では、まずその基礎的な知識の習得から始めましょう。

「なぜトライアスロンの選手が、10時間以上も運動を続けられるのでしょうか?」

その答えは・・・

 

「有酸素代謝系の優先的な利用と脂質代謝の亢進、それに伴う糖質(グリコーゲン)の節約」に集約されます。

この点に関して、良くトレーニングされた持久競技選手においては代謝面での様々な改善が起こっています。

それは、心拍出量や筋血流量の増加、筋内の毛細血管の増加、ミトコンドリアや酸化酵素活性の増加などによる有酸素機能の向上、体内グリコーゲン蓄積量の増加、筋内の脂質代謝酵素活性の上昇による運動時の脂質代謝能力の向上などが起こっているのです。

ちょっと難しい話になってしまいましたが。。。

 

このような体の適応があるおかげで、トライアスロンの選手は比較的強度の高い運動を長時間にわたって続けることができるのです。

写真はうちの研究室の学生です。

現在2名がトライアスロン競技に参加しています。

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