[ 2011年12月 ] の記事一覧

2011.12.21

「地道」な研究作業の「発表の場」として?!

先週の水曜日1214日は、1回生基礎演習の「ゼミナール大会」が行なわれた。

私が担当したのは、「スポーツ教育」分野の1つの分科会。4チームが参加して、すでに提出済みの「論文」をもとに準備を進めて来た「研究発表」がなされた。

分科会での「見所?」「聴き所?」は、苦心して作成してきた論文の内容的な完成度がその「表現力」を伴って、どれだけ説得力をもって他の分科会参加者に響いて行くのかということに尽きる。

作成した「視覚資料」(パワーポイント)をスクリーンに映し出しながら、それぞれの研究における「問題関心」「課題」「研究方法・対象」「考察」「結論」等が発表された。しかし、分科会での「研究発表」では、発表者の「原稿の棒読み」が目立った。研究の概要を示し、視覚に訴えて「説得力」を持たすための「パワーポイント」作成でも苦労した筈だが、その活用が十分為されなかったことは残念だった。もちろん、「パワーポイント」の作成にも工夫がなされ、スクリーンに映し出される「図表」ゃ「文字」と上手く結びつけ、間合いも上手に取って「これぞプレゼンテーション」と思わせるチームもあった。

改めて、私が担当した分野・分科会に即して言えば、「論文」の出来具合が、そのまま発表の場に持ち込まれた感がある。実は、「論文」での不備を、発表の場でどれだけ修復していくのか、というところにも関心があって当日を迎えたのだったが、私の担当した分科会の学生は、挙って「虚飾?に満ちる」ことなく、淡々と「研究発表」に至ったようだ。結果的には、「論文の出来」具合がほぼそのまま「研究発表」での出来に繋がるという、非常に判りやすい分科会だった。

1221日は、「ゼミナール大会・ファイナル」。そう言えば、私が担当する基礎演習クラスからもファイナルに進んだチームがある。「予行演習」の時には、「大きなテーマ」設定に「無謀」とも思える研究方法で挑もうとして、発表は「支離滅裂」の感があったチームだか、どこか「愛嬌」のあるチームだった。確かに言えることは、チームがよくまとまり、研究室にも積極的に遣って来て、意見交換もし、地道な研究活動を実践したということだろう。

そんなチームも含めて、プリズムホールの大きな会場で、各分野の代表チームが「研究発表」の成果を披露してくれる。ファイナルに残らなかったチームにとっても、大いに刺激となり、今後の「糧」ともなる重要な機会だ。どのような「研究発表」に接することができるのか楽しみだ。 mm

2011.12.20

元気を作るお手伝い。

<RecOだより 89>

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 先週末、石巻に行って来ました。
 以前、栄養サポートに伺っていた、東北の高校、中学野球部の指導者の皆さんと、現在の選手達に会うためです。
 石巻を始め宮城県・岩手県の先生方にお会いして、それぞれの現状を伺い、今回の震災の大きさを改めて痛感しました。








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 お集まりいただいた選手、指導者のみなさんと野球選手の体作りと食事についてお話した後、石巻のホテルで懇親会が行われました。
 会場をお世話いただいた石巻工業高校の監督さんから「震災後、営業しているお店も少ないのですが、ここで宴を開いていただいた事に心から感謝します。街が、みんなが元気になるために、どうぞ、楽しく食べて、飲んでください!」との挨拶が、心に染みました。






 「元気を食から」。
 栄養素の摂取という意味だけではなく、人が集い、一緒に食事を共にすることが、元気を作ることなんだ、ということを、今回改めて教えていただきました。

 伺う前は「私が行って何ができるだろう?」・・・なんて、大それたことを考えていた自分が恥ずかしくなりました。
 現地に行って、みんなと一緒にごはんを食べること。
 ここからだ、と思いました。

 来年3月18日には、私の父方の郷である岩手県遠野市に伺うことになりました。
 市の方が中心となって、少年野球選手をはじめ、スポーツをする子供達とその保護者の皆さんと行う、調理実習とセミナーを企画して下さいました。

 「かっぱ伝説」や「遠野物語」、また最近ではビールの原料である「ホップ」の生産地で知られる 岩手県遠野市は、震災後、岩手県沿岸部の被災地支援の拠点となっています。

  遠野のスポーツをする子供達と、一緒にごはんを作って、一緒にいただきます。
  食を通じて、元気を作るお手伝いが、少しだけでもできればと現在計画中です.。【abc】



<今週の別腹>
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帰る際には、私がずっと以前から「選手の補食として推奨」している「笹かまぼこ」「ずんだ餅」をたっぷりお土産に購入。

写真はお昼に先生達といただいた牛タン定食。





 



2011.12.19

向学心

先週は、来客の大変多い週でした。特に、木曜日、金曜日は、怒濤のように押し寄せてくる感じがありましたが、皆さん熱心に、色んな話を聞かせてくれました。中でも、京都府立のある高校から、電車を乗り継いで、私に会いに来てくれた高校一年生の大西さんに、非常に刺激を受けました。

               

彼女は部活動をする中で、スポーツ科学への興味がわき、HPなどで色んな研究ならびに研究室を調べ上げて、その一つとして私のところへ連絡をくれました。メールでアポをしっかり取り、当日も事前にリマインドのメールももらいました。もちろん、面談の後には、お礼のメールもしっかり受け取りました。社会人の基礎もしっかりできていることが良く分かりました。普段、疑問に感じていることをしっかりノートにまとめてきて、たくさんの質問に答えさせてもらいました。不十分なところは本、資料を紹介させてもらいました。

 

私が凄く感心し、感激したことは、訪問する私の研究ならびに研究室のことを充分に事前調べをしてきたことです。何とHPに記載している論文を自ら検索して入手し、ほとんど読んできたことです。これには正直、驚かされました!未だかつてこれほどの事前調べをしてきた来訪者はいませんでしたので。その上、個別の論文で分からない点をしっかり聞いてくれました。今日のブログのタイトルである「向学心」という文字がすぐに頭に浮かびました。

 

彼女は大きな夢と目標をしっかり持っています。私どもが卒業生のキャリアの一つに掲げているものでもありました。是非、今後も前向きで、ひたむきで、積極的な歩みで、夢・目標に近づいて欲しいと心から願ってます。

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<<今週のちょっと、もっと、ほっとな話>>

こちらも向学心では引けをとらない、野澤博士(女子プロゴルファー)が、先週末、高いレベルのアマチュアのゴルフ実験に来校。研究室のメンバーとともに、しっかりデータをとっていました。また、立命館大学大学院スポーツ健康科学研究科へ進学予定・希望の社会人の方からも「向学心」の刺激をもらいました。

 

【忠】

 

 

 

 

 

 

 

2011.12.18

特別入試合格者向けのプレエントランスプログラムが開催されました

関西でも初雪の便りが届いていますが、
みなさん、いかがお過ごしですか。

昨日(12/17)、スポーツ健康科学部では、特別入試で既に
合格が決まっている学生に対して、入学までに学習すべき点と、
受講すべきプレエントランス学習プログラムについての
説明会が開催されました。

これは、合格が決まったからと言って、勉強を止めるのではなく、
きちんと入学するまでに高校レベルの学びを身につけてもらうために
行っているものです。

英語に関しては、木村先生・山本先生 にも参加して頂き、
スポ健での英語学習について、話をしました。

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スポ健での英語の学び
が、学生主体で、
課題を課外で毎週こなす必要があることを説明した所、
学生さんからも、「これは勉強しないといけないな」
という感じているのが伝わってきました。

また、午後からは、英語・数学・理科のテスト を行いました。
その結果を踏まえて、ぜひきちんと春までに英語を学習して、
入学してもらいたいものです。

それでは、また。失礼致します。
                                      敦











2011.12.17

PEACEの仲間(Free Music Circle)12月21日8時45分集合

PEACE(Free Music Circle)に所属する上杉容子(1回)を紹介します。上杉さんが所属するサークルは、入学式のトップバッターで「ルパン3世のテーマ」を演奏してくれました。
「あのトランペットのソロ演奏がホンマに良かったね」と感想をお話したら、上杉さんもあの演奏に出会ってPEACEへの入部を決めたそうです。(写真のアクトμはスポーツ健康科隣駐車場横の音楽練習棟)

 

IMG_0221.JPGPEACEは学内の小さなイベントでも快く引き受けてくれ、今では学園祭ばかりでなく、新入生歓迎期間を路上パフォーマンスで盛り上げてくれます。
また卒業式ではコラーニング前で演奏してくれるのですが、このサークルの卒業生が振袖姿で加わって、多くの仲間らの巣立ちを祝ってくれるパフォーマンスが感動的です。


ルパン3世のテーマ、セサミストリートと砂の丘(コナン)を全員が演奏できることを基本としていますが、ロックからはじまり様々なジャンルの音楽を演奏するそうです。
60名の大所帯ですが、その中でバンドといったチームを結成させず、曲ごとに演奏したいメンバーが集まって活動するそうです。だから「皆、集まっておいでよ!」という雰囲気にさせるのでしょうね。

 

私はPEACEの演奏に出会ったのが8年前で、それからずっと彼女らの活動を追っかけています。サークルが結成して10年、様々な活動をホームページで見れますが、とにかく組織運営がしっかりしたサークルです。
上杉さんはフルートを担当していますが、これからは演奏だけでなく、マネージャーの仕事も行いサークルに貢献したいと考えているそうです。

 

小学生を集めて、セサミストリートやポニョーを合唱したり、とにかく音楽が大好きな仲間たち。我々が子供たちを集めて実施するスポーツイベントなどにもぜひ参加してもらいたいですね。
スポーツ健康科学部スポーツ教室のテーマ曲(小学生版、中高年版)の選曲をお願いしてもいいかも。

 

なんと言っても、上杉さんらの「ルパン」は最高です!!! その「ルパン3世のテーマ」をスポーツ健康科学部ゼミ大会(12月21日水曜日8時45分から)の前に演奏してくれます。

 

上杉さんは、将来は選手をサポートしていくマネージャーのような仕事に就きたいと夢を持っています。これからの授業で幅広く学び、夢を具体化したいそうです。また上杉さんは「聴かせる音楽ばかりでなく、体が自然に動いてくる音楽も大切だ」と言います。
そんなお話を聞いて、スポーツと音楽ということも私たちが学ぶ課題だなと痛感しました。

【shine】
 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


2011.12.16

プレゼン

Hassyです。

先週の「スポーツのサイエンス」の授業では、私が最も尊敬する先輩研究者である東洋大教授の小河繁彦先生に来て頂き、スポーツの科学についての一般的なお話をしていただきました。
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小河先生は、私が田口貞善先生の卒研生として先生の門戸を叩いたときの博士3回生であり、その年に学位を取得後、北テキサス大に10年間研究留学され、数々の業績を挙げてこられている世界的な運動生理学者です。
今回は自身の専門である呼吸・循環系の話を中心としつつも、広くスポーツの科学の一般的なお話をしていただき、http://www.amazon.co.jp/gp/product/images/4621083155/ref=dp_image_z_0?ie=UTF8&n=465392&s=books TAの◯藤さんも大変よかったと言っていました。

スポ健の学部生にも是非聞いて欲しい内容でした。

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翌日は、田口先生に奈良産業大学に招聘いただき、乳酸についてのセミナーを設けていただきました。
乳酸が疲労物質ではなくエネルギー源であり、エネルギー産生工場であるミトコンドリアの増加に寄与し得ることなどを話しました。学生さんは皆熱心に聞いてくれました。


そして、今週、ついに学部1回生のゼミ大会分科会があり、この後期の間、基礎演習の授業で調べ上げて論文にしたスポーツ健康科学に関するテーマの発表をグループ毎に行い、コンペをしたわけです。

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私の担当は今年は英語部門です。
審査対象は論文とプレゼンテーションの両方です。
今週のプレゼン分科会では、各チーム、やや緊張しながらも、練習の成果を十分に発揮してくれたと思います。
素晴らしい発表ばかりでした。
質疑応答も学生同士で活発に行っておりました。

そしてその分科会を勝ち抜き、決勝に進んだチームが発表されました。我がGクラスからも、見事2チームが決勝に残ってくれました。
決勝は12/21の水曜日1限目プリズムホールで開催されます。
聴講は自由です。是非、聞きにきて欲しいと思います。
どんな決勝になるか、本当に楽しみです。

2011.12.15

文武両道とアレンジ力!

先週水曜日の3時間目、スポ健2年生が来年度お世話になるAdachi先生のインスのエアロビクスの授業を拝見させていただきました。来年のために一度は見にいかないと!と思っていたので、こっそりお邪魔しました。来年度、最後のインスの学生さんを担当させて頂きます。Adachi先生は、ACSMのインストラクターはじめ、たくさんの資格をお持ちで、体育学修士も修了されています。さらに小学校の先生の免許もお持ち!...文武両道を貫いていらっしゃる大変優秀でパワフルな女性ですので楽しみにしていてくださいね。

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この日は、指示だしの練習でした。みんな小さなグループを作ってひたすら練習。。。来年早々にテストをするそうです!きっとスポ健のみなさんも来年度は!?

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 そういえば、以前のブログに「FD」のことを書かせて頂きました。ブログ担当日の朝、FDでお世話になっている事務の方から、感想のメールを頂きました。ありがとうございました!ブログの効果にとても驚くとともに、意外なところから見てくださっている人がいらっしゃることを実感しました。ダイレクトにメールを頂いたことで、不器用でもがんばろうという気持ちにさせてくださり、スローペースでもコツコツの積み重ねの大切さを再認識できました。トレーニングもそうですが、日々、ほんの少しの努力の積み重ねが自信に変わり、自分で調整し、アレンジできるようになっていきます。スポ健の先生方の授業は本当にユニークで素晴らしくて、アレンジまではほど遠いですが、良い部分を頂いて活用させてもらうことで、私自身がたくさんのことを学ぶ機会にさせてもらっています。


さて、本日の基礎理科の授業後、JOCのミーティングのため、味の素ナショナルトレーニングセンター(味トレ)に出張です。熱心な学部生の学生さんが前回書いたブログを読んでくれていて、「もし行かれることがあったら、声かけてください!見学に行きたいんです!」と意欲的に言って来てくれたのに、ごめんなさい。。。もっとゆっくり見学できる時に行きましょう!と思っていましたが、見学ツアーがあるようです。問い合わせしてみて、ゼミの先生や事務の方に相談してみて、自分たちで行ってみるというのはいかがでしょうか?


味トレは国立スポーツ科学センターに隣設されている、とても素晴らしい施設です。私にはほとんど関連がなかった場所なのですが、大学院以降、一般的にトップアスリートとよばれているような選手とも接する機会を得ることができ、たくさんのことを学ぶ機会が増えました。選手を応援することサポートすることは大好きですし、今は大切なお仕事の1つだと自己認識していますが、サポートが行き過ぎて、おせっかいにならないように、という難しさも感じています。常に、選手やコーチが要求しているならば...という気持ちを忘れず、また、義務教育下にあるような若い選手には、自身で考えられる能力を失わないようなサポートを...と考えながら接しています。 まだまだ未熟な私には、この距離感の難しさをいつも感じています。今年度、女子陸上部の選手の測定に関わらせて頂く機会ができ、Goto先生の接し方がとても勉強になっています。自然に選手やコーチと会話する中からスケジュールを練っていくような...本当に勉強になります。


「習った事、経験した事を自分の糧にし、自身で考えられる選手は強い」文武両道の考え方は非常に重要だと思います。

私の好きな中距離ランナー、ロジャー・バニスターをいつも思い出します。医学部を卒業した医師・神経生理学者であり、オリンピックアスリートです。

毎日の積み重ねが自身に繋がり、トレーニングでも授業でも、アレンジできる能力が備わっていくのかもしれません。私の専門とする運動免疫学は、主に実験室内での実験が多いのですが、結果は必ず現場に還元する!という気持ちを失わず取り組もうと思っている今日この頃です。(すみません!また思わず長くなってしまいました)香









2011.12.14

「暗い」講義を乗り越えて!!

1213日、火曜日。理工学部開講科目「現代人とヘルスケア」の今日のテーマは、「働き盛りの健康問題」・「過労死・過労自殺」だった。題材としては決して新しいものではないし、「死」の問題を扱うことになると、教室中が何となく「暗く」なる。

おまけに建物4階の大教室では、全ての窓にブラインドが下りていて、「暗さ」を助長する。しかし、先週学習済みの「ストレス」との関わりもあって、是非、学生諸君には理解を深めてもらいたいところだ。

 とは言っても、やたらと問題を煽るだけでは、それこそ「労働忌避」さえも起りかねない。そのため、「労働すること」の意義・価値についてはしっかり触れなければならない。「体力を使用してはたらくこと。人間が自然に働きかけて生活手段や生産手段をつくりだす活動」(『広辞苑』)を言う。また、「人間は、労働によって、自然をかえ人間の生存を可能にすると同時に、また人間そのものをもかえる。労働によって、人間の肉体的・精神的能力は発展し、そこから文化が発生してくる。」(『社会科学総合辞典』)とも言われる。

 もちろん問題とするのは、「過剰な労働(働き過ぎ)」のことだ。人間のからだは、極めて適応性に富んでいて、かなりの無理も効く。しかし、それも「無限」ではない。そのことをH・セリエの「ストレス概念図」はよく示している。「社会的・文化的生活時間」が侵食され、家事的生活時間を圧迫し、睡眠時間まで「削り取る」ような過剰な労働によって、疲憊期に至り、死をも迎えてしまう。大変不幸なことだ。

 そして、「過労死」や「過労自殺」は、二重の不幸を呼び起こす。その死が、業務に起因する「労働災害」として認定され難いということだ。200112月の「脳・心臓疾患の労災認定基準」によって、「過労死」と認定されるケースが増えてきてはいる。また、19999月の労働基準監督局長通達「心理的負荷による精神障害等に係る業務上外の判断指針について」と「精神障害による自殺の取り扱いについて」以降、「過労自殺」の認定数も増えてきている。

 しかし、依然として、「業務上か否か」の判定は極めて難しい。例えば、業務以外の心理的ストレス要因(持病、家族・異性・友人関係、金銭、住居、自然災害からくる悩みなど)や個体要因(精神病の既往症、生活史、アルコール依存状況、性格傾向など)が、死に至るという「事態の推移」に大きな影響を与えていないとみなされなければ、労災としては認定されない。まことに大きな関門だ。

 このようにして、「健康の主人公」である自分の身に降りかかる健康問題を学生諸君は、どんな思いで受け止めてくれたのだろうか。「まとめ」のレポート課題の中でも、是非問いかけてみたい。 mm

2011.12.13

ロンドンオリンピックに向けて。

 <RecOだより 88>
 
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先週の土曜日、12月10日、10時〜11時半、アカデミックラウンジにて、NS研究会αが開催されました。

 ゲストには国立スポーツ科学センター(JISS)スポーツ医学研究部研究員の亀井明子先生をお迎えしました。

 亀井先生は、JISSの栄養部門リーダーであり、現在、施設内外を合わせると20名近くの管理栄養士(一部公認スポーツ栄養士を含む)のとりまとめ役。

 来年のロンドンオリンピックに向けて、12日からのロンドン出張を控えているというお忙しい中、日帰りでお越しいただきました。

 JISS並びに味の素ナショナルトレーニングセンターをご紹介頂いた後、栄養部門の活動内容について、施設にあるアスリート向けレストランの話も含めお話しいただきました。また、ロンドンオリンピックに向けてのサポート内容についても、マルチサポート事業の話も含め、その実際を詳細にお伺いすることができ、さらには、現場に必要とされる研究の一端もお話し頂き、参加した学生、院生のみなさんにとって、とても貴重な時間になったと思います。

 亀井さん、本当にありがとうございました。
 これからますますお忙しくなると思いますが、どうぞお体に気をつけてご活躍下さい。
 応援しています! 【abc.】


【今週の別腹】
 
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 亀井さんとの昼食会にと、院生Abeさんが中心となってRecO自慢のダッチオーブンで作成した「タルトタタン風」。
 十分おいしかったと思いますが、本人はちょっと納得していないようでした。
 Abeさん、納得いくまでリベンジしてね。みんなたくさん食べられてうれしいから(笑)
 
 











2011.12.12

今年も残りわずか

早いもので師走を迎えています。1年間が経過する感覚(心理的感覚)は、年々早まるようです。これは大抵の人の弁でもあり、共通している感覚かもしれません。これについては「ジャネーの法則」というのがあるようで、この時間経過の感覚は年齢に反比例するようで、年齢を重ねれば重ねるほど早く感じるというものです。

あくまでも感覚ですので、物理的な時間は毎年変わりません。冷静になれば、同じ時間を毎年もらっているので、活動の質を上げれば、その質に比例して生産性はあがるはずです。いずれにしても、日々を充実させて、質をあげ、集中して取り組める時間を増やすことで、生産性を高めることを意識しないと、本当に坂を転げるように時間が過ぎていきます。

 

ある本に、「天才の公式」というのが載っていました。その公式は、次の通りです。

天才 = 1日の向上 × 集中力 × 時間

 毎日の時間を充実して質を高め、集中した時間をどれだけ過ごせたのかによるということでしょうか。仕事だけでなく、いろんな分野にも当てはまりそうに思います。向上率と集中力に難のある小生には、時間の項が重20111211.jpg要です。その時間の確保には、「健康」が欠かせません。自らの健康管理は、人生の時間を延長し確保するために年々大事なことは言うまでもありません。

  忙しい時間を過ごしているときほど、自らの身体、健康にはくれぐれもご注意ください。睡眠時間を削って受験勉強を行っている志願者の皆さんは、特に風邪などで体調を崩すことのないように。

 

 

ある会議室からの都内の景色

 

 

<<今週のちょっと、もっと、ほっとな話>>

現在、共著でまとめている論文の打ち合わせに東京へ行きました。3名の共著で、京都、滋賀、東京の在住者。滋賀の私が東京へ行く用事があったので、京都の住人には、東京からスカイプでつなぎました。スムーズに打ち合わせでき、改訂原稿を今週に出せそうです。この論文の筆頭著者は、昨年度まで本学のストレングスコーチとして活躍してくれて、現在、大きなお腹を抱えての改訂作業。来年1月の出産前までに、「掲載決定」の通知が来て欲しいと願っています。

 

【忠】