[ 2025年07月 ] の記事一覧

2014.10.15

外国語活動のシンポに参加してきました

こんにちは。

Ma34です。

 

台風が来て冷気が来て、風邪の季節がやってきました。何事もゆっくりマイペースの私ですが、風邪をひくのだけはいち早い動きを示しています。皆様も、お気を付けください。

 

さて、この土日月の(世間では)三連休の中日には、姫路城の目の前の会場で開かれた小学校英語関連のシンポジウムに参加してきました。J-SHINEという、小学校外国語活動で活躍する外部人材の登録、派遣をしている団体が主催で、文部科学省後援の会でした。


※写真は姫路城。改修工事で「白塗り」になりすぎたとのこと。(帰りの電車で隣に座ったおばあさまが教えてくださいました。)

 

シンポジウムでは、官房審議官の伯井美徳氏も登壇され、2020に向けた英語教育改革のなかでの小学校外国語活動の5,6年教科化の話、それを受けた3,4年生の外国語活動の展開についてのお話を伺うと、いよいよ改革が進みはじめたのだという実感を得ました。

 

ただ、問題は山積です。学校現場でも、行く地域によって様々、地域の中でもいわゆる「拠点校」とその他の学校での温度差は結構あります。大学院生の時にお世話になっていた先進校で得た学びや、研究で得て発信してきた知見(phonics, phonemic awarenessに関する指導)も、全ての現場で必要とされているわけではなく、まだまだ時期尚早であると感じることも多々あります。

 

けれども、その会場で、大学院生の時に大阪のとある自治体でお世話になっていた先生や、同じ「Whole Language」研究をされている先生、わたしの論文を初めて引用してくださった先生(今回初めてお会いできました)にお会いして議論をしていると、いよいよこれからが本番、発信すべき時であると応援していただきました。

 

また、地域間、学校間、教師間の隔たりが埋められ、現場の先生方の創造的なパワーが相乗効果を生み出していけるような関係性を構築するためには、そうした「つなぎ目」になる人が必要で、つながりが築かれた地域では、小中連携もうまく行っているようです。最近、学校現場を回る機会に恵まれ、それぞれの事情を踏まえた授業を参観させていただいていますが、そうした経験を踏まえて、私も微力ながら「つなぎ目」になれるよう、色々と学び取り、還元していきたいと思っています。

 

Ma34

2014.10.14

卒論中間報告その2

Hassyです。

昨日は、先週に引き続き月曜日に台風の影響を受けて、午後から大学のライフラインがストップ。
午後の授業は休講となりました。
当然その分は補講で補うことになりますが、スケジューリングが大変です。。。
このブログ愛好者にはお馴染みになったかもしれませんが、なぜか雨風を伴うことが多い某先生がいらっしゃるのですが、なんでも現在家の補修工事をされていて、台風の影響で全然進行しないとか・・・
まあ、サイエンス的には勿論因果関係なんてないのでしょうが・・・?

さて、昨日の忠先生のブログにもありましたが(それでタイトルがその2になっています)、Hassyゼミでも先週は卒論の中間発表でした。
卒論提出まで2ヶ月となり、これまでの進捗状況を同様の分野の他ゼミ生も含めて確認し、課題を浮き彫りにして、最終的に完成度の高い卒論を目指すのが主旨です。

Hassyゼミでは、今年はHama先生ゼミとの共同発表でした。
Hama先生ゼミでも、ヒトを対象とした脂質代謝やサプリメントの効果検証を精力的にされていて、類似した部分も多いので、勿論私にとっては勉強になり、楽しい発表会でしたし、お互いのゼミ生にとっても非常に参考・刺激になったのではないでしょうか。

今年は、競技スポーツにおける性格特性やメンタルとパフォーマンスの関係など、学生の興味を反映させて少し幅を持たせました。
まだまだ私もゼミ生たちも勉強不足で、取り組みも挑戦的なこともあるのですが、皆のデータを見ていると、色々と面白いことに気付いたり、切り口を変えて解析するとこんなことがわかるのでは?と、考えたり。。。
やはり実際にやってみると、色々面白いことがでてきます。
これをしっかりと論理的・客観的に分析・解釈し、何か新しい知見や結論を得られるか!?を意識して、指導していきたいと思います。
「何がどう新しいのか?」、これは論文において極めて重要なことですが、これを説明するのは「高度な論理的思考力」が必要となります。
今回、こうしたイベントを前にして、自身の取り組みにどのゼミ生も真剣に向き合う経験をしたと思います。
(正直、恥ずかしながら私自身も今回を通じてようやく向き合うことが多々ありました。。。)
また、かなりの時間を費やして、スライドの準備等を頑張ったと思います。
ただ、本番は2ヶ月先、それに口頭試験もあります。
中間発表までの追い込みを維持して、残り精一杯、卒業研究に取り組んでください。

2014.10.13

卒業論文中間発表会

 先週の火曜日もしくは木曜日の4回生専門演習(ゼミ)の時間は、卒業論文に向けた中間発表会でした。スポーツ健康科学部では、卒業論文が必修となっています。3,4回生のゼミを通じて、4年間の集大成である「卒業論文」をまとめます。

 

 卒業論文までのプロセスは、夏休み前の「仮題目提出」、「研究計画の提出」「中間発表会」「題目提出」「本論文提出」そして、「卒業論文公聴会(口頭試問)」です。すべてのプロセスを踏まえた上で、卒業論文としての要件を満たさなければ合格となりません。

 

 私のゼミは、中間発表会は、【AB】先生のゼミと合同で行われました。緊張の面持ちのゼミ生たちが一生懸命、発表を行っていました。普段のゼミでは聴けない発表も聴けて、スポーツ健康科学部の研究の幅広さを感じるとともに、ゼミ生たちの進捗も気になりました。この間の積み上げよく、夏休みも計画的に実験を積めたゼミ生は、データ解析を進めて結果が出始めて、研究の考察をはじめていました。一方で、思い惑いながら研究テーマがようやく決まったばかりのゼミ生は、これから実験、データ取得、解析、論文まとめ、と隙間のない厳しいスケジュールになっています。いずれにしても、卒業論文提出日は決まっていて、残り2ヶ月です。

 

 進んでいるゼミ生も含めて、残りの2ヶ月は濃密な時間になります。ゼミ生に伝えたのは、「皆さんの実験、調査に協力してくれた方々を含めて、皆さんの研究成果を多くの方へフィードバックできるように、残りの期間をもがいてください。その厳しい期間を通じて、まとめ上げ、スポーツ健康科学部の学びの集大成をしてください。」 2ヶ月後、全員無事提出できることを今から願いながら、可能な限りの後押しと議論ができるのも残り2ヶ月です。ゼミ担当の先生方にとっても厳しい2ヶ月になりそうです。

 

<<今週のちょっと、もっと、ほっとな話>>

先週、皆既月食でした。月が欠けて赤銅色の月の陰は印象的でした。また、再度満ちてくるのも印象的でした。自然の不思議と魅力です。

【忠】






2014.10.12

スポ健な人 (14)

皆様、秋の休日いかがお過ごしですか?

今週は、スポ健で頑張っている学生を紹介したいと思います。
今回、紹介する学生は、Ryoko さん です。
Ryoko さんは、現在学部3回生で、
橋本ゼミに所属しています。



では、Ryoko さんにインタビューです。
Q: 「現在取り組んでいることを教えて下さい。」
A: 「今は、細胞をさわる実験のための練習を行っています。
   ウェスタンブロット法を用いたタンパク質の発現の練習などを行っています。」

Q: 「なぜ研究に関心を持ったのですか?」
A: 「昔から体の仕組みに興味がありました。なぜ脂肪が付くのか、
  なぜ筋肉が大きくなるのかなど、そのメカニズムを解明したいです。」

Q: 「将来の夢について教えて下さい。」
A: 「まずは体のメカニズムについて様々な疑問を自分の言葉で
  きちんと説明できるように勉強して、その知識を今後のキャリアに
  活かしていきたいと考えています。」

Q: 「後輩・受験生へのメッセージをお願いします。」
A: 「学部名にスポーツという名称が付くので、運動が苦手な子は
  不安に思うかもしれません。私も、高校時代はマネージャーで
  自分で運動をバリバリやっていたという訳ではなくで、
  入学する前は不安が大きかったです。でもオープンキャンパスに
  参加して、先輩の話を聞いて、決してそんなことはないことが分かって
  安心したのを覚えています。スポーツは苦手だけど、好きだという子や
  スポーツはしていなけどプロスポーツが好きという子も多いと思います。
  スポーツ健康科学部にはマネージメントコースを始め
  様々なコースが用意されているので、スポーツや健康に関心のある学生に、
  ぜひ安心して入学してもらいたいと考えています。」
Q: 「ありがとうございました。」

Ryoko さんが言っていたように、スポーツ健康科学部では、
四つのコースを設けて、スポーツや健康を様々な角度から
学ぶことが出来ます。四つのコースの説明は、
以下のページにありますので、ぜひチェックしてみて下さい。
https://www.ritsumei.ac.jp/shs/education/course.html/

それでは、また。失礼致します。
良い休日を

2014.10.11

新卒者を採用する企業側の“苦悩”

先週のブログで、一般社団法人日本経済団体連合会に加盟する企業の内、新卒者の採用を増やしている企業が全体の44.4%を示したという調査結果をご紹介しました(660社・回答率50.4%)。来年、就職活動を控える3回生にとって、この数年間における採用数の増加傾向は、朗報であることに間違いありません。

その一方で、採用者サイドとなる企業にも“苦悩”が存在します。それが「採用充足率」です。


株式会社マイナビが国内企業を対象に実施する「2015年卒マイナビ企業新卒内定状況調査(2195社・回答率27.4%)」によれば、採用充足率は83.0%と過去10年間で最低の値となりました。つまり、企業は、景気の回復や事業拡大にともない採用数の増加をめざすものの、内定者数は目標値に届かないという状況が生じています。中でも、非上場企業の充足率は78.3%、業種別では、小売業が75.8%、サービス・インフラ業が76.4%、そして建設業が77.4%とのことです。もちろん、ここで示された数値は、2014年8月1日から8月29日までという調査時期にも影響を受けていることが予想されます。


同調査において、企業サイドの採用活動に対する印象についての結果も提示されており、「前年よりも厳しかった」と回答する企業が全体の53.2%と、前年度よりも17パーセントポイントも増加していることが示されました。採用が厳しかった理由として上げられているのが、「母集団の確保」で、全体の6割以上と最も高い割合を示しました(前年度比:11.1パーセントポイント増)。次いで、「(採用)辞退の増加」と回答した企業が全体の45.6%と前年度よりも7.9パーセントポイントも増加しました。この傾向は、非上場だけでなく、上場企業にもあてはまり、特に金融業や小売業、また建設以外の製造業においてその傾向が強く、上場企業全体の55.8%が新卒者の採用辞退に頭を悩ませているようです。




「派遣切り」や「内定取り消し」など、企業の採用をめぐって、様々な社会問題が取り上げられていますが、“going concern”をめざす多くの企業は、組織にとって大切な財産である「人」の採用に対して責任を負うとともに、企業が社会に受け容れられ、存続するために必要な「品格」も問われます。ただ、その一方で、採用辞退者の増加、さらには、入社を希望する学生の「質の低下」にも頭を悩ませています。


採用数を増やそうとする企業が増加傾向にあることは、在学生にとってありがたい反面、企業の採用方針は、今後、より一層、「量より質」を重視することは間違いありません。ある意味、「品定め」をされる学生は、この採用状況の好転を楽観的に捉えるのではなく、企業に求められる人材となるべく、自身の「資質の向上」に努めてもらいたいと思います。


Jin


2014.10.10

3年生のミニ論文完成

今日は3年生のゼミの様子をご紹介します。
前期の課題のメインは、ミニ論文でした。前にもご紹介したのですが、とにかく一番興味のある・知りたいことを調べて答えを出すことでした。3年生の関心事は、
「競馬場にカップルが多い理由は?」
「傷害リハビリ期間におけるメンタルトレーニングの有無」
「長続きするカップルの秘訣」
「ラルカディア、インテグレーソンコアにおける電波状況とその改善策」 などでした。

その延長線上に夏休みの課題を2つ設定しました。
(1)前期に実施した調査をミニ論文としてまとめる。枚数はA4用紙8~10枚。卒業論文と同じ体裁を取ること。
(2)卒業論文に関連する、あるいはテーマを絞るために、きちんとした論文(書籍も可)を最低10本読みまとめる。また、それを自身の研究にどのように活用するかを記述する。

前期のミニ論文作成に向けては、結構楽しみながら実施していたように思う3年生でした。9月中旬には、まとめたものを琉球大学との合同ゼミで発表もしました。プレゼンテーションも回を増すごとに上達しています。が、やはり心配はしていました。みんな、10本読むだろうか?10枚近くまとめるだろうか?

時々managa+Rを見ては、「ほっ」。今日もまたアップされているファイルが増えてると。

そして迎えた提出期限最終日、9月30日。

manaba+Rに作成した提出ボックス10個が全て「11」という数字で埋められていました。3年生は11人なので、全員が論文を10本読み、概要をまとめて提出したということです。もちろん、まだまだ論文の検索やまとめ方に課題はありますが、夏休みに10本の論文を読みまとめたわけです。ほとんどに目を通しましたが、どれも及第点。思わず、「やった!(心の中で)」と一人でニンマリ笑いです。

11個目のボックスは、ミニ論文提出ボックス。これも「11」。これはかなり嬉しくて、「おぉ~!」と声に出してしまいました。こちらも、まだまだ荒削りですが、図やグラフも使い、きちんと先行研究も引用しながら、ミニ論文が出来ていました。

今年は、今まで以上に学生自らに動いてもらっています。統計が必要なグループ、インタビューしそうなグループに分かれ自主勉強をしてもらっています。ミニ論文は、その題材にと思い実施しました。具体的な事象なしに統計を学ぶ、調査項目を設定し実施する、インタビューで引き出したいことを引きだす、などは難しいと考えたからです。結果的には、統計まではいかない、調査もまだまだ工夫の余地ありだったのですが、研究の流れや、書き方、必要となるパソコンのスキルなどを自ら学ぶ機会になったと思います。また、何度も繰り返してきた発表の成果で、プレゼンテーションのスキルは確実に上達しました。今までいろいろなことを試してきましたが、今回のミニ論文はかなりいい成果だったと思います。何よりも嬉しいことが、3年生の中であまり温度差がなく、気力のでこぼこも少なく、みなが同じ方向に向かって歩いている雰囲気があることです。並んだ「11」の数がそれを示しているように思います。

さて、次の課題は、自身がもった疑問や興味、それを知るためにはどのような方法が最も適しているのかをじっくり考えることです。もった関心はよかったのに、進めていくうちに目的と方法の乖離が生じてきます。そうなると、いったい今何をしているのかがわからなくなり、本来愛すべきデータが憎らしい存在になってしまいます。目的と方法の整合性を見失わないようにしてほしいと思います。

今の3年生みんなの目標は、「来年の夏休み(できれば前)には卒業論文を仕上げよう!」
夏休み前でなくてもいいから、夏休み中には全員仕上げたい・・・私の切なる希望です。

最近、特に思うこと。教員の大きな役割の一つは、学生個々がどう学ぶか、学生同士がどう学び合うか、その流れを作ることだと思います。今回の課題を通じて、学生・学生同士の自ら学ぶ・学び合う力を感じました。

この調子で、楽しみながら進めていってほしいと思っています。




2014.10.09

学部生が研究にチャレンジするということ

後期に入り2週目となり、授業内容も本格化しています。また、研究活動も一気に慌ただしくなり、私の研究室でも今日から2つの実験が新たにスタートしました。実験の規模にもよりますが、新しい実験が始まる際には数名でチームを構成し、原則としてそのチーム内で実験を進めていきます(験者が不足する場合には随時助っ人を補充します)。実験チームの構成は指導教員の私にとって重要な仕事の一つであり、実験内容やその実験を通して身につけて欲しいスキルなどを考慮しメンバーを決定します。以前は、大学院生全員がすべての実験に参加する「総動員スタイル」を取っていたのですが、大学院生が10名まで増えたこともあり実験毎にチームを編成するスタイルに移行しています(個人的には総動員スタイルの方が好きですが。。。)。

実験チームには大学院生に加え学部(ゼミ)生も含めています。学部生には大学院生の仕事を間近で見て、彼らのスキルや研究に取り組む実直な姿勢を体感して欲しい、逆に、大学院生には学部生の模範として教育的な配慮を忘れず、必要な手技を指導して欲しい、欲張りかもしれませんが常に2つの願いをもっています。幸い、大学院生はこのことをよく理解してくれていますので、実験終了後の私への報告や授業・部活動などで自分が不在にする際のその他の験者へのアナウンス(申し送り)の方法といった細かな点まで指導してくれています。大学院生と学部生はスキルも経験も全く異なりますが、彼らが同じプロジェクトの中で仕事をするというのは、双方にとってメリットがあることをこの数年間で実感しています。

今日の実験は下り勾配に設定したトレッドミルで30分間のランニング(ダウンヒルランニング)を行い、その直後に各種跳躍パフォーマンスや周囲長の計測、採血を1-2分の間にすべて行うという内容でした。30秒の遅れも許されない、緊張感のある実験です。この実験に参加をしていた学部生の一人が「本当に勉強になります」とつぶやいていたことが印象的でした。彼にとって周りは経験豊富で優秀な大学院生、その中での実験はプレッシャーでしょう。「ミスをしたらどうしよう」「足を引っ張ったらどうしよう」「失敗したら先生に見放されるのではないか?(そんなことはしませんが。。。)」不安でいっぱいだと思います。けれども、プレッシャーを乗り越えた時に自分への自信がうまれます。そして、確かな成長へと繋がります。我が研究室のエースであるM嶋くんも、皆そうやって大きくなってきました。

学部生に積極的に研究を行わせる目的として、「研究者の養成」「研究力の強化」は筆頭ではないでしょう。むしろ、「チームの中で研究をする」「自分に与えられた役割を責任をもって全うする」このこと自体に大きな教育的価値があります。「研究」を一つのツールとして、「社会に出た際にプロジェクトを牽引できる」「年齢やスキルの異なるチームをオーガナイズできる」そういったリーダーシップと柔軟な姿勢を兼ね備えた人材育成を進めたいと考えています。

さあ、明日も実験です。明日の実験開始は7時20分!!(スポ健の実験は朝が早い。。。。)

2014.10.08

サービスラーニング 中間振り返り

こんにちは。ma34です。

今日の2限は、サービスラーニングの実習生を対象に、
「中間ふりかえり」を行いました。

それぞれが実習先で学んだことを、いったん立ち止まってふりかえり、
意味付け、そして次の行動計画を新たに立てる、という時間にしたいと思いました。

事前に計画していた流れとは変わって、
一人一人が、「実習中印象に残ったエピソード」を語ることで
時間が多く過ぎて行きました。

けれども、たとえば、小学校の体育補助の実習では、
小学生が失敗をしてしまったとき、どんな声をかけてよいかわからずにいたこと、
教師はすばやく対応していたこと、そしてそれがとても的確であって、温かいものだったこと。

また、生徒たちが自主的に団結していく場面に出会えたこと。
先生!せんせい!と信頼してくれていること。

彼らが心を動かされる場面を共有してもらうと、
それぞれの学生が出会い、経験している学びが豊かなものであると感じました。

今日はその共有で終わらずに、そこから学んだことと、
自分のこれからの学び、経験をどう作り出していくかについて
話を展開しました。

大学の授業で学んだ知識は、実際の現場での学びを通して、ふたたび意味づけられ、
肉付けされている様子がよく伝わる時間となりました。
私自身も、なるほど、そのように子供たちに関わればいいのか、と学ぶこともたくさんありました。

サービスラーニングは、11月、12月というように、
ふりかえり、意味付ける期間をすこし先に設定しています。

そこで、彼らがまたどのような気づきを得て、意味づけていくのか、
楽しみにしています。

ma34.

2014.10.07

TUSUR Univとの交流

Hassyです。

本日は大変爽やかな秋晴れで(さすが「爽やか」は秋の季語ですね!)、昨日までの台風とは大違いでした。
そんななか、本日、卒研生の卒論中間報告会がありました。
この様子はまた次週にご紹介したいと思います。

さて、先週はロシアからスポ健に訪問者があり、交流する機会がありました。
テクノロジーサイエンスの盛んなTUSUR Univ.
http://www.tusur.ru/en/
から、Physical Training and Sports学部の学部長であるIlin Aleksandr先生とその奥様のTatiana先生、Kapilevich先生がお越しになりました。
本学情報理工学部のクリサノフ先生(ロシアご出身)にコーディネイトしていただきました。
まず、Kapilevich先生に大学の紹介をしていただきました。

丁度ロシアの真ん中に位置する街で、自然豊かな町並みにあり、大学スポーツではボート競技や冬のスポーツ(写真:雪上サッカーなど珍しいものがありました)が国内においても強いとのことです。
また、サンボや柔術なども盛んで、ブラジリアン柔術をされていたAkinori先生の目が輝いていました。

スポ健からは、Hama先生のコーディネイトのもと、聡先生、Akinori先生、私で研究紹介をし、クリサノフ先生からかなり鋭い質問が各紹介者に投げられ、異分野ながら核心的な質問に感銘を受けておりました。

人との接し方など日本とロシアは近い部分を感じるとのクリサノフ先生のお言葉。
その上で向こうは半年以上がマイナスの外気温となる風土であり(時には-50℃を下回るとも・・・)、食生活も異なるし、ウインタースポーツも盛んであり、スポーツ健康科学の学術的観点(栄養学、環境生理学、スポーツ科学など)からも興味深い研究交流ができるのではないかとディスカッションが進みました。
学部生・院生の短期インターンシップなどから交流を深めていければ、今後グローバルなスポーツ健康科学の発展とその発信に繋がっていくのではと、一同期待致しました。

最後に、たくさんのお土産を頂戴しました。
中でも、写真にある松の実からつくったウォッカは40度の強いお酒ですが、非常にまろやかで爽やかでさーっと口中に広がり、松の実の香りを楽しむことができる素晴らしいお酒でした。
現在Sana先生が保管されていますが、まだ存在しているかどうか・・・笑
こちらからは、ab研究室の皆さんが淹れてくれたお茶(おいしかったです!)と立命館どら焼きをサーブ致しました。

おいしく召し上がって頂けたようです。

今回、はるばるご訪問いただいた先生方やコーディネイトいただいたクリサノフ先生に深謝致します。
今後とも研究交流が繋がっていければ幸いです。

2014.10.06

スポーツ健康科学特殊講義Ⅰ(サイエンスの扉を開く)

 今年度入学生から、カリキュラムが少し変更されています。その中で新しく設置された科目が表題にあるとおりです。スポーツ健康科学部では、1回生の時に、基礎理科、基礎数学の理系科目ならびに日本語表現法、簿記入門などの科目をリテラシーとして学びます。とりわけ、高校生の時の数学、理科から学部の専門を学ぶための基礎数学、基礎理科へ展開していきますが、さらにこの接続を考え、かつ最先端研究からみたときに、理科、数学がどのように活用されているのかを学んでもらう科目です。

 そのため、講師陣は、新進気鋭の若手研究者5名にお願いしています。トップバッターは、筋-骨格シミュレーションを研究してる【本JO】先生です。1回目の講義では、運動とは何?という問いかけから始まり、微積分を分かりやすく説明してくれました。学生、生徒(AP科目のため付属高生も受講)に向かって、「みなさんは朝起きたときから、スケジュールを進めるために繰り返し微積分を行っていますよ!」。つまり、自らの移動速度(行動速度)を計算しながら次への行動を予測していることを分かりやすく解説してくれました。また、微分は「過去の過程を分析すること」、積分は「未来の状態を推測すること」と、高校では習わない表現で、微積分の理解を進めてくれました。

 私も聴講していて、非常に分かりやすい説明に感心していました。自らの研究、その研究手法を分かりやすく説明(伝達)できる能力は、教育者、研究者に求められる能力です。この授業を通じて、若手研究者がその力をより磨いてくれることも期待しています。

 

<<今週のちょっと、もっと、ほっとな話>>

【光O】先生の論文が、アメリカのバイオメカニクス研究雑誌に掲載されました!いつも明るく、熱心に、研究を進めている【光O】先生が2011年に本学に着任してから、ここでデータを取得し、解析して、論文をまとめたものです。これからもどんどん成果が発表されていくでしょう。楽しみにです。

https://www.ritsumei.ac.jp/shs/news/article.html/?id=95

【忠】