[ 2013年04月 ] の記事一覧

2013.04.21

「3.11を超えて」!? その2

 火曜日1.2時限目、3回生と4回生の専門演習が始まった。4回生については、「基礎演習」「研究入門」そして昨年の「基礎演習」での「実績」を踏まえて、「卒業論文」作成という具体的で地道な研究作業が望まれる。3回生も、2年間の「学び」「研究活動」の到達度を踏まえながら、さらに「広い裾野から高み」を目指す上での研究作業の吟味が求められよう。

ところで、手元に『日本における中山間地域の活性化に関する地域マネジメント研究―経営学・マーケティング・ケアの視点から―』(全労済協会、2011/07)がある。私は、「中山間地域での"ケア"の問題を考えるー健康づくり支援の"教育的な営み"を拠り所としてー」と題して、健康づくりの分野から「へき地」を考えてみた。これは、「全労済奨学寄付金」による共同研究で、立命館大学経営学部・守屋貴司教授を研究代表とする「へき地」研究の一貫であった。

私の担当部分について言えば、成文化という一応の「成果」には至ったが、研究作業としては「頓挫」してしまった感のあるものだった。

「東日本大震災」のあった頃、私は丹後・伊根町にいた。前年秋の「京都教育研究集会」で実践報告のあった養護教諭の勤める中学校を視察していた。そして、翌日には、この養護教諭と地域で地道な教育実践をしてきている英語教諭との2人から、聴き取りの調査を予定していた。

私が「巨大津波」を知ったのは、資料収集のために立ち寄った伊根町役場であった。ロビーにあったテレビでは、津波に呑み込まれる宮城県・気仙沼が映し出されていた。私が生まれ育ったのは宮城県・石巻市。途轍もない衝撃が走った。312日の聴き取り調査は、何とか済ませたものの、研究作業の「まとめ」の段階にあって、調査資料の吟味と落ち着いた考察どころではなかった。元々が、「健康づくり支援の教育的な営み」を「へき地研究」と重ね合わせながらどこまで深めることが出来るのかと大きな課題ではあった。それが、「3.11を超えて」という課題ともなって押し寄せてくる。

4回生については、昨年後半から折に触れて「叱咤激励」を重ねてきた。しかし、それが実はわが身に向けられたものだったのかも知れないという思いに至っている。一方、3回生の専門演習はまだ始まったばかり。しかし、油断は禁物。何よりも、大きな課題を前にして「茫漠」たる思いを持つ事のないようなしっかりとした「準備」を進めて行かなければならない。   mm

 

 

2013.04.20

学会発表

今週末から、ボストンで開かれるアメリカ生理学会(Experimental Biology meeting)に参加しています。
ボストンでの爆弾テロの影響もあり、入国から苦労するかと心配していましたが、意外に(?)スムーズにボストンにたどり着きました。

ただ、我々がアメリカに向かって飛んでいる間に進展があり、犯人が特定され、我々が到着した晩に2人目の容疑者も逮捕され。やっと街に平和が戻ったようです。

今日はボストンには警官以外の人がほとんどおらず、店も閉まっていたため、唯一営業していたチャイナタウンのレストランで夕食を取りました。

明日から学会が始まります。アメリカ時代の知人の研究者達と交流できるのが楽しみです。

satoshi

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2013.04.19

ドッグショーはスポーツです。

みなさん、こんにちは。

今日はちょっと趣を変えてドッグショーの話題です。

アメリカではドッグショーはスポーツの一カテゴリーそとされていますが、日本では

それほど認知されていません。

しかし・・・

ぼくは、あることがきっかけで愛犬とドッグショーにチャレンジするようになりました。

そしたら立派にスポーツですやんか!!

ぼくの愛犬はブルドッグですが、こんな細いチョーカーとショーリードを通じて、ハンドラー

とコミュニケーションしながらウォーキングやポージング。

本気でブルドッグが引っ張ったら簡単に切れてしまうような細いチョーカー、リードですよ。

ドッグショーは馬と騎手がコミュニケーションをとる馬術に近いかな・・・

機会があればぜひ一度、ドッグショーを見に行ってみてください。

そして、その気になればぜひあなたもドッグショーにチャレンジしてみませんか??

《ポージング(スタッグ)の練習》

左がBULLCO、右がPearl、BULLCOは男の子、PearlはBULLCOの妹です。

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《BULLCOはJKCチャンピオンです》

二人五脚で頑張りました!!

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《ドッグショーの様子》

出番直前、Pealのリハーサルです。

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《ドッグショー本番》

ウォーキングするPearl。左後方にBULLCOがいますね。

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スタッグするPearl。ハンドラーの目はジャッジにアピールしています。

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2013.04.18

サルコペニアの本

本日も南草津駅から歩いて大学に来ました。35分ほどのウォーキングですが、そろそろ汗もかく季節となりました。

 

先日、「サルコペニアを知る・測る・学ぶ・克服する」(NAP社)、「栄養・運動で予防するサルコペニア」(医歯薬出版社)というタイトルの本が2冊出版されました。サルコペニアとは筋肉の老化を意味する言葉で、さまざまな疾病や介護との関連が指摘されています。

前者の本は、安部孝先生という私の大学院のBossとの共著で、健康運動指導士などの専門家向けのものです。短期間でかなりのボリュームを執筆しましたので大変でしたが、最新のエビデンスに基づいた内容でよくまとまっていると思います。私の担当は1章の「サルコペニアを知る」と2章の「サルコペニアを測る」です。この2章分だけでも100本以上の文献が引用されています。

後者の方は、保健師、管理栄養士向けのもので、サルコペニアの概要や栄養療法、運動介入方法などが分かりやすく解説されています。この本では、Part 2の「DXA法によるサルコペニアの診断」を担当しました。両者ともアマゾンHPから購入することができます。この分野に興味のある方は是非購入してください。

 

1期生のゼミ生は、現在就職活動に励んでいますが、卒業論文作成に向けても、その活動が本格的に始まりました。卒業論文は大学4年間の学びの集大成で、大学で学んだ証しの1つです。12月19日の卒業論文提出締め切りまでに、しっかりと計画を立てて仕上げられるようにサポートしていきたいと思います。 sana

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2013.04.17

伝えることの難しさ

こんにちは。ma34です。

今日は昨日のippo先生のコミュニケーションに関する記事で思いだしたので、
「伝えることって難しい」ということを感じてもらえる活動を紹介します。

教職科目「教育方法論」などで紹介する活動ですが、
「伝える」ことは難しく、だからこそ意識したり工夫したりすることが必要だということを改めて知るので、教職に限らず、やってみる価値があるかもしれません。

授業では、このようなスライドを用意しました。
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ペアになって、一人は画面を見ても良いのですが、もう一人は画面を見てはいけません。
その状態で、画面を見ている人が、見ていない人に説明し、
画面を見ていない人は説明だけで画面(絵)を再現するというものです。制限時間は2分。

本来わたしたちは「え、どういうこと?」と聞き返しながらコミュニケーションをしているのですが、
今回のこの活動では、あえて「質問はなし。やりとりは禁止」ということにしました。

今回の活動では、次のようなことを伝えたかったのでした。

○授業において教師と子どもの双方向のコミュニケーション(ノンバーバルなものも含む)がいかに大切か
○伝える際に、どこに焦点を当てて、どのような言葉を用いればよいのか
○相手(受けて)の状態はどのような状態か(興味・関心、発達段階など)

★相手の持つイメージと自分の持っているイメージは異なる
 ⇒そのギャップは避けられないので、それをいかに小さくするかを考える必要(教材を見せるなど)がある。
★画面(絵)の表面的な情報を伝えるだけではなくて、そのストーリー、メッセージなどの「本質」は何かを考えることが必要(=「その授業で一番伝えたいこと・理解させたいことは何か?」)

これらの点は、授業をする教師についても同じことが言えると考えます。
双方向の授業を作り出す必要性、言葉や教材を吟味する必要性などです。
さらに、★で示した点は、一段深いレベルとして、受講生に感じてもらいたかったことでした。

伝えることが苦手な私ですが、上記のことを改めて意識して、
できるだけ「受け手」である学生が理解しやすいような伝え方を意識していきたいと思います。


==今日のスナップショット===
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基礎演習Aクラスのみんなは、U伯先生にもお褒めの言葉(?)を頂くほど、和気あいあいとした元気なメンバーです。
今日はお誕生日を迎えたメンバーへのサプライズを計画していました。
みんなにお祝いしてもらえてうれしそうな表情!

ma34.


2013.04.16

春シーズン

授業も本格的に始まると同時に、あちこちの大学運動部の春シーズンも始まっています(始まります)。
いよいよ、スポーツ健康科学部の1期生が4回生になり、チームを引っ張っていく立場です。大学で学んだことを実践して、ぜひ悔いのないシーズンにしてもらいたいものです。

個人やチームのパフォーマンス、競技に対する満足感などの心理的な部分に、コーチと選手の関係がうまくいっているかどうかはとても重要です。その関係をつくるのは、コミュニケーションなのですが、ある試合を観に行って、対照的なコーチと選手の2ペアを発見。

1つのペアは、フィールドにいる選手に対して、コーチが高い所から立ったまま話をしています。選手は真剣そのもので、コーチの言葉を聞いています。
もう一つのペアは、フィールドにいる選手に対して、コーチがかがんで、選手の目線近くになるようにして話をしています。選手は真剣で、コーチに自分の状態を伝えたり、確認をしたり、笑顔です。
どちらも同じくらいの時間を使ってコミュニケーションをとっているのですが、後者の選手の方がその後、とてものびのびと競技をしていました(会場を沸かせるくらいに。最終結果も上だったようです)。

同じコミュニケーションでも、ちょっとした違いがあるのだなぁと実感した1場面でした。 【ippo】

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これからスタート!
  第77回京都学生陸上競技対校選手権大会
  於 西京極総合運動公園陸上競技場

スポーツ健康科学部生もがんばっています。これからまた、応援を楽しませてもらえそうです。





2013.04.15

GATプログラム

前々回お知らせしましたように、EAST STROUDSBURG UNIVERSITY OF PENNSYLVANIAESU)とスポーツ健康科学部が、セカンドディグリープログラムに関する協定書に調印しました。日本にいながら、オンラインで科目を受講し、インターンシップは日本の施設(BKC内でATCが活動しているところも含む)で受けて、ESUの学位を取得できるようになりました。ESUには本学部の3回生の秋に編入学することになります。そのことを目指すプログラムとして、GATglobal athletic trainer)プログラムを作りました。ESU編入学までに必要な単位、英語力をつけるための科目を用意しています。ESU編入学には、TOEFL550点以上必要ですので、GATプログラムに入るためにも、一定の英語基準を設けています。先日、写真のようにGATプログラムの説明会には約40名の参加がありました。このプログラムに入るには、2つの学士号を取りきるための「高い意欲と強い覚悟」が必要と伝えました。

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是非とも、意欲、覚悟そして粘り強く取り組める学生にチャレンジしてほしいプログラムです。

 その第一関門が「英語力」です。在学生、ならびにスポーツ健康科学部の志望者は是非、今から英語力をつけておいてください。TVのコマーシャルではありませんが、やるのは「今です!」


<<今週のちょっと、もっと、ほっとな話>>

授業が始まり、身体も緊張感で引き締まった感じです。現在、2、3回生の講義と3,4回生のゼミ、大学院生の指導がありますが、年度が改まりそれぞれに新しい想いと目標をもって意欲的に取り組んでいる感じが伝わってきて、嬉しい新年度のスタートが切れました。

【忠】

 



2013.04.14

「3.11を超えて」!? その1

 4月5日の夕刻には、教職員組合の「花見の宴」が衣笠キャンパス近くの平野神社で催された。翌日は風と雨との大荒れの天気だったことを考えれば、絶好で微妙なタイミングだった。新採用の職員の方17人を含めて50人の大盛況。周囲も挙って賑わっていた。満開の桜の下での華やいだ雰囲気は「流石」と言うしかない。同様に、新入生を迎えたキャンパスもずい分と華やいだ雰囲気に溢れている。

 そうしたことに肖って、自分自身も早く「心が弾む」状態になっていきたいと思ってはいるが、もう暫く時間が掛かりそうだ。それでも、一頃に比べれば、だいぶ「前向き」になって来つつある。

それは、20123月末以来郷里・石巻やその周辺の津波被災地への足がすっかり遠退いていたのが、漸く再開されたことに原因しているようだ。現地に足を運んだからと言って、何が出来た訳でもない。懐かしい人々と対面し、馴染みの店舗の営業再開を喜ぶといった程度のことではあったが、何よりも、慣れ親しんで肌身に染み付いた地元の空気の下に身を置くことによって得られた「至福感」こそが大きかったと言える。

 今回の「現地入り」の最初は、石巻とはかなり距離がある福島県・郡山だった。323日の「日帰り」ではあったが、有意義な1日となった。次いで32728日には、宮城県・女川と石巻そして塩釜だった。とくに、塩釜は、50年以上も前には、よく出向いたところだが、それ以後は、石巻への「通過点」でしかなかった。震災後も同様で、今回初めて足を運ぶことになった。

この2回の「現地入り」の主たる目的は、現地で奮闘する方への「聴き取り」調査にあった。「健康づくり」の領域を超えた、広くて深い考察を行う研究作業の継続を痛感したからに他ならない。そして、結果的には、大変大きな刺激を受けそして啓発されることとなった。この辺りの事情については、次回以降に紹介したい。

何れにしても、被災地域の復旧・復興の道筋が見えてくることと研究作業の進展とが相俟ってこそ、私の心も「弾む」ことになるのだろう。   mm

 

 

 

 

 

 

 

2013.04.13

一期生の進路

僕にとっては初めての一期生が今まさに人生の大きな分かれ道に来ています。
就職活動して社会人となる学生もいれば大学院に進学する学生もいます。

我々のゼミは12人中5人が大学院へ進学を希望しています。もちろん、全員が藤田ゼミを望んでいる訳ではありませんし、やりたいこともそれぞれ違いますが、研究者としては少し嬉しく思います。

昨晩は我が家にそのうちの4人が来て、大学院進学に向けた心構え、将来の目標について(ピザ食べながら)話をしました。

入試まで既にカウントダウンですが、一人一人じっくりと話し合って、修士課程が充実した研究生活となるように導きたいです。

satoshi

2013.04.12

先輩が激励に来てくれましたよ!!

みなさん、こんにちは!!

 

先週は新刊期の話題を衣笠キャンパスからお送りしましたが、残念なことに、

初めてのブログ記事作成でせっかく撮った写真がアップできず。。

今頃の感は否めませんが、まずはそれをアップロードします。

《衣笠キャンパスで新入生勧誘活動に取り組むアメリカンフットボール部の諸君》

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《衣笠キャンパスの桜》

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さてさて、今日の話題です。

先日、サービスマネジメントインスティテュートに在学中、スポーツビジネスや

スポーツマネジメントを学んだいわば、みなさんの先輩、ロンドンオリンピック

シンクロナイズドスイミング、デュエット、チーム日本代表の乾友紀子さん、

フィギュアスケート選手の馬場摩実さんが顔を見せてくれました!!

 

乾さんは、リオデジャネイロでのメダル奪還を目指して日々、奮闘中!!

馬場さんはフィギュアスケートのコーチングを学びに6月からカナダ・トロントへ!!

 

先輩たちは将来を見据えた目標をもって日々努力しています。

後に続くみなさんもぜひ!!

 

O先生の満面の笑顔が素敵ですね(笑)

《スポーツ健康科学部事務室のみなさんとの記念写真》

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ではみなさん、いい週末を!!

 

BULLCO