[ 2019年05月 ] の記事一覧

2019.05.21

教養科目の学び


こんにちは。かわいです。

5月に入ってすっかり春らしく、梅雨に入るまでの気持ちのいい季節です。

 (kawai)20190514


教養科目で教育を広く学ぶ科目を担当しています。

授業では毎回学生さんの書いてくれる感想を手がかりに考える時間を設けています。

最初の数回では、「教養とはなんだろうか」という問いを投げかけて考えてもらいました。

私が示したのは、

・教養は「単なる物知り」ではなく、 自分で問いを立てて知識を活用しながら答えを探究していくことで磨かれる。

・教養は、自分と知識と人生とを編み合わせていくことで鍛えられる。 「自分」抜きの学びは浅く薄い学びとなる。

・頭と手とマインドを動かして、立命館らしくお互いに学び合って形成していってください

というメッセージでした。


そのあと学生から寄せられた声に、


「私は、教養は「自分とは異なる考えを受け入れる練習」だと思っている」


というものがありました。まず、私が示したことを超えて自分の考えを寄せてくれたことが素晴らしく、また内容も素晴らしかったので次の回で紹介することにしました。そうすると、他の学生からも、「とてもいい考えだ」「自分も教養で異なる考えを知って視野を広げていきたい」という反応がありました。


引き続き、お互いに学び合うことで成長が生まれる場になるよう挑戦していきたいと思います。


かわい




2019.05.20

春の嵐

昨日は、非常に風の強い1日でした。

昨日、クインスで行われていた、アメリカンフットボール部の早稲田大学との定期戦では、キックしたボールがキックした地点に押し戻されるほどの強風でした。屋外の試合ならではのシーンです。

 

各地で春の大会が真っ盛りであったと思います。風の影響が、プラスになったのかマイナスになったのかが気になります。試合だけでなく、物事、時代の流れを読むことを、「風をよむ」というように表現されます。

これからの風をよみながら、試合、時代に対しても上手く上昇気流に乗っていけると良いですね。

いずれにしても、気象が落ち着かない状況もありますので、みなさんくれぐれも体調にはお気をつけください。

<<今週のちょっと、もっと、ほっとな話>> 
5月19日は、創立記念日です。今年で119回目です。来年は、学園創立120周年を迎えます!

【忠】 

2019.05.19

スポ健な人 (32) Ke ntaro さん

今回、紹介する「スポ健な人」は、 Ke ntaro さんです。

Ke ntaro さんは、2014年にスポ健事務室に異動となり、
スポ健の広報活動を担ってくれた職員さんです。

今回、附属校に異動となりましたので、
感謝の意を込めて、紹介したいと思います

Ke ntaro さんは、入試情報に詳しく、
予備校の入試イベントなどでよく一緒に参加しました。

たとえば、関東にある予備校で、大雨の中説明会に行ったら、
大雨過ぎて学生が来なかったり (苦笑)、
東京の予備校で30人くらいかなと思って
二人で準備していざふたを開けたら、
50人以上学生が来てくれて
慌てて二人で準備したりと思い出は尽きません。

また、スポーツ健康科学部の HP のバナーで紹介されている、
3T MRI にリプレースする際に、
その模様をタイムラプス動画で作成する際にも、
彼が中心的な役割を果たしてくれました。

1ヶ月以上の長期間の撮影でしたので、
Ke ntaro さんがいなければ、この動画は完成しなかったと思います。
https://www.youtube.com/watch?v=QcIhIcQE12c&feature=youtu.be
(この動画は、公開から1年たたずに、先日1,500回!再生に達成しました。)

これまで本当にいろいろとありがとうございました。
これからも附属校でいろいろなアイデアを出してもらって、
また、一緒に仕事が出来ることを願っています。

それでは、また。失礼致します。
良い休日を
Atsushi

2019.05.18

朝ご飯を食べよう

春学期も6週目になりました。
1回生も随分大学に慣れてきたようです。
1回生を対象にした基礎演習では、恒例の朝食実習が実施されました。
今年は昨年と異なり、基礎演習の9クラスのうち3クラスが合同で、食堂の2階が会場となりました。

(ゆ)2019051801

1回生は、前の日から大学に宿泊しやや眠そうですが、仲間意識は高まってきたようです。
一緒に宿泊していたAAさん、オリターさんもまた睡眠不足だと思いますが、
朝食実習がスムーズに進むよう今回もしっかりとサポートしてくれていました。

今年度の朝食実習では、昨年と異なり自分で今から口にする朝食の主菜と副菜を自分で選ぶことをしました。
そして写真を撮り、その振り返りもかねて、朝食後に栄養を専門とするab先生の研究室の学生さんからレクチャーが設けられています。
基礎演習は、1回生のみならず、2回生また院生に至るまでが交流し、互いに学びと成長の機会にもなっています。

(ゆ)2019051802

私も今年度の基礎演習を担当する中で思いもよらない経験に恵まれました。
基礎演習の4回目、5回目の授業で、スポーツマネジメント領域の担当者として
2回生全体に講義を担当させていただきました。
授業後、講義に立ち会ってくださった、同じく基礎演習を担当されている大先輩のS先生が
「きっともっと広げてもらえると思うので、自由に使ってください」と、
社会における「する」「みる」「ささえる」視点からのスポーツの役割と関係性、
そしてその価値を図式化した一枚の資料を研究室にお持ちくださいました。
ご自身で各所から情報を集められ、とても時間をかけられて、少しずつ図式化されたようです。
大先輩であり、そしてマネジメント領域以外の先生から貴重な資料をいただくことは大変嬉しくまた励みにもなります。

大学はいろんな人にとって学びと成長の場なのだと改めて感じています。

写真は基礎演習の朝食実習の様子
撮影:ゆ
写真の無断転載はご遠慮ください。

#ごちそうさまでした。
#ab先生の研究室の皆さんもありがとうございました。

2019.05.17

「ゴマをする」ことに関して

遅めの更新、すみません。嶋村です。ちょっと色々忙しくてこの時間になりました。


まあしかし書くこともないので、最近思ったことを1つ。


「ゴマをする」って表現ありますよね。人に気に入られるようにおべっかを使うということです。現在僕が担当している P3 は中間発表中ですが、まあお勉強が得意でなくそれほど努力もしない連中で、割と僕にゴマをする人はいます。そういう人はこちらとしても分かっているので、ドラえもんのジャイアン風に言うと「ギタギタのメロメロのボコボコにしてやる」ということで、質疑応答で僕に詰められることになります(笑)。


まあ、それで思ったんですが、僕って人生においてあんまりゴマをすることがなかった気がします。先輩や上司に気に入られようとかいう機会は一回もなかったような気がします。先輩の言うことは絶対である(と勝手に思っているんですが)体育会系のクラブに一回も所属したことはないし、完全な文系人間です(言語学の研究では数学的な概念も使いますが)。なのでたぶん僕はゴマをすりられ慣れていないのではないのかと思いました。割と正直に生きてきて、目上の人であろうが研究に関しては「バーカ」というニュアンスで「それは違うんじゃないすか?」って言ってきたので、自分も変に褒められることに慣れていないんですね。うちの親も僕をほとんど褒めなかったし(笑)、そういうわけで僕に変にゴマをすらないでください。。。


なんでこんな話をしたかと言うと、僕の研究している言語学でもなんというか「大御所が言っているから」とか「最近これが流行りの理論・研究だから」とかがあるんですよね。みなさん言語学者と思うといろんな言語に精通している人を思い浮かべると思います。実際はそうではないことも多くて、例えば日本語のデータだけで理論的に大きなことを言う人もいます。当然私たちの言語学は言語の普遍性を捉えたいわけですから日本語をもとに提出した理論は他の言語でも適用可能であるべきですが、とりあえず日本語ではうまくいくし、あの大御所も言っているしだからこれはいい分析だ!ってことを言う連中が結構いるような、いないような。。。


で何が言いたいかと言うと、研究者はどこまで自分の研究に誠実にいられるのでしょうかってことです。よく言語学の論文はその見せ方だと言われますが、自分の理論をサポートするデータばかり出して、あるいは大御所や先行研究が出している都合のいいデータばかり出して、その妥当性を多角的に検証せずに無責任に自分の分析が正しいと言うことがあります。これは言語学というか僕がやっている生成文法理論の癌みたいなもんで、こんなことをしていたらたぶんいつか生成文法がなくなってしまうのではないかと思います。僕はこんな状況を selective fact と言うようにしたいと思います。まあ確かに個々のデータは本当なんだけど、反例は脚注にちょっとあって I will leave this for my futre research みたいな(笑)。これはある意味先行研究や大御所の論文への「ゴマすり」ですね。研究とは批判的な精神から発展すると思うのですが、どうなんでしょうね。


ちなみに今週からオフィス鴨川がオープンしました(写真参照)。とりあえず今日はこの辺で。また来週。

2019.05.16

感謝。

<RecOだより161>

5月14日(火)17時過ぎ、スポーツ健康科学部事務室において、異動される事務職員のTさんを送る会がありました。
きっと他の先生方からもコメントがあると思いますが、Tさんには、RecOに関する様々な事でもたくさんお世話になりました。

いつも冷静、迅速に対応していただき、私たちにとって、とても頼もしい存在でした(近々では、久しぶりのブログの編集作業がわからなくなり、お手数おかけしました。最後まですみません!)

異動先でも、きっと頼られる存在になられる事と思います。
これからの益々のご活躍、お祈りしています。
本当に、ありがとうございました。


ab

2019.05.15

論文ようやく

我々研究者にとって、研究成果を学術論文として社会に発信することは使命です。
ただ、その過程は決して平易なものではなく、したがって成果を国際発信できる喜びはひとしおです。
そんな中、最近、ある意味「ようやく」学術論文として2つの論文が国際発信できることになりました。

1つは昨日本学部・研究科のHPでも紹介されましたが、
https://www.ritsumei.ac.jp/shs/news/article.html/?id=410
実は7年前に企画・遂行した研究です。。。
「ようやく」論文となりました!
これは、データの積み上げに時間を要したこと、特許関係の観点もありますが、、、
やはり私の責任で、それらをまとめるのに時間がかかってしまいました。。
ただ、最近Nature Metabolism
https://www.natureasia.com/ja-jp/natmetab/about
に掲載されたTakahashiらの論文では
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/31032475
運動誘発性の乳酸が脂肪細胞を刺激し、そのことが糖・脂質代謝を好適に調節し、代謝システムの改善につながる可能性を示唆しており、今回の私たちの論文で用いた乳酸を基軸にしたサプリメント効果とリンクする可能性があるかと考えていますので、重要な知見を提示できたのではないかと思いました。

もう1つは、順天堂大学の宮本先生との初めてのコラボが、スポーツ医学分野の主要な学術誌であるMedicine & Science in Sports & Exerciseに掲載が決まりました(まだ採択が決まったばかりで、HPでの紹介はもう少し後になります)!!
 (th)20190515MSSE
先生は、予備校時代からの付き合いで、大学での学部、クラブ活動、大学院も同じの親友です。
分野も大きくは同じですが、バイオメカニクスがご専門(私の専門は運動生理・生化学で少し異なります)の先生とは、いつか分野横断型のコラボをしたいな・・と言っていました。
今回、本学の男子陸上競技部の選手に協力を仰ぎ、筋剛性とパフォーマンスの関係を解析し、まとめました。
25年前に出会った際は(年齢バレました?)、まさかこうして一緒に仕事ができるとは考えもしませんでしたが、こうして成果を発信できることになり、大変うれしく思っています。
出会いからの月日を考えると、「ようやく」と言えるのではないでしょうか。
実際、現在も「筋質」をキーワードに共同研究をさせてもらっています。
今後の展開が楽しみです。

2019.05.14

SSPセミナー、行ってきました

こんにちは。かわいです。

先週案内していたSSP(Student Success Program)のセミナーに行ってきました。



 (kawai)20190509

セミナーでは、自分の時間割を書き出す作業から始まりました。
意外と自分がどこにどの空きコマがあるかは把握できていないので、大事な作業だと思います。
そのあと、TODOリストを具体化するよう手を動かしていました。
具体化として、いつまでに何をするかの段取りを書き出すよう作業していました。

具体的に考えることが大事といっても、どうすれば具体的に考えることになるのかが
わかりにくいというのが学生のみなさんを取り巻く困難な状況ですね。

そういった中で、わかりきったこととすますのではなく、書き出して、自分に向ける
ことで、自分のこと(TODO)をコントロールできるのではないでしょうか。
私もブログの記事執筆の作業を段取り化せねばと思いました。

スポ健の1回生はあまり来ていないとのことでした。ここまで紹介してきた
オリターやAAのサポート学生らがしっかりサポートしてくれているからかなと思います。

オリターやAAに二回生のみなさんがこういったセミナーに参加して、自分たちのサポートの力に
変えていってくれればいいなあと思いました。

このセミナーのサポートする側の学生にスポーツ健康科学部の上回生が3名参加していて、
誰かの助けになる活動に取り組んでいる姿をこれまた頼もしく見ていました。

次回は、ノートテイクのセミナーが予定されているそうです。
 (kawai)20190509_2


2019.05.13

BKCでロボットの実証実験

先日、BKCでロボットの実証実験が行われました。

    

これから、ロボットが日常の生活に入ってきて、人間と近接した中で活動する時代です。
25年前に、日本で初めてロボティクス学科を設置した、立命館大学、びわこくさつキャンパスは、その実証実験に最も相応しい場所でしょう。

今回の実験は、
三菱地所株式会社と学校法人立命館との「戦略的DXパートナーシップ協定」にもとづくものです。
https://www.ritsumei.ac.jp/news/detail/?id=1384
https://robotstart.info/2019/03/28/mec-rit.html

詳しくは上記をご覧下さい。

<<今週のちょっと、もっと、ほっとな話>> 
2019年5月25日(土)「アスリートのコンディショニングセミナー」を
一般社団法人 大学スポーツコンソーシアムKANSAI(KCAA)が開催します!
学生のネットワーク交流会もあります。

【忠】 

2019.05.12

スポ健な人 (31) Motoki さん

GW も終わりましたが、今年は休みが長すぎて
通常モードに戻りにくいですね・・・

今回、ご紹介するのは Motoki さんです。
Motoki さんは、この春スポーツ健康科学部を卒業した
スポ健 OB です。今年の9月から米国の大学院に
留学するというので、私の授業で「留学のすすめ」について
話をしてもらいました。
 (atsushi)20190512
彼は、学部時代に、カナダの UBC 大学に一年留学していて、
その時の話を中心に話をしてくれました。

高校時代にイギリスに短期研修した経験から、大学での留学を決断し、
どのように準備を行ったか、カナダでのどんな生活だったかの、
留学を通して学んだことについて、幅広く
話してもらいました。また、自分の経験を踏まえて、
「スポ健生は留学に向いている」という説明もなされました。

聞いている1回生とも年齢が近いので、教員が説明するよりも
彼らの目線により近い立場での話だったので、
学生からのコメントシートからも、
「自分も留学したいという気持ちが強くなった」と
刺激を受けたことが伝わってきました。
 (atsushi)20190512b
Motoki さん、本当にありがとうございました。
米国の大学院でも頑張ってく下さい。

それでは、また。失礼致します。
良い休日を
Atsushi