現在、多くの使われ方はワークキャリアを主にしていますが、
2012.08.21
キャリアを考える(1)
現在、多くの使われ方はワークキャリアを主にしていますが、
[ 2012年08月 ] の記事一覧
2012.08.21
2012.08.20
先日、岡山に出かけてきました。その際に、桃太郎にまつわるものを展示した桃太郎館を訪ねてみました。
1Fの展示室には、錯視を利用しただまし絵、ならびに写真のような鏡を使ったおもしろ体験コーナーがありました。
2Fの展示室には、「桃太郎」にまつわる本、映像などの展示がありました。その中で、桃太郎の話の中には、人間が幸福に暮らすための5大要素が含まれているとの解説がありました。その5つとは次のものです。
①桃太郎=健康=人的資源
②きび団子=富=物的資源
③犬=仁・忠誠心
④猿=智・知能
⑤雉=勇・行動力
幸福についての考え方は、人それぞれですが、やはり「健康」が一番です。健康な身体で持って、人間力、能力を高めて、事にあたることが、幸福につながることになる、ということを考えさせられました。
幸福の礎となる「健康」を理論と実践で学ぶ、本学のスポーツ健康科学部は、スポーツ、教育の分野に限らず個人、組織、社会の健康をうみだす人材を養成します。「桃太郎」のようなリーダーシップを発揮して、鬼退治というチャレンジングな事業に邁進できる人材です。
<<今週のちょっと、もっと、ほっとな話>>
残暑厳しい日々が続いています。皆様も体調管理にはくれぐれもお気をつけて下さい。4月に来たチャッピーをつれて、希望ヶ丘へ行ってきました。暑い日差しのせいか、高大な芝生広場も人がまばらでした。クロスカントリーレースにも使われ、オリンピック選手もトレーニングに使う芝生広場です。是非、訪ねてみて下さい。もう少し涼しい時期が良いかもしれません。
【忠】
2012.08.19
第94回全国高校野球選手権大会が、本日でベスト8の出そろう所まで進んでいます。前半はオリンピック放送の影に潜んでいたようでしたが、最近また、投・打や試合展開で直接・間接的に観る者の興味を惹きつけています。毎夏繰り広げられるこの大会の面白さや関心の広さは、長年大会関係者によって築きあげられてきたイベント開催方式、すなわち地方予選(都道府県単位別、一部は複数地域)、抽選による代表校対戦、予選・本戦を通したトーナメント方式によって支えられていると言えます。
甲子園大会の優勝校は、全国のおよそ4千弱チームのなかでこの夏一度も負けなかったチームだ、ともよく言われます。「負ければ終わり、一試合毎、一場面毎に、各成員が準備したもの(クラブ活動、練習・トレーニングの成果)を出し切ること」、これらは選手・指導者・関係者や応援者もみんな同じ思いであり、選手宣誓に「正々堂々、スポーツマンシップに則り、全力プレイ」という語が差し挟まれても、拍手こそすれおかしいという人は極めて稀だと思われます。このような共通の狙いや目標が共有されて、「プレイヤーの直向きな行動」や「懸命プレイ」、「偶発的な名プレイや試合展開のドラマ」が、多くの人々に肯定的に評価・鑑賞されていると考えられます。私も今までとこれからもその一人で有り続けるでしょう。
けれども一方で、地方大会の一回戦などでは、上記のような「手に汗握る」展開とは全く異なる状況、すなわちラグビー試合も顔負けの一方的スコアがしばしば出現しています。その最高は、1998年7月18日の青森県大会で記録されました。翌日の日刊スポーツの一面も飾った歴史的な試合で、東奥義塾高校対深浦高校、得点表のような進行で前者の7回コールド勝ちでした。
東奥義塾は、従来の一方的スコア記録(72点)を50点上回る122点を挙げ、攻撃の内訳もまた凄いものでした。打者延149人、ヒット86、四死球36、本塁打7、三塁打21、二塁打31、そして盗塁78。三振1。これを1チームが1試合で記録してしまったのですから、「手を抜かない、真剣、全力のプレイ発揮」が行われた、本当に凄い試合だったと想像されます。負けた深浦は打者25人がノーヒットで、アウト21のうち16が三振でした。因みに試合時間は3時間47分、プロ野球の少し長い試合と変わりないものでした。
公式記録の公認やチャンピオンシップの決定は、スポーツが肥大・高度化する過程で重要なポイントであり、競争の公正・平等性、客観性を高める努力がスポーツ界で数多く行われてきたことは周知のことがらです。男女の別だけでなく安全性をも配慮した、格闘技等での「体重別階級性」、昇り詰めるに従って力量が一層高くなる者(チーム)同士の対戦になるというトーナメントの性質を配慮した「シード制」、選手の安全面と試合展開の一方性排除を考慮した(チーム競技での)「上位、中位、下位等のグループ制」等々は、種目の多様さを考慮すれば、ごく一部にしかすぎません。
高校野球にもう一度戻れば、常連、強豪、伝統校と呼ばれる全国数十校の事前準備の状況(従ってスタート・ライン)と例年1回戦で姿を消す高校のそれとの間には、極めて大きな落差があります。その結果として、野球のゲームや個人の記録からすれば、驚き、呆れと同時に不審の念が多くの人びとを縛ります。
勝敗結果や感動的プレイが、ゲームや運動課題をめぐる対戦者同士の公正なゼロ・サムゲームが展開されることを通して生み出されることは事実ですが、先例のように出発地点が異なりかつ目的地点への到達努力の発揮が100%求められることを忠実に実践すれば、野球ゲームの面白さ・醍醐味などがかえって失われるという結果になります。
選手、指導者、学校・地域・家族等関係者や多くの周辺ファンには、強いチームであっても弱小のチームであっても、そのような違いを越えてそれぞれその時点・地点で「サポート」することの価値・意義づけのあることは、私も十分認めます。
だからこそ、「勝ちや記録」に努力する選手に対しては勿論、それをサポートする様々なレベルの人びとに対してさえも、イベントをマネジメントする側、特に「競技を運営(審判を含む)する委員会」の働きが今日重要性を増している、また専門的にも注目されていると感じます。今回のオリンピックでも話題になった「無気力試合」、ある報道では次のように書いています。「ニュース映像などからもわかるように、試合中のブーイングは確かに凄まじいものがあった。だが、心の底から不満を訴えている声よりも、ブーイングを楽しんでいる方が多かったのが真実。本当に怒っていたのは、あまりバドミントンを知らない一般層のみ。実際は笑いながら見ている観客が圧倒的だった。」読み方によっては、スポーツは特別に観るモノではない、と言っているようである。「する者」「関わり、支える人」についてはそれでいいが、観る者については見方を限定できない「ショー・ビジネス」としての性質には、全く触れていません。「無気力」と「全力」では、「する」側の人びとにとって全く論理は逆ですが、「文化の価値が多くに認められる」ことにとっては、同じように消極的に働いている、と私には思えてなりません。
結局、大問題となって、中国、インドネシア、韓国の2ペアの合計4ペアを失格処分にして、「スポーツの価値」「一般の人々の賛同」を守ったように見えます。だが、一般の人々に分かり易い「整理と理解」のレベルの追求など、スポーツ関係者が引き受けた「研究課題」には大きなものがあるのではないか、と私には感じられます。
【善】
2012.08.18
2012.08.17
選手の活躍に一喜一憂しつつ睡眠不足の2週間が瞬く間に過ぎてしまい,ふと気づいたら名ばかりの残暑の厳しい立秋に入っていました.獲得メダル数がこれまでの大会で最高と報道されているように,この間の日本人選手の活躍には目を見張るものがありました.金メダル数こそは少なかったものの,銀メダル,銅メダル数の多さは"次(継ぎ)"を期待させるに十分な健闘であったといえます.本当にお疲れさまでした.
筆者が体育学部学生時代(40年程前),ハンマー投げの授業で指導教授(60歳を超えておられたと思います)のそのフォームの美しさに魅了され,"スポーツは芸術だ!"だと思わずつぶやいたことを,テレビ観戦しながら想い出しました.一般に美しさは人を魅了しますが,スポーツは更に深い感動をよび,人生のすべてをかけさせる何かがあるように思えます.勝負に勝つことだけが目的ではないことはいうまでもありませんが,試合に出る以上,全力を尽くし,勝つことを目標として長い間たゆまぬ努力を,人並み以上のトレーニングを重ねてきた人だけが示し得る普遍的な美しさが,感動を呼ぶ強い力となっているように思えます.スポーツは一段と科学の戦いの様相を呈してきましたが,それだけでは感心こそすれ魅了する力にはなりえません.この"力"にどのような要因が強く関与するのかの問いに答えるのもスポーツ心理学の役割かもしれません.
2012.08.16
Hamaです。
3週間前は、トライアスロン選手の日常生活(練習期)のエネルギー摂取量についてお話をしました。
今週は、レース当日の総エネルギー摂取についてお話します。
食事調査票と生活時間調査表を基に計算したものです。
レース中の平均の摂取量については総エネルギーは2,779kcalであり、蛋白エネルギー比と脂質エネルギー比は共に4%であり、糖質エネルギー比は92%です。
また、レースの時とその他の時間を合わせたレース当日の総エネルギー摂取量は平均で5170kcal、体重当たりの摂取量は83kcal/㎏でした。体重当たりの蛋白摂取量は1.9g/㎏、蛋白エネルギー比は9%で、脂質はエネルギー比は12%、糖質エネルギー比は77%であり、エネルギー摂取を糖質に依存していることが分かります。
以前も述べたように、一般の男性のエネルギー摂取量は、1600~2200kcalほどですから、トライアスロンの選手は、レース当日にも一般の人の2~3倍の食事をとっていることになりますね。
では、長時間の運動をする際には、どの栄養素を摂ればいいのでしょうか??
一般にスポーツ選手においては糖質エネルギー比は60%以上が望ましいとされています。特にマラソン選手などの持久競技選手において練習時間が長くなれば糖質摂取量が増えます。今回のトライアスロン選手でも、練習中には糖質の割合が62%、レース中には92%となっています。糖質が最も早くエネルギーに変換しやすいことを考えれば、この結果は理にかなっていますね。
【今週の1shot!!】
どこの国のワッフルでしょう?
さすが本場!!【Hama】
2012.08.15
2012.08.14
2012.08.13
8月3日(金)の午後2時から立命館大学スポーツ健康科学研究センター開設記念シンポジウムならびに、スポーツ健康科学研究センターBeActive研究会第1回キックオフ研究会が、びわこくさつキャンパスのエポック立命21のホールで開催されました。この分野に興味ある企業、自治体、NPO、研究者、院生など、約150名の参加があり、このセンター開設記念に相応しい幕開けができました。
~企業と大学が一体となり、国際競争力の高いジャパニーズモデルの確立を!~」
ご存じのように、オムロンヘルスケアの主力商品である、「血圧計」は、世界シェアが何と50%! 凄い数字です。40年前に血圧計を作り始めた頃は、医師会から猛反発を食らったようです。今では、一家に一台、無くてはならない家電製品のように、常備する健康機器となっています。良い商品だから売れるのではなく、血圧計という商品によって、「はかる→きづく→かわる→はかる」という循環モデル(スタンダード)ができたことによって、商品として広まっていったことをご紹介頂きました。
パネルディスカッションテーマ「健康立国ニッポンを目指して」では、次の4名の方々にご登場頂きました。
オムロンヘルスケア株式会社執行役員常務小林洋氏
株式会社ルネサンス取締役常務執行役員髙﨑尚樹氏
NPO法人ヒューマンプランニング理事長吉池秀之氏
日本学術会議会員(生命科学分野) 田畑泉氏
日本が、世界の「健康」をリードするための製品、ソフト、政策、そしてこれらをさらに後押しするためのエビデンス。種々議論頂きました。そして、最後にこのセンターならびBeActive研究会への夢と期待のメッセージを頂けました。パネラーの先生方、参加者のみなさん、ありがとうございました。
本当に、日本の、そして世界の未来へ貢献できる成果が発信できるセンター、研究会に発展させていこう!と関係者一同、心新たに決意しております。
<<今週のちょっと、もっと、ほっとな話>>
先週の研究室ミーティングで、この間の進捗とこれからの予定を院生に報告してもらいました。その中で、前期課程2回生(M2)の3名が、3名とも修士論文をまとめる過程の中で、投稿論文をまとめます!と宣言してくれました。とても嬉しく、心強い宣言です。
【忠】
2012.08.12
3週間ほど前、久しぶりに京都四条「南座」に足を運びました。太鼓打ちの集団「打男DADAN」の公演を鑑賞するためでした。打男は、2009年以来、演出者の坂東玉三郎氏(歌舞伎俳優)によって「太鼓芸能集団、鼓童」から選び抜かれた8名からなり、2012年2月のパリ・シャトレ座での好評の舞台を経て凱旋帰国、7月に全国5箇所で日本公演を行いました。
彼らの所属する鼓童は、「太鼓を中心とした伝統的な音楽芸能に無限の可能性を見出し、現代への再創造を試みる」集団です。新潟県佐渡島を活動拠点にワン・アース(一つの地球)をテーマに掲げ、世界46か国3500回を超える公演を行い、国境もジャンルも飛び越えた時空を出現させるべく東奔西走の日々を送る、と紹介されています。2012年4月より、先の坂東氏を芸術監督に迎えています。
和太鼓という大小の打楽器だけが作り出す、リズム、強弱・高低・速遅などの音の世界には、独特の躍動感と審美感があります。音楽舞踊劇では踊り手の動きを引き出すための脇役のイメージですが、同時に創り出している音の世界とともに舞台照明の演出効果を得て、打ち手のフォーム(身体運動)と身体(筋肉部位の短縮と伸張)とが前面に浮き上がってくるのが、今回公演の大きな特徴・印象でした。
実用的な目的以外に狙いや目標を設定して純然たる自然や人工的自然に心身一体で働きかけること、その目的・目標自体の追求のために「身体運動と身体の改善・加工」を事前に組織的に行うこと、ここにスポーツと呼ばれるものの「文化性」(同時に社会・歴史性)があります。
競技の記録向上に科学・技術が大きな役割を果たしたこと、とくに素材開発と加工の知識・技術およびそれらのスポーツ施設・用具への適用・利用がそれに寄与したこと(その大元としての科学・技術の水準と経済的余力がスポーツ強国の必要条件)など、言い換えればスポーツと他の分野の結びつきがいかに進展し、その成果がスポーツ成績にとってどれほど重要なのかということに関しては、ここ数回のオリンピック競技会の様子から周知のことがらです。
今回行って強く感じたのは、スポーツと他の文化・芸術分野との結びつき、あるいはクロス・オーバーということについてです。器械体操の床運動や新体操、あるいはフィギュア・スケートの伴奏音楽などは、すでに演技の質に大きな影響を与えるものとなっています。世界共通のスポーツイベントは、同時に国・地域・民族と密接な関わりをもつものであり、他の文化・芸術が共同、補完の働きをする(イベント・セレモニーでの音楽・ダンス・舞台芸術等々)ことによって、そのイベントの新奇性、「1回限り」性を最大限アッピールする意図を強く押し出しているとうかがえます。
上記のように、伝統的スポーツ競技がクロス・オーバー文化の視野、視点で脱皮・進歩するあるいはイベント自体の興味・関心を引き出すという観点だけでなく、「新しい狙いや目標」の分野開拓に進んでいる領域がある、と感じられて仕方ありません。
今回の、見せる・魅せる打ち方はすでに「演打」です。その狙いに合うようにフォームと身体パーツの鍛錬・準備が集積されています。和太鼓自体の改良もあると思われますが、他の楽器やオーケストラ、それに踊り・ダンス等の諸々の舞台芸術との合作を通して、創造する音の世界の到達イメージの狙いが明らかに変わっています。そして準備すべき身体運動と身体そのものの加工の仕方が相当変容してきていると感じられます。
格闘技には型、演武と呼ばれるジャンルがありますが、「新たな狙いや目標」がいかに深化されてきたのでしょうか。クロス・オーバー文化の試練は受けなかったのでしょうか。一昔前に「ニュー・スポーツ」と呼ばれるものが亜種も含めると数千個は出てきました。それらが「文化性」の観点からいかに考察されてきたのか、スポーツ教育分野においてもそれらをもう一度見返してみる必要性があるな、と私は強く感じさせられました。
【善】