[ 2010年10月 ] の記事一覧

2010.10.21

スポーツの秋、文化の秋

アイコアの星の中でがんばっている学生がたくさんいます。今日はそのうちの2人。一人は「陸上」、一人は「かるた」です。

 

陸上の学生(Sくん)は、JOCジュニアオリンピックカップ

日本ジュニア陸上競技選手権大会800mで6位!

 

 かるたの学生(本多恭子さん)も、着々と実績を積んでいます(本人いわく、かるたはスポーツだそうです...)。

8月に行われた全国大学生選手権では、一回生の部優勝、個人(1~4回生)準優勝、団体優勝。

9月の全国北國大会では、A級(四段以上)優勝。

10月の全国出雲大会では、A級(四段以上)優勝。

かるたクイーンを目指しています。

 

ぜひ、このスポ健からキングとクイーンが出るように、みんなで応援しましょう!

 

 

 

2010.10.20

学校インターンシップ

過日、10月18日月曜日、京都市立のある小学校に行ってきた。

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教職教育に関わる「学校インターンシップ」という科目が、教職をとる学生さんに向けて、開講されている。これは、教職をとる学生さんが、小学校等に行って、学校現場の教員が担う業務全般を経験する、というものである。

立命館大学では、様々な教科の中・高等学校の教員免許と小学校の教員免許が取得できる。私たちのスポーツ健康科学部では、中・高等学校の保健体育科の教員免許が取得できる。

ただし、教員免許の取得は、大変な努力が必要である。教育学部とは異なり、専門学部での単位取得に加えて、教職関係の科目を履修しなくてはならないからである。

過日、訪問した小学校でインターンシップに取り組んでいた学生さんは、多様な教員免許取得に向けて頑張っておられた。

その学生さんは、前期に、当該小学校で事前打ち合わせを行った際に、校長先生から、ボランティアについて尋ねられて、1学期からボランティアでその学校を訪問しているとのことであった。

とても忙しい学生生活の中、大変積極的な取り組みをしており、「本校として嬉しいと思っている。」と校長先生からお言葉を頂いた。

なにやら、こちらまで、嬉しくなった。

帰り際、その小学校で働いておられる方と少し話をしたら、なんと、今春、立命館大学を卒業しておられ、私の存じ上げている先生のゼミ出身とのことであった。

人の縁とは、不思議なもの。

そんなこんなを感じて、大学に向かった。

【 智 】(写真20101018 ある小学校正門から。)

 

 

 

2010.10.19

BENTO。

<RecO便り27>

先週ご紹介したとおり、RecOでは、教養ゼミのゼミ生が、おにぎりレシピを考え中ですが、今、日本のお弁当が外国でも人気らしく、BENTO と表記された本も沢山出版されています。その繊細な美しさが評価されているようです。

こう書くと、お弁当は日本独特の特別なもののようですが、それぞれの国にはそれぞれのお弁当があります。

今年の2月、フィジーに行った際、知り合いの小学校の先生にお願いして、フィジーの小学生のお弁当を見せて貰いました。

以前、毎日新聞のコラム(http://mainichi.jp/life/health/chie/archive/)で紹介した際、ぜひ写真が見たい! との要望がありましたので、ここでご紹介します。

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まず、最初の彼女のお弁当の中身は、丸ごと一匹の魚を素揚げしたものと、フィジー人の伝統的な主食であるキャッサバ芋、そしてポテトフライ。迫力!




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もう一人の彼女のお弁当は、炊き込みご飯のようなごはんにパスタが混ぜ込んであるもの。フィジー版「そばめし」?








どちらも一見、見慣れない感じですが、考えてみれば、どちらも「ダブル炭水化物もの」ですね。

彼女たちはとびっきりの笑顔で、お弁当を自慢してくれました。作ってくれた、家族の思いが伝わる手作りのお弁当。

「いつか日本で2人の笑顔とお弁当を紹介してもいい?」と聞くと、はにかみながら,うれしそうに了解してくれました。

今回このブログで紹介したことを、先生のロセーナを通じてお知らせしようと思います。

最近ではフィジーの小学生も手作りのお弁当が少なくなってきたとのこと。ちょっと残念です。【abc.




2010.10.18

出雲"縁結び"駅伝

  先日の体育の日に開催された全日本大学選抜駅伝(出雲駅伝)に、立命館大学の男子陸上競技部が参加したので応援に行ってきました。空港に降り立ったときに「出雲"縁結び"空港へようこそ!」のアナウンスが流れました。これまでは、出雲空港といっていたのに、"縁結び"という言葉が空港名に追加されたようです。ご存じのように、出雲の10月は他の地域と違って、八百万の神が出雲大社に集まるので、『神在月』です。駅伝も「神あり駅伝」の愛称があるぐらいです。

20101017-1.JPG 「縁」にも、血縁、地縁といろいろありますが、人と人とのつながりであるのは間違いありません。そのつながり方によっては、情緒的なつながり、情報共有のつながり、学問研究のつながり、同好のつながり、になるのでしょう。

 今年で22回目を迎えた出雲駅伝は、各地区の代表チームだけでなく、東北学連選抜のように地区学連の合同チーム、Ivyリーグ選抜チームのようなアメリカの連合チームも招待されています。いつも感心するのは、試合後に『さよならパーティ』が催され、各チームの選手、監督・コーチのみならずそれぞれの大学の応援団、関係者、OBOGが一堂に会してお互いの健闘をたた

20101017-2.JPGえ、友好を深める機会が設けてあることです。まさに、"縁結び"のお国柄ならではの企画です。

 情報化社会、ネット社会の現代は、パソコンをクリックするだけで、欲しいものが購入でき、かなりの情報を取得できる便利な世の中になっています。その一方で、対人接触量が減ってきて人との関わり方が不慣れで下手になってきているかもしれません。

 スポーツは、人間同士があるルールに則って競い合うゲームであり、対人接触量を高める良いきっかけを与えてくれます。さらに、試合に関与する人間関係も複層的(協会役員、監督・コーチ、選手、スタッフ、応援者、関係者など)であるので、人との関わりを学ばせてくれる教材でもあります。もちろん、『良い縁』をつくりネットワークを広げることにもつながります。

 スポーツの秋に、スポーツを楽しんで、良い縁をたくさん結んで欲しいと願っています。

 

写真上:出雲の風景

写真下:出雲駅伝2区(立命大・今崎選手)

 

【忠】

 

 

 

2010.10.17

スポーツ健康科学部 AO 入試が行われました。

季節外れの真夏日もようやく終わり、
急に秋めいてきましたが、
みなさん、いかがお過ごしですか。

昨日と本日は、スポーツ健康科学部でも
AO 入試が執り行われ、たくさんの高校生が、
本学部二期生となるべく、集まって下さいました。

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スポーツ健康科学部の一般入試では、
今年、センター試験方式 が導入されます。

11/7 (日) の「秋のオープンキャンパス」を含め、
入試相談会も、各地で行っていますので、
積極的に足を運んで下さいね。

それでは、また。失礼致します。
良い休日を。
              敦


2010.10.16

内面からあふれ出る子どもの"スポーツ大好き!"を応援する...

スポーツをする子どもの顔が輝かないのはなぜ?

スポーツは、何のために、誰のためにあるの?

子どもたちの内面からあふれだす"スポーツ大好き!"という気持ちをどう応援し、勇気づけるの?

 

そんなことを考えるセミナーの講師として招かれ、今日は、徳島県に行ってきました。

徳島大学に在職していた1年ほど前に、小学校低学年までをターゲットにあて、「運動大好き!身体を動かすの大好き!スポーツ大好き!」という子どもたちを勇気づけ、応援できるようなプログラムがつくれないのか?というコンセプトのもとに、徳島市内の精鋭部隊?を集めて、「キッズインストラクター」という資格のプロデュースしました。

 

"勇気づける""応援する"というフレーズを目にして、みなさん、ん??という気持ちになった人もいるかもしれません。

それは、これまで子どもたちのスポーツ指導者に関する資格は、「子どもたちに○○を身につけさせる」「子どもたちの○○を養う」、あるいは「子どもたちの○○を育む」ということをプログラムの方向性や目標に置き、養成講習会が開催されてきました。

 

しかし、よく考えれば、「~身につけさせる」「~を養う」「~を育む」という言葉で終わる文章の主語は、「子ども」ではないですよね。つまり、大人たちがある一定の方向づけをすることが前提で、上記の文意において、子どもたちは、能動的でも、主体的でもなく、客体、つまり、受動的にスポーツとかかわりあうということに示すものでした。

英語の"encourage"や"cheer"という言葉には、子どもたちが主体であり、周りにいる大人たちは、自己決定によって行動する子どもたちを励まし、勇気づけ、応援する存在であるということへの理解を促したいという、この資格をプロデュースする際の我々の"想い"が込められています。つまり、大切なのは、子どもたちが心から"スポーツ大好き!""スポーツがしたい!"という気持ちがあふれ出してくることだと...。それを励まし、勇気づけ、応援するというスタンスで介入するというのが、このプログラムの共通のコンセプトです。

 

このプログラムは、講義・演習・実習の3つのアプローチを併用し、体験をベースに進められるプログラムです。プログラムのウリは、とにかく、受講生にとって"目からウロコ..."という想いを抱かせることです。つまり、経験の有無を問わず、新しい価値観を受講生の方々にメッセージし、"体験"→"理解"→"分かち合い"→"一般化と再現性"という知のスパイラルを図ろうとするものです。

 

とにかく、ユニークなプログラムで、精鋭部隊?(笑)の複数の講師陣が講義や演習、また実習を担当するのですが、それぞれのプログラムの一貫性や連動性を大切にするために、プログラム全体を通したファシリテーターが4日間のプログラムをナビゲートし、知のスパイラルを促進します。

 

とてもいいプログラムで、内容をじっくりとご紹介したいのですが...

また長いブログを作成すると、【忠】先生に、「長いねん!」って、お叱りを受けるので、興味のある方は、徳島県スポーツ振興財団にお問い合わせください。テキストも、大変優れています(笑)。

 

写真は、今日、実施された指導実習の様子です。KI2.JPGKI1.JPG  

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2010.10.15

スポーツ健康科学セミナー

 キンモクセイの匂いがほのかに香るいい季節になってきました。スポ健では学部1年生の後期に「スポーツ健康科学セミナーⅠ」という授業があります。この授業、スポ健の先生全員の研究内容を紹介しながら、体育教育、スポーツマネジメント、スポーツ心理、スポーツ生理・生化学、バイオメカニクス、トレーニング科学、スポーツ栄養、スポーツ医学などなど体育、スポーツ、健康に関する最新の知識を勉強するコーナーがあります。1年生から専門的な研究内容を勉強するの?難しくない?と思われるかもしれませんが、少しでも最新のスポーツ・健康科学の研究内容や知識に触れることで興味を持ってもらえるいい機会だと思っています。今は全部を理解できなくても2年、3年、4年生と学年が上がるにつれて知識が深まったとき、「あのとき話していたことは、こういうことか!!」となることはとっても大切なことだと勝手に思っています。今週は、【GH】先生(写真)と【Moto】が研究内容について説明しました。

 

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 【GH】先生は、低酸素トレーニングを競技力向上のためだけでなく、健康維持・増進にも利用できるかもしれない、という最近のホットな研究内容を説明しました(写真)。【Moto】は競技力向上のためのトレーニングや健康の維持増進の運動効果の個人差に遺伝タイプが関与していて、それを考慮したトレーニングプログラムを開発するために、運動効果の個人差に影響する遺伝タイプを探索する、という研究内容を説明しました。授業後の学生の感想を見ていると、意外に理解していてスポ健の学生のレベルの高さに驚きました!!

 

by Moto

 

 

 

2010.10.14

落盤事故の作業員さんたち

チリのサンホセ鉱山の落盤事故が起こって2ヶ月以上経ちました。そして、今日、閉じ込められていた作業員33人が無事に救出されたとのこと。外の光をまた見ることができて本当によかった!と思います。

 元気"そう"に姿を現した作業員の映像を見ると、どうして、決して衛生的ではない場所で過ごせたのか、その力に驚かされます。役割を決めて過ごしたという情報は、早い段階で流れてきましたが、それのおかげなのか、カメラ担当がいて自分の姿を映されることを意識したからなのか、普段からそういう現場での作業だったので体がある程度は慣れていたおかげなのか、家族との交信ができたからなのか、地上でみんなが注目し心配してくれているという想いに支えられたのか・・・いろいろ想像しますが、どうだったのでしょうか??

 

窮地に追い込まれたときに、その人に染み付いた行動パターンが出るといわれます。普段からリーダー的な役割や行動をとっている人は、混乱の状況の中でも的確に人を誘導できるというわけです(例えば、火災等に遭ったときなど)。落盤事故が起きて、リーダーシップを発揮する作業員がいたという話を聞いたときに、それを思い出しました。

アイコアの星たちも、ごく自然に、そのときどきに必要なことを自分なりに判断してふるまえるようになることを願いつつ・・・。

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そういう星たちをどう育てるか、その情報を収集するために産業能率大学に出かけてきました。【忠】先生、【智】先生と一緒に。産能大は、私の分野や関連分野ではとても有名な大学・創始者で、一度は直接話しを伺ってみたいところでした。それが実現し、うかがった話の中では、先生方による日ごろからの努力をみせてもらった印象があります。とくに、インターンシップをはじめとして、企業等の開拓、長期的な連携については、建学の精神に則ってかなり力を入れておられました。いつか、どこかで話しをさせていただきます・・・。

【ippo】

←キャンパス内...日が暮れて、湘南海岸は眺められず...

 

 

 

 

2010.10.13

新しいことを学ぶこと

新しいことを学ぶ、ということは、楽しいことである。

 

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過日の大学院の授業(スポーツ教育実践特論)で、スポーツ教育学の性格について、スポーツ健康科学部の大学院生と、議論した。

 

その際に、話題となったのが、ドイツのスポ-教育学者ナウル氏が描いたヨーロッパにおける体育概念の広がり、である。(写真上)

 

 

 

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10月9日~11日に開催された日本スポーツ教育学会国際大会に、その当の本人が来日して大会に参加し、まさに過日大学院生と議論した内容について、講演をした。 

 

 学会では、韓国スポーツ教育学会を代表する方々、台湾スポーツ教育学会を代表する方、カンボジアの体育のキーパーソン、また、体育教師教育について、アメリカの事例の提供を受けたり、と様々な情報を得た。

 

まさに、新しいことを学ぶ、ということは、大変楽しいと感じだ学会であった。

 

 

 

【 智 】(201009 写真上、ナウル氏による体育概念の広がり、写真下、第30回日本スポーツ教育学会国際大会論文集)

 

 

 

 

2010.10.12

教養ゼミと収穫祭。

<RecO便り26>
 火曜日2限、RecOでは、教養ゼミナールの授業「食とスポーツ 〜スポーツ現場での食の教育・支援を考える〜」がスタートしました。近江米も収穫の季節、今期のテーマは「おにぎり」。スポーツ現場での目的別のおにぎりを考えます。

 実習は班に分かれて行いますが、その前に第一回目の授業では、自己紹介の後、ゼミでの「係」を決めました。
 ゼミ長、会計の他に、掃除係、備品管理係、食糧調達係、記録係、営業・・・などなど、一人必ず一つは係を持ち、それぞれの立場からゼミの運営に積極的に貢献することにしました。

 また、ゼミ生3名の実家(広島、富山、大阪)がお米を作っていることが判明。でもそれぞれ自分のお家のお米について全くと言っていいほど知らなかったので、それぞれのお家のお米について、調べてくることが宿題になりました。

 二回目の授業では、3名の「うちのお米」の発表。次に、どういう班に分けるか、班分けについての話し合いが行われました。写真はその様子です。

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積極的に意見が出され、中にはかなり個性的な提案も・・・。

 



  無事に班分けが終わり、今日の3回目の授業までに、各自が自分の考える目的に合わせたおにぎりレシピを考えてくることにしました。それぞれが自由な発想で考えて来たおにぎりについて、今日はじっくり検討し、具体的なレシピに仕上がったら、早い班で来週から試作に入る予定です。
 どんな「おにぎり」が出来上がるのか、期待と不安(!)でいっぱいですが、またここでもご紹介したいと思いますので、どうぞ怖がらずに読んでくださいね(笑)。


 さて、先週末、大津祭りに行ってきました。大津祭りは約400年前、天孫(てんそん)神社(大学〜大津駅間のバスで前を通る神社です)の例祭として始まったそうです。

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 今年は宵宮(9日)があいにくの雨でしたが本宮(10日)は雨も上がり、13基の曳山が笛、鉦、太鼓を奏でる子供と若者を乗せて、くじで決められた順番に、神社を出発、町の狭い路地を曳かれてゆっくり移動。

 私は出張帰りで夕方ぎりぎりの時間に見ることができましたが、町家の2階や沿道からは「ほってぇ〜(放って)」「おねがい〜」との声が飛び交い、曳山からは、各曳山オリジナルの手ぬぐいと厄除け粽(ちまき)がまかれていました。

路地が狭いため、とても近くに祭りの醍醐味を感じられるお祭りでした。
 

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 滋賀には他にも収穫祭である秋祭りが多く、このことからも米どころであることが実感でき、うれしくなります。







 今回の教養ゼミでも、収穫の喜び、お米の大切さ、をゼミ生が実感できる授業にできればと思います。【abc.】