2018.07.15

研究から得られる力

連日の猛暑で、今日も地域によっては気温が40℃近くまで上昇する可能性があるということです。こまめな水分補給を忘れず、熱中症などに気をつけてお過ごし下さい。

さて、前期の授業も残り僅かです。今年度、3年生のゼミでは全員が協力をして一つの大きなテーマに関して実験を行っています。ゼミ生12名での共同作業となりますので、このチャレンジを開始した当初は、「中心となって活動するメンバー」と「一歩引いた形で十分に活躍ができないメンバー」に分かれてしまわないかと心配したのですが杞憂に過ぎませんでした。現時点では、12名が密に連携しながら自分の役割(仕事)を見つけ、効率よくかつ丁寧に実験を進めています。毎回、私や大学院生が立ち会っているのですが、サポートが必要となる場面が非常に少なく、自分達で考えながら課題を解決していこうとする姿に驚いています。前期の最終授業ではすべてのデータ収集が終了しますので、どのような結果が得られるか楽しみにしています。



学部生に負けず大学院生も研究を頑張っています。特に、博士課程前期課程の1年生は、7/26(木)の5時間目の授業(身体運動科学演習)時に研究計画の構想発表会を行います(そのためのポスターがインテグレーションコア1Fの廊下に掲示されています)。身体運動科学演習は「合同ゼミ」と呼ばれ、複数の研究室の教員や大学院生が合同で実施しています。毎回の授業において担当の大学院生は関連する先行研究を紹介したり、自身の研究計画を発表します。その都度、授業担当の専門の異なる複数の教員からの厳しい(?)質問に回答することが求められます。私も自分が大学院生だった頃に、バイオメカニクスを専門する研究室と合同での勉強会を行っていたですが、専門の異なる先生方や他研究室の先輩の前での発表は普段以上に緊張していたことを鮮明に覚えています。ただ、専門性の異なる方に対してプレゼンテーションを行うことで自らの研究に対する理解も深まり、確かな力をつけることが可能となります。

大学院はもちろんのこと、学部生においても研究に触れる機会の多い点がスポ健の特徴です。これらの取り組みを通して「研究を行う能力」が高められるだけでなく、「グループでプロジェクトを計画的に進行させる能力」「得られたデータを解析し、異なる専門性を有する他者に伝える能力」が自然と養われます。これらは教室で行う大人数の講義のみで高めることは難しく、まさに小集団の授業ならではの魅力です。数年後、社会に出た際に分野を問わずに活用できる「高度な社会人基礎力」を授業を通して身につけることができるように、教職員は様々な「仕掛け」を考えています。



GOTO




2018.07.14

ボルシア・ドルトムント & シグナル・イドルナ・パルク2

先週に引き続き、ブンデスリーガに所属する
ボルシア・ドルトムント(ドルトムント)の本拠地、
ジグナル・イドゥナ・パルクについて記します。
今週は特にスタジアムの内部にある施設についてです。


施設に関しては、スタンドを含め、
総じて、とても質素だったという印象を持っています。
ドルトムントを訪問する2年前、
スペインリーグのレアルマドリッドの本拠地、
サンティアゴベルナベウに訪問した際も同じく、
スタジアムのスタンドは、大変質素であり、
また老朽化しているような感想を持ちました。

ここ数年、日本のプロリーグをはじめとするトップスポーツチームでは、
スタジアムにおけるサービスクオリティ(サービスの質)の向上が
研究でも実践面でも指摘されています。
プロスポーツチームが消費者に提供する核となる商品は「試合」です。
しかしながら、「試合」の勝敗はコントロールができないため、
観戦者は勝てば「満足」、負ければ「
不満足」を得ることになります。
たとえ応援しているチームが勝ったとしても、「試合の内容が良くなかった」、
「好きな選手が出場しなかった」、
という場合には満足は低くなります。
スタジアムで得る満足度が高くなれば、
再観戦の意図が高まるため(Matsuoka et al.,2003)、
試合内容に左右されず、再観戦を促すよう、スポーツチームは、
スタジアムで得られる満足度を高めようとするのです。
ですので、スタジアム観戦におけるサービスクオリティの向上とは、
スタジアムに滞在する時間の中で、
座席、スタッフの態度、お手洗い、飲食などの
観戦者が経験しうるサービスの向上によって、
観戦者に満足を提供することにあります。

ヨーロッパのサッカークラブには、
スタジアムにおける「サービス」といった概念がないのか、
スタンドの美しさ、快適さ、清潔さは日本のスタジアムが格段に上です。
その必要がないのか、そのあたりはわからないのですが、
少なくとも勝っても負けても「試合」を提供することが
満員のスタジアムと強く結びついているように感じました。


一般の私たちが立ち入り可能なエリアは限られているのかもしれませんが、
選手たちが使う施設もまた質素でした。
国内のプロスポーツチームの施設と比較すると、
世界最高峰のクラブの施設は、
世界最高峰の仕様ではなかったという印象です。


下の写真は、ピッチに最も近いロッカールームです。
各選手の写真が貼ってありました。


日本のスタジアムでは考えられないユニークな設備が以下の写真です。
男女別に2つも用意されていました。
一試合にどれだけの人数が利用することを強いられるのでしょうか?
うなだれているのは、一緒にスタジアム見学に行った院生です。


スポーツマーケティング領域では、
「ファン」が様々なレベルに分類されています((Hunt et al.,1999).。
フーリガンと呼ばれるファンはヨーロッパ独特のものですが、
上記の写真のように牢屋が必要なぐらい感情的になったり、
暴れたりする人たちがいると思うと、
観戦するのが怖くなりますね。
実際、欧米の方で「スポーツが嫌い」とおっしゃる方には、
このようなファンたちに非常に否定的なイメージを持っているようです。

試合後に選手がインタビューを受けている場所もクラブカラーで統一されています。
写真の場所は香川選手がいつもインタビューを受けている場所らしいです。
NHKと貼ってあったので、納得ですね。
そして、ここの階段がピッチに続いています。
ここも決して新しい設備ではないですが、
試合への集中と士気が高まる仕掛けはされていました。


最後に、ドルトムントのスタジアム名、「シグナル・イドルナ・パルク」ですが、
「シグナル・イドルナ」はドイツの大手保険会社名です。
いわゆる施設命名権です。
スタジアムにはドルトムントのスポンサー企業のロゴが掲載されていました。
日本と異なり、通常チームそのものに企業の存在を感じないためか、
スポンサー企業のイメージは強く印象に残りました。

ドルトムント スタジアムツアー
https://event.bvb.de/Stadiontour/Alle-Touren/BVB-Tour-adrenalinverstaerkt

写真はシグナル・イドルナ・パルク
撮影:ゆ
写真の無断転載はご遠慮ください。

#スタジアムツアーは誰でも参加可能
#スポーツマネジメントを学んでいけば、楽しさは倍増
#芝は最高に美しかったです
#国内のスタジアムについてはまたいつか

2018.07.13

熱中症と鴨川の話

どうも、こんにちは、嶋村です。


突然ですが、熱中症になってしまいました。以前の投稿で毎月結構な距離を走っていると書いたと思います。今週の水曜も走りました。ハーフを走るつもりでスタートしたんですが、17 キロらへんで疲労感を異常に感じて、頭もフラフラしてきたので、途中で走るのをやめて歩いて家に帰りました。ところが家に帰って休んでも全然回復しないし頭も痛いし熱も高くなって、結局今日の朝まで寝込んでしまいました。。。まだちょっと微熱で頭がぼーっとしてますが、いつまでも寝ているわけにはいかないので大学に来ております。先週の雨とは打って変わって、今週は暑い日が続いてますが、みなさんも熱中症には気を付けてください。


ところで先週、連日の豪雨で鴨川が大変なことになっていると書きましたが、先日雨が上がってから三条大橋に行ってみるといつも僕が座っているところの岸が完全になくなっていました。。。




西日本のあちらこちらで甚大な被害が出ていて、亡くなられた方も多いようです。ご冥福をお祈りするとともに、被災地の早い復興を願っています。


では大学も夏休みまであと少しですが頑張りたいと思います。

2018.07.12

ディベート大会


こんにちはshinoです。

先週の大雨はすごかったですね。
このブログで他の先生も書いていましたが、
大学も先週後半は全学休講になりました。

今週は先週の雨が嘘かのように、
暑い日が続いています。
なかなか体調を整えるのが大変です。皆さん気をつけて下さい。


今週の学部1回生の基礎演習のクラスでは、
ディベート大会が行われました。
3~4人のグループで、1つのお題に対して賛成と反対に分かれ、討論を行います。

大学生になると、授業やいろいろな場面で自分の意見を述べる機会がありますが、
このディベート大会が人前で意見を述べる初めての機会であった学生が多かったと思います。


ちゃんと発表できるか少し心配していましたが・・・・・
みんな、少し緊張しながらも、しっかりプレゼンテーションを行い、意見を述べていました。
教室ですし、少人数でほとんど同級生しかいないのですが、
物怖じすることなく、立派なものです。



学生の頃、私は人前で初めてプレゼンテーションする時は非常に緊張したものですが、
それに比べると、
皆さんは人前で話をすることも全く問題ないようです。




短時間でしたが、自分の意見を言い、相手の意見を聞き、それに対する返答を述べ、
いい経験になりました。



良かったところ、もう少し頑張れたところが、それぞれあったと思います。
それを忘れないようにして下さい。
そうすれば、次はもっと素晴らしいプレゼンテーションができると思います。

これからたくさん人前でプレゼンテーションする機会が多くあります。
いろいろな経験をたくさんして、どんどん成長していって欲しいと思います。


2018.07.11

オリックスバファローズのビジネスを学ぶ。

こんにちは。

この間の日曜に、いつも私がスポーツを通じた社会貢献活動に一緒に取り組んでいる、
伊丹アスリートクラブ主催のスポーツビジネス視察ツアー2018で京セラドーム大阪に
行ってきました。


このツアーでは、普段観ることのできない京セラドーム大阪のゲームデーの
舞台裏を観て、オリックスバファローズのチケッティングとファンクラブグループを
統括する山本さんに、そのビジネスについて伺い、教えていただき、その後、
バファローズ vs ホークスのゲームを観戦するイベントです。

プロ野球チームのビジネスについて実際に観て、学んだ後でゲームを観戦すると、
それまでは気にならなかったことが気になったり、気づかなかったことに気づいたり。



立命館大学スポーツ健康科学部からも1回生を中心に積極的な学生諸君が参加。
山本さんにサッと手を挙げてなかなかいい質問をしていました。

そして、一行を統括するのは、ぼくの学部、大学院を通じての教え子、佐藤慎一君です。

積極的な学生たち、そして社会人として活躍しながら、社会貢献にも取り組む卒業生。
なんだかいろいろ嬉しくなってきました。

私に限らず、立命館大学スポーツ健康科学部の先生方は、いろんな分野にネットワークを
持っています。
そんなネットワークを積極的に活用して学びを深めるのもスポーツ健康科学部での
学び方の一つです。


Apollo


2018.07.10

したいこと。できること。

4回生+過年度生のみなさん、卒業論文の進捗状況はいかがでしょうか。

就職活動が一段落し、本腰を入れ始めた人もいるでしょう。
就職活動と並行しながら、テーマ決めに焦りを感じている人もいるでしょう。

私はいつもゼミの学生たちに同じことを言います。
「自分が『本当に』したいテーマが見つかった時点で、卒業論文は4割終わっている。
次に、それが『できるテーマ』であった時点で6割終わっている」

ゼミ生は、どうしてテーマが決まった時点で4割も終わっている?と怪訝そうな顔をします。
ここで大事なことは、「テーマが決まった」ではなく、「本当にしたいことが見つかった」
です。卒業論文は卒業要件ですから、決まらないと卒業論文は執筆できず、そうなると
必然的に卒業はできなくなるため、どんな形であれテーマは決まるものです。
ただ、それだけでは4割もは終わっていません。
「本当にしたいこと」が見つかれば、モチベーションは持続します。その意味で、4割が終わっています。

次に、少々難問が待っています。
「したいこと」が「できること」か、という問題です。

まずはじめに、どんなに「したいこと」でも、すでに多くの研究がしつくされ、知見が得られて
いれば、「したい」研究にどのような意味を見出すのかが問われます。

2つ目に、「したい」研究に倫理的な問題を含んでいる場合は、実施が困難です。
例えば…
実験等であれば、協力してくださる対象者の方に、身体的な危険が少しでもある場合。
インタビューや対話であれば、「話す」「語る」ことにより、協力者の方に精神的な
ダメージ・つらさを与える場合。

その他にも「できる」を成立させる要件は、かかる費用のことなどいろいろありますが、
どの教員も、この倫理的な側面に対し非常に慎重に考えます。
その結果、どれだけ学生が「したい」と思っても「できる」からは外れてしまいます。

早い時期から卒業論文に向けて取り組み、準備してきた学生は、この「したい」が強く
「できない」ことにがっくりと肩を落とすことも少なくありません。
また、テーマを一から考える、「したい」と「できる」のバランスにナーバスになる
人も出てきます。卒業論文へのモチベーションを下げてしまう人もいます。

そんなときは、思考の転換をしてみてほしいと思います。
「できること」を「したいこと」に近づける工夫をしてみてほしいと思います。
もちろん、少しでも興味があることが大前提の「できること」の中に、わくわくすること
がないか、これって社会にどんな風に役に立つだろうか、こんなことわかれば楽しいだろうな、
などなど、「できること」の中に、きっと「したいこと」も隠れています。

「したいこと」と「できること」が完全に重なることが一番いいのでしょうが、実際は、
「したいこと」と「できること」のせめぎ合いとバランスだと思います。

今年度の卒業論文提出まで、残すところ、ちょうど5か月になりました。

「たかが卒論、されど卒論」
30年も昔、自分の人生でまた読み直したくなるような、卒業論文を書きたいと、
繰り返しつぶやいてきた言葉を思い出します。

みなさんも、楽しみながら、今後の人生で「大切に」「愛せる」卒業論文を
仕上げてください!

2018.07.09

保護者との懇談

先週は、猛烈な大雨でした。近畿地方でも避難指示が多くの地域で出されました。

JRも、とまった区間が多く、先週木曜日の夕方から金曜日、そして土曜日にかけて全学で休講となりました。

みなさまのところで被害が出ていないことを願っています。

下記の写真は、BKCで開催しましたオープンカレッジでの様子です。

  

副学部長のMOTO先生にコーディネイトをしてもらい、学部生、院生の3名に登壇してもらい、「学生生活・キャリア」についてパネルディスカッションを行いました。

スポーツ健康科学部でどのような学びがあり、生活があり、そして将来のキャリアをどのように描いているのか、について学生・院生として語ってもらい、それを保護者のみなさんに直接聞いてもらうという内容です。
このパネルディスカッションのあと、3つのグループに分かれて、保護者の皆さんから、直接、学生・院生に聞きたいこと、教職員への要望なども出していただき、懇談をいたしました。

普段はなかなか聞けないこと、直接触れられない情報にも接していただくことを願って、毎年、6月頃に開催しています。我々としても、直接に保護者の皆さんからご意見を頂く貴重な機会となっています。

保護者のみなさんの関心は、やはりキャリアにありますが、「この学部にきて楽しそうにしています」という声も多数きくことができ、ホッと安心することもできました。

<<今週のちょっと、もっと、ほっとな話>>
1日キャンパス、というのも大学で展開しています。全国47都道府県を、教職員で分担して6月から7月にかけて回っています。今年は、香川県と青森県を担当させていただきました。大学がでむいて、大学の様子をつたえ、保護者の皆さんと直接お話しできる非常によい機会となります。両県とも非常に素敵な懇談が出来ました。お子様を起点として、「立命ファン」になって頂いていることも感じられ、嬉しい限りでした。
 写真は青森からの帰りの飛行機から撮影した富士山です。
   
【忠】

2018.07.08

ヨーロッパスポーツ科学学会(ECSS)

7/4〜7/7の日程でアイルランドにおいて、ヨーロッパスポーツ科学会(ECSS)が開催されました。ECSSはスポーツ科学分野において最大規模の国際学会であり、スポ健からも多数の教員や大学院生が参加しています(私は残念ながら参加できず。。)。
http://ecss-congress.eu/2018/18/index.php


GOTO研究室からも博士課程前期課程2年のItoくん、Maruくんが参加し、口頭発表にチャレンジしてくれました。また、他研究室からも口頭発表に積極的にチャレンジしています(写真はItoくんおよび忠先生の研究室の博士課程前期課程2年Uenoくんの発表の様子です)。大学院生、特に、博士課程前期課程の大学院生が口頭発表に臨むことは他大学では一般的でないかもしれませんが、スポ健では珍しいことではありません。私も以前は、「博士課程前期課程の大学院生に国際学会での口頭発表は荷が重い」と考えていました。一方、最近数年間でこの考えは完全に変わり、現在では、国際学会での口頭発表は「事前に準備すれば十分に対応できる」「チャレンジすべき最高の舞台」と感じています。




大学院生が国際学会でチャレンジする様子は、学部生にも頻繁に紹介しています。その効果(?)でしょうか、「国際学会で発表をしたい」「先輩のように、自分の研究成果をスポ健から世界に発信したい」という目標を掲げる学部生も増えています。「最先端の施設・整備」「優れた教育・研究環境と高度な研究活動」「グローバルな視点」などスポ健の強みを活かし、学生が自ら一歩足を踏み出し海外での発表に挑戦をする姿は教員からみても頼もしい限りです。今後も彼ら・彼女らの挑戦を全力で支援したいと思います。

学会期間中、他大学の先生方からも「立命館頑張ってるよ!!」と写真を送っていただきました。その中の何枚かをアップします。




GOTO

2018.07.07

ボルシア・ドルトムント&シグナル・イドルナ・パルク1

みなさん、FIFA(サッカー)ワールドカップをご覧になっていますか?
日本が決勝リーグに残り一気に話題性が高まりました。
スポーツビジネスでは「勝敗に関わらないマネジメントの必要性」が謳われる一方で、
一時的とはいえ、「勝利」が爆発的な話題性と人気をもたらすというのも事実です。
その一方で、「敗戦」はその国に大きな落胆をもたらします。
今回のワールドカップの大きなニュースの一つとして、
グループリーグでドイツが予選リーグで敗退したことは挙げられるでしょう。
これは、サッカー大国ドイツではどれほどのビックニュースになっているのでしょうか。
そしてお世話になっているケルン体育大学の先生方はどれほど落胆されていることか、
と少々気の毒な気持ちでいました。
その流れで、ケルン体育大学に訪問した2016年夏、
足を延ばして訪れた、ボルシア・ドルトムント(ドルトムント)の本拠地、
ジグナル・イドゥナ・パルクを思い出しました。

長くなりそうですので、今週と来週で「クラブとスタジアムの概要」
「スタジアム内部の施設」に分けて記したいと思います。

クラブとスタジアムの概要です。
ドルトムントは、1909年に創設された
ドイツ、ブンデスリーガの一部リーグに所属するサッカークラブです。
2010年シーズンからは、香川真司選手がこのドルトムントで活躍されています。
シグナル・イドルナ・パルクは、収容人数が約81,000人(ゴール裏25,000人の立見含む)です。
甲子園球場の収容人数が約47,000人、2018年現在、
サッカースタジアムとしては国内最多の収容人数の日産スタジアムが約72,000人ですので、
シグナル・イドルナ・パルクがいかに大規模なスタジアムであるかお分かり頂けるでしょうか。
シグナル・イドルナ・パルクは、FIFAワールドカップの試合会場としても使用されていますが、
通常のブンデスリーガの試合であっても、熱狂的なファンで満席になります。

アウェイチームのサポーターに「座席」は与えられず、
(最初の写真の左側の)限られたゴール裏の立見からしか応援できません。
安全面からなのか、座席など与えないという意思が強いのか、
アウェイチームの応援立見場所は、鉄の囲いで囲まれています(2つ目の写真)。
日本では、プロスポーツのチケットであっても、
ホームのチケットを完売させるにも一苦労の場合があります。
プロスポーツが日本では、考えられないことですね。


スタンドの座席にも表れているように、ドルトムントのイメージカラーが黒と黄色、
そしてマスコットは、黄色と黒を基調とした蜂の「エマ」です。
スタジアムに併設されるショップを観てもチームカラーやロゴ、
マスコットキャラクターが統一されています。
どちらに正解があるかはわかりませんが、
ここ数年日本のプロスポーツチームでは「○○シリーズ」と銘打って
、様々なユニフォームで試合が開催されます。
その時々でグッズとしてのユニフォームは売れるのでしょうが、
経年的に続けた結果、最近では異なるデザインのホームのユニフォームを着たファンがいるため、
統一感のない応援スタンドが見受けられます。


スポーツマーケティングの分野では、
1990年代ごろから一つのリーグや一つのチーム・クラブを
一つの「ブランド」として研究が進められています。
ドルトムントのようにチームマネジメントが有能なクラブは、
チームのブランドマネジメントにおいて、
チームカラーやマスコットの展開がブレていないように思います。


今回このブログを書くに当たって、
ドルトムントのオフィシャルホームページを訪れたところ
もちろんホームページもイメージカラーで統一されているのですが、
ドルトムントの日本語のホームページがあることに驚きました。
ヨーロッパの海外チームがアジアマーケットを視野に入れていることは既知の事実ですが、
独、英、日、仏、中に並んで、日本語のホームページが用意されています。
香川選手の影響もあるのでしょうか。
そういえば、
海外の研究者と春先にサッカークラブの国際化について話をしたことを思い出しました。
クラブの国際化に「選手」の影響をも少なからずあるようです。
Jリーガーのグのクラブも、大変有名な海外の選手たちがプレイするようになりました。
Jクラブの国際化も近い将来あるのかもしれません。

ドルトムントの日本語ホームページhttp://www.bvb.jp/


写真はシグナル・イドルナ・パルク
撮影:ゆ
写真の無断転載はご遠慮ください。

#つづく
#試合観戦にはいつもご縁がない
#スタジアム訪問時、香川選手は日本で代表戦

2018.07.06

P3 の最終発表 etc.

こんにちは、嶋村です。一昨日からの雨で昨日の夕方から大学の授業が休講になっているようです。僕が住んでいる京都でも左京区や右京区などの地域では河川の増水や土砂崩れの危険性があるため避難勧告・指示が出ている地域もあるようで大変です。鴨川もこんな感じになっていました。いつもストリートミュージシャンがいたり川岸に座ってのんびりしたりする三条大橋付近ですが、これはちょっと怖いですね。



というわけでお互い今週末は気をつけましょう。


さて天候も大変ですが、今週から P3 の最終発表が始まりました。(僕は見てないですけど)ワールドカップの中継と発表の準備が重なった学生さんが多かったらしく、寝てないという人も何人かいたようです。けど「ワールドカップの心配より、オタクの単位を心配した方がいいですよ」と言ってあげたい発表もいくつかありました(笑)


僕はといえば、自分の論文に加えて先週末くらいから発表原稿を見て欲しいとメールでファイルを送ってくる人が多くてちょっと困っています。もちろん添削して指導するのが僕の仕事ですが、もうちょっと前もって相談にきて欲しいですね。。。ギリギリになっていきなりワケのわからない長文の内容で持って来られても、英語ができているかどうか以前の問題でこっちが困ります。なので、もう少し計画的に、他の授業の課題との兼ね合いも考えて持って来て欲しいです。Procrastinate するのは学生の特権だと思いますが、残念ながらそれは責任と実力を伴います。。。自分のことをしっかり把握して Procrastinate してください。


って、文句ばかりですが、最後に今週の発表の様子を載せておきますね。円陣を組んで気合いを入れているグループもありました。ワールドカップでは、日本は敗退したそうですが、P3 では、あまり多くの人が「敗退」しないことを願っています。。。