2011.07.24

健康運動指導士勉強会やっています

台風も過ぎ、夏の暑さも戻りつつある今日この頃ですが、
みなさん、いかがお過ごしですか?

スポーツ健康科学部では、樹義先生を中心に、
健康運動指導士勉強会を行っているのですが、
先週の会では、実際の現場で、健康運動指導士として
働いておられる高力さん (財団法人 近畿健康管理センター)が
来て下さったので、私も、聴講させて頂きました。

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ご講演の内容は、現場での経験に基づく、実際の仕事内容、
将来の展望、なぜ健康指導士を取得されたのかに渡る、
幅広いもので、非常に興味深かったです。

また、学会で報告された
「職域におけるヘルスアップ教室の取り組みとその効果」
についても紹介して下さり、スポーツ健康科学部が掲げている
「理論」と「実践」の融合の具体例を示して下さり、
参加した二回生も、とても刺激を受けている様子が感じられました。

我々の学部からも、続々と健康指導士が育ち、
日本人の健康増進の一翼を担ってくれる事を期待しています。
それでは、また。失礼致します。
                敦





2011.07.23

スポーツ健康科学部(学会)広報担当に感謝

今回は6月29日に登場してもらった、スポーツ健康科学部学会学生委員の下崎君から紹介頂いた國島紗希(2回生)にお話を聞かせて頂きました。

 

國島さんの活躍を知らない人はいないとまで言われるくらい、スポーツ健康科学部のために活動してくれている仲間です。特に國島さんは、スポーツ健康科学部学会の広報担当者として、学会の活動やスポーツ健康科学部の様々な学びを紹介しています。「今は、すべてが手探り状態で、まだまだ学部の特色が出し切れていないです」と厳しい評価をしておられます。他学部の学会の広報から学ぶことは多く、特に経済学部を目標に頑張りたいそうです。

 

学会へは、伊坂先生はじめ多くの先生方のアドバイスがもらえるので非常に助かっているそうです。大学に入学するまで、教授の先生方は遠い存在のように思っていたそうですが、高校の先生よりも親身になってサポートしてくれることに驚いたといいます。

本当に先生方が身近におられるので、学びの幅が広がるそうです。例えば、学会やオリターのメンバーが中心になって「ResmileのO結びチャリティ活動(新聞でも報道されましたね)」が行われました。東北大震災の復興支援で、何かしたい!とにかく動きたい!と仲間ともやもやした感情を出し合っていたら、伊坂先生らのアドバイスもあって、スポーツ栄養学(海老先生)で学んだことを生かした自作おむすびを販売し、収入を義援金として寄付するという活動を始めたそうです。

集まった10名以上の仲間とともに、4月12日から29日までの12日間の活動での収入22万円を義援金として赤十字に寄付することができたそうです。企画する者、おむすびを購入する者が一体となって企画を成功させましたね。

 

この活動の中で、何かをしたいと集まった仲間を一つのチームとして動かすことが難しさを学んだそうです。マネジメント力の重要性です。リクルート社は、多くの企業が採用段階で学生にマネジメント力を求めているといます。私は、國島さんのお話を聞き、学生らのマネジメント力の向上のために、学生らが教室から飛び出し仲間と共に汗を流し、お互い評価し合う学びの環境作りが、私たち教職員に求められているのだなと思いました。

 

CIMG1408.JPGところで、國島さんは橋本先生や家光先生の授業でスポーツを見る目が変わったといいます。「ミトコンドリアから見るスポーツ」「遺伝子から見るスポーツ」って、これまでの発想になかったと。立命館のスポーツ健康科学部の学びの自慢できることは、さまざまな角度からスポーツを語る学びの環境だといいます。本当に毎日が楽しく、刺激一杯の学部だそうです。

 

國島さんからまだまだ沢山の話を聞かせてもらっています。ぜひ皆に伝えたいと思いますので次回続きを紹介させて頂きます。

 

 

 

【shine】

 

 

 

 

 

 

 

 

 


 

2011.07.22

ECSS pt2

Hassyです。
台風が去って大変涼しくなりましたが、また猛暑だとか。。。
大学ではいよいよ明日から定期試験の開始です。

ECSSの中日には私の口頭発表がありました。
これは、日本体力医学会とヨーロッパスポーツ科学会議の合同シンポジウムとして採用されたもので、日本体力医学会からは学術奨励賞を賜りました。
先週の香先生のブログでご紹介いただいたように、(大受けはしませんでしたが、)ジョークを交えて頑張って発表してみました。
詳しくはまた体力科学に報告書として掲載されますが、活発な質問を多数いただき、大変有意義でした。

また、その夕方には口頭発表Molecular1のセッションの座長も務めました。
2009年京都で開かれたIUPSで国際会議の座長を務めましたがhttp://www.iups2009.com/0220/index.html#3
そのときはボスのGeorge Brooksも一緒でした。
今回は単独、しかもセッションがMolecularというだけのくくりで演題内容も多岐にわたるため、自身の発表よりも不安でしたが、何とか?務めは果たしたと思います。
特にIzumi学部長も精力的にされている高強度間欠的運動の持久性能力に対する効果についての発表が盛んで、私も興味深かったです。                         
IMG_1737.JPGのサムネール画像
聴講者のなかにも、面白いセッションだった   
と言ってくれた先生もおり、肩の荷が下りました。


写真は、同セッションの発表者であった
順天堂大学の関根先生の撮影です。
素晴らしい発表をありがとうございました。

さて、いよいよ最終日、初の海外という院生の
K村君のポスター発表です。

教員が多数見守る中での発表でしたが、
しっかりと落ち着いて発表しており      
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素晴らしかったと思います。        
質問にも必死で応えており、本当に
よかったと思います。

そして最後は皆で集合写真。(K村君の充実した顔が印象的です)
川崎医療福祉大学教授の小野寺先生に撮っていただきました。ありがとうございました。  
今回同行させていただきました國學院大学の林先生
/shs/blog/archive/detail/?date=2011-03-11   や、
早稲田大学の河野先生も一緒です。                   
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最後にロンドンに立ち寄ったときには
非常にいい天気で、10Kマラソンが開催されていました。

写真の背景はMoto先生が愛してやまないビッグベン。
ゼッケン番号から5万人近い参加者があったと思われますが、
皆楽しそうに走っていました。
2m近い大きな男性も走っており、大時計との対照が面白い絵です。
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2011.07.21

文武両道

 先週、リバプールのECSSに引き続き、国際運動免疫学会(ISEI: International Society of Sports and Scienceでオックスフォードに行ってきました。ISEIは2年に1度の学会で、前回はドイツのテュービンゲン、その前は日本(仙台)で行われました。今回は、大学院時代の指導教官である永富良一先生はご不在で、日本人も少ない学会となりましたが、寄付金を募るイベントを組込んでくださいました。本当に感謝です。(写真:下2枚)

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私の専門分野の学会発表でしたが、時間的にぎゅうぎゅう詰めのプログラムの中で、ポスターセッションで有意義と言えるディスカッション出来なかったことが残念なので、次回、2013年開催予定地のオーストラリアでは、もっと研究を発展させて、オーラルで発表しようと考えています!


 

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恐竜博物館でWelcome Receptionがありました。(写真:上2枚)小さな頃から恐竜が大好きです。どのようにして大きな生体を維持してきたのか、その生体にとても興味があります。もう実験でメカニズムを明らかにすることが出来ないからこそ想像が広がり興味深いです。さらに、どのようにして滅びてしまったのか、世界では様々な論争が繰り広げられていますが、誰もその現場に立ち会った事がないからこそ不思議な魅力を感じている気がしています。



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 さらに、不思議な発見がたくさんありました。Merton collegeの中庭(左)、入ってすぐ(右)。どうして芝生に入ってはいけないのに、こんな広い空間があるのか???

しかも、オックスフォード大学のほとんどの敷地内には意味をなさないレンガの壁があったり。。。まるで「不思議の国のアリス」の世界でした。謎が多いのですが、美しい外観、が「自由な思考?」や研究にも反映されているのかもしれません。外観を大切にするからこそ、1300年代からの建物が人為的に傷つけられずに残っているのかも!?と勝手に想像していました。



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自転車とロンドンバスのツーショット(左)。大学時代に授業で習ったMorrisらのロンドンバスの車掌と運転手の心疾患リスクの研究を思い出し、ツール・ド・フランスニュースをやっていた影響もあり、思わず撮ってしまいました。今回のレース、日本人は出ていなかったのが残念です。。。













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そして、私が一番書きたかったこと・・・Roger Bannister選手のことです!(左上:記念碑)

Roger Bannister選手は「brick wall」(レンガの壁:越えられない壁)と言われていた1マイル4分の壁を世界で最初に破った中距離ランナーです。

彼の話は大学院の時に読んだ「パーフェクトマイルの掲載写真のランニングフォーム、特に膝から下の足運びが本当にきれいで一目惚れでした。トップアスリートというだけでなく、神経科学を専攻している医師でもあり「文武両道」を完璧にこなしているという魅力に引きつけられました。3分59秒4という記録は、195456日、オックスフォード大学のトラックで出した記録です。学会とは関係ないのですが、かなり感動しました。(写真は明治大学の鈴井先生が撮影してくださいました!鈴井先生のゼミには箱根のランナーが3名もいらっしゃるそうです。運動免疫に興味があるのでしょうか。夏期に訪問予定です(^^;))


かなりマニアックなのですが・・・YouTubeで発見しました。
the four minute mile
Roger Bannister-1954-First Four Minute Mile (HQ-Full Race)


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学会会場でもあるオックスフォード大学、セントキャサリンカレッジの食堂ですが、まるで「ハリーポッター」の世界でした。研究活動をするなら、ここが一番かも!?と思ってしまいました。大学院の同期が卒業後、ポスドクとして「キングスカレッジ」で3年間働いていたので、イギリスは良い!!と聞いていたのですが、予想以上でした(^^)いつか私も!という気持ちになりました。

今回も国際運動免疫学会の旅は終了。。。ほとんど国際学会は一人旅なので、毎回、空港で日本に帰りたくないモードに陥ってしまうのですが、機内で切り替えて戻ってくるパターンです。終了と同時に次のステップ目指して、いつも通りのマイペースでスタートを切っています。


 毎週、書きたいことが増えてしまい...前回の続き、研究の戦略!?は書けなかったので、またの機会に!と思っています。香







2011.07.20

「しっかりした支え」と「小さな力」と!?

「なでしこジャパン」Wカップ優勝の余韻が覚めやらぬ719日。台風6号の接近で、関西地域も「大荒れ」の模様の午後の一時。妻から研究室に電話があリ、急に仕事が入ったと言う。「老人介護センター」での「夜間オペレーター」の仕事を週に1回、月に4-5回しているのだが、今夜担当の方が急病だと言う。仕事は、夕方6時から翌朝8時まで、契約している高齢者の方からの連絡を受けてヘルパーを派遣すること。

ヘルパーさんたち(多くは女性)は深夜であれ早朝であれ、要請があれば契約者の介助のためにミニバイク(自動車を運転する人もいるが、狭い路地を通ったりするので、結構不便だと言う。)を駆って向かっていく。こんな「台風到来」の時でも関係なく彼らは出かけて行く。

小学校の「特殊学級」の担任をしていた妻は、京都に来て以降は養護学校での非常勤講師、宇治に移ってからは総合病院での看護助手などを勤めた。その間、ヘルパーや介護福祉士の資格を取るなど、医療・福祉分野への関心が高く、半ば「ボランティア活動」の思いでの応募だった。

十分に「年配者」の妻に採用の見込みはなかったようなのだが、面接の際に先方は直接断りにくかったようだ。「ダメだろうね!」と言い合っていた数日後に「採用」の連絡。それ以降続いている仕事だ。

電話での用件は、「自動車で、施設まで送ってもらえないか?」と言うもの。教授会もなかったので、授業の資料づくりだけして我が家に向かった。

「超高齢社会」で求められる医療・福祉分野での「しっかりした支え」。そして、それを支える「小さな力」。「なでしこジャパン」の「大仕事」と重ね合わせて、そんなことを考えてしまった。  mm

2011.07.19

バランスの力。

<RecOだより67>
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 先々週からお伝えしている院生のちゃんこ番による「アスリートへの目的別食事メニュー」。今回のテーマは試合後の食事。
 学部一回生の朝ごはん実習が終わり、先週の水曜日のちゃんこ番院生は、ゆっくりRecOを使って、準備ができたこともあり、終わりは少しばたついていましたが、スムーズに進んだ様子。

対象は21歳女子バスケットボール選手。連日猛暑が続く夏の試合後、糖質摂取を済ませて3時間後の食事。試合は接戦の末勝利した、と想定して、作ったメニューは以下の通り。






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親子のちらし
〜彩り野菜とクリームチーズの出会い〜

ジューシー豆腐ハンバーグトマトソース

しめじとパプリカの洋風おひたし

ビシソワーズ

ヨーグルトゼリー

〜ふるふるオレンジジュレをのせて〜


ポイントは、①彩りよく、見た目から疲れを癒す。②タンパク質、ビタミンを確保 ③猛暑を考え。冷製スープとゼリーで涼しさを演出 とのこと。

 写真でもご覧にいただけるように、とても華やかな、お祝いレシピになりました。
感心したのは、試合後のレシピは消化の良い物を優先しすぎると、味気ない感じのものになることがあるのですが、このレシピでは、色々な食感が楽しめること。
 例えば、ちらし寿司でも、いくらの「プチプチ」、クリームチーズの「まったり」、細かく切ったキュウリの「カリカリ」が、ごはんと一緒に味わえて、とても楽しくいただきました。
ぱさつきがちな豆腐のハンバーグもトマトソースに優しく包まれて、ジューシーにすっきり食べることができました。
 また、全体の構成もよく、栄養価だけではなく、お料理として、メニューとして、リカバリーに必要な様々な「バランスの力」を感じられる一食。
ごちそうさまでした。

さて、明日は最終回。
先刻、この雨の中、買い出しから戻ってきた担当者に遭遇。
明日の天気は気になりますが、ここまで準備を進めているので、なんとか続行する予定でいます。
少しでも早く台風が過ぎ去ってくれるといいのですが・・・。【abc.】




<今週の別腹>
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 先日滋賀県立体育館で行われていたバスケットボールの試合をこっそり見てきました。

 部長でもある【Shine】先生のブログにもご紹介されていたとおり、スポ健部員も、選手として、スタッフとして、それぞれにしっかり活躍していました。
 写真は観客席で応援する部員の皆さん。
 お疲れさまでした!











2011.07.18

想いをかたちにする

スポーツ健康科学部・大学院スポーツ科学研究科の教育研究棟であるインテグレーションコアと隣接している教室棟のラルカディアの設計・施工は、()竹中工務店によるものです。

 

20110718-6.JPG        

先週のゲストスピーカーには、インテグレーションコア、ラルカディアのプロジェクトに関わったメンバー4名(設計・永井さん、施工・遠藤さん、営業・安田さん、人事・小谷さん)によるリレー式の講義でした。皆さん、自分たちが関わった建物で講義をすることに感激されながらお話し頂きました。

 

 

 

 

20110718-1JPG.JPG最初に、人事に小谷さんから会社概要から経営理念、ビジョン、ならびにプロジェクトの流れの説明があった。()竹中工務店の経営理念は、『最良の作品を世に遺して社会に貢献する』です。「最良の」という形容詞は、品質第一主義を貫くという決意を示しています。また、建築物を「作品」と表現しているのは、1つ1つの仕事に対する高い誇りと作品主義とまでいわれるこだわりを表している。これまでの作品群には、東京タワー、東京ドーム、梅田スカイビル、空港などなど都市のランドマークとなっているものばかりである。この経営理念をビジョンとして表現したのが、『想いをかたちにする』である。実際のプロジェクトは、①企画提案(設計・受注)、②着工・竣工・引き渡し、③アフターサービス、となっている。

 

20110718-2.JPG営業の安田さんからは、建設業界の特徴、営業活動のプロセス、そして今回のインテグレーションコア・ラルカディアの事例、やりがいについてお話し頂いた。建設業界の特徴は、①完全受注産業(あらかじめ作り置く商売でなく見えないものを売る)、②一品生産(目的・状況が個別的)、③投資額の大きさ(ビッグプロジェクト)である。そのような業界での営業活動のプロセスは、①建設情報の入手、②顧客ニーズ・課題の把握、②顧客ニーズ・課題を解決する方法の提案、にまとめられる。特に必要なのは、ニーズをかなえられることを信用・信頼されること、信頼関係の構築が一番である。今回のインテグレーションコア・ラルカディアの場合、非常に短い工期であるが、①開学に間に合わせる、②多様な出会い・居場所の空間、③環境がニーズ・課題であった。この仕事(営業)のやりがいは、①自分の仕事が形に残る、②様々な業種、立場の人たちとつきあえる、③社会・経済の流れを肌で感じることができる、ことにある。

 

20110718-3.JPG設計の永井さんからは、インテグレーションコア設計のコンセプトの説明が冒頭にあった。そのコンセプトは次の通り。

Symbol                  キャンパスのシンボルとして

Flexibility 自由度の高い施設

Interaction             交流(人・もの・情報)

Creativity 可能性を拡げる教育環境

Nature                   風・水・光・緑を取り込む

このコンセプトを実現し、図面に落とし込む作業に許された期間はわずか5ヶ月(通常であれば1年は必要)。極めて短期間でありながら、見事にコンセプトを盛り込み、仕上げてくれました。おそらく極めて睡眠時間が短い状況が続いていたのは想像に難くない。永井さんは、「先生の想いをかたちに」ということで、打ち合わせの中で議論した内容、我々の想いを見事に表現してくれました。その想いは、

・愛着の持てる ・思い出となる ・卒業しても訪れたくなる ・できるだけオープンな ・学部のコンセプトが分かる ・講義しやすい教室 などなど。もちろん、「学生の想いをかたちに」もしっかり取り入れてくれました。設計段階から、竣工まで毎週のように打ち合わせしたのを思い出し、極めて厳しい条件の中で、数学者のように最適な解を出して頂きました。

 

20110718-4.JPG施工の遠藤さんからは、さらに厳しい条件にさらされていたことを伺いました。与えられた工期は10ヶ月で、同程度の建物の標準工期の70%。単純に計算すると、毎日の労働時間を3時間多くするか、作業効率を40%上げるかしないと工事が完了できないくらい厳しい工事であった。作業所の業務には、品質管理、原価計算、工程管理、安全管理、環境対策、対外交渉がある。短期間の工事のため工程管理には一番神経を使った。作業には、協力会社66社、10ヶ月間で延べ37,746人の協力があった。この工事関係者・協力者の工程の割り振り、そのまえの関係づくり、コミュニケーションが何よりも工事をスムーズに進めるのに必要である。私は何度も建設中の現場にお邪魔してお話しさせてもらいました。遠藤さんの人柄が工事関係者のチームワークを良くしていたのを感じていた。そのおかげで、見事に工期通りに竣工してもらい、事故もケガもなく見事に、「想いをかたちに」して頂いた。

 

授業の最後に、求める人材像について、会社のHPやオフィシャルなものではなく、それぞれの言葉で人材像を語ってもらいました.

営業・事務については、「誠実」「熱意」「コミュニケーション」「グローバル」

設計の永井さんからは、「やりたいことがある」「ひとの想いを引き出せる」「自分の考えを表現できる」「仕事が好き」

施工の遠藤さんからは、「行動力」「リーダーシップ」「変化に対応(柔軟性)」「人が好き」「ものづくりが好き」

 

今回も聴講してくれた【仁】先生は、いたく感動して、「全ての教員に聴いて欲しかった!」とのコメントをもらいました。非常に厳しい条件でありながらも、我々の、関係者の「想いをかたちに」してもらったプロジェクトには多くのドラマが詰まっていました。

 

最後のコメントで、講師の皆さんへお礼としてお話ししたのは、「我々の想いを見事に実現した作品(建物)を頂きました。その作品の中で、我々が掲げた教学理念を体現する人材をしっかりと育てます。卒業の時には、是非お越し頂いて、理念通りの人材になっているかみて頂きたい。」

 

20110718-7.JPG 々の共通する想い(教学理念)を込めながら、学生・院生を「卒業生という素晴らしい作品」に仕上げたい、とさらに意識が強まる講義を頂きました。()竹中工務店の皆様、ありがとうございました。

 

(写真左:完成予想模型を大切に運んでくれてありがとう)

 

 

【忠】

 

 

 

 

 

 

 

2011.07.17

定期試験勉強会やっています!

毎日、暑い日が続いていますが、
みなさん、いかがお過ごしですか。

スポーツ健康科学部では、一回生を対象に、
7/12 (月) から、定期試験勉強会が開かれています。

以前、このブログでも、二回生がアカデミックアドバイザーとなって、
お昼休みに、質問を受け付けていることを紹介しましたが、
今回は、その定期試験版です。

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私が、お邪魔した時には、「スポーツ健康科学」の
勉強会が行われていました。

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大学では、授業を聞いて学ぶだけでなく、
互いに教え合うことにより、学ぶことも多いので、
一回生の皆さんが、この会に積極的に参加し、
初めての定期試験を乗り切ってくれることを願っています。

それでは、また。失礼致します。
                                          敦




2011.07.16

体育会バスケットボール部 学生コーチ

今回は、選手ではなくコーチとして頑張っている二人の仲間を紹介します。男子バスケットボールに所属する田中祐輔君と眞田 学君(スポーツ健康科学部1回生)です。彼ら二人は、高校時代に怪我をしたこともあって、選手ではなくチームマネジメントスタッフとして入部しました。チームは、彼らをマネージャーとしてではなく、学生コーチとして受け入れ新たな体制指導体制を整えました。

 

二人が口をそろえて話してくれたことは、「今は勉強の期間である。秋のリーグ戦の状況を見て、自分らに求められる役割などを検討し、来年ぐらいから本格的なコーチ業に入っていきたい」といいます。
また体育会という上下関係がある世界で、下級生が上級生に指示することの戸惑いも多いそうです。二人で相談しながら様々なことを業務分担し、浅村ヘッドコーチや北波総監督のサポートをしているそうです。
特に浅村ヘッドコーチと選手間のパイプの役割を担っており、技術練習、戦術戦略に関わる業務を行っています。

 

田中君は、試合中や練習中のミスの数を記録整理することによって練習の課題が明らかになると教えてくれました。たとえば、ゴール下からのシュートの成功率をデータで示すことが選手の練習意欲を高める要因になるそうです。特に春の試合を分析していると、選手の中にはディフェンスの攻撃によって「軽く打つ」というシュートができていなそうで、今後さらに脚のレジスタンストレーニングが課題であるといいます。

 

眞田君は審判の技術を学んでおり、審判の目から見た戦術の在り方をチームに導入していきたいと課題を語ってくれました。強豪チーム程、相手のファウルを誘導するようなシュートはじめとする個人技能(スキル)を持っているそうで、日々の練習で丁寧に笛を吹くことによってチームの戦術力は強豪チームに近づいていくといいます。
確かに優秀な選手ほど、審判法を身につけていますね。

 

二人は将来、中学や高校といった学校体育の中でのバスケット指導ではなく、地域根ざした社会体育中で子供たちにバスケットを教えたいという共通の夢を持っています。あるいは、プロコーチに・・・と。そのために、夏ぐらいからしっかりしたキャリアプランを持ち、日々勉強したいそうです。

 

しかし私が感銘を受けたのは、学校体育含め指導者不足が問題となっている今日、バスケット通じて「社会のために働く」という高いキャリア意識を持っているところでした。ぜひ、夢を実現できるよう、頑張ってもらいたいと願っています。

 

二人は入学してまだ4カ月ですが、田中君は「シュートの技術向上のためのコーチング研究」、眞田君は「選手のモチベーションを高める言語指導研究」と自分の研究テーマを持っています。既に卒業研究のテーマが決まっているのかと驚きました。おそらく、基礎演習の授業で、具体的な研究テーマを仲間らと語っているだろうなと思いました。こういったところが、立命館スポーツ健康科学部の「教学の力」ですね(自慢)。

 

今回は、選手ではなく、またマネージャーやトレーナーではなく、コーチという分野に挑戦している二人の仲間にお話を聞きました。スポーツ健康科学部の学生らの学びの幅の広さを自慢したくなったインタビューでした。

 

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左が眞田君

右が田中君

二人のバスケット談義に感激しました

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【shine】

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2011.07.15

ECSS pt1 そしてドッジボール

暑い日が続きます。香先生のおられるイギリスが羨ましいです。
一昨日は、その炎天下のなか、第2回基礎演習クラス対抗ドッジボール大会がクインススタジアムで開催されました。
我がGクラスは予想外に強く、予選リーグは2連勝でトップ通過!
その勢いで決勝リーグも、というわけにはいかず、優勝はMoto先生クラスになり(おめでとうございます!)、Gクラスは3位でした。
それでも皆本当に楽しい時間を過ごしたと思います。
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元気さではトップだったか!?
3位の賞品のカルピスアイスキャンディーは格別でした。






香先生のブログにありましたが、私Hassyもイギリスリバプールでのヨーロッパスポーツ科学会議に参加しました。今日はその前半を紹介したいと思います。

まずロンドン経由だったのですが、そこでは       
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大英博物館に行って参りました。
特に印象的だったのが、古代エジプト(ギリシャ?)
の壁画像で、兵士の力強さの象徴でしょうか、腓腹筋
が強調されていたことです。どの兵士も、忠先生の
ような腓腹筋で彫刻されていました。

博物館まではウォーキング好きの真先生の意向で相当の時間をかけて歩いて行きましたが、限られた時間でもっとスピーディに、且つ、健康志向に!というわけで、自転車移動をすることにしました。
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ロンドンの街には、至る所にこうしてバイクステーションがあり、1ポンドで登録すると、あとは30分なら無料で他のバイクステーションをはしごできるシステムです。

これは非常にいいシステムで、京都などは観光渋滞がひどく、こういうシステムが導入されればいいなあと思いました。
是非、スポ健の学生から、健康的で快適な町づくりをリードしていってくれるような人材が誕生してくれることを期待しています。           
            交通量の多いロンドンで自転車を巧みに利用。 
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            イギリス経験の豊富なKoji先生は大活躍でした。

さて、いよいよリバプール入りして、学会モードに突入です。
Part2で報告させて頂きますが、院生のK村君は発表を控えて
腹ごしらえは十分です。
(3人分なので注意を!イギリスフードは前評判と裏腹にどれも  
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おいしかったです。)

立命のトップバッターはKoji先生。
私が座長をすることになったのですが、香先生のブログにあったように、その発表たるや堂々としたいい発表でした。
(日本語より英語での発表がしっかりとしている??)

その日の夕方は私の留学時代のボスであるGeorge Brooksが、  
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2年前に故人となったTom Reillyの追悼記念講演に招待され、
それに出席しました。

講演前に私と会って、「冗談交じりに話さないと、泣いてしまいそうだ、、、、、」と言っていましたが、そんな様子の伺える、非常に気持ちのこもった話だったと思います。

そんな大事な講演に、私の仕事の話も紹介してくれ、恐縮でしたが  
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大変光栄でありました。

Georgeは「Takeshiの発表が聞けなくてすまない。来年のACSMで。」と言って、すぐさまカリフォルニアに戻ってしまいました。
そう、来年のACSMはサンフランシスコです。
いいデータをひっさげて、是非Georgeに聞いてもらいたいと思っています。