[ 2014年06月 ] の記事一覧

2014.06.10

大学学部説明会

Hassyです。

蒸し暑い日が続いてきましたが、いかがお過ごしでしょうか?
ゼミ生も体調崩す者が増えています。
というか、多い気がします。
体が資本ですので、しっかり管理してください。

という私も、アメリカ学会から戻っての時差ボケが珍しく続いている今日この頃で、
夜飲んでいても21時を過ぎると睡魔に襲われます(単に酔っているだけ?)・・・

スポ健のかなりの先生方が早朝から仕事されているのにあやかって、朝の仕事を頑張っています。
論文の査読のやりとりなど、欧米とon timeでやるのは結構スッキリするものです。

さて、先週末は素先生と名古屋で開催された体育進学センター(タイシン)主催の大学・学部紹介に行って参りました。

スポ健には愛知県出身の学生も多く、今回も愛知・三重・岐阜の高校生が、学部の様子や入試などの情報を積極的に聞きに来てくれました。

先日の敦先生のブログにあったように、様々なイベントを用意しています。
素先生が、それらイベントの紹介に加えて、スポ健の充実した施設と教員の高いアクティビティ、
多様な学びを総合的にできること、就活に対しての大学の手厚いサポート、小集団の授業を通しての学生に対する親身な教育、などの特色を丁寧に説明され、私も今月の高校訪問などで説明する上で大変参考になりました。

中には2020年東京五輪に関わりたく、関連する総合的な学びができそうだ、ということで来訪してくれた高校生もいました。
我々も、研究の将来展望として、東京五輪に向けての医学・心理・栄養からのサポート組織を構築し、科学的なトレーニング方法に関する研究を推進することを挙げていますので、是非、そうした高校生はスポ健に来て、スポーツ界の将来を担って欲しいと思います。

2014.06.09

「健康運動指導士」更新のための講習会

本学部は、その学びの専門性から健康運動指導士の養成認定校になっています。ですので、必要な科目を履修した本学部生は、資格取得のための講習会を免除されて、受験資格を得ることができます。一期生の卒業生も卒業前後に、受験し見事に合格しています。

この「健康運動指導士」は運転免許と同様に有効期限があります。その期間は5年間ですが、その期間中に必要な教育(講義と実習)を受けて更新していくことになっています。学部設置の折に、「学生に取得させる資格であり、授業担当者としても自ら資格を取得しておこう」と、【聡】先生、【moto】先生ともども講習を受講し試験を受けて取得しました。ちょうど5年目の更新時期にあたり、更新に必要な必修講義を先週土曜日、松本大学(長野県)に受講してきました。前日の夜に、今回の講習会を主催した日本健康運動指導士会長野県支部の懇親会にもお声かけいただき、行政、財団、教員などで活躍されている現役の健康運動指導士の皆さんのパワーを見せつけられました。本当に元気で闊達な方々に講習前に「元気」をもらいました。

講習会では、国全体の取り組み、健康運動指導士の役割、身体活動基準および身体活動指針、生活習慣病とそのアプローチなどを学びました。講習会で印象に残ったものをいくつか紹介すると

1.ある医師が健康運動指導士へかけた言葉

「私たちは病気の人しか助けられないけど、

あなた(健康運動指導士)は病気になりかけている人を助けることをできる。」

2.10年後に目指すべき姿への貢献

すべての国民が 共に支え合い 健やかで心豊かに 生活できる 活力ある社会

3.毎日60分歩行もしくは歩行強度と同等以上の身体活動

4.プラス・テン(今よりも10分長く歩く、身体活動をふやす)

 

<<今週のちょっと、もっと、ほっとな話>>

全日本大学駅伝の関西地区予選が昨日の夜、西京極陸上競技場で行われました。各大学10名の選手が1万メートルを4組に分かれて走り、上位8名の合計タイムで順位をつけます。今年は上位5チームまでが本戦に出場、上位2位までが出雲駅伝に招待されます。今年は見事に優勝でした!引き続きご支援のほどお願いします。

【忠】





 

 

 

 



2014.06.08

夏のスポーツ健康科学部イベント

毎日、夏のような暑さが続いていますが、
皆様、いかがお過ごしですか。

スポーツ健康科学部では、この分野の魅力や
面白さについて、皆さんに知ってもらうために
様々なイベントを企画しています。
今回は、夏に行われるスポーツ健康科学部の
イベントを紹介したいと思います。

(1) スポーツ健康科学部夏季体験セミナー: 「体のミクロからマクロの世界へ」
日時: 8/4 (月) 10:00〜17:20
対象: 高校生
このセミナーでは、午前中にスポーツ健康科学に関する
最新トピックを扱った講義を聴き、午後からはグループに分かれて、
 皮下脂肪厚、筋組織厚、最大筋力、スポーツ動作等の測定実習を行い、
データの解析を行い、スポーツ健康科学のおもしろさを
実感していただくことを目的にしています。
詳細・お申し込みはこちらから。

(2) スポーツ健康科学サマースクール
日時: 7/26 9:30 〜7/27 (月) 9:30
対象: 大学3回生、大学院生、社会人
スポーツ健康科学サマースクールは、上の夏季体験セミナーと
比較すると、少し大人向けの講座になっています。
スポーツ健康科学部にある最先端の機器、施設を利用し、
この分野をリードする研究者による測定実習・講義、
ならびに参加者全員のグループワークを通じて、
理論と実践を通じた学びを体感してもらうことを目的としています。
参加者と本学の教員スタッフ、院生との交流を通じて、
未来への夢、「スポーツ・健康」への貢献を語り、
さらには今後のネットワーク構築してもらうことも大きな狙いです。
詳細・お申し込みはこちらから。

(3) 理系に進んで世の中かえよう!!
日時: 8/5・8/6・8/7
対象: 高校1・2年生
このプログラムは、理系への進学を考えている方、
文系と理系で悩んでいる方を対象にしたプログラムです。
理系学部の講義や入門演習を通じて、理系の学問の魅力に
触れることができます。
本年度のテーマは、「人を科学する」です。
スポーツ健康科学部からは、長野先生が
「使用者の意図を察知する賢いランニングマシン」
というタイトルで講義を行います。
詳細・お申し込みはこちらから。



(4) 立命館大学オープンキャンパス

日時: 8/2・8/3
立命館大学では、8/2 (土) と8/3 (日) に
オープンキャンパスを実施します。
スポーツ健康科学部では、
(1) 学部紹介
(2) スポーツ科学・健康運動科学・スポーツ教育学・スポーツマネージメントの4コースの模擬講義
(3) インテグレーションコアの施設紹介
を中心に行います。
受験・将来の進路・カリキュラムに関する質問なども大歓迎です。
詳しいスケジュールについては、6月中に特設サイトが公開されますので、
そちらをチェックして下さい。
詳細はこちらから。

(5) 連続ミニ講義「Ritsumeikan Science Visit」

日時: 6/21 (土)・7/19 (土)・10/25 (土)・11/29 (土)
対象: 高校生
このミニ講義では、理系に関心のある高校生を対象に、
様々なテーマに関するミニ講義を受講してもらうだけでなく、
小規模でのアットホームな雰囲気での開催を想定して、
大学生活について体感してもらうことを目的としています。
研究室公開も予定していますので、先輩学生と直接交流することも可能です。
スポーツ健康科学部からは、真田先生 (11/29) と私 (7/19) が担当します。
詳細はこちらから。



このように様々なイベントが目白押しですが、
皆さんと直接お会いできるのを楽しみにしています。
また来週からは、スポ健な人をお送りします。

それでは、また。失礼致します。
良い休日をお過ごし下さい。


2014.06.07

“保健体育科教員”という仕事…

キャリア形成科目「スポーツ健康科学セミナーⅡ」の授業で、京都府教育庁保健体育課の前課長で、現在、京都府立乙訓高等学校の学校長を務められている川合英之先生に、「保健体育科教員に求められるもの」というタイトルで特別講義をしていただきました。

川合先生は、教育委員会に勤務される前は、京都府立鳥羽高等学校で保健体育科教員として教鞭を執られる傍ら、水泳部(水球)の顧問として課外活動の指導も担当され、国体やインターハイでの優勝経験のみならず、日本代表チームのヘッドコーチを歴任され、世界選手権で5位という成績も収められた経歴の持ち主です。

お話は、「保健体育科教員としてのポリシーを確立するために」「教科指導・部活動で考えるべきこと」「保健体育科教員になるために」といった内容で、ご自身の経験を交えながら、わかりやすく紹介されました。

例えば…
「目的」と「目標」の違いは?
「育てる」と「鍛える」の違いは?
「叱る」と「怒る」の違いは?
「愉しむ」と「楽しむ」の違いは?

印象に残ったのは、「育てる」と「鍛える」の違い…
「鍛える」は、外側から刺激と与えるだけ…ということに対して、「育てる」というのは、内側から養分を吸い上げる、つまり、生徒自身が「自主的・主体的に行動する力を身につけ、そして自分で判断できる力を養うこと」という点に違いがあると説明されました。

また学習指導要領に定められているように、「態度、思考・判断」は目的的内容で、「技能、知識・理解」が目標的内容、つまり、保健体育科教員は、運動やスポーツのやり方や技術だけでなく、協力・責任・公正・尊敬といった社会性の伸長と、健康・感動・挑戦といった自己の伸長を意識し、生徒に対して「運動やスポーツで“何を”教えるのか」という視座と信念を持つことが求められていると述べられました。



川合先生は、「教師は、決して儲かる商売じゃない。金を稼ぎたいならば、一流企業への就職をめざして下さい。」と笑いながら説明されました。
その一方で、「教師」の魅力は、生徒が進学、就職など、キャリアを積み重ねたときに、「あの時に教わったことが本当に役立っています」という連絡を卒業生からもらった時だと、目を輝かせて、学生に語ってらっしゃいました。

Jin

2014.06.06

「雑草」

先週までは授業の話題でしたが、今日は雑草のこと。

少しずつ(ではなく一気に)暑くなったかと思いきやまた涼しい数日が続くという変動の激しい毎日です。あちこちで、身体がついていかないという声を聞きます。風邪も流行っているようですが、皆さんはいかがですか。こんな気候の変動の中、いわゆる「雑草」と呼ばれる草木は元気いっぱいに育っています。


「雑」を辞書で引くと、

①いろいろなものが入りまじっていること。区別しにくい事柄を集めたもの。

②大まかで、いいかげんなさま。ていねいでないさま(①②ともデジタル大辞泉)

なんとなく、いい意味の響きはありませんよね。


「雑草」はと言うと、

①世間一般には漠然と見ばえのしない、人間生活に役だたない雑多な草本(世界大百科事典)。

②自然に生えるいろいろな草。また、名も知らない雑多な草。

③農耕地や庭などで、栽培目的の植物以外の草。④生命力・生活力が強いことのたとえ。「―のようなしたたかさ」(②~④デジタル大辞泉)

やはり、あまりいいニュアンスではありません。


④は、ポジティブに感じられるのに例えが悪い。でも、私たちの身の回りを少し考えてみるだけで、「雑○○」の生命力や強さを実感することが多いのではないでしょうか。動物も「雑種」は強い生命力を持っています。「雑草」も多少の劣悪な環境ではその勢いを止めない。いろいろなものが入り混じっている「雑炊」は身体が弱った時の生命線。「雑巾」には強い強い綿が使われます。


「世界にひとつだけの花」という歌が流行りました。No.1でなくてもいい、Only1でいい。その歌詞に多くの人が共感したように思います。でも、通勤途中や構内で雑草を見るたびに、Only1でなくてもいいのかな、見分けのつかない雑草でもいいのかな、と思っています。4月に掲載したひと冬越した植物がみるみる成長しています。プランターの隅に芽を出した雑草。あまりの生命力の強さに捨てるのが惜しくなり引っ越しさせました。小さな芽が2週間でこの勢い。雑草もいいですね。【A】

  

2014.06.05

嬉しい再会

今日は朝から【スポーツトレーニング特論(大学院対象)】の授業、最近注目を集める【低グリコーゲン状態で行うトレーニングの効果】をトピックに取りあげました。学部での授業とは異なり、ディスカッションを取り入れた授業形式です。受講生から様々な意見を聞くことができるので、毎週楽しみながら授業を行っています(おそらく私が一番楽しんでいます)。

その後は、衣笠キャンパスから柳田コーチがお越しになり、90分程度じっくりと話をすることができました。柳田コーチは現在、おもに女子柔道部のストレングス&コンディショニングコーチとして活躍をされています。柔道は筋力から持久力まで様々な体力要素が必要となりそのトレーニングは複雑ですが、競技会のスケジュールに合わせて緻密にトレーニングを計画されている点に感銘を受けました。なお、日本におけるストレングス&コンディショニングコーチの大半は男性です。しかし、これだけ多くの女性アスリートがいることから考えても、女性のストレングス&コンディショニングコーチは明らかに不足しています。その点からも、彼女のような現場で選手のトレーニングやコンディショニングメニューを作成できる人材を育成することは、スポーツ健康科学部においても重要な課題であると言えます。

ちなみに彼女は筑波大学体育専門学群の出身ですが、その頃(1年生の頃)に受講していた「柔道」の授業で私はTAをしていたという不思議な繋がりがあります(笑)。まさか当時の1年生がストレングス&コンディショニングコーチとして立派に独り立ちし、BKCでトレーニングのあり方について意見交換をすることになるとは・・・・スポ健の学生とも将来こういった形で再会できることを楽しみにしています。

2014.06.04

一回生基礎演習 平和ミュージアム見学

こんにちは。ma34です。

今日は一回生の基礎演習にて、3クラスが合同で
衣笠キャンパスにある、大学立の「国際平和ミュージアム」の見学に行ってきました。

今年で2年目?3年目?となる、1回生の全員の見学。
スポーツ・健康と、戦争・平和の問題をつなげて考える、
そのきっかけとして位置づけば、と思っています。


写真は、最初の全体ガイダンスの様子。
壁面に見えるのは、手塚治虫の火の鳥。
こちらは「過去」を表しています。
向かいの壁にも火の鳥があり、そちらは「未来」を表しています。
火の鳥の様子や色使いが、「過去」「未来」を象徴していること、
そして「過去」と「未来」をつなぐ位置(正面)に何があるのか、
どう繋がれているのかは、ぜひミュージアム見学をしていただいて、
みなさんの目で見てください。

1回生は、地階の展示室でのボランティアガイドさんの話を
真剣に聞いていました。

また、2階の資料室では、現在の世界について、
本学の2回生のボランティアさんの話に耳を傾け、
その堂々とした説明や、豊富な知識に大いに刺激を受けているようでした。

最後に宣伝となりますが(また改めて宣伝いたします)
6月7日(土)~7月6日(日)には、
スポ健の自主ゼミ(4回生、2回生)「Sports for Cambodia」による
ミニ企画展が平和ミュージアムで開催されます。

BKCの学生がミュージアムで企画展として開催するのは
本学始まって以来、初めてのこととなります。

みなさん、ぜひミニ企画展も見に来てください!(だじゃれみたいになってしまいました)。

ma34

2014.06.03

アメリカスポーツ医学会での様子

Haasyです。

昨晩、アメリカスポーツ医学会(ACSM)から戻りました。
今回は、私と院生の8810君の発表、そして今年、私がアメリカスポーツ医学会のフェロー(FACSM)になったので、その授賞式がありました。

まず、スポーツ医学関連の学会では国内外で恒例の5K running大会に出走しました。
5:30 amに会場近くのホテルに集合して、そこからバスで20minくらいのparkに移動して大会が開催されました。
まずGOTO研の院生Ka31君が、自身の専門の短距離走は誰にも負けたくない!ということで、最初の100mを見事トップ通過!!
そこで足を使ってしまった彼を1 Kくらいのところで捉えて、その後、前を行く8810君を何とか捉え、立命ではトップでゴールしましたが、常時走っておられる東洋大の小河先生、福岡大の田中先生、国立健康・栄養研の澤田先生、同志社大の石井先生にはついていけませんでした。
皆さん私よりも10歳以上年上ですが、いかに日々の運動が体力維持に重要かつ効果的かを感じた持久走でした。
最後に写真を撮影しました。とても気持ちがよかったです。


さて、その持久走の直後の午前に私の発表がありました。
私の発表は、昨年度に修了した院生O14君の研究で、現在投稿論文がin revisionになっている筋肥大に関するものです。
かなりの方に興味を持ってもらって、ディスカッションも有意義でした。

院生の8810君は最終日の発表で、ポスター会場には人もまばらでしたが、積極的にディスカッションしておりました。初めての国際学会発表でしたが、非常にいい経験になったと思います。



そして、今回、私はACSMフェローに、東洋大の小河先生とともになることができました。
(東洋大のHPを拝借します・・・)
http://www.toyo.ac.jp/site/dbme/48586.html

フェローは、これまでの研究業績に加え、シンポジウム企画や分科会への参加などの学会への貢献度、そして今後のスポーツ医学会でどのような活動をし、どのように分野の発展に貢献しようとするかも基準となります。

写真は、右から小河先生、北テキサス大のRaven先生、私です。

今回のフェローの受賞は、その出発点ですので、分野の発展に貢献できるよう、頑張りたいと思います。

2014.06.02

刺激の連続

先週はセミナー、講演会、ゲスト講師など、刺激を受けることの連続でした。4つありましたので、簡単に紹介しておきます。

 

530日(金)5

佐藤晃一先生(NBAミネソタ・ティンバーウルブス、スポーツパフォーマンスディレクター)

「私の業界基準 - My Industrial Standard」 

日本の大学を卒業後、イースタンイリノイ大学体育学部アスレティックトレーニング学科卒業、その後、アリゾナ州立大学大学院キネシオロジー研究科修士課程終了。このとき、本学の長野先生と同級生。現在は、NBAのチームでスポーツパフォーマンスディレクターとして活躍。

セミナーでは、専門のアスレティックトレーニング、身体の強化についての考え方とともに、如何に生きるか、如何に働くのか、というキャリア形成について示唆を頂きました。世の中、自分自身が進化することは、昨日まで学んだこと、知識が使えなくなること。一生懸命、日々更新していくことこそが自分を磨くことにつながる。その意味も込めて2つのメッセージを最後にもらいました。

 Never stop getting better!     What’s next?

 

531日(土)1限目

基礎機能解剖論のゲスト講師  藤谷 亮先生(滋賀医療技術専門学校)

基礎機能解剖の理解とスポーツパフォーマンス

藤谷先生は、今年の3月に、立命館大学大学院スポーツ健康科学研究科の博士前期課程を修了されて、現職の滋賀医療技術専門学校に勤めておられます。研究科入学前は、理学療法士としてクリニックで働いておられました。

 今回の講義では、外骨格型の昆虫と内骨格型の人を比べながら、人は内骨格型ではあるが、筋肉を固くして外骨格化することもできる。そうすることで安定させるこができる。一方で、パンチをだすような動作の時に、関節が硬くなるような筋肉の使い方をすると早く動くことはできない。というように具体的な例をあげながら、身体の構造と機能を分かりやすく解説してもらいました。

 

531日(土)2限目

第18回日本ウォーキング学会 講演

長野明紀先生(立命館大学スポーツ健康科学部)

「人類の祖先 アウストラロピテクス・アファレンシスによる歩行動作のシミュレーション研究」

 発掘された人類の祖先の骨格標本を使って、シミュレーション研究による、ルーシー(発掘された標本の名前)をシミュレータで歩かせ、どんな歩き方をしていたのかについて聴かせてもらいました。アリゾナ州立大学の博士課程に在学中の仕事で、現代人のように歩いていたのか、チンパンジーのように歩いていたのか、筋骨格シミュレーションによるエネルギー消費、外乱に対する応答から、現代人と同様に歩いていた、と結論づけておられました。タイムマシンもなく、目撃証言も無い、いにしえの時代の「歩き」の推定は、ロマンを感じるとともに、ルーシーそのものの存在をいとおしく感じさせていただきました。

 

531日(土)4限目

スポーツバイオメカニクス論のゲスト講師 藤井慶輔先生(学振PD、名古屋大学)

「対人スポーツのバイオメカニクス」について講義してもらいました。

藤井先生は、今年の3月に、京都大学より博士学位を取得された新進気鋭の若手研究者です。

これまでのバイオメカニクス研究では、個人の動作を対象とするものが多く、よりパフォーマンスに近づけた形で研究するため、「相手がいる状況」に着目して、バスケットボールのディフェンスについて研究を進めてこられています。丁寧なデータ解析の結果、防御側選手が、攻撃選手との攻防の決定的場面で、どちかの足に大きく加重させられると抜かれ、逆に左右バランス良く体重をかけられていると防御成功することを明らかにしました。その理由として、バランスの良い体重のかけ方により、動き出しが良くなり、移動速度が速くなることも明らかにしています。

 講義の締めくくりに、「スポーツパフォーマンスはプロセスが複雑で、要素と全体の結びつきが明らかになっていないのが難しい。一方でそこが魅力的である」と学生にメッセージしていただきました。

<<今週のちょっと、もっと、ほっとな話>>

オープン研究室を開催しています。大学院受験を考えている方に、土曜日に、教員から本研究科の特徴、入試、教員の研究内容、施設などについての情報をえる機会としています。今回、3名の社会人とお会いしました。皆さん、非常に向学心溢れ、新たなチャレンジへの意欲にこちらも大いに刺激を受けました。前期中、6/21、7/19も開催しますので、関心のある方は遠慮無くお越しください。

https://www.ritsumei.ac.jp/gs_shs/news/article.html/?news_id=143

【忠】

 

 

 

 

2014.06.01

スポ健な人 (6)

今日から6月ですね。
暑い日が続いておりますが、
皆様、いかがお過ごしですか。

今週は、スポーツ健康科学部で頑張っている
団体を紹介したいと思います。
その団体名は、SPOCHA+(すぽっちゃぷらす)と言います。



それでは四回生の Tsubasa 君 (前列左端) にインタビューです。
Q: 「SPOCHA+とはどんな団体ですか?」
A: 「SPOCHA+ はスポ健康 1期生の有志らによって、
       2010年に設立され、5年目を迎えた本年、
       大学公認組織として承認された団体です。
       スポーツの「楽しさ」を様々な側面から体現していくことをモットーに、
       3つの+CHA:Challenge・Chance・Change
   を理念として活動しています。」

Q: 「現在予定している企画について教えて下さい」
A: 「今回、SPOCHA+では、6月15日
       2014 FIFAワールドカップ 日本 vs.コートジボワールにおいて、
       パブリックビューイング (@ ラルカディア R101) を開催することとなりました!
       毎年恒例となっているパブリックビューイングは、
       これまでに3度開催し、多くの学生に参加して頂きました。
       3度目となった昨年は、史上最高となる304名を集め、
       学生間の一体感をより強めることができたと感じています。」

 「4回目の開催となる今回、スポ健みんなが夢を共有するプロジェクト、
 「you & me(夢)プロジェクト」を立ち上げました!
  SPOCHA+「you & me(夢)プロジェクト」は、
  あなたの夢「you」と私の夢「me」、
  お互いの夢を共有することをコンセプトとしています。
  “you & me” で “ゆめ” と読み、プロジェクト部分の虹色は、
  それぞれの個性「十人十色」を表しています。」

 「4年に一度のサッカーの祭典、そんなお祭りでスポ健生500人の夢を結集させたい。
  そんな思いで立ち上げるに至りました!
  6月15日(日)当日、参加者全ての夢を結集させ、思いをひとつに!
  僕らのエネルギーをブラジルへ届けましょう!」


(写真をクリックすると、大きく表示されます。
学生や教員が沢山写っていますので、
ぜひ探してみて下さい)

Q: 「最後にメッセージをお願いします。」
A: 「このイベントは、だれでも参加可能です!
   ちょっとでも興味を持ってくれたなら、ぜひ足を運んで、
       立命館大学スポーツ健康科学部の雰囲気を、実感・体感してください!
       一緒になって、ひとつになって、サッカー日本代表を応援しましょう!!
       来て、後悔はさせません。ぜひお待ちしております!」

彼らとパブリックビューイングに参加した人の
熱い思いがブラジルまで届いてくれることを
願っております。

それでは、また。失礼致します。
良い休日をお過ごし下さい。