先週のスポーツ健康科学セミナーⅡのゲスト講師に、医療法人 康生会クリニック 今井 優氏をお招きしました。今井さんは、体育系学部を卒業後された後に、医療関係の職場に着かれました。健康運動指導士ならびに心臓リハビリテーション指導士の資格をお持ちで、現在の所属先のクリニックで患者さんの運動療法に携わったり、後進の指導にあたったり、この分野の専門書を執筆したりされています。
健康運動指導士の養成は、1988年から始まり、現在まで24年経過しています。今井さんはその初期の頃に取得されました。ご存じのように、2006年に健康づくりのための運動基準2006、運動指針2006が出され(田畑学部長が深く関わっています)、「運動」というキーワードが国民の健康にかかせないものとして示されました。その後、「メタボ」という言葉が流行するように生活習慣病の概念が広まり、2008年から特定健診・保健指導が導入されるようになりました。
このような中、健康運動指導士の役割と認識も高まりつつあります。ただし、今後、医療機関を含め、民間の運動指導施設などで、さらに需要を高めるためには、「健康運動指導士」の認知と期待を高める必要があり、そのためには従来以上の能力を持った若い人材が求められる、と今井さんは強調され、「健康運動指導士」養成認定校である本学部の学生に大いに期待を語ってもらいました。
また、今後の健康運動指導士への期待として、①コミュニケーション能力、②楽しませる、③地域の特性の配慮、④学術面でのスキルアップが求められる。スポーツ健康科学部の強みは、「運動」指導が適切にかつ楽しくさせられること、ということも質疑応答でお話し頂きました。今井さんありがとうございました。
本学部からこのような能力を備えて、社会、国民の健康に貢献する「健康運動指導士」が巣立つことを楽しみにしております。
<<今週のちょっと、もっと、ほっとな話>>
今朝は「金環日食」が観られました!
【本日】真田先生NHKに生出演! 「Rの法則」 18:55~19:25
是非、ご覧下さい。
【忠】