[ 2025年07月 ] の記事一覧

2014.10.25

キャリアモデルとしての卒業生と修了生…

木曜日に【GOTO】先生が「悩める2回生」というタイトルでブログを書かれていましたが、2回生は、ちょうどゼミとコースの選択をしなければなりません。先輩に話を聞いたり、先生に話を聞いたり…3回生以降の大学での過ごし方を方向づける決断となるので、そのことと真摯に向き合っている2回生は、いま情報収集に躍起になっています。

そのゼミ・コース選択がちょうど佳境となっている12月の授業で、本学部と研究科の卒業生を迎えて、キャリアセミナーを実施します。そのねらいは、比較的、社会的なつながりやかかわりが少ないであろう2回生に、「大学での学びと働くこと」の意識づけや、両者の結びつきを考えさせることにあります。



図には、本学部の1期生と2期生(現在の4回生)の就職実績の一部を示しましたが、全体の約8割の卒業生は、教員やインストラクターといった専門職ではなく、民間企業へと就職します。在学生に何を伝えたいかというと、スポーツ健康科学部で身につける専門性、それは、単に専門職のみならず、多様な企業、多様な社会で活かすことができる知識とスキルを合わせた能力であるという実感を持ってもらいたいことです。
つまり、健康は万人が失いたくない大切な財産であり、そのスポーツと健康のことを個人レベルだけでなく、集団レベル、社会レベルで捉えることができ、身体的、精神的、社会的に豊かな健康を築き上げるための様々な方略を講じることができるのが、この学部生の「専門性」であることに気づいてもらいたいと思っています。

多くの在学生は、スポーツ健康科学部に入学したものの、自分の興味・関心のあることが、どのように仕事につながっていくのか、また大学での学びが実際、社会人になってどのように活かされるのか、といったことを具体的にイメージできていません。そこで、卒業生と修了生にチェンジエージェント役になってもらい、後輩たちに自らの体験を語ってもらおうという企画です。つまり、彼らが在学生にとってのある種のキャリアモデルとなってもらいたいと思っています。

このセミナーの講師を担当してもらう卒業生と修了生に連絡を取っているのですが、彼ら彼女らは、仕事で忙しい合間を縫って連絡してきてくれたり、またセミナーの参加にあたって上司に掛け合ってくれたりしています。本当に頼もしい限りです。このセミナーの様子は、また2ヶ月先にご報告できればと…。

Jin


2014.10.24

考える力

金曜日の5時間目に「現代人とヘルスケア」という講義を担当しています。
この講義の目標は、受講生各自が「健康」を自身の言葉で定義づけることです。

WHOでは、以下のような定義がされています。
Health is a state of complete physical, mental and social well-being and not merely the absence of disease or infirmity.
健康とは、病気でないとか、弱っていないということではなく、肉体的にも、精神的にも、そして社会的にも、すべてが満たされた状態。

なるほど・・・
しかし、次のような疑問が出てきます。

病気とは?
弱っていないとは?
肉体的、精神的、社会的に満たされた状態とは?

こう考えると、私たちが日常よく使う「健康」は、分かっているようで分かったおらず、明確に答えることのできる人は少ないと思います。
初回の授業では、受講生の皆さんが考える「健康」を書き出してもらいました。そこで出てきたキーワードは、以下のようなものです。
睡眠
食欲
ストレス
人間関係
地域とのつながり
医学的指標

それぞれについて理由を説明してもらい、なるほどなるほど。
次の授業では、これらのキーワードを用いて「健康」を表す手段を考えてもらいました。表でも図でも数式でも。
このクラスは、理工と情報理工の学生が受講しているせいもあり、この図式化作業はとても真剣に楽しそうでした。時間内に完成しないグループも多かったので、続きをどこかで行おうと思っています。

毎回、異なる視点から「健康」と関連するテーマを取り上げます。毎講義の終わりに、翌週の内容に関連する課題を出し、次の授業で提出してもらうのですが、このクラスはとても活発的で、必ず数名が挙手をしてくれて壇上に上がりレポート内容を発表してくれます。また、授業内でも質問に対し挙手してくれる受講生がいてとてもいい雰囲気で進んでいます。何よりも嬉しいのは挙手する受講生が同じではなく、多くの受講生が発言してくれることです。こういう授業展開は、受講生と教員が双方向で授業を作っている実感があり、モチベーションも上がります。このまま楽しんで進めていけたらと思っています。

最後に先週の課題についてです。受講生からは様々な選択と理由が出て、有意義な時間でした。
以下の8人の人、皆さんは誰が「健康」で、誰が「健康でない」と思いますか?その理由は?

高血圧が5年以上続いており、毎日2度の降下剤服薬で抑えている60歳男性。
②交通事故で、1ヶ月以上松葉杖を使って生活している24歳女性。完全回復まで1年。
③病気のため視力を失った15歳女児。回復の見込みはない。
④気管支疾患のため、1年前から吸引が必要な3歳男児。感染症にかかりやすい。
3食、コンビニ弁当か外食での食事を1年以上続けている19歳大学生。健康診断は問題なし。
⑥生まれつき障がいがあり、経管栄養で生活する1歳女児。
⑦慢性の便秘で、3日に一度の下剤服用を3年以上続けている20歳女性。
⑧生まれつき重度の障がいがあり、一度も退院したことのない6歳女児。

2014.10.23

悩める2回生

今年も恒例のゼミ選択の時期がやってきした。スポ健では3回生からゼミ(専門演習)に所属するのですが、2回生の11月上旬からゼミの選択が始まります。まず【ゼミ選択志望理由書(上限1600字)】を作成し、自らが希望するゼミに提出をします。その後、第1希望のゼミ担当教員が面談等を経て、ゼミ生を決定するという流れです。

ゼミでは1〜2回生での基礎的な学びをふまえ、専門的な内容を小集団で学習します。また、ゼミの選択は卒業論文のテーマとも関連することから、2回生にとってはとても大事な選択です。今週火曜日には【オープンゼミ】という企画があり、各ゼミの3・4回生が中心となりゼミ紹介を行いました。間近にゼミ選択を控えた2回生にとっては、第1希望のゼミを決める上での貴重な資料となったことだと思います。ゼミ志望理由書の提出期間は明日から1週間です。現時点で、大半の2回生は第1志望のゼミを絞り込めていないのではないでしょうか。次年度からの2年間で自分が何を重点的に学びたいのか??この機会に再度考えた上で、後悔のない最良の選択をして欲しいと願っています。

2014.10.22

ジュニア・スポーツ・フェスティバルが開催されました(10月17日金曜日)

こんにちは。ma34です。

すこしさかのぼりますが、10月17日(金)に、
クインススタジアムにて、草津市の市立小学校の全6年生児童が一同に介した
「ジュニア・スポーツ・フェスティバル KUSATSU」が開催されました。

このイベントは、2011年より毎回10月中旬に行われているものです。
そして、このイベントには、スポーツ健康科学部の「サービスラーニング」
の学生が運営に関わるほか、
イベントの一つの目玉である、全クラス対抗の長縄8の字跳びについても、
学生が小学校をまわり、指導・支援を行ってきました。

当日、天候にも恵まれました。


長縄のクラス対抗では、大会新記録の414回(3分間)が出ました!
また、リレーでは、立命館大学陸上部の男子、女子のチームと
草津市の選抜メンバーとの戦いが繰り広げられ、
会場も大盛り上がりでした。
(ハンデを付けて、子どもたちがトラックの半分くらいまで進んでいるところでの
 陸上部のスタート。この距離は縮められないだろう・・・と見ていたら、
 いやいや、風を切る圧巻の姿。どんどん差は縮まり、ゴールのぎりぎりで
 陸上部が子どもたちに追いつき、追い越しました!)

その他、チアリーディング、アメフトの体験など、さまざまなブースでのスポーツ体験も出来ました。
大学生とのかかわりも、子どもたちにとっては新鮮だったようです。

子どもたちは、一生懸命運動する楽しさ、そして努力すれば憧れの大学生のようになれるかも!という
思いを感じた一日になったことと思います。

サービスラーニングの学生、当日ボランティアに来てくれた学生さんたちも、
お疲れ様でした。


ma34.

◆お知らせ◆
エポックホールにて、「世界報道写真展」が今年も開催されております。
世界の巡回展で、関西では衣笠が期間を終え、残すところここBKCでしか見られません。
ぜひ、足をお運びください。

https://www.ritsumei.ac.jp/mng/er/wp-museum/event/special/2014exhibition20142.html

※立命館で学ぶ人、働く人は無料です。



2014.10.21

オープンゼミ

Hassyです。

今日は2回生を対象としたゼミ紹介(オープンゼミ)がありました。
スポ健では、3回生からゼミに配属し、専門演習を通して卒業研究に取り組んでいきます。

ですからこの時期から2回生は自身の興味や解決したい疑問点などを整理して、ゼミを選択していくことになります。

今年は既にゼミに配属されている3,4回生を中心にゼミ紹介をする企画となり、専門演習でも、自分たちが行っている取り組みを低回生にわかりやすく伝えることを念頭に、ゼミ生でディスカッションしながら今回の準備をしてくれました。


2回生はまだまだ学びの途中であり、スポ健の多様な取り組みや研究活動を把握しているわけではないと思います。色々と足を運んで、自身の方向性を考えてみて欲しいと思います。
また、まだまだ自身の興味や疑問を具体化できず、曖昧であることが殆どだと思います。
「研究入門」では、そうしたリサーチクエスチョンを具体化する作業を後押していきます。
そして、これから各自が研究案を2回生の段階で練っていく作業に入っていきます。
今の段階から関連しそうな教員にそうした疑問を投げかけてみてもいいのではないでしょうか?

今回来訪してくれた2回生は是非、共に興味を探求していければと思っています!


2014.10.20

スポーツ方法実習(バドミントン)

スポーツの秋、を感じる清々しい季節です。

立命館大学では、教養の科目として、「スポーツ方法実習」が開講されています。この科目のねらいは、「生涯を通してスポーツ実践するために必要な身体やスポーツ技術・集団に関する幅広い知識と分析能力を身につける。さらには実践を通してスポーツの科学的な知識・視点を学び、継続的な生涯スポーツのための基礎的な能力を養うことをめざす。」となっており、単に、スポーツ実践を通じて身体を動かすことだけが目的ではありません。

 

 びわこくさつキャンパスには、理工系学部(理工、情報理工、生命科学、薬学)、社系学部(経済、経営)そしてスポーツ健康科学部がありますが、このスポーツ方法実習は、唯一の全学部、全回生を対象とした合併科目です。しかも、男女混合で行いますので、このキャンパスにいるすべてが参加可能です。

 

 私もこのスポーツ方法実習のバドミントンを担当しています。今年の後期のクラスで、参加学生の学部を聞いてみると、上記の全ての学部から参加してくれていました。学部、回生がちがうとなかなか接点が持てないのですが、この授業を通じて他学部との交流を深めてもらうのも一つのねらいです。そのため、私の授業では、『全員の名前を覚えること』が単位取得の前提条件として課せられます。毎週、班のメンバーを入れ替えながら、名前の確認から授業をはじめます。今、3回目の授業を終えましたが、名前を覚えることで、参加学生のコミュニケーションが促進されているように感じます。その分、お互いの協力、サポートもスムーズにいっており、担当者としては嬉しい限りです。

 

<<今週のちょっと、もっと、ほっとな話>>

毎年、体育の日に国民の体力の動向が報告されます。中高年の体力は向上している一方で、子どもたちの体力、運動能力の低下が報告されています。運動の機会が減少しているからでしょうか? 是非、身の回りの老若男女を誘って、この清々しい秋空の下、身体を動かす楽しさをおぼえてもらえるようにしたいですね。

【忠】

 

 

 

 

 

2014.10.19

スポ健なひと (15)

今週も、スポ健で頑張っている学生を紹介したいと思います。
今回、紹介する学生は、Yuuki さん (写真左端) です。
Yuuki さんは、現在学部3回生で、
昨年度、学部の留学プログラムである
「カリフォルニア大学デービス校『サイエンス&テクノロジー』プログラム」に
参加しました。
https://www.ritsumei.ac.jp/rs/category/r_na_hito/entry/?param=550



では、Yuuki さんにインタビューです。
Q: 「留学プログラムに参加してみて、どう感じましたか?」
A: 「デービスでは積極的に話す姿勢が求められます。
  英語ができないからといって話さなくては何の意味もない1ヶ月になります。
  デービスプログラムでは英語を使い積極的に行動するための授業が
  組まれているため語学留学にはもってこいです。」

Q: 「現在、心掛けていることを教えて下さい。」
A: 「毎日を楽しむことに励んでいます。
  もちろん勉強や将来のために営業をしたり社会勉強も大切ですが、
  留学をきっかけに就職だけが目的ではないと思うようになりました。
  いろんな人との関わりが増え、毎日が充実しています。」

Q: 「将来の目標を教えて下さい」
A: 「将来の業種は決まっていませんが、人と話したり何かを教えたり、
  毎日同じルーティンにならない仕事がいいなと考えています。
  留学を通じて様々な人と出会う中で、自分は人と話すことが好きなんだと
  再確認することができました。」

Q: 「受験生やスポ健後輩へのメッセージをお願いします」
A: 「大学生活をバイトと遊びで費やしてるのは正直もったいないです。
  今しか出来ないことの意味を考えるとやはり留学が1番だと思います
  社会人になって稼ぐことは出来ても留学にいく時間はありません。
  時間に余裕のある内に自分が興味をもったことは全てやってみるべきです。
  その中で自分にあった何かを見つけることができると思います。
  高校生にとって大学のイメージは湧きにくいかもしれませんが、
  今受験勉強で苦しんでいる経験は大学3回生になった今でも糧になっています。
  あれほど辛い期間を乗り切ったのだから学生は何でも出来ると思います。
  後輩のみなさんに言いたいのは 好奇心を持ち続ける ことです。」

2014.10.18

深化・進化・真価が問われるフィットネスクラブ

スポーツ健康科学部で養成する専門職は、概ね教員、アスレティックトレーナー、そしてフィットネスクラブのインストラクターまたはマネジャーなど、その職種は限られます。フィットネスクラブという業種や職種を高校生が知らないということもあるかも知れませんが、フィットネスクラブのインストラクターやマネジャーを志望する高校生はほとんどいないのが現状です。

フィットネスクラブは、人間の心と身体の健康のみならず、ヘルシーライフスタイルを人々に提案し、「クラブ」という媒体を通じて、人と人とのつながりを紡ぐ職業です。それにもかかわらず、学生と話をしている限りでは、何となく、この職業を少し「低く」見ているような印象を受けます。

図に示すように、全国の民間フィットネスクラブは、約3,800にも上ります。2005年以前は、民間フィットネスクラブの定義は、「スタジオ、ジム、プール」といった“三種の神器”と呼ばれるものがそろっていることが緩やかな条件でしたが、“Curves”や“B-line!”といった女性にターゲットを当てたマシントレーニングのみのクラブが登場して以降、その施設数は一気に増えました。




私が大学生だった頃、「民間フィットネスクラブの将来予測」という恩師のリサーチの手伝いをしていたときに、経済学者の需要予測では、10万人に1ヵ所が適正規模で、それ以上になれば飽和状態といわれていた時代でした。つまり、全国に約1,250施設以上は、需要と供給のバランスが崩れるとロジスティックモデルを用いて経済学者から説明されたのですが、実際、3倍以上のクラブが現存し、予測は難しいということを実感させられました。過当競争時代の民間フィットネスクラブは、どのようにして「深化・進化・真価」を遂げるべきでしょうか…。

フィットネスやエクササイズという単調で、地味な活動に様々な工夫を加えたり、サービスのクオリティを向上させたり、またこれまで培ったノウハウを活かして、公共施設の指定管理業務に手掛けたり…民間フィットネスクラブは、生き残りをかけ、企業努力をしてきました。
今後、フィットネスクラブはシェイプアップや健康増進、また社交といったコアベネフィットの探求以外に、健康の保持増進だけでなく、蓄積してきた「クラブビジネス」のノウハウを活かして、これまで手掛けていない『社会問題の解決』といったテーマにアプローチしてほしいと思います。それは、フィットネスやスポーツによって、人々のつながりや絆、また人と地域とのかかわりを深めるようなコミュニティの拠点となって、『人と地域をつなぐ』ということに手掛けてほしいかと…

例えば、【Aki】先生も紹介されていましたが、独居老人が増え続ける現在、コンビニは地域の高齢者に食材や日用品、また加工食品などを宅配することによって、高齢者のニーズや好みに関する情報を蓄積し、それを宅配サービスのクオリティ向上に役立てているだけでなく、そこで築いた信頼関係を宅配サービスの域を超え、地域における高齢者の見守りや介護の機能にも役立て始めています。

また『道の駅』も進化を遂げており、高齢者の作った野菜を少量でも販売できるようにし、少額でも生活の糧を自らで得ることによって生きていることを実感させる場となっていると同時に、道の駅に高齢者がその野菜を納品しに来ることによって、他者とかかわりを持ち、『閉じこもり』や『引きこもり』を防ぐための地域の見守り役も道の駅が担い始めています。

職業選択をする際には、既存事業ばかりに目を向けるだけでなく、その企業の持つ将来性を判断するとともに、その企業のビジネス上の可能性がどのような部分にあるのか、そのような視点も持ってもらいたいと思います。

Jin



2014.10.17

チャレンジスポーツデー

毎年、この時期に草津市が主催する「チャレンジスポーツデー」が実施されます。
約1ヵ月間にわたり様々なスポーツイベントがいくつかの場所で開催されます。
昨年は、運動公園や市民体育館、小学校、立命館大学のグリーンスタジアムやクインススタジアムなどで40近いプログラムが開催されました。種目は、ニュースポーツ、陸上、卓球、バレーボール、テニス、空手、剣道、相撲など多岐に渡っています。

去年まで担当されていた佐藤善治先生から引き継ぎ、今年から私たちの研究室が引き継ぐことになりました。佐藤先生が昨年までの間に心残りがあるとおっしゃっていたことが、「障がいのある人やご高齢で体の動きに制限がある人が来てくださっても帰られてしまった」です。どのプログラムも実施している時間内に誰でも気軽に来て参加する仕組みになっていることもあり、障がいのある方や体の動きに制限がある方がふっと参加することが難しいのだと思います。

そこで、ゼミの学生たちと相談し、私たちのプログラムは、日常で気軽に運動をする機会が少ない方を対象に実施することにしました。企画段階で学生たちとあれこれ頭を悩ませました。

入れ替わり立ち替わり人が代わって対応できる?→厳しいですね。→事前申し込みにしよう。

障がいのある人とない人と一緒にする?→それが理想だけど、全員初対面だと難しいです。状態も把握できないですから、初年度は様子を見たい。→一緒は次年度の課題にして、今年度は限定しよう。

障がいの違いでプログラムを組む?→今年度はそのようにして様子を見て、次年度それを基に検討する。→今年度は別プログラムを企画しよう。

ということで、①身体障がい児者(15名)②知的障がい児者(15名)③運動の苦手な小学生(15名)という3プログラムを実施することにしました。内容は、ボール運動を中心としたレクリエーション的軽運動です。

3、4年生が数名ずつ3グループに分かれ、各プログラム内容を考え、当日も実施します。当日参加できるゼミ生も参加できないゼミ生も企画までは一緒に行い、当日参加学生に託します。私は・・・「がんばって!」と声だけ出す応援団。。。決して楽をしているわけではないのです。学生の皆さんが企画した方がとてもいい内容に仕上がるのです。このようなプログラムを何回も実施してきた私が作ると内容に新鮮味がなくなってしまいます。また、年々頭も体も柔軟性低下しているせいか、わくわくした内容も学生の皆さんが作る方が数段上になっています。今のゼミ生たちは支援学校の高等部の生徒さんとも数回交流会を持ち、学食でランチも食べていることなどから、全て任せて大丈夫なので心配はなし。やっぱり楽させてもらっていますね。

先週の思うことに加え最近思うこと。私(教員)がしっかりしていないから、学生は自主的に動かざるを得なくなり、危機感を覚え成長していくのかもしれません。あまりお膳立てせず、レールを引かない方法を取り入れることももまた育ちには大切だと思っています。

チャレンジスポーツデーを案内する広報のチラシの枠が限られているため、3年生の横山君が専用サイトを立ち上げてくれ、山本さんが参加者の把握をしてくれています。↓
http://challenge-sports.webnode.jp/

周知のほど、よろしくお願いいたします。




2014.10.16

日本学術振興会・特別研究員

【日本学術振興会・特別研究員】という制度をご存知でしょうか?これは「優れた若手研究者に対して、自由な発想のもとに主体的に研究課題等を選びながら研究に専念する機会を与え、研究者の養成・確保を図るための制度」です(日本学術振興会ホームページより引用)。具体的には、大学院博士課程後期課程在籍者や博士課程後期課程修了者(ポスドク)を「特別研究員」として採用し、毎月、研究奨励金を支給するというものです。特に、大学院在籍中に「特別研究員」に採択されることで経済面、時間面での余裕が生まれ、研究に多くの時間を費やすことが可能となりますので、大学院生にとっては特別研究員への採用が大きな目標となります。ただし、当然ことながら非常に狭き門で、採用には優れた研究能力や研究計画が求められます。

本日、次年度からの特別研究員の第一次審査(書類審査)の結果が開示となり、私の研究室の博士課程後期課程の大学院生の一人が内定を頂きました。誰もが認める努力家で、毎日夜遅くまで研究に没頭している大学院生です。その努力が良い結果に繋がり、報告を受けた時は本当に嬉しく、幸せな瞬間でした。今回、彼が良い結果を残したことで、彼の背中を見ながら日々努力を続ける研究科の後輩にも大きな勇気になったと思います。また、残念ながら今回採用に至らなかった大学院生には、次年度に向けて今日から努力を続けて欲しいと願っています。

GOTO