[ 2019年03月 ] の記事一覧

2019.03.11

KCAAシンポジウム

先週の土曜日に、立命館大学 大阪いばらきキャンパスにて、KCAA公開シンポジウムを開催しました。

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一つの大学では解決できない大学スポーツの課題を共有して、議論して、解決していくため、そして新しいスポーツの価値創造を行い、関西の大学、関西、日本を元気にしていこう! という趣旨で昨年4月にKCAA(一般社団法人 大学スポーツコンソーシアムKANSAI) は立ち上がりました。

この1年間の活動、成果を報告し、次年度の事業の方向性を公開シンポジウムとして報告しました。内容は次の通りです。(詳細は、KCAAのHPで後日詳しく報告しますのでご覧下さい)

パネルディスカッション「スポーツで関西を元気に!」
学生からの事例報告「学生が語る大学スポーツの現状と希望」
成果報告と次年度事業計画
KCAA大学スポーツ奨励賞 の表彰式

同時に、会員限定でのコンプライアンス研修も開催しました。冨田弁護士(KCAA理事)より、なぜコンプライアンスが求められるのか? について事例に基づいて詳しくお話ししてもらいました。

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また、KCAAに関係する大学もふくめ、全国の大学からの学生スポーツに関わる学生さんによる「学生スポーツサミット」も同時開催しました。

  [aikoa]20190311-3

いずれにしても、丸一日、大学スポーツを取り巻く状況を共有し、「する」「みる」「ささえる」「つくる」ことを議論し、共有し、大学スポーツをさらに発展しよう!という想いと「つながり」ができたシンポジウムであったと感じています。

<<今週のちょっと、もっと、ほっとな話>> 
先週は、バッタリ遭遇が3回ありました。
その1 教え子でかつ男子陸上部(駅伝)で活躍していた樋口君と卒業以来、十数年ぶりに、市ヶ谷の路上で遭遇!
その2 その翌日に、中高同級生の豊田くんと、京都駅からの電車でバッタリ
その3 さらに、上記の翌日、京都の競技力向上にかかわる会議で、事務局を仕切っていたのが、中高同級生の小笹くん!
これからも、バッタリの遭遇を楽しみにしています。また、久しぶりに見かけた方は声をかけてください。上記については、私(伊坂)のFB、twitterにも載せていますのでご覧下さい。
【忠】 

2019.03.10

最後のミーティング

研究室では毎週金曜日の午後にミーティング(勉強会)を実施し、大学院生以上が出席をしています。ミーティングでは関連する論文の紹介や、自身の最新の研究データを発表してディスカッションを行います。また、今後実施する研究計画を発表し、他者から多くの意見をもらうこともできる貴重な時間となっています。

3/8は、研究室の現メンバーで行う最後のミーティングでした。既に南草津の住居を退去し実家に戻っている大学院生もいたのですが、今月でスポ健を離れるポスドクのHisashiさん(4月からは他大学で勤務)、最終学年の博士課程後期課程3回生および博士課程前期課程2回生のすべての大学院生が参加をしてくました。中には4月から一般企業に就職する大学院生もいたのですが、修了直前まで貪欲に学ぼうとするその姿勢に頭が下がります。

ミーティングに参加したメンバー全員が「今日で最後」ということを十分に理解し、何とも言えない「寂しさ」が入り交じった中でのミーティング開始となりました。一方で、普段以上にディスカッションが活発で、次々と鋭い意見が飛び出す素晴らしい内容でした。特に、今月末で大学を離れるメンバーが圧倒的な力と存在感を発揮してくれました。私にとっても長く記憶に残るであろう最後のミーティングとなりました。

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この日参加した現メンバーは私を含めて12名、このうち6名が今月末に大学を離れます。ミーティングの最後には参加をしてくれたメンバーに御礼を言った後に、4月からも大学に残る大学院生には「今日のミーティングの雰囲気、内容を忘れないように!」と伝えました。時間は少しかかるでしょうが、この日、先輩が残してくれた最高のお手本は後輩が引き継いでくれるものと信じています。

スポーツ健康科学部・研究科では、卒業式および修了式が3/22(金)、博士学位の授与式は3/23(土)に挙行されます。最後は笑顔で学生を送り出したいと思います。

GOTO

2019.03.09

ラグビー45年会東西対抗戦 調査デビュー

3月2日にラグビーワールドカップの会場でもある
東大阪市の花園ラグビー場で
第3回ラグビー45年会東西対抗戦が開催されました。
これが最後の東西対抗戦になること、
そしてワールドカップを盛り上げるという意図もあり、
選手は500人以上、家族、お手伝い等を含め、
参加者は600人になりました。

(ゆ)2019030901


この試合の参加者に対して、調査を実施し、
調査には、4月から3回生となる5人のPre-ゼミ生も参加してくれました。
現場での調査デビューです。


調査の実施に際し、当日、そして準備の段階から
45年会の幹事されているO様に大変お世話になり、
お話等も聞かせていただきました。
45年会は、1989年、昭和天皇の御崩御のため、
第68回全国高校ラグビーの決勝として予定されていた
大工大高校と茗渓高校の決勝が中止なり、
2015年に幻の決勝戦を実施することから発足されたそうです。
その後も大変熱心な幹事さんを中心にコミュニケーションを取られながら
Facebook上でネットワークが広がっていったようにおっしゃっていました。

例えば、私設ファンクラブ、特定の製品や施設の愛好者の会といった
コミュニティに関して、Facebookのようなソーシャルメディアでは
「ポチッ」とクリックすることで、「参加」が可能になるため、
実在のコミュニティよりも参加へのハードルは低くということが指摘されています(藤本, 2018)。
東西対抗戦に参加された方々は、SNSでコミュニティへの参加の促進と関係性を維持させながら、
実在の「集い」への参加につなげているモデルケースだと思われます。

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幹事の方々、選手の方々はもちろんみなさんお仕事を持ちながらですが、
十代にやり残したことを、時を超えて埋めるパッションや、
ワールドカップ会場である花園第一グラウンドで
500人を超える選手が集う大会を開催される実行力など
この調査を通じて、本当に数多くのことを学びました。
試合といえば、タッチフットから本気ラグビーなど
個人のコンディションに応じて参加できるようになっていました。
独走はやや辛そうで、試合が後半になるにつれて、
包帯姿の方や、足を引きずる方など増えてこられましたが
仲間と笑いあい、イキイキと楽しそうな姿がとても印象的です。


Pre-ゼミ生の5人ですが、驚くほど積極的に調査票を配布し、
「調査方法論」で学んだことを活用し、テキパキと調査票を仕分けるなど、
5人で適宜役割分担をして素晴らしい動きをしてくれました。
ほとんど指示をすることもなく、本当に初めてなのかなと感心してしまいました。
調査でも、イベント運営でも即戦力となれる学生たちです。
後日大会関係者の方からも、立命館の学生は素晴らしいとお褒めの言葉を頂戴いたしました。

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残り2年の大学生活で、周囲にある環境を積極的に活かしながら、
学内外で理論と実践を経験してくれることでしょう。

そして将来、様々な場面で今回の大会で集われた方々のように、
仲間を大事にし、新たなものを創りだせる人に育ってほしいと願います。

(ゆ)2019030903

分析も含め、ここからは私が向かい合うお仕事です。

第3回ラグビー45年会東西対抗戦の記事はこちらから
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190302-00000101-spnannex-spo

写真は3回ラグビー45年会東西対抗戦と調査の様子
撮影:ゆ
写真の無断転載はご遠慮ください。


#45年会の皆様、ありがとうございました。
#お天気にも恵まれ、日やけ気味です。
#あちらこちらに感心している間に一日が終わりました。
#現在データ入力作業に追われています。

2019.03.08

卒業式の季節を迎えて

こんにちは、嶋村です。少しずつ暖かくなってきていますが、今日は比較的寒いですね。まあ春らしくなるのはいいのですが、僕は前回も書いたように花粉症なので毎日辛い日々を送っております。一応毎日薬は飲んでいるのですが、どうしても鼻がムズムズしたり、目が痒くなったりしますね。僕は花粉症の症状がおそらく5月頭まで続くので、しばらく憂鬱な日が続きます。。。


さて僕は相変わらずな日々を過ごしていますが、先週末北野天満宮まで梅を見に行ってきました。娘は梅の花を嗜むような年齢ではないので、あまり楽しくなさそうでしたが、露店でお餅や飴を食べたり、水に浮かべる占いをしたり、それなりに楽しんでいたようです。

 (Koji)20190308-02


ところで学生さんはそろそろ成績が出た頃ではないでしょうか。みなさん一喜一憂されているのではないかと思うのですが、どうでしょうか。僕は以前にも話したことがあるかも知れませんが、大学は合計で8年通いました。6年は経済学部でなんとか卒業させてもらうことができました。そして言語学を勉強したいと思い3年次編入で大学に入り直しました。その後日本の大学で修士、アメリカの大学で博士を取得しました。


さて言語学を始めてからは真面目な学生になったので、特に何か言うことはないのですが、しばしば聞かれるのが「経済学部で何をやっていたのか」ってことです。今となっては細かい詳細は記憶の彼方にあり語ることが出来ませんが、ただ朧げに覚えているのは、まあとにかく無責任な学生生活を送っていたということですね。先生に対するリスペクトもなく、よってコミュニケーションすることなく、授業もサボりがちで、なんとなくこれでいけるだろうと適当にやっていた気がします。もちろん僕は僕なりに何かしらのポリシーが自分の人生に関してあったと思いますが、今思えば無知であり浅はかだったと思います。それでも最後まで大学を卒業できるのを待ってくれた、そしてサポートしてくれた親には感謝しているし、自分の娘が大きくなって道に迷ったときは彼女の好きなように色々試させてあげたいとは思います。結局、あの時は自分のことが最優先で周りを見ていなかったことなんだと思うのですが、のちに自分をなんとか修正しました。まあけれど留年が決まった時(2回あるのですが。。。)、僕は途方に暮れていたし、親はとても怒っていた気がします。何がしたいわけでもないし、あの当時は自分に何か才能があるわけでもなかったし、どうしようって感じでしたね。色々な人にたくさん迷惑をかけました。


最近の学生さんは、自分の将来についていつ頃から考えるのでしょうか。そしてそれに対して具体的な行動を取り始めるっていつくらいからなのでしょうか。僕はよくわかりませんが、多少無責任なことを言うと、ちょっとくらい留年しても大丈夫かなって思ってます(笑)。結局大学4年間で見つけられないこともあるし留年すると孤独になり自分のことを内省する時間が増えると思います。だって同級生はもういないのですから(僕はもともと友達が少なかったですが 笑)。内省する中で何か新しい可能性が見つかるかも知れません。そういう意味で僕の2年間の留年は意味がないことはなかったかなって思います。なので、単位を落としたり、留年することになった人は今こそ自分の甘さや愚かさを見直す時期で、今後さらなる飛躍につなげる時、あるいは気づかない自分の特性を見いだす努力をする時かも知れませんね。留年することによって失ったものを、それを補ってプラスに転じる何かを得る努力をするべきです。一応、僕はそうしたと思っています。って4年で卒業するのがもちろんベストですよ(笑)。あはは。。。


ではまた。

2019.03.07

花粉症がつらいです。


こんにちは、shinoです。

やっと少し暖かい日が出てきましたね。
でも、先週から雨の日が多いような気がします。
今週末も雨みたいです。

3月に入りました。
年度末の整理をしつつ、新年度の準備もしないといけません。
大学は春休みですが、結構忙しいです。

さらに、今週から花粉症の症状が強く、目の痒みと鼻づまりで苦労しています。

今日は特に大きな話題もないので、花粉症について書きたいと思います。

花粉症は、皆さんご存知の通り、スギやヒノキの花粉によるアレルギー反応です。

アレルギー反応といってもいろいろ種類があるのですが、
花粉症は身体に入ってきた花粉が原因(抗原)となって、
これらの抗原を身体から排除するためのIgEといわれる抗体を産生する免疫反応として症状が出ます。

こういったアレルギーをI型アレルギーといって、ぜんそくや蕁麻疹なども同じI型アレルギーです。

関節リウマチや、ツベルクリン反応もアレルギー反応の一つなのですが、
これらは別の種類のアレルギーです。

毎年、花粉症になる人が増えているのですが、
これは、昔の人が伐採した木の代わりに植えたスギが大きく成長し、
花粉の量が増えているからだそうです。
スギは他の樹木よりも早く成長するので、良かれと思って植えたのですが、
まさか、こんなことになろうとは、思ってなかったと思います。

私は以前、奈良県吉野町の病院に勤務していましたが、
奈良県吉野町は、吉野杉でとても有名な街だけあって、
毎年この時期は、花粉が大量に飛散していてとても大変でした。
帰宅時には、停めていた車に花粉が積もっていたのが思い出されます。

対策としては、花粉に触れないようにするのが一番です。
マスクやうがい、洗顔などはもちろんのこと、衣服や布団についている花粉を良く落とすことも大事です。


みなさん、できるだけしっかり対策し、生活するようにして下さい。


ちなみに・・・
みなさんが飼っているイヌやネコなどのペットも花粉症になるようです。
皮膚炎が主な症状だそうですが、くしゃみも症状として出るようなので、
飼っているペットがたくさんくしゃみをしていたら、花粉症対策をしてあげて下さい。


2019.03.06

Eコマースとプロスポーツチーム

こんにちは。

今週初め、3回生ゼミで秋学期を通じて取り組んできた
「プロスポーツチームにおけるEコマース」
の成果のプレゼンテーションに、ゼミの代表2名、
酒井真侑さんと山下理恵さんが北海道日本ハムファイターズ
を訪れました。

 (Apollo)20190306-04

ゼミ生たちは2月いっぱいまで、何度もグループで
大学に集まり、このテーマに取り組んで来ました。

ファイターズでのプレゼンテーションを担う代表2名の
責任は重大です。
直前まで入念に準備して、本番に臨みました。
プレゼンテーションの出来は上々でしたが、
内容については、現場感覚と先見性に裏付けられた
厳しく鋭い指摘をいただき、何とかブラッシュアップ
して形にしたいと意欲を新たにしています。

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北海道日本ハムファイターズには、ご多忙の中、私たちの
ために長時間を割いてくださり、心から感謝しています。

それから、ゼミの卒業生で、現在、北海道日本ハムファイターズ
で働く、篠原萌さんも頑張っていました。

会うたびに逞しくなっていく萌さんを目の当たりにして、
本当に嬉しく思います。

 (Apollo)20190306-01

私のゼミ生たちは、単なる大学の中での勉強だけではなく、
実際のスポーツビジネスの現場が持つ課題に取り組み、
社会との関わりを自覚して、いずれ社会に貢献できる社会人に
なることを目指します。

スポーツ健康科学部の教員は、それぞれがいろいろな社会との
ネットワークを持ち、学生たちはそのネットワークを生かして
勉強に励んでいます。

みなさんもぜひその輪の中に入ってきてください。

Apollo

2019.03.05

削除することの難しさ

あっという間に3月になってしまい、なんとなくソワソワし始めるのは私だけでしょうか。
すっかり学生の足も遠のき、研究室も静かなものです。
ゼミの4回生の多くは、卒業旅行三昧のよう。一体、何回行くのと思うほど、走り回っています。

そんな中、今週は、久しぶりに4回生の2人が研究室に来ることになっています。
無事に合格した卒業論文を学会誌に投稿するために一緒に推敲することになっています。
2月はじめから、一生懸命、卒業論文を基に投稿原稿を執筆しているのですが、苦戦している様子です。
何に苦戦しているかというと、卒業論文とは異なる学会誌の字数制限の枠にうまく収まらないようです。
卒業論文では、頁枚数制限があり、字数を「増やす」ことに四苦八苦する学生が多くいます。
(この2人の学生は、この範囲ではなかったのですが)

一方、学会誌の論文では、字数を「減らす」ことに四苦八苦しています。
  どこを削ればいいんだろう?
  どこかをバサッと削る?全体を少しずつ削る?

あれこれ試行錯誤しながら、文章を「減らした」結果、
  えっ、削ったら字数が減りすぎた…
  全体的に、考察が薄っぺらくなってしまった…

はじめての経験に2人とも苦労しながら、何度もやり直しながらの1か月でした。
「難しいです」とのメールと共に「でも、がんばりたいです」と送られてきます。
ある一定の条件の中で文章を書くことの難しさを体験していることは、とても大事なことだと思います。
整理する思考と文章力が求められ、これはきっと仕事でも、生活の中でも役立つと思います。
受理されるかどうかは別として、3人でもうひと踏ん張りしようと思います。


2019.03.04

これからの企業に求められる人材

先週、火曜日は、丸一日かけた、スポーツ健康科学部のFD研修会でした。
年に2回開催しています。教職員が全員集まり、学部、研究科の将来構想、課題整理、授業改善などのテーマで情報共有し議論を深めています。

今回は、キャリアのテーマでは、教育開発推進機構の
西山昭彦先生にお越し頂き、「企業が求める若手人材とその育成」について講演して頂き、キャリア教育ならびに、これからの学びそのものについて議論することができました。

   
 
 この間、売り手市場といわれていますが、従業員数が5千名を超える大企業では、それほど採用枠が増えておらず、厳選採用となっています。

 西山先生の理論によると、企業の業績を決める3要素は次の通りです
   企業の業績=ビジネスモデル × 組織体制 × 人材
 
 ビジネスモデル、組織体制の要も人材ですから、まさに人材なくしては企業の成績は上がりません。

 では、学生に求める人材像はどのようになっているのでしょうか?
 人材がもつアウトプット能力(パフォーマンス)= スキル × モチベーション × マッチング

 と考えられる。スキルは、勉強、体験して身につけるものであり、モチベーションは、いうまでもなく、仕事への向き合い方、仕事の価値がどこまで見えているかの理解につながります。マッチングは、適材適所での発揮能力です。

 このようなアウトプット能力を、学生時代に伸ばす方法、学びは何か、と考えると自立的な学びの中で、「達成感と成長実感」を持たせることであろう、との示唆を頂きました。いわゆるPBLだけでなく、社会とのつながり、実装場面の中で、困難な体験を通じて、学ばせることが一つの方法でしょう。

 また、採用された後、ビジネスパーソンとして成長を続けるには
  仕事(実行、分析)+学び(教育+勉強)+刺激(モデル的人物+異体験)

 が必要とのこと。仕事を実践するのみならず、常に学び続け、そして刺激となる人物との出会い、様々な体験が成長の後押しとなることをお話しいただきました。

 最後に、コッターから経営リーダーの4要素
 ・多様な体験
 ・人を動かす
 ・ミスへの対処
 ・ストレスマネジメント(若い世代には必要)
を説明してもらい、リーダーは、まず温かさを示して、信頼感から情報共有、協働を進めることが大事であることをお話ししていただいた。

西山先生は講演がすでに1000回を越える回数を実施されており、話の内容、話し方、聴衆の巻き込み方も大変勉強になりました。
 西山先生、ありがとうござました。

<<今週のちょっと、もっと、ほっとな話>> 
・スポーツビジネス産業展 に参加しました。テクノロジーだけでなく、この分野への企業の関心の高さを感じました。トップリーグ機構のパネルディスカッションでは、スポーツの魅力をどのように発信するのか、各リーグの取り組みを学びました。
・ボストンでのSports Analytics Conference に参加してきました。
 2、3年前に初めてスポーツアナリティックスカンファレンスに参加した時はe-スポーツが非常に盛んに取り上げられていた印象があります。今回はAIによるデータ活用したマーケティング、障害予防、番組放送作りなどが多く見られました。参加者はかなり増えており、この分野へ多くの企業、研究者、学生が関心を高めて、イノベーションを起こしてきています。この分野の発展が大いに期待されていることがわかります。
・今日、明日は、学園のスプリングセミナーで、将来に向けた議論を行います
【忠】 

2019.03.03

卒業生からの連絡

2018年度も残り1ヶ月弱となりました。この時期は年度の締めくくりの仕事が続くのに加え、春学期に向けての準備も徐々に始まります。

年度末となり、学部の卒業生や大学院の修了生から連絡をもらうことが増えています。スポーツ健康科学部は2010年4月から始まり、学部卒業後に就職をした1期生は社会に出て約5年を迎えます。社会人として奮闘する中での成長を伝えてくれることもありますし、転職などの報告をしてくれることもあります。

先日は学部3期生のAoiさんから連絡がありました。彼女は学部卒業後に大学院(スポーツ健康科学研究科)に進学し、現在はランニングシューズなどを販売する株式会社ニューバランス ジャパンで勤務をしています。学部時は体育会女子ラクロス部に所属し、連日早朝から練習に取り組んでいました。毎週1限(9時開始)のゼミに早朝練習後の汗だくの状態で教室に来ていた姿が懐かしく思い出されます(笑)。 写真は大学院で行った研究の際に撮影したものです。

 (goto)20190303-01

現在の仕事は、外資系の企業ということもあり、日々の業務でのメールも英語でのやり取りが多いということです。大学院では国際学会でのプレゼンテーションや英語での論文執筆にも取り組んでいましたが、さすがに入社当初は環境の変化に苦労したはずです。けれども入社後約1年が経過し、地に足をつけてしっかりと頑張ってる様子がよくわかりました。また、仕事の中でプレゼンテーションを行うことも多いようですが、大学院で幾度となく行ってきた様々なプレゼンテーションやスライド作成の経験が活かされているということでした。

私は、学部や大学院ではスポーツ科学(トレーニング科学)に関わる専門性の高い内容を講義や研究活動を通して指導していますが、多くの場合、これらが就職後の業務に直結するわけではありません。一方で、学生には、分野を問わずに役に立つ社会人基礎力や自分の武器を在学中に身につけて欲しいと願っています。「自分の考えをアウトプットするプレゼンテーションの能力」「数値データなど客観的な資料に基づきチームでディスカッションを行い、方向性や結論を導き出す能力」「短時間で計画書や報告書を作成する能力」「複数人のチームで進めるプロジェクトにおいて、情報やデータを共有・管理する能力」これらは就職する分野に関わらず重要となるスキルでしょう。特に、大学院での研究活動ではそのノウハウを徹底的に指導するのですが、Aoiさんからの連絡で現在の仕事にも役に立っていることを聞いて安堵しました。

他にも卒業生・修了生の活躍に関わる嬉しい報告はありますが、また別の機会に。。。

GOTO

2019.03.02

授業準備とシンポジウム

大学は春休み中で授業はない期間ですが、
私は書籍、テキスト、論文、新聞など
とっかえひっかえしながら、2019年度の授業準備をしています。

授業準備の一つとして、何か応用できることはないかと
2月は複数のシンポジウムにも足を運んでいます。
いくつかご紹介すると、
一つ目は、「カスタマーエクスペリエンス(顧客の経験)」と
「カスタマーエンゲージメント」に関するシンポジウムです。
カスタマーエクスペリエンスは、
「経験価値マネジメント」(シュミット, 2000)に基づき
スポーツマネジメント領域でも注目されています。

経験価値は、消費者が製品を消費する「機能的な目的」ではなく、
製品に興味を持ち消費するまでの経験を差別化すること
(どんな経験をさせるのか)に着目しています。
そして、製品を消費することによる消費者の「経験価値」を高め、
製品や企業にエンゲージすること(傾倒して結びついていくというような意味)
によっての長期的なつながりの強化を目的としています。

法人向けのシンポジウムでしたが、
授業の達成すべき目的に対して、授業での経験(アクティブラーニング)を通じて
どのように研究や、大学内外での活動へのエンゲージを促すことができるのか
ということも考えるきっかけになりました。

二つ目は、日本マーケティング学会のサロンとして開催された
小規模の座談会のようなものに参加してきました。
いつも東京で開催されるスポーツマーケティング研究会に参加し、
顔見知りの先生方から最新の視点と情報を共有していく場所としていたのですが
ちょっと勇気を出して、今回はHenry W. Bloch School of Managementから
ゲストスピーカーを招聘して大阪で開催された
「おもてなしの国際比較」というテーマのサロンに初参加してきました。
東京2020オリンピック・パラリンピックの招致では、
プレゼンテーションで注目された「お・も・て・な・し」ですが、
どうやら「おもてなし」は「Hospitality」とは異なる日本独特の概念であり、
起源は万葉集の時代まで遡るようです。

そして、三つ目は、幕張メッセで開催されたスポーツビジネス産業展です。
幕張メッセという日本最大級の施設で、
Jリーグ、プロ野球、大学教員、大学院生の知人・友人に会いました。
複数の講演とブースに立ち寄りましたが、
やはりホットな話題は、どのような楽しい経験を観戦者にさせるのか
という点でのデジタルを駆使したスタジアム(アリーナ)の最適化の追求、
データ分析、そしてeスポーツです。
御覧いいただいている写真は、eスポーツの試合会場や
デジタルを用いたスタジアム・アリーナの
デモンストレーションを見せるブースの様子です。
デジタル化の賛否やeスポーツがスポーツなのかどうかという議論もされていますが、
eスポーツ、デジタル関連のブースが大盛況だったところから考えると
まずはeスポーツの仕組みや消費者(する人・みる人)を
理解する必要があると強く感じました。

(ゆ)2019030201

これらのシンポジウムで得た知見は、
授業等でも反映していきたいと考えています。
これまでもいくつか授業準備をしてきましたが
これまでの経験と最も違うことは、
授業を受講してくれるであろう学生さんたちの顔が
チラホラと浮かぶことでしょうか。


写真は幕張メッセのスポーツ産業展
撮影:ゆ
写真の無断転載はご遠慮ください。

#3月はスポーツマネジメントの理論と実践
#4月からのゼミ生も積極的に活動中