[ 2015年04月 ] の記事一覧

2015.04.20

博士課程の授業

スポーツ健康科学研究科博士課程後期課程(いわゆるドクターコース)に、今年11名の入学者がありました。ドクター1回生のときは、研究を進めるとともに、コースワーク(講義、演習)が設定されています。前期には、【智】先生と合同で担当する、「先端スポーツ健康科学特論Ⅰ」があります。

 この科目は、スポーツ健康科学に関する知識を整理して、自らの問題点や今後の研究テーマを整理する、ことが主な内容となっています。そのため、現在、各自が行っている研究分野、研究テーマについて、隣接する分野の研究者にも理解できるようにすること、自らの研究をさらに発展させるためのアイデアをかんがえられるようにすることをねらいとしています。

1回目は、①博士課程での研究計画を発表、質疑応答、評価シートに採点などを通じて(相互の研究理解)、②研究アイデアについての発想法(講義と演習)を行いました。写真は②についての演習中のものです。

「アイデアを出しなさい」となると、うーん、と唸ってなかなか出てこないものです。『アイデアの基本は組み合わせ』であることを理解してもらった上で、頭の体操をかねて演習してもらいました。やり方は、Aテーマに対して、ランダムな言葉(B)を、掛け合わして出てきたアイデア(C)を書く、ということです。ランダムな言葉を出すためにしりとりを使いました。
   A                          B        C
  テーマ: 昼休みの活用法    ×    雨    →    傘の色数え
                    ×    めだか    →    メダカ釣り
                ×    変える    →    昼寝
                ×    ルンバ    →    そうじダンス
 大事なことは、スピード重視、いいかげんOKで、数を出すことです。大学院の演習では、違うテーマで行いましたが、10分間で50以上もアイデアが出ていました。ということは、アイデアは誰もが出せると考えて間違いありません。もちろん、いいかげんでは、研究は進められませんので、出たアイデアをさらに深く掘り下げて、練り上げていく作業は必要です。千に一つ、と考えて千個考えればひとつ、光るものが必ずあります。お試しください。
 
<<今週のちょっと、もっと、ほっとな話>>
先週は骨折の話題でご心配をおかけしました。すっかり良くなりました。自転車漕ぎ運動はできるようになり、朝トレのリズムを取り戻しました。やはり、身体を動かすのは楽しいですね。上記のアイデアに関して、朝トレの自転車こぎ中に読んだ本がネタとなっています。興味ある方はお読みください。
      『∞(むげん)アイデアのつくり方』 高橋晋平 イースト・プレス
【忠】

2015.04.19

アメリカ便り (27): National Cherry Blossom Festival

関西では、桜も散り始めているようですが、
皆様、いかがお過ごしですか。

メリーランド州立大学カレッジパーク校でも、先週桜が満開になりました。
4/12 まで、ワシントン D.C. (メリーランド州の一部です) では、
National Cherry Blossom Festival が開催されていました。
http://www.nationalcherryblossomfestival.org/

また日本人コミュニティの Sakura Matsuri も開催されました。
http://www.jaswdc.org/page-1451993

ワシントン D.C. には、1912年に日本から送られた
約3000本の桜がジェファーソン記念館がある
ポトマック川のほとりにある Tidal Basin の周りを彩っています。
写真の左が、ジェファーソン記念館、右側が、ワシントンモニュメントです。



この桜祭りは、全米でも有数のお祭りで、大変な人で賑わっていました。
ただこちらのお花見は日本と比べてとても静かです。
以前もこのブログで触れましたが、アメリカでは、
野外でお酒を飲むことが禁止されている場合が多く、
ワシントン D.C. も例外ではありません。
また、場所取りのような醜い争いも、マナーとして
許されませんので、桜を愛でるという意味では
日本の春よりも、ふさわしい雰囲気があります。

皆さんも、春にワシントン D.C. を訪れる機会がありましたら、
ぜひ桜を愛でていって下さい。
日本に負けず劣らず美しい桜を楽しめると思います。

それでは、また。失礼いたします。
良い休日を
敦史

<<街でよく見かける英語表現#27>>
National Cherry Blossom Festival の HP に
D.C. の桜の由来が書かれています。
http://www.nationalcherryblossomfestival.org/about/history/

今週の表現は、その中からの一節です。
"The gift and annual celebration honor the lasting friendship
between the United States and Japan and
the continued close relationship between the two countries."
「桜の贈り物と毎年お祝いすることで、アメリカ合衆国と日本の
絶え間ない友情と両国間に続く親密な関係を称えるものである」

2015.04.18

最近の就職活動

さて、先週とはうってかわって、別話題。

ちなみに今日の写真は、
先日レイジェンド滋賀という地域リーグのチームのキックオフパーティーに行った時のものです。
内容とは、ほとんど・・・いや全くと言ってよいほど関係ない・・・はず・・・
内容と関係のある写真、いつ出てくるのやら。
(ジブンゴトですが、話題と関係ある写真を撮る機会あるのかなぁ・・・)


はてさて、タイトルにしました就職活動ですが、
今年から大きく就職活動は時期が変わり、
3月1日から会社説明会が可能になりました。
面接は、8月1日から解禁です。

とは言うものの・・・なかなかの混乱状態のようです。
このスケジュールは、あくまでも経済団体連合会(経団連)に加盟している企業が守るもの。
経団連に加盟していない企業は、前倒しでやっているところもあり、
一方で「大手」と言われる企業では、8月1日からの面接を守っているところもあり、
いったいいつまで活動が続くのやら・・・という状況です。

昨年までであれば、
12月1日から会社説明会が解禁、
4月1日から面接解禁でした。
で、内々定を早い企業では3月中には出し、
早く内定を得た学生は、4月の半ば過ぎには就職活動を終えていました。

ところが今年は・・・早い会社では内々定が出つつ・・・
内々定を持った学生でも、8月からの面接を受けたいものもあり・・・
結局誰もが4回生の前期は就職活動でつぶれていきそうです。
そしてまた、8月からの内定を取り損ねた学生が9月ぐらいからの追加募集へ・・・

さて、学部で必須となっている卒業論文は、いつ書くのでしょう??
大学院生の修士論文は、どうなるのでしょう??

で、けっこう悲惨なのが、公務員と教員を志望している学生です。
今まで、時期がかぶっていなかったので、併願ができましたが、
今年は、完全にかぶりました。
なので、特に教育実習に行けるかどうか、というところです。

結局、就職活動は、時期が変わっても、誰も良いことはなかったような気がします・・・
企業側も、説明会が遅くなったので、他社の出方を見ながら、大変なようですし。


とりあえず、4回生のゼミ生のみんなが、計画的に卒業論文に取り組んで、
しっかり論文を書いてくれればなぁ、と思っています。

ではでは。


小さい字コーナーは、無理なようなので、実験・・・ただ、カラーコードがわからない~♪

2015.04.17

国際学会@スコットランド

この頃、7月に開催される国際学会 (International Society of Biomechanics) の準備をしています。

今日は予備実験を行い、本実験の目処が大体立ちました。私と2名の4回生で計3件の発表を行う予定です。学生さんの頑張り様と研究の内容についてはまた追って紹介しようと思います。

学会が開催される土地が私にとっては特別な思い入れのある所ですので、今回はその話をさせて頂きます。

学会の会場はスコットランドのグラスゴーです。私は8年程前、スコットランドのアバディーン大学に講師として勤務していました。それ以前には理化学研究所で任期付きの研究員のポストに就いていました。任期の最終年度、研究を継続できる環境を求めて世界中の公募に応募していました。アメリカ、オーストラリア、カナダ、シンガポール、ニュージーランド、英語圏の国には殆ど全て書類を送っていたと思います。

その中で幸運にも話がまとまったのがアバディーン大学でした。

英国の正確な名称は「グレートブリテン及び北アイルランド連合王国」です。「連合」とはイングランド、スコットランド、ウェールズ、北アイルランドの4つの国連合の意です。それぞれの国は英国の一部であるものの独自の文化を保っているとの事で、昨年のスコットランド独立運動の事を記憶している方も多いのではないでしょうか。渡航前にスコットランドと英国について沢山の本を読み、ワクワクしながら飛行機に乗りました。

スコットランドの印象は一言で言うと「しっとり」でした。ほぼ毎日雨が降り、青空が見える事は稀でした。緯度も高いため(北海道よりもずっと高緯度です)日光は柔らかく、特に真冬の日照時間は4時間程度でした。人々も穏やかで物静かだったのは気候とも関係がある気がします。街の雰囲気も非常に落ち着いており、自然に仕事に集中できました。

その後縁あって日本に戻って来、いつかまた訪れたいと思っていたスコットランドに学会発表に行く事になりました。グラスゴーは西側、アバディーンは東側と相違がありますが、発表がアクセプトされた時から非常に楽しみにしています。実験もきっちり仕上げ、しっかり準備して臨みます。

2015.04.16

常任理事会 総長報告 (4回生 伊藤さつきさん)

立命館大学の学部長は、毎週水曜日午後、立命館大学朱雀キャンパス(京都 二条駅近く)で、学校法人立命館の常任理事会に参加し、学校法人の様々な課題について議論をしています。これに出ることにより、学校法人立命館の理事として各自の学部のみではなくAPUや付属校を含む全立命館の課題や方向性が見えてきます。以前、電車の中で、立命館宇治高校の学生さんが最近さー・・・というような話をしていると、耳をジャンボのように広げて聞いていたこともあります。 

常任理事会では審議事項に先立って総長報告として、総長(現在は吉田美喜夫先生:写真では右から2番目)が体育会及び文芸各部で活躍した選手やコーチ・部長を紹介します。これは、立命館大学が課外活動の意義を認め、それらの活躍を非常に重要視していることの表れです。昨日、(4月15日(水))は、本学部4回生の伊藤さつきさんが紹介されました。彼女はスキー部所属で、3月に秋田県田沢湖で開催されたモーグルのワールドカップ・デュアルモーグル競技で第2位に入り、さらに全日本選手権でもデュアルモーグルで優勝しました。

彼女は、立命館大学でスポーツ健康科学を自ら学び、それを基に競技力を強化するという期待を胸にスポーツ健康科学部に入学したと言うことです。それが、このような形に具現したことは大変うれしいことです。ワールドカップの時は、彼女の測定で現場にいました。目の前で、世界の一流選手を次々に破っていく伊藤さんの姿をみて、どきどき わくわくし、観るスポーツの感動を味わいました。今後、2018年に開催されるピョンチャン冬季オリンピックに向けて、応援しようと思っています。

 

スポーツ健康科学部の話題

 スポーツ健康科学部では、写真のような学部独自のパンフレットを作成し、資格の取得に力を入れています。スポーツ系の学部では、保健体育の教員免許をとれることが知られています。立命館大学スポーツ健康科学部では、それに加えて在学中に指定された単位を取得すると、生活習慣病の予防や治療のための健康に関する運動の指導を行う「健康運動指導士」の資格取得のための試験を受けることができます。厚生労働省・国は、この資格を持っている人の養成をスポーツ健康科学系の大学・学部に強く求めています。ぜひ、多くの学生さんがこの資格を取得し、社会を健康にすることに貢献して欲しいと思っています。

2015.04.15

世界と戦う相撲女子。

<RecOだより 107>

相撲部の祝賀会にお伺いしました。

世界大会準優勝、アジア大会優勝の表彰を受ける山中選手(写真/左)はスポ健abゼミ4回生。
世界一への抱負を語ってくれました。
大正6年に立命館大学に誕生した相撲部は、もうすぐ100周年を迎える伝統の運動部。
その中で女子選手の先駆者として、世間の偏見とも戦いながら世界のトップ目指してきた山中選手については大学のムービーでも紹介されています。

スポ健の後輩である、3回生稲葉選手(右写真前列右)、今年1回生として入学した野崎選手(右写真前列左)。彼女たちが今年も存分に女子相撲の魅力を伝えてくれることを楽しみにしながら、学生部長S先生と一緒に記念撮影。

<今週の別腹>
昨年度、abゼミでは山中選手を、そして相撲部のみなさんを栄養面から支援するため、効果的な減量、増量、それぞれの目的に合わせたちゃんこ鍋を考案。
その際に、山中選手が発表した「ちゃんこの歴史」。
「昔からちゃんこに鶏や魚は入れても豚や牛は入れない」。なぜか?
「手をつく動物だから」。
なるほど。でもこれ、栄養学的にも意味ある選択。
鶏や魚は丸ごと入れて食べられる。それにより、骨や皮から汁に溶け出すコラーゲンやカルシウムも野菜などの他の具材と一緒に一緒にしっかり補給。脂肪を取りすぎず、たんぱく質をしっかり取りやすいのも特長。
どんなにがんばっても一つの鍋に、豚や牛は一頭丸ごとは、なかなか入れられない。

ちゃんこ(力士の食事)は、トレーニングに伝統的な日本の食事を取り入れた「食トレ」の先駆け。山中選手には「ちゃんこ」は奥深さについても、研究、体感してもらえれば、と思います。
こちらも楽しみ。
ab

2015.04.14

いよいよ研究も開始!

ガイダンスも終わり、いよいよ今週から授業が本格的に始まります!

【忠】の3年生専門演習(ゼミ)では、『紙だけでできるだけ高いものをつくる』というグループワークを行い、「調整力や伝承力」獲得の取り組みをしていましたが、motoのゼミでは、『最大酸素摂取量をゼミ生同士で互いに測定する』ということを行っています。最大酸素摂取量とは、有酸素性(持久系)能力を表す指標で、この数値が高いと持久系パフォーマンスに優れていることになります。また、この数値が高いと生活習慣病(高血圧、糖尿病)のリスクが低いともいわれていますので、スポーツ・健康ともにとても重要な数値になってきます。

しかし!この測定、簡単ではありません。最大まで運動を継続してもらうため、測定される人は全力で自分の持っている力をすべて出し切ることが必須です。また、測定する側も正確な数値を出すために、機器の操作だけでなく、測定者間のお互いの協力が必要です。そのため、自分が何をすべきか、どうすれば運動している人が最高のパフォーマンスを発揮してくれるのか、こういったことを考えていくことで自然と「協調性やコミュニケーション能力」といった学びを経験します(下の写真)。また、何よりも、このキツイ測定を乗り越えることで仲間意識が高まります!(終わった後のこの笑顔もいいですね!)。

このように、いろんな測定・実践を経験しながら、仲間とともに少しずつ研究をスタートさせたいと思います!

最後に!スポ健大学院生の懇親会があり、新入院生を迎えました。それぞれが異なる分野ですが、スポーツ・体育の分野の若手研究者として活躍することを期待したいと思います!

 

moto

2015.04.13

ゼミスタート

先週の木曜日が、3回生演習(ゼミ)の初日でした。

ゼミでの研究内容はそれぞれのゼミで異なりますが、ゼミを通じて身につけさせる基本的な能力は共通させています。そのため、学部の教職員がFD活動などを通じて議論し、授業概要、到達目標を統一したシラバスを作成しています。

3回生の専門演習Ⅰでは、「グループワークを行い、リーダー・フォロワーとしての立場の双方を経験する事により、調整力ならびに伝承力を獲得する。」ことが、その学びの柱の一つとなっています。教員間でどのような進め方であれば、このことを理解させることができるのかをグループワークで取り組み、いくつかのワーク(ならびにワークシート)を作成しました。いわば、授業素材をみんなで知恵を出して創り上げています。

初日のゼミで、上記のテーマをねらいとして、『紙だけでできるだけ高いものをつくる』について取り組んでもらいました。制限時間は15分。道具は、A4用紙ののみ。条件は、私がノートで扇いでも倒れない。写真のように、短時間でかなり頑丈なタワーを積み上げていきました。何よりも、意見を出しながら、良いアイデアに対してさらにそのアイデアを広げたり、深めたりの議論ができていました。まさに、上記のテーマにかなったワークとなりました。

今回の学びが、これからのゼミでの研究活動につながっていくと強く感じています。

<<今週のちょっと、もっと、ほっとな話>>
生まれてはじめての骨折を経験しました。寝て起きて階段を下りると激痛!しばらくすると治ると高をくくっていましたが改善せず、レントゲンをとると脛骨の遠位端にくっきりと骨折した部分(矢印)があり。ここは三角靱帯で覆われているところです。夜中にトイレに行って、強い外反を起こして剥離骨折したのか、寝ていて、壁を強烈にインサイドキックしたのか謎です。しかも誕生日であったので、やはり加齢でもろくなったのか、などいろいろ考えました。でも骨折の痛みも経験でき、治れば骨が強くなる、しかも授業の教材としても使える、と考えれば得をしたように感じます。
【忠】


2015.04.12

アメリカ便り (26): Talk

日本では桜前線がかなり北上してきているようですね。
こちらでは今週ようやく桜が咲き始めました。



メリーランド州立大学の言語学科の HP ( http://ling.umd.edu/ ) には、
院生が発表するものから、専門家が発表するものまで、
毎週、様々なトークが紹介されています。
数が多すぎて全部は紹介できないので、今回は、
David Poeppel 教授のトークについて紹介したいと思います。

David Poeppel 教授は、MEG (Magnetoencephalography; 脳磁図) を
用いた言語研究の第一人者です。
教授の研究室の HP を見ると、数々の論文が並んでいます。
http://psych.nyu.edu/clash/poeppellab/david-poeppel/

2009年までは、メリーランド州立大学の言語学科&生物学科の
教授だったのですが、現在は、New York University (NYU) の所属です。
(言語学科と生物学科の教授を兼任するなんて、日本ではありえないと
思われるかもしれませんが、こちらでは分野の異なる複数の学科の教授を
兼任することはよくあります。)

今回のトークは、「言語には、本当に言語特有の構造があるのか?」が
テーマでした。「言葉は、人間とそれ以外の種を分ける特徴である」
or 「言葉は、人間しかもたない」という
主張がこれまでなされ、当然のことだと思われてきましたが、
「本当にそうなのか?」と現在、言語学では問題になっています。

今回のトークで、人間の脳の側頭葉 (Temporal cortex) の
一次聴覚野は、あらゆる音に反応するものの、
その近くの Superior Temporal Sulcus は、
言語特有のピッチやストレスに対してのみ
感受性が高いという結果が報告されていました。
この事から、「言語には、言語特有の構造がある」という
主張がなされていました。



今回のトークでは、教授が書かれた論文に寄せられた
Reviewer (査読者) の様々なコメントを紹介しながら、
どのように査読者のコメントに対応して、
追加実験を行いながら、論文を出版したかも紹介してくださったので、
大変面白く、参考になりました。
やはり業績の出せる教授は、交渉力が違うことを実感しました。

アメリカの大学では、トークに呼んで欲しい先生を
院生に対して募集する制度があるので、
院生が自分が会いたい or 話を聞きたい
それぞれの分野で著名な教授を呼んで、
直接話をしたりすることが出来ます。
もちろんどんな人を呼ぶかで、学生にも
一定の見識が求められますので、
とても良い制度だと思います。
ぜひスポ健でも取り入れて行けたらと思います。

それでは、また。失礼いたします。
良い休日を。

<<街でよく見かける英語表現#26>>
ふだん言語学科の建物に行く際に、外を歩くと寒いので、
工学部の建物の中を通っていくのですが、
その際に、"Find Your Niche!" (自分の居場所を見つけよ)
という標語が廊下に貼られていました。
新入生の皆さんも、スポ健で、
自分なりの居場所を見つけてくださいね。

2015.04.11

地域間格差について思うこと(1)

土曜日担当として、2回目です。
まだまだ続く。

ブログで一番しんどいのが、写真ですね・・・
ちなみに、今日の一番下の写真は、京都中央卸売市場の青果のセリの写真です。
なぜ、写真がしんどいかって?

それは、写真を撮る習慣がないので、なかなか写真向けのネタがない・・・
そうか、昔の写真とか・・・いや、やっぱり新しいのが・・・


さてさて、入りの独り言はこれぐらいにして、本題に入ろうかと思います。
ここしばらく、いわゆる地方で、何が必要とされるのか、をなんとなく考えてきました。
自治体の消滅が昨年話題になり、まだ本屋に山積みにされていますが、
何も新しい事ではありません。

過疎→限界集落→消滅

と、人が減っていく様が、社会認識として理解されてきただけです。

元々は、農村地域での農地の広さと生活者の数のバランスが悪かった事から、
出稼ぎや集団就職で、ちょうど産業の構造転換と高度経済成長もあって、
都市に人が集中していきました。

集中して、人口の密度があがれば、商売にもなりますので、色んな施設やサービスが誕生します。
100人のところよりも、1000人、10000人の方が、小さなニーズをかなえても商売になっていきます。
こうして、都市は都市らしさを作り上げていきました。

この時に、都市イメージを増幅させ、都市らしさを日本全国津々浦々に知らせていったのが、マスメディアでした。
マスメディアでは、作り上げられた「らしさ」を増幅させて発信していきます。

近年では、スタバがマスメディアをうまく利用して、「らしさ」とイメージで、拡大していきました。

で、本題?なのですが、地域間格差というような言葉が使われる時にも、その使うための前提があります。
「格差」そのものは、上位者と下位者がいて、その間がひらいている、というようなイメージのある言葉です。
その場合の前提となるのが、社会的な認識として、あるものが望ましい、という幻想です。

何が望ましいのかどうかは、社会の文脈や主体の置かれた状況によっても異なりますが、
この異なるはずのものを、社会的共通認識として前提としておき、違いを見る、と言う事になります。

自分でタイトルに「地域間格差」と付けながら、それを否定していくのもなんですが、
こういう絶対善を前提としたような望ましさの押しつけ、があまり好きにはなれません。

多くの場合、格差と使う人においては、上から見下した目線・・・つまり、望ましいものと違うから、望ましくなろうよ、
というような目線を感じます。

きっとこういう人は、自分の理解できないものは、理解できる事に置き換えて、
それ以外は肯定できない、というタイプなのでしょうね。


さて、話が拡散して来ましたが、長く?なってきましたので、とりあえずこのあたりで。
忘れなければ、また同様の地域間の違い、についてブログ上で考えていこうと思います。
タイトルに(1)もつけましたので(笑

ではでは。

みち


PS:小さい字コーナー・・・前回はフォントサイズが小さくなりませんでした。今回は、どうだろう??なんとなく、独り言コーナーがなくなると、さみしい(ブログも独り言とだけど)。そういえば、写真、やっぱり本題とはまったくと言ってよいほど関わりが無かった(笑