2018.06.25

Spalding University

今年の春、卒業したDaiki君から、嬉しい知らせを聞きました。

 Spalding Universityの大学院から合格通知が届きました!
 とのこと。

    

昨年、TeradaM先生、Danmatsuさんと一緒に、アメリカの複数の大学をまわり、当方のGATプログラムについて説明し、立命館大学スポーツ健康科学部でのGATプログラムを修了した学生を、大学院で受け入れてくれるよう交渉してきました。

 そのときに、Spalding Universityでは、アメリカでATCを取得した本学出身の松野さんが、教員として働いていることもあり、今年、GATプログラム修了生を受け入れてくることになりました。
 おかげで、GATプログラムとして、ESUとSpalding Universityの2つの進学先が確保できています。これからもGATプログラムで頑張る学生が安心して学べるように、今後も提携先を増やしていきます。

 Daiki君は、夏からSpalding Universityにいきますが、来週からNATAのコンベンションで、卒業論文での研究成果を発表します。一足先に、多くのATC関係者とあって、研究のディスカッションだけでなく、ネットワークも広げられるようです。
 
 卒業生の活躍を楽しみにしています。

<<今週のちょっと、もっと、ほっとな話>>
今日は、BKCで食マネジメント学部の開設記念行事が開催されます。お隣の学部の教学と施設を拝見させてきます。
【忠】

2018.06.24

若手研究者海外挑戦プログラム

これまで何度か紹介した通り、スポーツ健康科学研究科では、多くの大学院生が国際学会での研究発表に積極的に取り組んでいます。また、英語での論文投稿にも比較的早い時期からチャレンジをします。研究の世界に国境はありませんので、グローバルな視点から研究活動を推進して欲しいと教職員も様々な面からその活動を支援しています。

 

これに関連して、若手研究者の海外での研究活動(留学)を支援する制度も増えています。例えば、優れた若手研究者が採用される「日本学術振興会・特別研究員制度」においては、採用期間中の海外留学が可能です。さらに最近では、「若手研究者海外挑戦プログラム」という制度が新たに開始されました。この制度は、「大学院博士課程後期課程に在籍する大学院生が3ヶ月〜1年程度海外の研究者と共同して研究に従事する機会を提供する」ことを目的としています。留学に際しては、往復航空費、滞在費および研究活動費が支給されます。今回、この制度を活用して、私の研究室のSahiroさんがイギリスに3ヶ月間留学することになりました。


 



 

彼女はスポーツ健康科学部の1期生(20104月入学)で、学部在籍時は体育会ボート部に所属し活躍してきました。また、3回生からは私のゼミに所属し、その後、大学院に進学をしました。誰もが認める努力家で、日本学術振興会・特別研究員(DC2)への採用に加えて、国際誌にも多数の論文を発表しています。その他、今年度は民間の助成団体から2つの研究が研究助成を受けています(大学院生としては珍しいケースです)。博士課程後期課程での海外留学はかなり以前から計画し、そのための準備を続けてきました。今回状況が整い、留学が実現することになりました。

 

海外での研究活動には大きなチャレンジを伴います。研究活動だけでなく、日々の生活も勝手が日本とは異なります。ただしその中で逞しく研究活動に取り組むことで、国内での研究活動だけでは得られない貴重な経験をすることが可能です。また、「国際的に優れた研究成果がどのようにして創出されるのか?」このことを直接自分の目で確認することができる、これも大きなポイントです。

 

写真は、研究室でのミーティングにおいてSahiroさんが留学に向けた意気込みを語っている風景です(写真が暗くて申し訳ありません。。。)。隣でその姿をじっと見つめる博士課程前期課程1回生の後輩二人も印象的です。身近な先輩が海外で挑戦する姿を見ることで、数年後この二人が海外での研究活動に挑戦する瞬間が来るかもしれません。

 

Sahiroさん、海外での研究活動を存分に楽しんで来て下さいね。行ってらっしゃい!

 


 

2018.06.23

本物を見る重要性


先週、国際平和ミュージアムに訪れた際、
ボランティアの方から、
インターネットでなんでも検索できる時代に、
過去にあったものを自分の目で見て確かめてほしいというお話があったことを記しました。

私は、博士論文の原稿に、トップに、
「学問をしてゆくに、実物を能く観察して、実物を離れずに、物の理法を観てゆくと云うことは、何よりも大切なことだ。
どれ程理論が立派に出来上がって居ても何所かに、実物を根底にする真実性が含まれて居なければ、
即ちそれは空論だ、空学だ。取るに足るものではない 會津八一」という言葉を貼り付けていました。

會津弥一博士(文学)は新潟県生まれの歌人、書家など様々な顔を持つ早稲田大学の教員でした。
正直私もその程度しか知りません。
なぜ、會津弥一博士に興味を持ち始めたのかというと、
會津弥一博士が、大学機関に図書館の設置をするのと同じぐらい博物館を置くことの重要性を主張していたと知ったからです。
すなわち、学ぶ上で本物を見ることの重要性を説き、
自費で実物の資料を購入し、また日本出始めて学生を率いて実習旅行を行ったとされています(早稲田大学 會津八一記念博物館HPよりhttps://www.waseda.jp/culture/aizu-museum/)。

私が、スポーツを対象に研究の道を志した理由の一つとして、「今この時代を生きているから」と感じたからです。
すなわち、研究の対象としているスポーツは、時にリアルタイムで、実物をみることができます。
私の場合、博士論文書くことだけが目的になってしまって、恵まれた実践の場をおろそかにしないように、
また、恵まれた環境を活かす研究をするという使命感に似た気持ちによって、冒頭の言葉を博士論文の原稿に貼り付けていました。

現代、ありとあらゆる情報が簡単に手に入る中、あるいはたくさんのスポーツに関わる現場がある中、
適切な情報と環境を選択していく力も必要です。
時に間違うこともありますが、本物に触れ、本物を見続けることで
本物を見る目と力は養われていくのではないでしょうか。

會津弥一記念博物館は、
横山大観と下村観山の合作「明暗」という直径4mもある日本画を所有しています。
「早稲田ウィークリー(2011年5月19日掲載)」によれば、
「明暗」は「大学で学ぶことによって暗闇から明るい世界へと進む」という意味が込められているそうです。

先週の平和ミュージアムを訪問し、博士課程にいるときに
時間を見つけては會津弥一記念博物館に通っていたことを思いだしました。


写真は會津弥一が学生に向けた自筆の「学規」
引用:新潟市 會津八一記念館HPより http://aizuyaichi.or.jp/


#スポーツは現在進行形
#だからこそ理論も大切
#理論と実践+本物を見抜く力を
#記念博物館そのものが美しい
#「明暗」は常設ではありません

2018.06.22

京都の話

こんにちは、嶋村です。今週も特にこれといって書くことがないので、今週は京都の話をしたいと思います。まあ僕のブログは他の先生のに比べてあまりスポ健に関係無いことを書いているようですが、そもそも僕の専門が関係ないので仕方ないと思ってください。それに割と気に入ってくれている人もいるようです(笑)


さて初回の hitomi 先生へのリプライにも書いたように僕は大学でレアキャラです。と言っても週3回くらいは大学います。それ以外は自宅か鴨川かどこかのカフェにいます。そして論文を読んだり書いたりしています。京都にはいい感じのカフェがたくさんあります。場所的には三条大橋の近くのスタバが好きなのですが、最近は人も多いし別にスタバのメニューが好きってわけでもないので、あちこち昔からよく行くカフェに行って作業をしています。


というわけで先日は姉小路通にあるカフェに行って、論文を書いてきました。


ここのカフェは学生時代から利用していて、すごくどうでもいい話ですが奥さんと最初のデートでお昼を食べたカフェでもあります。ここのいいところは本がたくさん置いてあって自由に読んでいいというところです。小説からエッセー、ノンフィクションまでいろんな本があります。小説に関して言えば、芥川や太宰といった古い純文学から村上春樹や村上龍、三浦しをんみたいな割と新しい小説まで色々あります。ちなみに詳しい場所は内緒です。ただ京都に住んでいる(住んでいた)友達は結構ここを知っていたので割と有名なのかも知れません。ちなみにちょっとしたパン屋さんにもなっていますが、とても美味しいです。ツナとトマトとアンチョビのサンドイッチがおすすめです。


このような生活スタイルは学生時代から全く変わっていません。僕は学生時代もよく鴨川の近くのカフェに行ってビールとサンドイッチを注文して論文や専門書を読んでいました。恥ずかしながら、完全に村上春樹の影響です。。。しかし、こういうことをしてもなんだか普通のことになってしまうのが京都の良さなのではないかと思います。大阪のオフィス街で真昼間からビール飲んでたら「なんだこいつ」となりますが、京都では「なんだ、昼から学生がビールを飲んで勉強しているのか。まあこれはこれでこういう人もいるな」となる気がします。京都は観光都市であるとともに学生の街でもあります。規模的には割と小さな都市ですが、老舗のライブハウスがあったり不思議な本屋さんがあったり雑貨屋さんがあったり。。。いい古着屋さんも多いです。こういう感じの街で多感な学生時代を過ごせたというのは文化的によかったと思うし、今も住んでいますが、飽きることはありません。


ってスポ健は滋賀でしたね。。。あはは(すみません)。。。


(PS: 今回の大阪北部で起きた地震で被害に遭われた方には、心よりお見舞い申し上げます。小学生の女の子が亡くなられたというニュースも聞きました。自分も娘がいるのでとても辛いニュースでした。。。1日も早く再建されること、そして平穏な日常が戻ることを願っています。)


2018.06.21

皆さん大丈夫でしたか?


こんにちはshinoです。

今週は大変な1週間でしたね。
地震の被害は大丈夫でしたか?
雨も降り続いていいます。土砂災害などにも気を付けるようにして下さい。


さて、私は先週土曜日に
神戸で開催されたラグビー日本代表とイタリア代表の試合にメディカルとして出務してきました。

前週、同じ対戦カードで日本代表はイタリア代表に対し素晴らしい試合を行い、見事に勝利しました。
その影響と、神戸での代表戦は珍しいこともあり、たくさんの観客が来てくれていました。
私は試合開始2時間ほど前にスタジアムに入りましたが、
途中の電車から、たくさんのサポーターが日本代表のジャージを着て乗っていました。
スタジアムの前にも試合前から結構盛り上がっていました。




来年のワールドカップを見据えたトレーニングを我々メディカルも兼ねており、
本番と同じ体制で臨みました。
私は、今回、Immediate Care Lead Doctor(ICL)という立場で、
いつもの脳震盪の判定をするマッチドクターではなく、
マッチドクターやチームドクターのサポートを行う役目でした。

つまり、グランド内で、チームドクターがサポートを要請した場合、
最初にグランドに入っていく予定でした。

スタジアムに入ると、設備の確認、搬送のトレーニングなどを入念に行います。
さらに、レフリーやチームドクター達とブリーフィングを行い、様々な対応を確認します。
2時間以上前には会場に入りますが、試合前にしなければいけないことが結構あるため、
なかなか忙しいです。

試合中は、メインスタンドの最前列に座り、
何かあったらすぐにグランドに出ることができるように待機しています。





試合結果は、皆さんご存じだとは思いますが、日本代表は惜敗してしまいました。残念でした。

また、今回は大きな怪我人が出ることは無く、我々の出番はほとんどありませんでした。

試合終了後も結構バタバタします。
試合後に体調が悪くなったり、怪我が判明したりすることもありますので、
しばらくは医務室で待機しています。

観客がスタジアムを無事に出て、選手が何も問題ないことを確認したら、
我々の仕事は終了となります。

結局、試合後に少し仕事がありましたが、大きな問題は無く、全て無事に終了いたしました。

来年のラグビーワールドカップが無事に終了するように、
トレーニングを積んで、レベルアップしていきたいと思います。

2018.06.20

インターンたち、頑張る!!─ルートインBCリーグインターンシップ

こんにちは。


先日、大阪北部を中心とした大きな地震がありました。
被害に遭われたみなさま、お見舞い申し上げます。
引き続き、余震等にはご注意ください。
さて、先週の週末、ルートインBCリーグインターンシップに参加する
インターンたちの激励に今回の実習地である新潟に行ってきました。


先週末の新潟は天候にも恵まれ、絶好の実習の舞台でした。


彼らは土曜日、日曜日、ハードオフエコスタジアムで行われた、
新潟アルビレックスBC 対 巨人軍三軍の試合を実習のフィールドに、
スタジアムコンコースで、運営の全てを任せていただいて、
GIANTSグッズ販売の店舗運営にあたりました。


彼らは先月、福井での試合で最初の実習を経験しており、今回は
その経験を踏まえ、観客の導線を考え、長机の配置や商品の陳列方法を考え、
どのように顧客を呼び込むのか、その他、あらゆる点を考えて努力し、
日曜日の売上は土曜日の2倍以上になりました。
金額的にも相当な額の売上です。


観客動員数は、土曜日が2,412人、日曜日が3.110人ですから、土曜日の
反省を生かして日曜日に臨み、かなり改善されたことがわかります。


そして、彼らは店舗運営にあたりながら、ジャイアンツのファンイベントの
進行を手伝ったり、入場ゲートでの業務に就いたり、グラウンドでの
イニング間のイベントを手伝ったり。


インターンたちはいろいろな業務に就くことで、プロスポーツのゲーム運営を
さまざまな側面から学んでいます。
もちろん、インターンたちの実習は、全面的にルートインBCリーグにサポート
されています。
BCリーグのみなさん、貴重な学びの機会をありがとうございます!!


また、独立リーグであるBCリーグの展開は、NPBとは異なったあり様として
大変勉強になりますし、地元の人々のレジャーの選択肢としての役割も
果たしています。
スタジアムを訪れているみなさんの顔には笑顔が溢れていました。
BCリーグ、頑張っています!!

インターンの4名の学生たちは、今回の経験の積み上げを踏まえて、来月、
今回のインターンシップでの実践の集大成として、石川県での巨人三軍との
三連戦でのイベント運営にあたります!!

彼らの成長が本当に楽しみです。

私は、新潟間の往復、空路でした。
復路、空から見る夕焼けと夜景がとても綺麗でした…

2018.06.19

非常時の家族連絡網

昨日の地震で非常時の安否確認とともに、家族の連絡網の必要性を感じました。

グラグラっと揺れたとき、私は当然ながらすでに出勤。
揺れが収まって真っ先にしたのは、80キロ離れた自宅にいる母の安否確認。
携帯から携帯へ、携帯から固定へ、固定から携帯へ、固定から固定へと、
何度も何度も電話しても通じず。何度目かでやっと通じた携帯から固定も
声は聞こえたのですが、すぐに切れてしまいました。
こういうとき、声が聞こえた安心よりも、「かすかな声だった」という妄想の
方が勝り、さらに不安が増すということも実感しました。

阪神淡路大震災で、3軒の家を失い、一週間、倒れた書棚の間にうずくまっていた
祖母のことが鮮明を思い出され、次に電話がつながるまでの数分間は生きた心地
がしませんでした。多くの人が同じ気持ちになったのではないでしょうか。

さて、夜帰宅すると、午前中いっぱい、安否確認の電話で大変だったと言う母。
よく話を聞いてみると、地震直後から、兄、弟、義理姉、義理妹、姪っ子、甥っ子と
それぞれが心配して電話をしてきてくれたそうです。それぞれ仕事を持っており、
学校に通っており、安否に関する横の連絡がとれていない状態でした。

もちろん、それぞれが心配してくれることはとてもありがたいのですが、
気持ちが揺れたせいもあり、少し落ち着きたかったこともあるのでしょうが、
なかなか大変だったようです。

この出来事があり、もしかしたら、家族の中の「連絡網」が必要ではないかと
感じました。あちこちから次々に安否確認をするのではなく、安否確認をする
者の順序と流れを決めた方がいいように思いました。
非常時に、一番目に連絡する者を決め、そこから順に連絡していく。
その後、少し落ち着いたころを見計らって、それぞれが連絡する。

ただでさえ、電話回線がパンクしている状態の中、4人も5人もが一人へ
電話していたら、繋がるものも繋がらないのではないかと思います。
情報の受け取り方、受け止め方もそれぞれ異なることも考えると、
「連絡網」が有効ではないかと強く感じています。

今回は、大事に至らなかったのですが、混乱すればするほど、冷静さが
必要となり、その冷静さの一つとしても有効ではないでしょうか。

みなさんは、非常時の決めごとを家族でされていますか?


2018.06.18

1回生の朝食実習

 2010年の学部開設の時から、1回生の基礎演習のクラスを単位として、「朝食実習」を行っています。基礎演習は9クラスあるので、9週間に分けて実施します。

担当は、スポーツ栄養学のab先生です。それから、「学部長との朝食実習」になっているので、私もご一緒させていただいています。(写真は基礎演習・Tabata先生のクラスです)

  

朝食をしっかり食べる、のは心身ともにしっかり目覚めさせ、エネルギーをチャージするだけでなく、家族、仲間と懇談しながら「食卓」を囲んで絆を深める場でもあります。

その意味で、この朝食実習は、①栄養学的な正しい理解を得ること、②同じクラスの仲間と楽しい食事をともにする体験、③食卓を囲める豊かさを感じる経験 を積むことができます。

毎週、塩鯖を中心とした朝定食とスポーツ健康科学的補食(果物、ヨーグルト)を頂戴しながら、1回生のみなさんと楽しく語らいながら頂いています。これからの夢、目標なども聞かせてもらいながら、授業での課題の多さについての愚痴も聞かせてもらいながら、でも「この学部に入学して本当に楽しいです!」との言葉が一番多く聞かれるのが嬉しい限りです。

学部長としては、彼ら、彼女らの思い描いた未来へのキャリアが実現することを願う朝食実習です。

<<今週のちょっと、もっと、ほっとな話>>
先日、漫才師のアキナが、スポーツ健康科学部の田畑教授のもとを訪ねてきました。
  
 タバタトレーニングの直接指導を受けるためです。私にも声がかかりましたので、アキナ、学生さんと4分間タバタトレーニングをさせてもらいました。見ていた職員の方より、「結構動けてましたね!」とお褒めの言葉を頂き、次の会議に行かせてもらいました。もちろん、バッチリ集中できました!?
【忠】

2018.06.17

スポーツ健康科学セミナー

6/14(木)に「スポーツ健康科学セミナーⅠ(スポ健1回生が受講)」に参加してきました。この授業はIppo先生がご担当されており、毎回、3名の教員が自身の研究内容や所属コース(スポ健生は3回生から4つのコースの中のいずれかに所属します)の特徴などについて話をします。今回は、Sana先生、敦先生、そして私の3名が登壇しました。ちなみに、Sana先生は運動処方、敦先生は言語学、私はトレーニング科学と専門分野が異なります。


Sana先生からはサルコペニアの簡易評価法に関わる研究成果やハワイ大学で取り組まれたサルコペニア肥満別の生存曲線に関する貴重なデータが紹介されました。また、健康運動指導士の役割や資格を保有することでの強みに関しても、Sanaゼミの卒業生を例にあげて紹介されました。スポーツ健康科学部の進路と聞くと、一般には「スポーツメーカー」「体育の教員」をイメージされる方が多いかもしれませんが、健康運動指導士の資格を取得し病院で患者さんへの運動処方に活躍することも可能です。また、学部1期生で青年海外協力隊の活動としてコスタリカでの支援活動を行ったTomokoさんの活躍の様子も紹介されました。スポ健で学んだ学生が、卒業後に病院、スポーツクラブ、海外など多様な場所でその専門性を十分に活かしていることを改めて認識することができました。1回生の心にもこれらのメッセージが刻まれたものと思います。


敦先生からはご自身の専門分野である言語学(応用言語学)の研究内容や研究を開始したきっかけが紹介されました。特に、高校生の時に突然、英語が理解出来るようになった瞬間の経験談は面白く、1回生も前のめりになって話を聞いていました。また、スポ健での英語学習に関わりどの程度の学習時間が必要なのかを、学習時間と英語の成績との関係をグラフで示しながら説明されました。切れ味鋭いそのトークは受講生にも大好評で、ここでは書けないような内容も盛り込まれ「さすが敦先生」という内容でした(私にはマネはできません(笑))。


私は最初に登壇したのですが、現在進めている研究(低酸素トレーニングに関する研究など)や企業との共同研究(連携)などを紹介しました。


今回、3名の教員ともに自身の研究内容に加えて、学部での学びを活かして活躍をしている卒業生数名を紹介しました。現学部生にとっては「学部での学びを通して自分がどの程度成長できるのか?」「自分の未来は明るいのか?」これは常に気になっていることでしょう。その点で、身近な先輩の活躍や奮闘ぶりは自らの将来(キャリア)を考える上で貴重な情報です。敦先生が紹介されたTatsukiくん(2018年3月卒業)はオランダに留学し、サッカーの現場で活躍できる理学療法士(physiotherapist)になるためのトレーニングを積んでいます。彼は私のゼミに所属していたのですが、ゼミに入る前から「卒業後、僕はオランダに行きます(「行きたい」ではなくて「行きます」と明言していた点がポイント)」と力強くその夢を語っていました。実際にそのための準備(オランダ語の勉強、奨学金の申請など)を行い、宣言通り現在、オランダで頑張っています。彼には「一人前になったら、エクササイズプログラミング論(私が担当する授業)の授業でゲストスピーカーとして話をしてね」とお願いしていますが、その瞬間がやってくることを楽しみにしています。


Tatsukiくんに代表されるように、「夢を夢で終わらせない」「夢を実現するためアクションを起こすことのできる学生」がスポ健にはたくさんいます。Tatsukiくんのような学生を少しでも増やすことができるように、今後も様々な方法で学生をサポートしていければと考えています。


GOTO

2018.06.16

史実に触れ、自分のこととして考える

今日も今週の基礎演習のことに触れたいと思います。
今週はスポーツ健康科学部のO先生、K先生のクラスとも合同で「立命館大学国際平和ミュージアム」を訪問しました。
https://www.ritsumei.ac.jp/mng/er/wp-museum/index.htmlに訪れました。
既にshino先生も記載されていますので、そちらもご確認ください。
https://www.ritsumei.ac.jp/shs/blog/archive/?arcm=2018-05


今回国際平和ミュージアムでお世話になったボランティアの代表の方から、
インターネットでなんでも検索できる時代に、
過去にあったものを自分の目で見て確かめてほしいということ、
そして、自分自身の問題として考える
自分であればどうするかをぜひ考えてほしいというお言葉を頂戴しました。

博士課程にいたころ、大学の本キャンパスにある博物館で、
大学と戦争をテーマにした展示の期間があり、足を運びました。
学内で歩く、まさに同じ道を通って学生たちが戦争に向かったこと、
そして、故郷を離れ学ぶ学生たちが、戦地に赴く前日、研究室の教員の家庭に集った写真、
戦地から家族や教員にあてた手紙などが並んでいました。
何れの手紙にも、限られたスペースに、細かい、本当に細かい字で大変丁寧に書かれていました。
今でも母校の本キャンパス行くと、この道を歩き戦地に向かった学生たち、あるいは先輩がいたことを必ず思い出します。

社会人大学院生のころには、大学から戦地に向かった学生たちに思いを馳せましたが、
今回は、学生たちと国際平和ミュージアムに訪れたことで、
親元にも帰れない学生たちを戦地に送り出した大学教員としての先人たちのことを考え、
これまでとは違った感情がこみ上げてきました。

国際平和ミュージアムでは、O先生から大学の施設の施設として、国際平和ミュージアムが存在する重要性や
卒業するまでに、家族や友人たちと何度か訪問してほしいというお話もありました。
また、オリンピアンとして活躍する卒業生のお話をもとに
国際舞台に立った時に、その場所の歴史を知っているかどうか、オリンピアンとして活躍する彼はまだまだ他国の歴史を知らないと思われているようです。
アスリート達だけではなく、マネジメントをする者として、あるいは研究者としても
国際舞台に立つことは幾度とあります。
その場所の歴史を知っているのかは私にとって大変重い問いかけとなりました。
無知と学びの浅さを知るばかりです。


写真はO先生のお話を聞く1回生@国際平和ミュージアム
撮影:ゆ
写真の無断転載はご遠慮ください。


#遅刻もなしに全員集合
#熱心に見学
#ミュージアムの見学マナーはもう少し
#オリターさん、AAさんは大忙し