[ 2014年01月 ] の記事一覧

2014.01.21

スポーツ少年団指導者・保護者の会

 週末、センター入試で必死に問題を解いていた受験生も多かったと思います。いかがだったでしょうか?

 私は、この土・日、静岡県のスポーツ少年団指導者協議会主催の研修会に出席してきました。
 沼津、焼津、そして翌日に磐田と、3つの地区にお邪魔させていただき、子どものやる気を引き出し、成長させるには?という内容での講演を行ってきました。また、スポーツ安全についての情報提供もあり、とても痛ましい事例について紹介されました。スポーツを楽しむためには、身の安全や対処を知っておくことの重要性を改めて感じる時間でした。

 この研修会は、指導者だけではなく、保護者の方々も一緒に勉強しましょう、考えましょうという趣旨で参加者を募っておられました。ようやくリーダーさんのための研修ではなく、参加者みなさんの意識も同じくして協力しやすい関係をつくりましょう!のムードが広がりつつあるように思います。

 この土地で育ってきた子どもさんと、この学部で会えるかもしれない!と思うと、とても楽しみです。 

 それにしても、静岡は、やっぱり広い(長い?)ところでした。  【ippo】

DSC_0288_20140121.jpg


今日は、午前中から大学院M1の中間報告会です。どこまで進捗しているでしょうか...楽しみに聴きたいと思います。



土曜日は、温暖な静岡でも雪?雨?がちらつきましてが、
日曜日は、地元の方々も驚くほど、きれいな風景に恵まれました(大満足!)








2014.01.20

アスリートのトレーニングに関わる井戸端会議(SPEC)

20140120-0.jpg
Sport Performance Enhancement Community(SPEC)の第12回研究会が、立命館大学衣笠キャンパスの新しい体育館で行われました(写真はトレーニングルームと柳田ストレングスコーチ)。

この研究会は、立命館大学のアスレティックトレーナー、ストレングス&コンディショニングコーチのメンバーが、相互に研鑽を重ねるために年2回開催してきたものです。10回目を期に会の名称も表記のように変更し、学内外からスポーツパフォーマンス向上に関わる現場指導者、コーチ、トレーナー、ストレングスコーチ、学生トレーナーなど、幅広い関係者を集めて行っています。

20140120.jpg
今回は、2部構成で、前半は「コオーディネーショントレーニングとは?~理論と実際~」
細野 裕希先生(立命館大学共通教育推進機構)に講師をつとめてもらい、現場指導に活かするコーディネーショントレーニングの基礎理論の講義と実技で指導してもらいました(写真は実習中)。
後半は、SPEC本来のもつ『井戸端会議』のイメージでのグループディスカッションを「解緊のトレーニングについて」をテーマに行い、そのあとグループ発表、意見交換を行いました。

<<今週のちょっと、もっと、ほっとな話>>
元マラソン日本最高記録保持者であった、児玉泰介さんにお会いできました。現在、愛知製鋼陸上競技部監督。1986年の北京国際マラソンで、2時間7分35秒(当時、世界歴代3位)。驚異的な記録で私も記憶に残っています。この記録は12年間も破られなかった大記録で、現在もこの記録を上回る選手は日本でも片手で数えられる程度。今回は、男子長距離のトレーニングと選手を見に来てもらいました。是非、児玉さんを大きく越える選手を育てて欲しいです。もちろん、内の卒業生であればなお嬉しいです。
【忠】
 





2014.01.19

フンボルトの理念は「終わった」のか?

 タイトルに挙げたのは、117日夜開催された「月曜会」で報告いただいた法学部教授のレジュメ「近代大学の原点と今日の大学教育・大学ガバナンス」の「副題」にあったものだ。

 因みに、「月曜会」とは、立命館大学びわこくさつキャンパス(BKC)において、各学部の教員が「学部横断的に教育・研究を語る会」として2006年に立ち上げたものだ。もともと、月曜日に開催することを基本にしていたので、この名称になっている。爾来、不定期ながら50回を超える「例会」を実施してきているが、その時々の、教育・研究を巡る様々な話題を軸にして、自由・闊達な意見交換の場となっている。

「研究と教育の一体性」および「学問の自由」に立脚し、近代大学の原点とされるベルリン大学の創設(1810)に尽力したのがヴィルヘルム・フォン・フンボルトなのだということから始まって、「話題提供」は、丁寧なレジュメに沿ってなされた。

「フンボルトの理念を原典から読み解く」部分では、「フンボルト大学」の「失敗」部分に学び、「フンボルト理念」の意義と改めて向き合い、今日の教育・研究のより良いあり方に関する理解に繋げるための「史料」が提示された。それら一つ一つが、実際に私たちが眼前で向き合う学生の姿や指導法に直結する課題を示していたし、そうした教育・研究を支えるための大学の管理運営のあり方までも示唆するものになっていた。「つまみ食い」的な紹介になるが、「研究と教育の一体性・大学の学び」、「大学の授業とそれ以前の段階の学校における授業」、「自ら研究する学生」、「学問の共同性」などなど。これらによって、高邁な理想の達成の鍵になるのは教育・研究における、現場の地道な実践の一歩一歩なのだということになる。

114日には、スポーツ健康科学部1期生の「卒業論文口頭試問」が行われ、2年間の学生の「学びに対する向き合い方」の善し悪しを突きつけられることになった。また、16日には、「現代人とヘルスケア」の「まとめテスト」後に研究室を訪ねてきた学生と「教育談義」となった。「健康の三原則」の中の「身体活動・運動」を選択して論述したというのだが、レジュメに記載し、口頭でも丁寧に講義したつもりの中身に殆ど触れられていない答案だったようだ。多分この学生1人の問題ではないだろう。大教室での大規模講義だからといって済まされない問題が横たわっている。

そんな経過があったもので、「月曜会」での「フンボルトの理念は"終わった"のか」は、実に身につまされる思いを持って受け止めるべき内容となったのだった。   mm

2014.01.18

健康バンド 床運動編

今日は本当に寒かったですね。
受験生も移動が大変だったようで、明日はさらに雪の影響が懸念されます。

さて、健康バンドで筋トレを3年以上にわたって継続されている方から、「近隣の集会所は畳の部屋が多いので、パイプ椅子を使わずに床に座ったまたバンド運動できるプログラムを作って欲しい」という要望があり、学生と一緒に健康バンドの「床運動編」を作成しました。

来週に志津南市民センターにて高齢者の方々を対象にお披露目します。
下肢を中心として、体幹と上半身の筋を鍛えるプログラムです。
まだ修正は必要ですが、かなり効果的な運動プログラムに仕上がったと思います。

来週の実技指導の様子は後日報告します。
下の写真は太ももの前を鍛える運動の一つです。

bandexfloor.jpg
























satoshi


2014.01.17

USF特別協力講座・NFL協定科目、最終回です!!

こんいちは。

毎週、スポーツビジネスの第一線からゲスト講師をお招きして開講してきた、今年度のUnited Sports Foundation特別協力講座・National Football League協定科目も本日、最終回を迎えました。

今年度の講義では、価値観が多様化し、大きく変化する社会におけるスポーツビジネスの現状と課題、そして新しい市場の創造をテーマとしてきましたが、実はこのテーマの奥には、これからの社会に羽ばたく学生たちに、胸を張って社会を生き抜くための何かをつかんでほしい、という思いがありました。

そこで、本日の最終講義では思い切って、この講義に関わった三名が鼎談を行いました。

IMG_5975(2).jpg
IMG_8652(2).jpg























それぞれの分野で社会人としていろんなことを考え、悩み(←これはぼくだけですが・・・笑)ながら熱く生きる3名がそれぞれ、学生諸君に送るキーメッセージを一人3題あげ、提案者が1題ずつ説明した後、他の二人も加わってディスカッションするというもの。

三名のキーメッセージは以下の通り。

諸橋寛子 USF代表理事
 ・「変化」を「創造」せよ。
 ・「コミュニケーション」とは「心を動かす」こと。
 ・「愚直」に「執着」し続けよ。

町田光 NFL日本コンサルタント・スポーツ健康科学部客員教授
 ・「思う」と「考える」は違う。考えよ。
 ・「社会」に縛られず、「世界」に感受性を開け。
 ・「愛」のために、愛をもって、それをやれ。

種子田穣 スポーツ健康科学部教授
 ・「否定」から入るな。「謙虚」な心を大切に。
 ・「広がり」と「深み」を備えよ。
 ・自分の「存在価値」と「居場所」を持て。人の「徳」。

いかがですか。
なかなか興味深いメッセージです。

キーメッセージが3名で直ちに賛同されるとも限りません。
例えば、「否定」から入るな、とぼくが言うと、他の二人が、ビジネスの世界では、現状の「否定」が新たな「創造」を生むのだ、と言った具合です。 

受講生の皆に、いずれかのメッセージが、何かを心に残せていればいいのですが・・・

昨年度、今年度とこの講義にご協力いただいたみなさま、ありがとうございました。

BULLCO










2014.01.17

口頭試問Part3

20140117.jpg
昨日のsana先生のブログにもありましたよう、同じ教室で口頭試問を行いました。ゼミ生が緊張しながらも、卒業論文のエッセンスを語る姿に成長を感じました。また、sana先生のゼミ生の発表に、私も含めて刺激を受けました。
【忠】




2014.01.16

4回生卒論口頭諮問part2

木曜日ゼミの卒業論文最終試験、口頭諮問が無事終了しました。sanaゼミは「忠」先生ゼミと合同で、朝イチの1~2時限目に行いました。全員スーツ姿での発表で、3回生や「忠」先生ゼミが見守る中、いつものゼミとは違い、緊張の面持ちで発表していました。5分の発表時間と2分間の副査による口頭諮問が全部で20テーマ程度となり、時間も長く気も張り詰めましたが、様々なテーマで独特の個性あふれる発表を聞くのはとても楽しい時間でした。大学4年間の集大成が、この卒業論文となります。これからは社会人として活躍する人も、進学して研究者を目指す人も、4年間かけて調べて、測って、解析して、議論して、1つのものをまとめあげた経験は、今後もきっと生かされることと思います。この努力を忘れないように、生涯持ち続けていただきたいと思います。ゼミ生の皆さん、お疲れさまでした!sana

kotoshimon2.JPG


















2014.01.15

基礎演習、ID論最終回

こんにちは。ma34です。

いよいよ後期の授業が最終週を迎えています。
今日は1回生の基礎演習、そして3回生のインストラクショナルデザイン論(通称ID論)の最終回でした。

基礎演習では、前半はゼミナール大会・基礎演習のふりかえり、後半はクラスのみんな企画のレクリエーションでした。

ゼミナール大会のふりかえりでは、自己評価で点数をつけてもらいましたが、みんな厳しい評価。
それぞれ、もっと計画的に、もっと協力して、もっと下調べして・・・と今後につながる、大切な振り返りができていたように思います。

一方で、自己評価を見せてもらいながら、私が見てきた皆の姿の良かったところ、論文やプレゼンの頑張ったポイントについて回りながらお話をしていきました。皆にお話できなかったのが残念でしたが、気になっていたメンバーと、ゼミタイでの取り組みについて話せたことは、とても良い時間だったと思います。

そして、レク。Aクラは、懐かしい外遊びにはじまって、それで終わります。
クラス合宿のときも、女子を中心に、雨の中でのランニング、「だるまさんがころんだ」をやりました。
今日も外遊び。地方によって色々な違いがある「けいどろ」(どろけい?探偵?)と、なぜか「花いちもんめ」。外で遊ぶと私も童心にかえるようです。

前期後期ふくめて30回しかないなか、今年度も色々と悩みながらの授業となりました。
「終わりよければすべて良し」と誰かが言いましたが、一年を振り返りつつ、出来なかったことも見えてきたし、出来るようになったことももちろんたくさんありました。
そうした振り返りをもとに、来年度も羽ばたいてほしいなあと思います★

DSCF1096.JPG

3回生のID論も、先週、今週とまとめの発表の日となりました。グループを組んで、一つの授業単元を作っていきます。発表を聞いて、他の班からアイディアをもらったり、自分たちの問題点に気付いたり・・・そうした学び合いを踏まえてレポートを作成します。
 今年も私が想定したものよりもレベルが高い発表が多く、みんなの力を大いに感じました。
 
 スポ健の学生は、1回生のころからグループでの学び合いや、発表の機会を豊富に経験しているからか、成果発表会ではいつもレベルの高さに驚かされます。今日の発表でも実際に教材を持ってきたり、効果的にPPTで示したり・・・そうした良い成果を盗み取りながら、来年度もそれぞれが学び合い、高め合ってほしいと思います。

DSCF1100.JPG


2014.01.14

卒論発表・口頭試問

 今日は、これまで4年間の学びの集大成、卒業論文の発表・口頭試問でした。火曜ゼミのクラスは、下回生にも公開して一斉に行いました。

 4回生はみなスーツ姿で、卒論の内容を5分間でプレゼンテーション。その後には、教員からきびしい質問(?)に対応していました。
 卒論のテーマへのこだわりは学生それぞれでしたが、卒論を仕上げるまでの活動・作業をとおして学んだこと、理論的に考え、分かりやすく伝えていくスキルは、社会に出てからもより一層の磨きをかけてほしいものです。  【ippo】

2014.01.13

『長距離王国・ケニアの強さに迫る』

表題をテーマにしたカンファレンスを1/12(日)の午後に行いました。

20140113-1.jpg

ケニアに半年間滞在して、その強さの秘密をジャーナリストの立場から迫った Finn 氏に基調講演をまず行ってもらいました。彼のジャーナリストとしての観察から、その強さの理由として、以下をあげてもらいました。





1)子供の頃の環境(学校まで走って通う。朝、昼、午後)。

2)裸足で走る。衝撃を和らげるために動きが良くなる。

3)高地環境

4)農業国で貧しく、極端に言えば農業に就くか、ランナーになるかしか職業選択がない。

 

シンポジウムでは、次のような見解が示されました。

20140113-2.JPG

遺伝子学の立場から、家光先生(立命館大学スポーツ健康科学部)より「遺伝タイプだけで選手の能力を判断することはできないが、今後、遺伝的な要因が解明されれば、その情報を元にした個人対応型のトレーニングを導入することにより、各選手がベストなパフォーマンスを発揮できるメニューを開発できることが期待される」




20140113-3.JPG

バイオメカニクスの立場から、石川先生(大阪体育大学)より、「東アフリカトップレベルの中・長距離選手は、彼らの形態的特徴を活かせているかもしれない。彼らは特有の形態的特徴を活かし、走運動中の腱の伸張・短縮量や筋の短縮活動を少なくすることで,エネルギー消費を少なくし高いランニングエコノミーでの走行を可能にしていると考えられる」



20140113-4.JPG

コーチの立場から、高尾氏((株)ブルーミング)より、「駅伝での勝利至上主義から「練習量(月間走行距離)」を追求しランニング傷害を抱えながら競技を行っている選手や、記録の衰退によりバーンアウトを起こす選手も少なくない。日本長距離界が2020年に世界トップクラスで戦うためには、『故障回避』を必須に"質の高いトレーニング"を実施するための身体と環境を作ることが重要。そのためにアスリートの状況調査を徹底的に行い、スポーツ科学を取り入れたトレーニング方法やコンディショニング方法を作りだすことが重要である」


各立場から、表題の解明へ迫った活発なカンファレンスでした。多くの参加者より、年明けの研究会に相応しい内容であったとの声をきくことができました。

 

<<今週のちょっと、もっと、ほっとな話>>

先週、生命・薬学部の学生、院生によるポスタープレゼンテーションの発表会を見学しました。学部3回で、今度アメリカへ2ヶ月の短期研修に行く学生の発表を聞きましたが、内容を良く理解して英語で熱心に説明してくれました。本学にプロジェクト発信型を導入した鈴木先生をはじめ関係する先生方のエネルギーと努力の賜です。スポーツ健康科学部も同じ英語教育を導入しており、近い将来に同じようなことができるようになることを期待しています。

【忠】