こんにちは。Ma34です。
後期の授業開始がもうすぐ見えてきましたが、今日は前期の授業アンケートの結果を前に、反省をしているところです。
教職科目としての大講義は、例年通りの評価となりました。「教育方法論」という大講義ですが、グループワークや模擬授業(小教室に4グループごとに集まって、全員が教師役を経験し、1人5分の導入を行います)を取り入れたことが一定の評価を得られた理由かと思います。
ただこの科目は、教職を志す学生が、いくつかの同じタイトルの授業からシラバスを読んで選択してきている授業ですので、もともと興味関心を持った学生が集まってきています。そう考えると、評価は決して高いものではなく、いろいろと反省、工夫することが必要です。
一方、今回落ち込んだのは、小集団。全体的に今年は昨年度よりも低い値が目立ちます。何よりそれは、私の準備不足によるもの、あるいは学生の興味関心の見極めがきちんとできていないことから来るのだろうと思います。なかでも、授業外の学習時間の「少なさ」は、とりわけ改善の必要なポイントです。この点については、ただ課題を与えるのではなく、課題の意味・意義を教員側もしっかり考えねばならないし、学生にもその意味を伝え、理解してもらわないといけないということを、改めて思います。
ここで思い出すのは、長男の学校の宿題で、「面積が18cm^2となる図形を描きなさい」というものです。(毎度、育児のネタとなり、申し訳ございません。)私はすぐに、「長方形」をイメージして3パターンしか考えられなかったのですが、長男は実に色々な「図形」を生み出していました。私は、それは「アウト」(間違い)なんじゃない? 「□」じゃないとだめなのでは?と言いましたが、長男は「いや、でも図形って書いてあるから別にいいんじゃない?」とのこと。たしかに、「図形」です。
そして、1平方センチを分解したら▲になるでしょう?と言いながら、ぎざぎざの恐竜の尻尾のような形、三角形やトンネルのような形などを作っていました。そういう、豊かな発想を引き出すような楽しさがある課題で、かつ面積の概念をしっかりと定着させることができる課題です。次の日も、この宿題をもとに、友達同士の対話がさらに面白かったそうです。こうした課題を学生に出さないといけないのだなあ、とはっとさせられました。
スポ健の学びでは理論と実践の融合、というキーワードがよく聞かれます。
わたしも、教育学を研究対象として、理論はそれなりに知っているけれど、それを自分の授業で実践できていないことがとても多くあります。「それなり」というところで満足しているのもダメ。授業アンケートの数値は色々と物語ってくれている…と、今年はほんとうに色々と反省しています。
もちろん、私が1人で空回りしていることが一番の原因でしょうから、学生の素晴らしい力を信頼して、大いに頼りながら、一緒に授業を作っていけるように考えていきたいと思います。また、よいアイディアがあったら、ぜひ教えてください。 Ma34