2018.07.05

7月になりました。


こんにちはshinoです。

7月になりました。
梅雨や台風でまだ雨が続いています。
なかなかすっきりしませんが、皆さんいかがお過ごしでしょうか?

大学は春期授業も今月で終わりです。
学生は定期テストの準備やレポートに頑張っていると思います。
同じく、我々教員もより一層忙しくなってきました。

そんな中、私は、相変わらず、
週末に、スポーツドクターとして、どこかのスタジアムや競技場に行っています。

先週末も、なでしこ女子サッカーの試合のマッチドクターとして出務していました。

先週末は、本日と違って、天気は快晴で良かったです。

試合開始は午後2時でした。
こんな日に注意しないといけないのは、なんと言っても熱中症です。

風はそこそこ吹いていましたが、試合が近づくにつれ、気温は上昇し、
試合開始前より運営スタッフは、かなり気にしていました。



試合自体は大きな怪我人が出ることなく進行し、問題なく無事に終了しました。




しかしながら、
大会スタッフ数名と選手に、熱中症様の症状が出てしまいました。

医務室で休ませ、身体の冷却、水分や塩分摂取を行いました。
病院受診のタイミングを逸しないように、注意深く観察します。

熱中症は、症状が進行していくので、経過をしっかり観なければいけません。

全員、熱中症が悪化することなく、病院受診も必要ない程度で落ち着き、
少しずつ改善してきました。ホッとしました。


これから皆さんも、
イベントやスポーツ現場で熱中症に注意しないといけない機会がたくさんあると思います。
水分、塩分の補給、無理せず休みを多めに入れるなど、しっかり予防に努めて下さい。

もし、熱中症になったかも・・・と思ったら、
たかが熱中症と、軽視しないで、しっかり状態をチェックし、
何か気になることがあれば、早めに医療機関へ受診して下さい。

熱中症だけでなく、事故や怪我のないよう注意し、
夏を楽しく過ごしましょう。



2018.07.04

女子相撲インカレ!!

こんにちは。


さて、この間の日曜日に、自慢の教え子の一人、佐野芳尚君が副部長を
務める相撲部の応援に行ってきました。
女子相撲のインカレ、第6回 全国学生女子相撲選手権大会。


女子相撲の団体戦は3人制。
団体戦に出場するのは三大学で、日大3チーム、朝日大2チーム、
そして立命館が1チーム。
立命館の女子部員は3人…総力戦。
そんな中で立命館大学は団体優勝の座を奪還しました。


個人戦では、
野崎舞夏星さん 軽量級優勝 無差別級三位
今日和さん 重量級 無差別級優勝
松本渚さん 中量級三位


みんなよく頑張りました。


最上回生の野崎舞夏星さんの取組みからは毎回、気迫が満ち溢れています。
1回生の松本渚さんは今回、三位ではありましたが、相撲の取り口がなかなかいい。
これからに期待しています。


郡上八幡での全国大会、全日本選手権での大活躍を祈念します。


野崎舞夏星さんと松本渚さんは、スポーツ健康科学部の学生。
今日和さんは国際関係学部の学生。


学生スポーツの目的は、人として成長することです。
勝ちを目指して努力するプロセスを通じて、みんな成長していきます。
勝ちは結果。
それが立命館スポーツの誇りです。
そして、彼女たちは、いうまでもなく、一人の立命館大学の学生として
日々の学生生活を送っています。
彼女たちは、日ごろ、ゼミ、クラスで勉学に励み、ゼミやクラスの友人たちの
応援を受けて相撲でも頑張っているのです。



彼女たちの闘う姿から勇気をもらい、真摯な笑顔に元気をもらいました。
ぼくもまだまだ頑張りますよ。


彼女たちの姿をイギリスでドキュメンタリー番組にしようとMat率いる
撮影クルーが同行しています。
Matも彼女たちにインスパイアされた一人。
きっと素晴らしいドキュメンタリーができることでしょう。


ところで、相撲部のみんなは、ボート部主催のRitsレガッタにもクルーを
組んで参加してくれている仲間。
ボート部もこれからインカレ、全日本。
頑張りますよ。

Apollo

2018.07.03

古きよきもの

私の暮らす堺の伝統産業は、刃物・自転車・染物です。

鋼(はがね)の包丁は、だんだん使われなくなり、ステンレスが主流になってきています。
鋼は錆びやすく、敬遠されがちですが、やっぱり鋼の包丁の切れ味は抜群です。
ハンドル部分は朴の木(ほうのき)が一般的で、刃とハンドルをつなぐ口輪部分は、牛の
角でできています。自分の手にぴったりはまるものを探せば、切れ味と重なり、さらに
心地よく切ることができます。菜切(なっきり)、ペティ、出刃、刺身、この4つがあれば
家庭での料理にはほぼ対応できます。それぞれ、食材にあった包丁が作られてきたことに
感心します。本当に使いやすい。

家の近くに石津川という川があります。私が幼い時には、ここで染物の洗い作業がされて
いました。染めた生地の洗い流しをする作業ですが、川を汚染すること、川の汚れ、工場
の減少などによりその風景は姿を消しました。日本てぬぐいで有名な「毛穴(けな)町」
すぐ近くにあり、数件の工房が残っています。主に、さらしや日本手拭い、風呂敷を制
および製作しています。

日本てぬぐいは本当に便利です。
私たちが幼いころ、おしめには日本てぬぐいが使われていました。
今は、いろいろなオムツが販売され、若い人にはピンとこないかもしれないですね。
ただ、私の日常には日本てぬぐいが多く登場します。ぬか床の空気調整のために掛布とし、
お風呂での洗い、食材の水絞り、など用途は様々です。中でも、体を洗うには優しく
最適な布です。化繊のゴワゴワしたタオルは、確かに汚れをこすり落としますが、必要な
油分までもを取ってしまいます。日本手拭いはきめが細かいので、こすり落とさず、吸着
させて落とす感じがします。

大判でしっかりした風呂敷は、隅をくくり合わせて買い物用マイバックにしています。

古いものがだんだんとなくなり、便利な新しいものに変わっていきますが、古いものの中
には便利なもの、工夫次第で楽しく使えるものがたくさんあります。新しいものの便利さ
の恩恵も受けながら、古いものの価値も残したいと思います。



2018.07.02

藍星賞

 いよいよ蒸し暑い夏がやってきました。
 みなさん、体調管理にはくれぐれもご注意下さい。

 スポーツ健康科学部・大学院同研究科には、「スポーツ健康科学会」という組織があります。
   https://sites.google.com/view/spoken-gakkai/
 スポーツ健康科学に関連する学術の研究と普及を目的として、2010年から発足し、立命館大学スポーツ健康科学部の教員、学部生、院生から構成されています。

 この学会にて、『藍星賞』という表彰制度を設けました。先日の学会総会で表彰式を行いました。
研究部門、教育部門、国際部門、社会連携部門において、顕著な成果を収めた若手を対象としています。

     

2017年度の受賞者は次の通りです。
1.研究部門   大塚 光雄(立命館大学スポーツ健康科学部 助教)
2.教育部門   岡松 秀房(立命館大学スポーツ健康科学部 特任助教)
3.国際部門   西条 正樹(立命館大学OIC総合研究機構プロジェクト研究員 )
4.社会連携部門   藤本 雅大(立命館大学スポーツ健康科学部 助教)

表彰内容は、次の通りです。
https://sites.google.com/view/spoken-gakkai/藍星賞

4名の素晴らしい若手研究者をモデルにして、学部生、大学院生が活躍してくれることを願っています。

本年度も募集(自薦、他薦)しますので、「我こそは、彼こそは、彼女こそは!」という若手研究者のご推薦、自薦をお待ちしています。

<<今週のちょっと、もっと、ほっとな話>>
食マネジメント学部の開設記念行事にて、『美味礼賛』の言葉が紹介されました。
「どんなものを食べているか言ってみたまえ。君がどんな人か言い当ててみせよう」
「食」というのが栄養学的な観点にとどまらず、歴史・文化・社会的な観点から反映されていることを示していています。「食」も奥深いものです。
【忠】

2018.07.01

昨日は補講日でした

昨日(6/30)は統一補講日でした。前・後期の授業はそれぞれ全15回開講されますが、授業期間中の学会参加などもあり授業を休講にすることもあります。そのため、本学では統一補講日が予め設けられています。昨日は多くのスポ健生が補講のために登校したのではないでしょうか?補講日は普段の授業とはスケジュールが異なり、別の曜日に開講している講義を同一日に実施することもあります。写真は昨日の3限(トレーニング科学、通常は水曜日3限に授業)と4限(エクササイズプログラミング論、通常は月曜日4限に授業)における授業時のレジュメです。授業の間は10分、建物の移動もありましたので4限のレジュメも持参して3限の授業に向かいました(重かった。。。)。ちなみに、授業時のレジュメは中綴じ印刷をしていただいています。事前に教員ラウンジ内にある印刷室で製本をお願いするのですが、中綴じ印刷されたレジュメは見やすく綺麗です。レジュメ印刷や端末を使った出席管理など、授業を効率的に行う上での様々な支援に感謝しています。



補講日は、同一時限に授業が重複して出席できない学生のいることも十分に配慮する必要があります。そのため、授業の復習など補講日の授業を欠席しても定期試験にマイナスにならないように気をつけています。それでも貴重な土曜日に補講に出席してくれた学生への感謝の気持ちも込め、プラスの情報を提供できるように授業を準備します。昨日のトレーニング科学の授業はこれまでの総復習を行いましたが、これが非常に好評でした。出席も取りませんでしたが、授業後に回収したコミュニケーションペーパーを確認すると「補講に出席して良かったです」というコメントが多くあり安心をしました。また、「テスト頑張ります。A+取ります!」という力強い書き込みもみられました(テスト頑張ってね。問題は難しいですよ。)。前期授業もいよいよ終盤、学生の期待を上回る授業を実施しなければ・・・と再度気合いが入りました。

GOTO

2018.06.30

スポーツインテリジェンス in KOBE

とても暑かった6日26日(火)は講義の後、神戸に向かいまいした。

特定非営利活動法人スポーツ・コミュニティ・アンド・インテリジェンス機構(通称SCIX=シックス)
の総会に参加するためです。
SICXは、神戸製鋼所のラグビー部を母体として、
元ラグビー日本代表監督であった平尾誠二さんが理事長になり2000年に設立されました。
SCIXがこだわってきたのは知=Intelligenceです。
スポーツにおける戦略・戦術や人材の発掘、
育成に関する様々な知(インテリジェンス)の認知とコーチングとは何か?という2つのテーマを中心に
SCIXは様々な活動をおこなわれてきました。

簡単に活動内容をご紹介すると、
毎年夏に数回、スポーツ・インテリジェンス講座として、
知見豊かな代表チームやトップチームの指導者や元アスリートの
指導論やリーダー論から人材育成のポイントを学ぶことを目的とした講座が開催されます。
また、ヴィッセル神戸、神戸製鋼所ラグビー部(コベルコスティーラーズ)、
関西学院大学アメリカンフットボール部と合同の
フットボールコーチングセミナーなども定期的に開催されています。
SICXの歩みを振り返ってみると、
神戸製鋼所、神戸市、大学、神戸製鋼ラグビー部、
SICXといった産官学民の連携もいち早く取り組まれていたように思います。
当然、トップラグビーチームが運営するNPOですので、
コベルコスティーラーズの現役選手とOBが指導するラグビークラブもあり、現在80人ほどが所属されています。
男女の7人制ラグビーがオリンピック種目と採用された2009年ごろからは、
女子選手の活躍の場の提供と普及発掘にも非常に注力しており、
私の修士時代の研究では調査対象組織にもなっていただきました。

SIXCの事務局は、引退した元コベルコスティーラーズの選手たちが代々引き継ぎでいます。
ここ数年は、立命館大学経済学部ご卒業の元トップラグビー選手Kさんが事務局の担当で、
今回の総会でも前に座って資料の説明をされていました。(写真を撮らせてもらえばよかったですね)


2019年、神戸市は第9回ラグビーワールドカップのホストシティでもあります。
今回の総会は、神戸に本社を構える企業のトップチーム、
そしてそれを母体とするNPO団体の役割は大きいという認識の中で進んでいきました。


私自身、ほとんどラグビーやスポーツマネジメントの知識を持ちえない時から、
SCIX設立の構想を関係者から直接伺うことができ、
20年近くその活動を近くで見ることができました。
こういう経験もまた、
スポーツマネジメント領域に対する知的好奇心が高まった理由だと思っています。
20年という時間の中で、会長にお伴していた一人の秘書が大学に務める一人の研究者になりました。
2019年のその先を見据え、
このような場所で私は必要とされる人材になれるのか、一つ宿題を持ち帰ったように思います。

SCIXの詳細はこちらからhttp://www.scix.org/

写真は神戸センター街
撮影:ゆ
写真の無断転載はご遠慮ください。

#スポーツ×Intelligence
#2019RWC
#Beyond 2019
#ラグビー選手やや多め、エアコン設定温度やや低め


2018.06.29

スポーツ健康科学セミナー I

こんにちは、嶋村です。今日のブログを更新することを完全に忘れておりました。。。危なかった、ぎりぎり。最近いろいろ忙しくていろいろ切羽詰まっております(笑)


まあ、そういういろいろ切羽詰まった状態なんですが、昨日はスポ健の1年生の授業に少しだけ参加してきました。各先生がどのような研究をしているのかを紹介するために1年生に向けて自分の研究を話すのですが、とりあえずゼミも持ってない P 担当の僕の研究の話を聞いて誰が喜ぶのだろうという疑念とともに話してきました。伝わったどうかはわかりませんが、割と多くの人が熱心に聞いてくれたようでとてもありがたかったです。なんか変な関数が出てきたり素粒子が出てきたりで大変でしたが、写真を撮ってくれた hitomi 先生曰く、「ガチで突っ走ってましたね」らしいです。。。まあ大雑把に言うと、「言語学は科学だよ」、「人間が言葉を話せるって不思議だよね」、「人間の脳には遺伝的に言語を話すための仕組みがあるんじゃないかな」って話です。スポ健に全く関係のない話なのに、一生懸命聞いてくれた学生さんに感謝です。まあ、最初に「NHKの科学特番を見る感じで聞いて下さい」と言ったのがよかったのだろうか。。。


ちなみに一緒に発表したのはは ゆ 先生と ab 先生で、しっかりスポ健の専門に関する話だったので、僕の浮いてる感がさらに強調された感じでした。。。ゆ 先生はスポーツの振興に関してスポーツをする人、スポーツを見る人など様々な視点から議論されていたと思います。ab 先生は、滋賀県の食材に関して地産地消の話やスポーツ選手の食事の話などをされていたと思います(insofar as I understood ですが)。


一つ心残りなのは、学生さんの質問で「新しい言語を習得する時の秘訣はなんですか」と聞かれたのですが、「センスと努力です」と答えてしまったところです。もう少しマイルドなことを言えばよかったのかなと。。。ただし、答えを変える気はありません(笑)。ここでの「センス」とは、これまできっちり勉強してきて例えば品詞などメタ言語的な概念が使える能力を持っているかどうか、物事を論理的に考えることが出来て、暗記ばかりを強要する一見無秩序な学校文法に何かしらの規則・秩序を発見することができるか、などなど。個人的な意見ですが英語ができる人は他の科目もそこそこ出来ます。。。「僕は理系だから英語はね~」って言っている大学の先生も英語で論文を書いていたりします。。。まあそんなもんです。


ではまた来週。

2018.06.28

食欲旺盛でした。


こんにちはshinoです。

今週は非常に蒸し暑いですね。
雨はそれほど降っていませんが、かなり暑いです。
体調を崩していないでしょうか?


今週水曜日の1回生基礎演習の私のクラスでは、海老先生に朝食実習を行っていただきました。

前日より大学に泊まる予定だったので、
前日の夕食は、キャンパス内のレストランでバーベキューを行いました。




煙の中でも、みんなガッツリお肉を食べてました。
一緒に泊まるので、テンションも上がり、みんな元気でした。楽しかったです。

夜は学内の宿泊施設での就寝だったのですが、みんな異様に元気だったので、ちゃんと眠ったのか、少し心配していました。

翌朝は、早朝からFB+1の方々をインストラクターに迎えて、高強度インターバルトレーニングを行いました。みんな、フラフラになりながらも、元気にこなしていました。


  さすがです。

トレーニング後は、GATの学生さんたちによる救急処置のデモンストレーションと、応急処置のレクチャーを受けました。



これらがすべて終了した後は、お待ちかねの朝食実習です。

伊坂学部長、海老先生から、朝食実習を行う意義、朝食を摂る大切さ、みんなで食事をする意味をお話ししていただた後、いよいよ食事開始です。




他の先生方、2回生のオリター、AA達から聞いていた通り、
かなりおいしかったです。

朝食は時間が無くて、ついついおろそかにしてしまいがちなのですが、
1日の始まりであり、1日活動する上で、非常に重要なものであります。

みんな、たくさんお代わりもし、用意していただいた食事は全て食べ切ったということでした。

前夜のバーベキューも、朝食も、うちのクラスは食欲旺盛でした。

このおかげで、昨日は1日しっかり頑張れたと思います。

栄養も健康だけでなく、スポーツにも非常に重要な要素であることを実感しました。

大変勉強になりました。ありがとうございました。


2018.06.27

読んでみてください!!

スポーツ健康科学部では、「スポーツ」をキーワードに
横断的に、自然科学から人文社会科学まで、広い領域を
学ぶことができます。

私たちの学部で学ぶ学生は、一人の例外もなく、
いろんな意味で、「スポーツの好きな学生たち」であると
言っても過言ではないと思います。

それは、私たちの学部の大きな魅力であり、強みです。

では、スポーツとは何でしょう。

広瀬一郎著『「スポーツビジネス論」講義─スポーツは
いかにして市場の商品となったか』創文企画 2012年


この本は、スポーツビジネスをテーマとする私のゼミで
今、テキストとして使用している本です。

この本の著者、広瀬一郎さんは、大変残念なことに、昨年、
急逝されましたが、広瀬さんは、本学スポーツ健康科学部の
創設から5年間、客員教授を務められ、この本はその時の
大学院での講義録をもとにまとめられたものです。

この本では、スポーツの成り立ちからその意義を紐解き、
今日の社会において、スポーツに期待される使命、課題までが
述べられています。

スポーツマンシップ─高校野球の選手宣誓の際に必ず使われる
言葉ですが、高校球児はスポーツマンシップの意味を理解
しているでしょうか。
高校球児だけではなく、私たちはみな、スポーツマンシップの
意味を理解しているでしょうか。

それは甚だ疑問だと言わざるを得ません。

スポーツはそもそも、19世紀におけるイングランドのパブリック
スクールでのエリート教育の教材として完成されました。
オックスフォード大辞典によれば、スポーツマンとは、
「Good Fellow」であると定義されています。

すなわち、スポーツとは、人を「良き仲間」、「良き社会人」
として育てるものなのです。
そして、スポーツマンシップの基本にあるものは、「尊重」の
精神です。

お互いを尊重しあう。
対戦相手を尊重し、ルールを尊重し、審判の判断を尊重する。
それは、お互いが相互に認め合い、理解し合い、高め合うことを
意味します。

ですから、スポーツマンとは、こういうことを理解し、体現している
人たちであると言えるでしょう。
したがって、より良い社会の実現の中心的存在であってしかるべきです。
何という誇らしいことでしょう。

スポーツは深い。
その意味を知った時、その素晴らしさに目の前が大きく拓けるに
違いありません。

健康問題など肉体的な意味だけではなく、そういう社会的な意味でも、
スポーツは今日の社会で必要とされているのです。

みなさんもぜひ、この本、読んでみてください。
少し難解ですが、挑戦のし甲斐がありますよ。
素晴らしい本です。
お薦めします。


Apollo

2018.06.26

バタフライ大人気

「スポーツ指導実習(水泳)」の授業では、泳ぎをどう教えるか、
どのようにコースを使えば有効か、体のどの部分を支えるかなど、
指導の視点および実際の指導スキルを学びます。

基本的には、受講生自身の泳力を高めることには視点を置いてい
ませんが、少なくとも、それぞれが実感し、泳ぎの構造がどうな
っているか、どの動きが難しいかなどを知ることが重要です。
また、どこを支えてもらうと泳ぎやすいかをペアになり探ること
も指導能力を向上させる鍵となります。

そこで、近大4泳法を一通り習得するのですが、多くの受講生が
苦戦するのは、背泳ぎとバタフライです。

背泳ぎは、25mプールのあちこちで泳ぎ止まる姿が見られます。
経験のある人も多いかと思いますが、鼻から水が… そして、
ツ~ン… 鼻を押さえ、首の付け根をトントンと、ツ~ンが
去るのを待っています。先日は、鼻血のアクシデントも。

バタフライは、イルカのようなドルフィンキックに手こずります。
なかなかうねりを出せない。出せても、手とのタイミングが合わ
ず、やはり苦戦します。最後の仕上げの呼吸も、タイミングを
合わせるのが至難の業。

それでも、今学期の受講生には、なぜかバタフライが大人気です。
「好きな泳ぎで25m」の合図に、全員が一斉にバタフライをした
のには驚きました!
「えぅ、バタフライ?しかも、ウォーミングアップで…」

受講生に理由を訊くと、気持ちがいいという答えが返ってきます。
ひとかき・ツーキックでグイっと進むことができる気持ちよさと
そのせいで一番楽に泳げると言います。確かに、よく見ると、
背泳ぎやクロールで苦戦している受講生、特に男子の受講生が
バタフライでは力強く、グイグイ進んでいます。

一度に両手で水をとらえることにより、クロールよりも推進力
があるように感じるのかもしれません。呼吸数が少ないことも
あり、バランスを崩さないこともその要因だと思います。

そして何より、テレビなどで観る「かっこいい」と彼らが言う
バラフライを自分が泳いでいる!それがまたモチベーションを
アップさせています。

授業では泳ぎの撮影をしているので、刻々と変化する自身の映
像を確認できることもいい効果をもたらしていると思います。

これまでは、最後に回していたバタフライをもう少し早い時期
に実施してみようと思います。