2012.06.07

運動中の間接的エネルギー源は??

Hamaです。

まずは復習です。
間接的エネルギー源とは、「糖質」、「脂質」、「タンパク質」です。

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日常的な有酸素運動では間接的エネルギー源のうちタンパク質(アミノ酸)は
ほとんど使われませんから、脂質と糖質のみを考えればよいことになります。

運動中の脂質と糖質の利用割合は、主に3つの要因で決まります。
つまり運動時間、運動の強さ(強度)、およびトレーニング状態が関係します。
ちなみに、体重70kgの男性の場合、体内の糖質貯蔵量は2,000~2,500kcal
(筋肉内グリコーゲン300~400g、肝臓内グリコーゲン100g、細胞外液グルコース20g)程度です。
体脂肪率15%とすると、脂肪が10㎏程度ありますからその脂肪としての貯蔵エネルギーは
70,000kcalつまり30倍程度となります。


運動強度(最大酸素摂取量に対する割合)およびトレーニング状態と脂質および糖質の利用割合を
図2に示します。

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横軸は運動強度、縦軸は脂質と糖質の利用割合が示されています。
グラフには幅(黒い帯状の部分)がありますが、帯の上の方はあまり運動トレーニングを
していない人、下の方はよくトレーニングしている人のデータです。

この図から分かることは、身体活動強度が低い(家事やゆっくりした歩行など)
うちは脂質と糖質が共に50%程度使われ、中等度~高強度の運動
(ジョギングやサッカーの試合など)になると糖質が多く使われ、もうそれ以上
できなくなる強度ではほとんど糖質のみが使われるということです。

また、よくトレーニングをしていると運動強度が高くなっても脂質を
ある程度使うことができることも分かります。


【今日の1 shot!!】
金星の太陽面通過!
滋賀大学の江﨑先生から提供いただきました。
画像の倍率を上げていただくと分かるかと思いますが
黒点やコロナが見えます。


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【Hama】


2012.06.06

ディベート大会(基礎演習)

こんにちは。ma34です。

今日の基礎演習は、先週の準備時間を経ての「ディベート大会」でした!
A(赤沢クラス)、Dクラス(小沢先生)、Gクラス(種子田先生)、Iクラス(山浦先生)の合同・対抗で
各クラス4チームに分かれての激戦でした。

すべてAAさんの企画・実行だったので、教員はほとんど何もしない状態でしたが、
準備段階から「ディベートとは何か」、各グループの準備についての支援などなど、
AAさんのがんばりのもと、今日のディベート大会も大成功に終わったと思います。
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テーマは二つ。
①選手の移籍金は高額であるべきだ
②Jリーグのように指導のライセンスはすべての競技に必要である

どちらも、先週の準備段階では、そもそも「指導のライセンスって何?」という疑問も出ているほど
結構難しいテーマ設定だったように思います。



けれども、今日の様子(私が見ていたのはR401)では、
みんな相当の準備をしてきたのだな、と思わせる非常に良い内容でした。

相手に伝えようとする姿勢はどのような姿勢か、
論理的に話すためにはどのような順番で話せばよいのか、
根拠として持ってくる事例はどんなものがよいのか、
質疑の時間にはどこを突けば効果的か、

どのチームも一生懸命、真剣に議論している様子に感動しながら聞いていました。
自分のチームが戦う場面でなくても、オーディエンスとして
「そこを突くんじゃなくて、この論点を攻めなあかんやん!」というつぶやきや、
「一貫性が欠けてるんちゃう?」という鋭い指摘、
「なるほど、そういう資料を見せたら強いな」という分析をしていたりと、
私も場を共有していて多くのことが学べた時間でした。

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←資料メモと、相手チームの発言のメモ。
 文字がびっしりです!


わがAクラスの成績はどうだったのでしょう?
私の部屋のチームはみごと勝利!、出会ったクラスの子も「勝ったよ!」との声。
準備をがんばった甲斐がありましたね!




今日のこの経験を糧にして(勝ったチームはもちろんのこと、負けたチームも)
後期のゼミナール大会へつなげていってほしいと思います。







サブゼミの時間も、今日は盛りだくさん。

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AAさん企画の「ワールド・カフェ」でした。
途中までしか居られなかったので、残念だったのですが、
それぞれの将来の夢や興味のある領域ごとに、
各クラスを超えて集まり、設定されたテーマをもとにアイディアを出し合う、というものでした。

まずはクラスを超えて、同じような興味を抱く人との出会う、
貴重な機会になったかと思います。

にしても。
ワールド・カフェという方法を採用したり、
日々の基礎演習の進め方についてのアイディアだったり、
AAさんの企画力に脱帽する最近です。
2回生、というのを忘れてしまうくらいです。

ゼミ大会にむけて、そろそろ本格的に考え始める時期。
AAさんと一緒に、実のある授業・時間を作れるよう、
考えていきたいと思います。

2012.06.05

協同組合

先週総代会について、そして立命生協についてちょっと書きましたが、
最近、協同組合について勉強をしているので、ついでに2週連続。

さて、協同組合と言うと、あまりイメージがはっきりとしないと思いますが、世界中に存在しています。

基本は、一つ一つで小さいものでも、集まれば色々できる、いうことです。
新しい機械を買って、いっぱい製品を作ろうと思っても、
一人では使える額が限られますが、みんなでお金を出し合えば、
色々と買うことができます。

こんなことができるのが、協同組合です。




例えば、農業での農協(農業協同組合)とか、漁業での漁協(漁業協同組合)や、
生産に関わる協同組合、また同一の業種の協同組合など、色々あります。

例えば、イタリアの地震で被害を受けた中に、パルメザンチーズの工場がありました。
この工場も協同組合によって運営されています。
また、美容業にも協同組合があって、お互いに後継者育成などで協力し合って、活動をしています。

協同組合と言うと、真っ先に生活協同組合(生協)が思い浮かびますが、
それ以外にも色々ある、ということになります。

そしてこれらの協同組合の全ては、自分一人ではできないけれど、
みんなが集まれば何かができる、ということが基本にあって、
そんな具体的な活動を重視しています。

協同組合のイメージはついたかな。

さて、問題。
スポーツでは協同組合は必要でしょうか?

答えは、また来週(忘れたら、ごめんなさい)

PS:これから色々な高校にご挨拶に伺うことが増えていきます。
こんな学生がこんな学びをしている、ということを先生方に理解してもらいに行くのですが、
いろんな人に会うのが楽しみで、またいろんなところに行くのも楽しみです。

2012.06.04

生涯現役研究者

先週は、出張でトロント、バンクーバー、サンフランシスコへ行ってきました。トロントでは、共同研究を行っている國部さんが、ヨーク大学の「視覚研究センター(The Centre of Vision Research) http://www.cvr.yorku.ca/ で在外研究中でしたので、研究室の案内と最近の実験を見せてもらいました。

20120604-1.jpg この研究センターでは「視覚」を、心理学、運動科学、工学の観点を統合した形で研究が進められています。研究スタッフも豊富で、カナダ外からの留学生、PDが集まっていて国際色豊かな構成です。

 今回の訪問で一番驚き、刺激を受けたのが、Howard先生です。御年84歳で、今なお毎日実験室に通い、毎日実験データを出しています。論文発表、学会発表も精力的に行われているようです。私が訪問したのは、土曜日でしたが、ほとんど誰もいないオフィースに早くから来られて、実験機器の改良、資料作成をされていました。(写真左、Howard先生、右、ポスドクの藤井さん)

 

20120604-2.jpg Howard先生が、最近、改訂された本が写真にあるものです。もう1冊あって、3分冊になっています。いずれも電話帳の厚さほどです。これらの本のリファレンス(引用文献)が何と1万編あげられています。毎日1つの論文を読んだとしても約30年かかることになります。案内してくれたポスドクの藤井さんによれば、これらの本を理解できれば「視覚」のことは大抵分かるとのこと。この分野のバイブルとして知られている著書です。

 生涯、研究を続ける!ということのお手本を目の当たりにすることができました。「飽くなき探求心」を持ち続け、今でも豊富なアイデアで、新しい実験を練って、自ら機械を工作して、毎日実験を続けておられるHoward先生に、「続ける」ことの意味、大きさ、力を学ばせてもらいました。

 

【忠】

 

 

 

2012.06.03

ヒューマン・エラー

 先週、BKCから自宅に向かう途中の高速道路で、誤りを犯してしまいました。二十数年ぶりのことでしたから、少々ショック、反省しきりです。事後処理後の帰り道、急に頭に浮かんできたのがタイトルの「ヒューマン・エラー」ということでした。


 エラーとは、目標からの偏差あるいは望ましい結果からの逸脱を表します。この隔たりをゼロにする働きがフィードバックと呼ばれるものです。運動学習での初心者は、エラー発生源です。①目標を明確に把握していること、②エラー検出ができること、③エラーを修正する手立てを身につけていること、④フィードバック情報を利用できること、目標追求するシステムには、これら4つが備わっていることが必要だと言われます。初心者はこれらの個々がバラバラで未形成だからエラーも多種多様だ、ということになります。

 認知心理学の分野においては、ヒューマン・エラーは、すべての人々に共通する本性に根差したものだとされています。それは、注意力の限界ということです。人間の感覚能力は優れていて、感覚上は非常に多くのものを見たり聞いたりできます。また、記憶力も優れていて、繰り返しによって多くを記憶に定着させています。けれどもこの優れた感覚と記憶とをつなげる中間に弱点があります。それは注意の能力です。人間の注意力がボトルネックなのです。
運動が上手くなるとき、動作組み立て上必要な身体運動部位の活性化(身構えと実行)と周囲の情報処理をより一層容易にする対処方法とを身につけます。①選択的に注意を払って、自分の次の行為に意味のある重要な刺激の到来を待つ、②どの重要刺激がいつ現れるかを代表する手がかりをつかむ、さらに③個々の細かい情報を集約する情報(チャンク化の働き)を積極的にとらえ利用する、等々は、典型的な熟練行動の一部です。

 スポーツや遊びでのエラー克服の活動は苦労があるけれども楽しいものです。けれどもヒューマン・エラーは他の分野、特に「人間-機械システム」や「人間-機械-装置システム」等における事故発生の原因や予防のシステムを開発する分野で、より広範に研究されています。航空機事故、生産プラントでの事故の調査報告などでは、情報過多の現代社会がしばしば人間の注意の限界を超える課題を人びとに課していることに警告を発しています。

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 ずいぶん前に勉強したことですが、認知エラーには、錯覚、見間違い、聞き違いが含まれます。そもそも私たちは、不完全な入力情報を頭の中で常に再構成しています。この再構成の過程には、「知識、経験、期待、欲求、無意識的推理など」が関わっています。
 
 今回の私の動作のエラーは、まさにそのときアクセルペダルをより一層踏み込んだことです。追い抜き時にチラッとみた白色セダンの「H」マークを「Ho○da車、車種はL○end」「覆面はN社のS車かT社のC車が通常」「ここは、そのまま反省思考(フィードバック)働かせず継続ゴー(フィードフォワード)」という生半可な経験知識と期待で、運転席をよく確かめずに(後からみれば、白いヘルメットにスカイブルーの制服で目立つもの)、次の行為の意図を早々と決定したことです。

 一般に、動作エラーの内、意図がすでに間違っていたものを「ミステイク」、意図どおりに動作ができなかったものを「スリップ」と呼びます。前車の間違った意図を形成する要因の1つが、認知エラーということになります。
 「注意、熟練、知識」の3拍子がそろっていてもエラーをすべて防げるというわけではないことを、すでに様々な研究が示唆しています。おかげでヒューマン・エラーの話題を思い出しました。私の側から勝手にみれば今回はエラーでしたが、天からみれば違法行為そのものであったと深く反省させられます。この話題をさらに深める人には、かつて参考になった以下の文献をお知らせしておきます。

  JAMES REASON(1990) "Human Error", Cambridge University Press.
  大山正・丸山康則編「ヒューマンエラーの科学」麗澤大学出版会、2004年
 * 写真は、A,B二人のパフォーマンス・エラー、恒常エラーはA<B、変動エラーではA>B、絶
   対エラーではA=B、であることを示す典型図

【善】


2012.06.02

ACSM(アメリカスポーツ医学会)に参加しています

IMG_1099.jpgのサムネール画像
今週はアメリカスポーツ医学会(ACSM)に参加するためにサンフランシスコに来ています。スポーツ健康科学部からは、教員やポスドクの先生方、大学院生、学部生を含め何と総勢19名が参加です。日本から参加している大学としては、おそらく最大の規模だと思います。チーム立命館、良く目立っています。


普段は大学教員としての仕事もあり、なかなか勉強する時間を捻出することが難しいのですが、学会に参加するとたくさんの収穫がありますし、何より良い刺激になります。そして、今回は3人の大学院生と2人の学部生が発表をしています。全員ポスター発表(ポスターを掲示して、そこに来た参加者とディスカッションをする)ですが、立派に英語で対応をしていました。スポ健での英語の授業が生かされています!

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たくさん写真があって全部掲載したいのですが、その中から厳選した5枚を・・・

GOTO





2012.06.01

今日は統一補講日

京都駅でJR奈良線から琵琶湖線に乗り換えたら、いつもの土曜日と違ってハイキング姿の乗客の中に多くの学生が乗っておりました。携帯でコミュニケートしている学生、ノートパソコンを開き難しい顔をして数式を展開して学生、ウトウトしている学生と、それぞれの時間を有効に使っている?学生達と同じボックス席になり、今日は統一補講日だということに気づきました。もちろんキャンパス内は平日変わらぬ多くの学生がおりました。

 統一補講日という制度は、昨年着任した筆者には初めての経験でした。大学数の増加にともない(当然学生数も増えています)、大学教育の質の保証が叫ばれ、それと共にクラスマッチ的な内々の論理で可能だった諸々のことが、グローバル化といった国際的な高等教育の影響を受けざるを得なくなったこと等が、この制度の背景にあるのかとも思っています。

よく、量≠質ではないと言うものの、質の保証の第一歩は、機会(講義回数)の保証から。その中から学生諸君が、将来必要となるであろう知識や技術を修得し、これからの成長と向上に役立ててもらいたいと願っています。(老ブロガー・ハル)

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2012.05.31

無酸素性ATP産生

Hamaです。
先々週に引き続き、ATPの話をします。

そうです!!無酸素性の代謝です。
無酸素運動はわざわざ外から酸素を取り入れる必要がなく、
筋肉に貯えられているクレアチンリン酸(リンが1つ入っています)や
糖質(グリコーゲン)から直接ATPを作るタイプの運動です
(短距離走や重い荷物を持ち上げることをイメージしてください)。

 ですから、素早くたくさんのATPを作ることができますが、
貯えている量に限りがあることや、無酸素的に糖質を分解する
(解糖系といいます)と乳酸という疲労物質が筋肉にたまることにより、
疲労してそれ以上運動ができなくなります。

 無酸素代謝を日常生活で使う機会は少ないのですが、会社や学校に
遅れそうになって階段を駆け上がったり、バスの急発進・停止の際に
吊り革をつかんだり、強く踏ん張ったりする時にはこの代謝を使っています。

【今週の1 shot!!】
今週はアメリカへ学会に参加しています。
スポーツ健康科学部からも、たくさんの先生方が参加されています。
写真はホテルの近くを走っているケーブルカーです。
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そして、もう1枚!
アメリカにてとある日の食事です。

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【Hama】





2012.05.30

研究入門1クール目終了。

ma34です。
今週は2回生の小集団科目「研究入門」についてです。

研究入門は、7週を1クールとして、前期2クール、後期2クールの4クール構成になっています。
先週は、その1クール目の最後の週でした。
最後の週には、私からのそれまでのレクチャーを踏まえて、
3名~4名のグループに分かれて、自分たちの決めたテーマについて発表する、という
課題が出されていました。

私の担当はAクラス。
少しおとなしめ?に見えるクラスも、
第7回目のグループでのPPT発表が見えてくるにしたがって、
グループ内で役割分担をしたり、議論・交流をしたり、と
少しずつリーダーシップを発揮する人が見えてきて進んでいきました。

私の計画・遂行の力量不足もあり、発表にむけてスイッチが入るのが遅くなってしまいましたが
(もっと最初の方で、課題意識を持てるような取組をするべきでした。反省!)
時間のないなかで、各班とも整理されたPPTが出来ていたので、驚きました。

班のテーマは、たとえば
「新学習指導要領における武道の必修化~なぜ柔道が選択されるのか~」
「ダイエットと教育」(正しいダイエットとはなにか、学校教育でのダイエットに関する教育の現状と提案)
「子どもの体力低下と楽しい体育」
「体育嫌いを生まないための楽しい体育のあり方」

というものでした。(少し表現を変えてあります)

自分たちが勝手に考えた主張ではなく、資料に基づいて意見を整理したり、
現場での実践例を紹介しながら主張を確かなものにしたり、と
資料収集からPPTの作成まで、本当に時間がないなかで、面白いものも多かったと思います。

教育コースに進みたいと思っている学生さんはもちろんのこと、
あんまり興味がないなあと思っている学生さんも、
スポーツを愛する子どもたち(大人)、健康を自ら意識できる子どもたち(大人)を育てていくときに、
学校教育、そのなかでの体育科は、とても大きな影響力を持っているということを改めて
感じて、教育についても関心を持ってもらえれば、と思います。

第2クールがまた来週から始まります。
Bクラスのみなさんと新たにお出会いできるのを楽しみに。



2012.05.29

大学生協と福利厚生

5月26日に立命館生活協同組合の総代会に行ってきました。
ついでに、今年で50周年。

立命館生協への関わりは長くて、確か2000年に初めて理事になりました。
その後理事が続いていて。。。ここ3年ぐらい?は副理事長をしています。

それはさておき、大学での生活で生協は欠かせません。
それは、食や本や下宿、旅行など、様々なことをしているからです。

これにも長い歴史があって。。。
元々は大学と学生で運営していた食堂や購買を、
協同組合という形で運営したらどうか、ということから始まったものでした。




このことは、けっこう忘れ去られていますが。。。

その上で協同組合の特徴を書きますと、
株式会社(通常の会社)は、出資者は限られていて、働いている人や利用者は、
ほとんどの場合、出資者(株主)ではありません。

一方で協同組合は、出資者以外が利用することができません。
つまり、原則的には協同組合の一員として活動する、
そのことを前提に利用が認められています。
(最近は必ずしも出資者としての意識がないですが)
そして、出資者である限りは、協同組合の経営に関わる権利を持っていて、
その権利を行使することができます。

そんな権利を行使する機会が、企業の株主総会と同じ意味を持つ総代会です。
原則は一人一票なのですが、組合員が多くなると全員の投票が現実的ではないため、
組合員の代表者である総代を選出し、その総代が投票します。
役員を含めて、決算と予算など全てが投票対象となります。
当然、投票によってひっくり返る、ということはあります。

ざっくりですが、こんな組織が大学の生協で、そして利益よりも組合員のために、活動をしています。
そのため、営利企業に比べて原価率が高くて、儲かっているようで儲かっていません。
普通の企業であれば、営業日数も1年のほとんどを占めることができますが、
大学生協は開講期間が全て。

こんなところもあったりします。
長くなったので、今日はこの辺で。

もっと生協のこと知りたい、というリクエストがあれば、忘れない限り連載します。。。
というよりも、言いっぱなしが多いので、継続希望の内容があれば、誰か声を上げて教えてください。
みなさんの希望にお応えします。

ではでは。

PS:小さい字コーナー。最近の一人受け。
日本経済新聞の私の履歴書に掲載されている桂三枝のものが、けっこう面白いです。
アマゾンで輸入版991円均一セールをやっていて、10枚ほど衝動買いしました。
温泉+読書をしてみましたら、けっこうゆったりできました。
以上、開陳気味の一人受け、でした。