6月5日は、"世界環境デー"です。
1972年6月5日にスウェーデンのストックホルムで開催された「国連人間環境会議」において、日本とセネガルが共同提案し、国連総会の場で6月5日を"世界環境デー"と制定したことに由来しています。
飢餓、疾病、貧困、大気・水質汚染、土壌劣化、オゾン層破壊...環境問題は、地球上のあらゆる生物にかかわる重要な問題です。アナン国連事務総長は、この世界環境デーを迎えるにあたって、「"私たちの地球、私たちの未来、救うのはいま!"という今年の世界環境デーのテーマは、私達一人ひとりにとって、自分達の生命を維持しているこの惑星を大切に守る決意を新たにしようという緊急のアピールである」とも述べています。
わが国でも1993年に環境基本法を制定し、6月の1ヵ月間を環境月間と定めて、環境省ほか、地方自治体や企業でも"eco"をテーマにしたさまざまな活動やイベントが各地で開催されています。
そのようなムーブメントの中で、日本テレビ系列では、2004年からこの世界環境デーを含む1週間を"ecoウィーク"とし、"Touch!eco"を合言葉にして、環境問題に対する特別番組を企画するだけでなく、報道や情報番組、またドラマやバラエティ番組に至るまで、放送前後にecoウィークのアイキャッチ(番組のタイトルクレジット)やロゴマークなどを流しています。
(※ 日テレのecoウィークについては、以下のURLを参照してください)
http://www1.ntv.co.jp/eco/index.html

この取り組みは、企業間の連携も図られています。例えば、NTTドコモは、不要になった携帯電話を回収し、ドコモダケグッズをプレゼントしたり、東芝は、環境に配慮した高画質LEDレグザを展示したりしています。また今年は、"ECO CHANNEL"を掲げるNHKとの共同で、"つなげよう、ecoハート。Make the Future~知る・守る・つくる~"をキャンペーンテーマとして設定しています。
写真に写っているのは、"ecoハート缶バッジ"なのですが、263円で販売されているこの商品を購入すると、収益の一部がNPO法人レナフォ国際ふるさとの森づくり協会に寄付され、森林の再生などの環境活動に活用されるようです。
スポーツ界では、環境問題に対してどのような取り組みをしているのでしょうか?
プロ野球では、2008年より12球団が一丸となって、"NPB 2010 Green Baseball Project"という温暖化防止活動に取り組んでいます。
例えば、攻守交替を駆け足で行ったり、無駄な作戦タイムを取らないようにしたり、テンポのいい試合を心がけるようにし、照明をはじめとした消費電力の削減、つまり、CO2の排出量の削減をめざしています。目標値も明確で、1試合の平均時間を3時間以内に抑えるように工夫しているようです。写真は、活動の象徴として選手が任意で着用するリストバンドです。"LET'S省TIME! "というキャッチフレーズは、なかなかユニークだと思いませんか?
このリストバンドは、一般にも500円で販売されており、売上金の一部が募金され、CO2削減のための植樹活動として「プロ野球の森」に役立てられているそうです。これまでにも、野球のバットの材料となっているアオダモや栗の木の植樹活動などが行われてきましたが、折れたバットを加工して、選手のサインや球団のロゴなどが入った箸や靴べらなどが作成されているようです。
(※ 日本プロ野球機構の"NPB 2010 Green Baseball Project"の詳細は、以下のURLを参照)
http://www.npb.or.jp/gbp/
紹介したプロ野球界だけでなく、他のスポーツ界でも環境問題に対する取り組みをしていることと思いますが、我々一人ひとりも水の出しっぱなし、電気のつけっぱなし、利きすぎた空調、大量のゴミの排出など、ちょっとしたことに心がけるようにして、環境保全活動に取り組みましょう!
ちなみに...
全世界に向かって、"CO2を25%削減する!"と高らかに宣言し、世界中の各国首脳の方たちから拍手喝采を浴びた我が国のリーダーは、トップの座を自ら降りましたが...