さて、タイトルと関係ない写真シリーズも長くなってきました。
今回は、最近の出張で撮ってきた写真です。
珍しく、新しい・・・
それはさておき、写真が厨房だということはわかる?かと思います。
で、どこの写真家と言うと、APUの生協食堂のバックヤード。
この写真のあたりが、ムスリム向けのハラルフードを出す専用スペースとなります。
そして、ハラル・フレンドリーの認証を受ける予定です。
実は、APUの生協では2000年に開学してから、多様な民族や多様な宗教の人のいろんな意見を受け入れて、
新しい取り組みをしてきました。
開学してすぐに、ムスリムの方から、食べるものがない、と言われ、
一緒にメニューづくりをしたりもしています。
ハラル対応では、だいぶ早い取り組みで、なかなか前例もなく、大変だったと聞いています。
これからは、ムスリムの方に、もっと安心して食べて頂くためのハラル・フレンドリーが始まります。
ここまで書きながら、ふと、これはいっぱい書ける、と改めて思いましたので、
タイトルを変えてみました。
珍しく?、写真と中身が一致した回になります(笑
世の中で、多様性(ダイバーシティ)がけっこう言われますが、
日本では、多くは性差(精神的部分も含む)への対応が中心で言われます。
しかし実際は、民族や宗教、慣習など色んな違いを受け入れて、
違いを理解した上でお互いを尊重し合う、と言う事がダイバーシティの中心だと思います。
日本では、民族の多様性がありつつも、単一民族国家、と言われ続けてきました。
実際には、古墳時代や飛鳥時代には、現在の中国や朝鮮半島から来た渡来人もいましたし、
その後も強制移民や国際的な出稼ぎを含めて、色んな民族が住んできました。
また、アイヌ系の人や沖縄系の人も、文化や慣習が異なっています。
こんな多様な習慣について、あまり考慮される事もなく、
また、日本らしいと思われる教育が共通かつ単一で行われ続けてきました。
例えば、現代の標準語と言われる日本語の成立には、マスメディアが多く関わりましたし、
同じような食事を摂るようになったのには、日本全体をカバーするチェーン店のスーパーや外食、コンビニなどが、
大きな影響を与えました。
地域や民族による違いを排除して、単一の姿を目指してきたのが、
経済発展、国家の発展と言われたものの中心だったと思います。
列島改造論も突き詰めれば、東京のような豊かな生活(この言葉が良いかどうかはありますが)を
日本全体で享受しよう、という現れであり、日本全国にミニ東京を作っていく事になったと思っています。
(これは色々と異論もあると思いますが)
その結果として、経済的な豊かさは、違いはあれど、ある一定の範囲で、日本全体で享受できるようになりました。
しかし、平成不況と言われるデフレの時期を経て見ると、
経済的な豊かさは再生産され、前よりも経済的に豊かな生活ができなければならない、という考えにはまり、
なかなかビジョンが描けない状況になったのかと思います。
デフレの中では、前の世代よりも次の世代の方が、経済的には豊かになれない、という事を意味しますので。
そんな中で、最近変わりつつあるなぁ、と思うのが、
多様なライフスタイル、多様な生活への希望を受け入れる動きが各所で出ていることです。
東京発の地方創生は、地方が東京までいかなくても、東京に近い豊かさを目指しているようにも感じますが、
そうではなく、地方は地方の生き方、豊かさがある、というところです。
最近、発表されましたが、農業の就業者の年齢が若返った、というものもありました。
また、地方にIターンで移住して、給料は低いけど、豊かな生活をしている人、が脚光をあびたりもしています。
日本と言う国家では、明治維新以降、欧米と同じ経済的・生活の豊かさを求めてきました。
高度経済成長を経て、経済的豊かさでは追いつきながら、ライフスタイルは別個の道を歩んだ、
という気がしています。
当然、欧米と言っても、ひとくくりにはできないですし、国によっても違いはありますが、
日本という国家を上げて目指してきた姿が現代に合っているのかどうか、
そんな事を問う時期に来ているのかなぁ、と最近特に考えています。
そろそろ長くなってきたので、終わりにしようと思いますが、
ハラル・フレンドリー→多様性→豊さって何?
というつながり・・・遠いところまで行ってしまった、と思う事と、
写真は入口の素材で、内容とは・・・だったなぁ、と反省します・・・
いつも、書きながら書く事を考えているので、遠くまで・・・ただ、この話は、最近の中心の課題なので、
またどこかで触れるかもしれません。
ではでは。
みち
何枚か写真が増えました・・・でも足りません(笑)そもそも写真が無くても良いのでは?という話もありますが、さみしいので、写真をがんばります!しかし、私のブログがたぶん一番スポ健っぽくないなぁ・・・(笑