[ 2015年09月 ] の記事一覧

2015.09.10

2013年度の日本における がん患者数

 最近、国立がん研究センターから、2013年度の「がん診療連携拠点病院 院内がん登録状況結果」が発表されました(国立がん研究センター、平成277月)。この集計により、男性では、大腸がんの患者数が初めて、1位(54,601名)となりました。統計を取り始めたのが2007年からですが、それまで1位だった胃がんの患者数(2013年度 52,807名)を、大腸がんの患者数が上回りました。423日のIt's meのブログに書きましたように、大腸ガンを中心とした悪性新生物(がん)による日本人の死亡は、運動(身体活動)量を増やすことにより予防することができます。多くのがんのなかでも特に、身体活動・運動による大腸ガンの発症予防効果は疫学的研究により高いエビデンスがあります。また女性でも、乳がんの患者数(64,552名)の次は、大腸がん(36,929名)です。女性では、最近、大腸がんの患者数が増えていることもあり、男女とも大腸ガンの発症予防という観点から、身体活動・運動量を増加させることが求められています。

 大腸ガンの発症のしくみは、他のがんに比べてユニークであることが知られています。大腸がんは突然できるのではなく、正常な大腸内皮細胞(大腸を造っている細胞)が、異常腺窩巣いう、がんの初期段階の細胞の集まり(図の周りの細胞よりも大きなもの)となり、それが腺腫(いわゆるポリープ)となり、最後にがん腫(いわゆる大腸ガン)となるとい多段階発症機序と呼ばれる過程をたどります。

It’s meたちと国立がん研究センターの○釜らの実験動物を用いた共同研究により、運動は、大腸ガンの最初の段階である異常腺窩巣の発生数を少なくすることがわかりました(http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/17218886)。つまり、運動・身体活動は、大腸がんの最初の段階を抑えることにより最終的な大腸がんの発症を抑制することができることがわかりました。運動・身体活動量の増加は究極の大腸がんの一次予防(薬や手術等を使わない予防法)であることが明らかとなりました。

異常腺窩巣の発生から、本当のがんの発生は人間では10年以上かかることも、わかっています。大腸ガン検診を定期的に行えば、大腸ガンは必ず予防できます。今は、大腸ガンが増えていますが、これから人々が身体活動・運動量を増加させ、食事にも気を配り、検診を確実に行えば、将来、大腸ガン発症及び大腸がんによる死亡数を減らすことができます。皆様、生活習慣を改善、特に、運動量・生活の中での身体活動量を増やしましょう。

2015.09.09

「エネルギーを考える」夏期集中講座。

<RecOだより127>
今週はRecOを飛び出し、大学コンソーシアム京都に来ています。
今年から、RecOでの研究活動を広くご紹介する、夏期集中講座「運動と栄養と暮らしからエネルギーを考える」を開催することになりました(写真下右)。

人が生きていくためにはエネルギーが必要です。
脳や身体を動かすためにはエネルギーを消費し、その分のエネルギーを私たちは食べることで摂取しています。 また、生きるための暮らしの中でも、色々なエネルギーが必要であり、そのためのエネルギーを生産しています。
この講座では、これら人が生きていくために必要なエネルギーを、運動と栄養と暮らしという3つの視点から考えます。

立命館大学各学部と他大学から30名受講。
に、対して教室も30席、というパンパンの状態(写真上右)。
初日(8日)は大阪ガスさんによる「エネルギーについて考える」の3講座。
液体窒素の実験から始まり(写真下左)、カードゲームを使って暮らしのエコロジーを考えるグループワーク(写真上左)等、盛りだくさんの内容です。

本日9日はスポ健sana先生による「運動のエネルギーを考える」を一日びっしり4講座。
<↑の、予定でしたが、台風の影響が・・・受講生の皆さん、コンソのHPの確認を!>
明日10日は私から栄養の視点からの4講座の予定。
<↑も、場合によっては、一部内容を変更するかもしれません。詳しくはmanaba+Rで確認を>

さて、京都コンソの時間割には昼休みがなく、休み時間は一律20分。
受講者の皆さんは、期間中、限られた時間の中での「エネルギー補給の工夫」の実践にもなりそうです(笑)。

最終日(11日)は大阪ガスさんの施設、ハグミュージアムで、エネルギーの見える化の実習。料理の実習もあります。

エネルギーを色々な視点からじっくり考える4日間。
詳しくは講座終了後にまたご紹介します。
ab

2015.09.08

身体を動かさないのはカラダによくない!?

 皆さん、日頃、身体を動かしていますでしょうか?平日は学校や仕事があって、なかなか身体を動かすという時間はないかもしれません。でも、週末には家でゴロゴロするよりは、散歩に行ったり、買い物に行ったり、友達や子どもと遊んだりすることで身体を動かすことはカラダの健康には非常に効果があります。

 WHO(世界保健機構)が2010年に、全世界の死亡者数に対する危険因子(リスクファクター)として、4番目に身体不活動(身体を動かさない、つまり、家でゴロゴロしている)があり、これは肥満よりも影響が大きいというデータを出しました。これには私も驚きました!

 「何事も実践が重要!」ということで、Motoはたまには外で子どもとハイキングへ行こう!と思い、週末に行ってきました(写真)。滋賀には「希望が丘文化公園」という非常に広い、いえ、驚くほど広い公園があります。写真をみてその広さが伝わるのか不安ですが、芝生が広がる素晴らしい公園です。そこで子どもと身体を動かしましたが、子どもの指示のままついていくと、山まで軽く登らされ、思わぬ崖をよじ登り、これはハイキングか?と思いながらも1日身体を動かしました。皆さんも是非、週末に身体を動かし、カラダにいいことをしてみましょう!


Moto

2015.09.07

『百歳の力』

表題の本は、現役の美術家 篠田桃紅さんが書かれた本です。墨で抽象画をかかれています。

表紙の帯にあるように、我慢しない、期待しない、逆らわない、年を考えない、予定を立てない、と柳のような柔軟な受け流し。なかなか、そこまでは達観できません。長年の来し方の中で身につけられたのでしょう。

この本の中で、印象に残ったところを2つほど紹介します。
絵心はありませんが、具象画、抽象画ぐらいの見分けはつきます。そのことを書いていました。
「具象というのは、かたちが決まっているから、見ても想像力をかきたてらえるということは少ない。具象は見てわかる、理解するものだからです。抽象というのは理解するものではなくて、感じるもの。だから、千人いれば千人感じるものがちがう。感じる範囲が非常に広いから、ある人には発明のヒントにもなりうるのでしょう。」
 やはり抽象画をみるには感性がいるのですね。かたちが決まっていないので自由度が高く、想像につながる。先日、東京理科大のある研究センターの建物のロビーには、抽象画が飾っていました。やはり、発想をかき立てるためでしょうか。ちなみに、インテグレーションコアのエレベータホール前には、素晴らしい日本画(具象)があります。皆さんを、ホッとさせてくれます。こちらもご覧ください。

もう一つは仕事についてです。
「生身の人間ですから、おのずと良い日もあればそうでない日もありますよ。だけどいちいちそれをあげつらって、今日はどうの、明日になれば、というのは仕事じゃない。」 「仕事というにはそんな甘いことではない。それをもって社会に立っている以上は、気分がすぐれるとかすぐれないとか、気分で生きちゃいけないんですよ。一切を超えているんですよ。」
背筋が伸びる言葉です。

<<今週のちょっと、もっと、ほっとな話>>
京都に104歳のマスターズ選手(100m)がいます。世界記録保持者です。凄い人はいます。スタートラインに立つだけでも凄いです。
【忠】

2015.09.06

アメリカ便り (46): Graduate students

ようやく9月ですね。
皆様いかがお過ごしですか。

メリーランド州立大学言語学科では、
9/1 に新大学院生を歓迎する "Meet and Greet" というイベントが行われました。
今年度も、6名の新しい大学院生が入学してきました。
(正確には、7名なのですが、1名は入学延期との事です)
http://ling.umd.edu/news/2015/aug/27/welcome-phds-2020/
そこで、今回は、アメリカの大学院の院試について紹介したいと思います。

日本の大学では、大学院に入学するためには、
学力試験や口頭試問を受験するのが普通ですが、
アメリカの大学では、いわゆる大学に来て受験するタイプの院試は存在していません。

それではどうやって入学者を決めるかというと、主に
(1) TOEFL (2) GRE (3) Statement of Purpose (4) Reference (5) Essay sample
で、決まります。
(1) の TOEFL は、英語を母国語としない人の英語力を測る試験
(2) の GRE は、大学卒業レベルの英語力や専門の知識を測る試験です。
これはアメリカ人学生も受ける必要があります。
(3) の Statement of Purpose は、自己紹介と何を学びたいのかなどの研究計画に当たります。
(4) の Reference は、推薦状
(5) の Essay sample は、大学時代に書いたペーパーです。

研究科長の Bill に話を聞くと、上の基準のなかでも (3) -(5) が重要とのことです。
TOEFL、GREは、大学が決めたスコアを満たしているかどうかを見ていて、
それ以上に、研究計画のエッセイで、これまでにどんなことを学んできて、
UMD で何をしたいか、どの先生に学びたいかをきちんと書いているかが重要とのことでした。
また推薦状も信用度の高い人、低い人を毎年見直しているので、
昔は OK だった人の推薦状が、今は駄目という事もあるそうです。
ペーパーも複数送って欲しいとの事でした。

また、昨年度は、約170人が応募して、そのうち7名が合格したとの事で、
競争倍率は約25倍程度。日本の感覚だとかなりの高倍率ですが、
アメリカの有名研究大学の大学院は、
このぐらいの競争率を勝ち抜かないと入学できないそうです。

まずは上記の(1)-(5) の基準を元に、20名ほどに絞って、
候補者 (prospective) を実際に大学に呼んで、
その中からさらに厳選するとの事です。
この候補者に入る学生はどこの大学院でもやっていけるだろうし、
博士号までたどり着くだろうという感じのようです。
最終的には、二人の先生が受け入れても良いと言わないと、
受け入れられないという方針です。

話を聞いていると本当に選びたい放題だなと思いましたが、
実際には、優秀な学生は大学間で取り合いになり、その競争も激しいようです。
そのためにどれだけ奨学金を支給できるかなどで、私立大学と競争になるので、
外部からの研究資金の獲得が重要になってきているとの話も聞けました。

やはり日本の大学もグローバルに競争するためには、
研究の中心となる大学院生に対して、手厚い支援を行う必要があると感じます。

それでは、また。失礼いたします。
良い休日を

<<街でよく見かける英語表現#46>>
新入生の呼び方ですが、日本では入学年度が基準となり、
「2015年度生」や「2016年度生」と呼びますが、
アメリカでは、卒業年度を基準に新入生を呼びます。
そのため、今年度入学した院生は、5年制のプログラムなので
"Class of 2020" と呼ばれます。

2015.09.05

今年の夏季休暇期間

さて、今回の写真は、
昨年久御山にあるコカコーラのボトリング工場に見学に行った時の一枚。

書くネタには、そこまで困らないけれど、写真ネタには、とても困る・・・
全ては写真を撮る習慣がない私が悪いのですが、
来週こそは、何か写真を。

最後は、びわこ・くさつキャンパス内の施設を一枚一枚・・・
そうすれば、41週もつはず(笑)・・・ん?
41も建物あるのね・・・キャンパスマップで・・・
改めてびっくり。


それはさておき、今週は何の話しにしようか・・・

そういえば、手元に会った新聞に、医療費昨年40兆円突破、とありました。
高齢化が進んでいること、入院患者が増えていること、など色んな要因があると思います。
ただ、現在のままでいけば・・・保険制度の維持がどんどん困難になっていくでしょうね。

そういえば、そんな話を見ながら、以前話を聞いた保健師さんの事を思い出しました。
話を聞いたのは、長野県の山の中の村・・・市町村合併もしなかった村・・・です。
そこでは、保健師さんがビジョンを持って、制度づくりをがんばっていらっしゃいました。

その村では、1980年代の初頭には高齢化率(65歳以上人口比率)が20%を越え、
現在30%を越えています。
そして、現在の後期高齢者(75歳以上)が25%を越えて、
高齢化を越えた超高齢化、ともいうべき状況になっています。

ここでは、高齢者は自宅で最後まで住むことを前提に、様々なプログラムを組んでいます。
当たり前のように聞こえますが、在宅介護・在宅療養が最後まで貫かれることは、
他ではあまりなく、多くは最後は病院や介護施設で過ごすことになります。

保健師さんのやってきたことは、他ではあまり例を見ないことなのですが、
基本は、当たり前のことです。
高齢者の話を聞いて、どこで過ごしたいかを聞いて、
その過ごしたい、と言う事に対して、制度を作って仕組みで支える、と言う事です。
簡単に聞こえますが、社会の常識、やっぱり介護施設や病院の方が安心だよね、
と思う人が多い中で、自宅で最後まで過ごす仕組みづくりは大変なことです。

ただ、この当たり前のことを実行し続ける力、これがすごいですし、
こんな力を自分自身も持ちたく、また学生の多くにも持ってほしい、と思っています。

今週は、このあたり、で。
ではでは、また来週。
(来週の写真がBKCの建物写真になったら、41週続く、と思っていてください(笑))
さて、今週はAPUに行くので、写真を何枚かとってこよう・・・APUシリーズ・・・その次は・・・??お、関空まで見送りに行くぞ・・・その次は・・・ないなぁ・・・写真撮影の旅、風景シリーズでも作るか(笑

2015.09.04

衝突現象

この頃ボクシングの研究をしているので、衝突現象についてポイントをまとめようと思い調べ物をしました。手元に何冊か力学の本を持っているのでまずはそれらを読み直し、数式を抜き出してみました。

力学を良く勉強すると、基本的に全ての法則が Newton の運動方程式から導けることが解ります。
F=ma (力=質量×加速度)
を時間で積分すると、力積と運動量の関係が導けます。
更に二つの物体の間に働く力について、作用と反作用は大きさが等しくて向きが逆という関係を用いると運動量保存の法則が導けます。
また、
F=ma
の両辺に物体の速度 v を掛けて時間積分するとエネルギーの保存則が導けます。
衝突現象についても同様な式展開を経て、幾つかのポイントとなる方程式が導かれています。運動量・エネルギーの保存則、重心運動、相対運動、反発係数等が注目するべきポイントです。

他にどんな事に気を付けておけば良いのかな?と思い、衝突現象を専門に扱った書籍が無いか調べて見ましたが、ごく限られた数しか出版されていない様です。写真の書籍はその中の一冊です。中学生~高校生向けのものですが、目を通しておこうと思い購入しました。読んでみると衝突現象を考える時のキーポイントが解りやすい言葉でまとめられており、期待していた以上にためになりました。とはいえ研究に活用するためには全ての記載内容を数式で表現できていなくてはなりませんので、言葉で説明されている事柄を全て数式に書き換える、という作業を2~3日掛けて行いました。結果として衝突現象について原理・原則を整理することが出来、良い勉強になりました。

専門書もあまり出ていない「衝突現象」ですが、実はスポーツ動作においては非常に重要な要素です。ボクシングの他にもサッカー、野球、ランニング、タックルのある競技、、、と挙げて行けばきりの無い程、大多数のスポーツの中で競技パフォーマンスや怪我の発生に直接的な影響を及ぼしていると思います。現在我々の研究室で進行中の実験も幾つかあるので、この分野の今後の発展が楽しみです。


2015.09.03

学会大会における国際交流 

It's meが副会長をさせていただいている日本体育学会では、海外の学会と交流を持っています。中国、韓国、台湾、ドイツと協定を締結し、その一つの活動としてお互いに学会大会時に訪問し、交流を行っています。先週、国士舘大学で開催された日本体育学会第66回大会では、ドイツからコブレンツ・ランダオ大学教授のシャンツ(写真 左から2人目)さんと、中国から国家体育総局体育科学研究所張の張さん(写真:右から2人目)が、訪問されました。写真は、学会大会最終日の日本体育学会による招待者懇談会の模様です。このような席で顔見知りになると、相手国に行ったときに大歓迎されます。立命館大学の学生諸君も、このような海外からのお客様に積極的に接触を持つように心がけてください。

 

  It’s meは、同じ枠組みで、中国杭州市で11月に開催される第10回中国体育科学会に参加することになりました。日本体育学会を代表して挨拶することになっています。

 

世界相撲選手権におけるドーピング検査室

 ab先生のブログにありましたように、先週末に開催された世界相撲選手権に行ってきました。そこで会場においてJADAのドーピング検査室を発見しました。今は、すべての競技に、このようなドーピング検査が行われています。選手に方々は、ドーピング違反とならないように常に注意しておく必要があります。

2015.09.02

世界相撲選手権2015。

<RecOだより126>

 去る8月30日、大阪府堺市大浜公園相撲場において、世界相撲選手権が開催されました。
 今年は、第20回を記念して、9年ぶりの日本開催。世界25国の代表選手が参加。
 開会式では、土俵に万国旗(写真右上)。見慣れない風景ですが、勝ち負けのわかりやすい相撲は、現在、海外での人気も高く、ロシア、モンゴル、ウクライナ、ブラジル等の力をつけた国の選手が、日本選手を超す成績を収めているとのこと。確かに、男女共に、日本選手では考えられないような体格の外国人選手がたくさん出場していました。

 この記念すべき大会の、女子の部日本代表選手として、山中 未久さん(軽量級)、稲葉 映美さん(重量級)、スポ健からなんと2名が出場となりました。
 
 abゼミ生の山中さんについては、以前、ゼミ生の活動紹介として、あいコアの☆でも紹介しましたが、彼女のこの大会のチャンピオンを目指す意気込みと毎日の努力を、ずっとそばで見ていたので、当日は朝からドキドキしながらの観戦となりました。
 朝9時からスタートした予選、一度の取り直しの末、見事に勝利(写真右上)。その後かなりの時間をおいて16時半からの準決勝。残念ながら、相手より先に手をついてしまい、無念の敗退。しかしその後、気持ちを切り替えて、敗者復活に勝利し、3位となりました。

 一方、稲葉さん(写真右下)は、予選で敗れるも、敗者復活戦で勝ち残り、3位を勝ち取りました。
 団体戦にも出場した稲葉さんは、こちらでも大活躍。決勝まで進み、見事2位を勝ち取りました。
 団体戦の準決勝において、前の選手が破れ、後のない状況で、自分よりかなり重量(であろう)モンゴル選手に勝利した試合は圧巻でした。

 記念大会で、見事にメダリストとなった両選手。
 それぞれに、悲喜こもごも、感慨深い大会になったと思いますが、二人にとって他の人には絶対に得られない貴重な体験は、メダル以上の価値と重さになったことと思います。

 男女一緒に開催されるこの大会、試合の間の時間が長く、その間の気持ちを保つのがとても大変そうに感じました。選手控え室もなくオープンなスペースでの待機となるため、その間、応援に来てくれている人たちへのあいさつ、取材への対応等、常に周囲に心配りをしている二人の姿が印象的でした。
 個人的には、もう少し、選手が集中できるクローズな場所を作ってあげられないかな、と思ってしまいました(会場の環境から難しいのだと思いますが)。

 山中さん、稲葉さん、本当にお疲れさまでした。
 二人の美しい勇姿を見る事ができたこと、光栄に思います。
 あまりに試合に見とれてしまい、写真を撮るのを忘れてしまったため、いい写真がなくてすみません・・・。

<今週の別腹>
 学部長it's me先生、学生部長であり稲葉選手のゼミ担当でもあるHaru先生、早朝から応援の事務室Sさんと観戦(写真右下)。
 感動を分かち合いました!
 ab

2015.09.01

日本体育学会での発表!

 先週、東京世田谷区の国士舘大学にて日本体育学会第66回大会が開催され、Motoは運動生理学領域のシンポジウム「骨格筋からのメッセージ - 内分泌臓器としての骨格筋 -」で「骨格筋から分泌される内分泌因子マイオカインと運動効果」について発表してきました!


 何を言っているのかさっぱり理解できないヒトも多いかと思いますが、簡単に言えば、ヒトはカラダの調節に様々なホルモンを分泌しています。それらの分泌する臓器もいろいろで、骨格筋も近年、ホルモンを分泌できる能力がある!と言われてきています。MotoLabでは、その骨格筋から出てくるホルモン(総称でマイオカインと呼ばれています)についてここ最近実験してきています。運動をすると骨格筋はたくさん利用され、そのついでに良いホルモンを分泌してカラダに良い効果をもたらしている、ということを解明できれば!と思っています。

 話は変わりますが、東京でラーメンを食べてきました、食べ過ぎは良くないのですが、頑張って発表した自分へのご褒美として食べましたが、激ウマでした!!


Moto