今週も卒論に関する内容です。今週月曜日から卒論提出が始まり、既に提出を終えた学生、まだパソコン画面と向き合いながら奮闘している学生など様々です。
私のゼミでは、今年度13名のゼミ生が卒論を執筆しています。アスリートを対象にした研究から子どもの調整力に着目した研究まで、テーマは個々により異なります。ゼミとしては、「全力で取り組む」「あきらめない」「妥協しない」という3点を徹底しようと、繰り返し学生に話をしてきました。先日提出を済ませた2名のゼミ生から届いた研究室全体に向けての御礼のメッセージを読み、自分の伝えたかったことが伝わっていたと実感することができました。とても心に響くメッセージでしたので、ここで紹介したいと思います。
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本日の午後、卒論の提出が完了いたしました。
そのご連絡とともに、皆様へ感謝申し上げます。
後藤研究室の規模が過去最大となった今年は、先生も大変多忙な年となったと思います。そんな中、いつも一人一人に対して、丁寧に御指導して下さった後藤先生には、大変感謝しております。本来であれば、もっと早くに完成することが望まれていたにも関わらず、先生への提出が遅れてしまい、申し訳ありませんでした。
大学院生の皆さんには、実験の実施から、論文の執筆までサポートしていただきました。お忙しい中、ご指導して頂き、誠にありがとうございました。特に、笠井さんには感謝してもしきれないほど、お世話になりました。ご自身の研究と、様々な選手の測定が重なる中、時間を作っていただきました。卒論の添削の為に、笠井さんの睡眠時間が削られているにも関わらず、決して態度に出さず、いつも的確に訂正してくださいました。ボリュームのある卒論を、何十回も添削していただいたことは忘れません。本当にありがとうございました。
また、3回生、4回生の皆様にも、験者や被験者として沢山のご協力を賜りました。皆様のサポートなしでは完成できなかったと感じております。
卒論執筆に当たり、後藤先生、笠井さんには20回を超える訂正をしていただきました。何度提出しても訂正される卒論に、嫌気がさすこともありましたが、お忙しい中でも妥協することのないお二人の姿を目の当たりにすると、私が妥協するわけにはいかないと感じられました。また、沢山の方に支えられていることを実感する日々となりました。
重ねて、皆様に深く御礼申し上げます。
スポーツ健康科学部4回生 XXX
(一部省略)
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私事ではありますが、ちょうど1年前の今頃、ゼミのことで先生に相談させていただきました。周りのみんなが頑張っている中、なかなか頑張れずにいた私でしたが、「スタートはみんなよりも遅れたけど、今から120%の力で頑張ろう!大丈夫!」と優しく励まして下さり、私はここまで頑張ってくることができました。こんな私でも見捨てずに、面倒をみていただいたことに本当に感謝しています。今このように、最後までやりきることができて、本当に嬉しいです。
また、大学院生の土屋さんには、実験の段階からサポートしていただき、本当にお世話になりました。毎日実験等でお忙しい中、いつも全力で私の卒論を添削して下さり、私も全力で取り組もう!と頑張ることができました。土屋さんのサポートがあったことで、とても良いものに仕上げることができました。
卒論の作業はとても地味で、大変でしたが、妥協せず、全力で取り組むことで、もはや楽しんで取り組んでいる自分がいました。なので、今は提出した達成感と、どこか寂しさも感じます。。
そんな気持ちで取り組めたのも、後藤先生や土屋さんをはじめとする、皆様のおかげです。本当にありがとうございました。感謝しております。
口頭試問ふくめ、最後までしっかりやり抜きたいと思います。
今後とも、よろしくお願い致します。
つたない文章ですが、御礼の言葉とさせて頂きます。
スポーツ健康科学部4回生 XXX
(一部省略)
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嬉しかったです。そして、2名とも成長しました。また、サポートをしてくれた大学院生の努力にも心から感謝しています。
「なぜ卒論を頑張るのか?」「卒論を頑張ることで何が得られるのか?」その答えは彼女達からのメールに凝縮されているように感じます。4回生が一生懸命書いている卒論の内容は、1年後にはその多くは頭から消えてしまうでしょう。私自身、学生を終えてから卒業論文を開いたことは一度もありません。卒論の内容が社会に出てからの仕事に直結するとも思いません。けれども、「妥協せずに頑張ったこと」は5年経過しても10年経過しても自分の中にずっと残ります。「やりきったこと」が自分への自信になります。多くの学生は社会に出た後に、歯を食いしばり、睡眠時間を削って頑張らないと乗り越えることのできない壁に遭遇するはずです。その時に頑張るのか、頑張らない理由を作ってあきらめるのか、、、卒論を妥協せずに頑張り抜ける学生は、将来遭遇するであろう壁に対しても正面から向かっていけるのではないか、私はそのように考えています。
提出に向け奮闘中の学生には最後まで頑張り抜いて欲しい、きっとこのことが自分の力になると信じています。