2014.11.04
[ 2025年07月 ] の記事一覧
2014.11.03
icSPORTS
10月24-26日に、ローマで開催されたicSPORTSという学会に参加してきました。昨年から始まった学会で今回が2回目です。この学会の特徴は、スポーツ工学に関する研究とスポーツ科学に関する研究がコラボレーションするような学会です。参加者も両分野にまたがっています。
興味深いことに、学問体系が異なると言葉の使い方、定義のされ方も異なっていることがあります。当研究室からもポスドクの【本J】さんとM1の【横I】君が発表しましたが、事前の発表練習会で、お互いに研究室で開発したiSSACマシーン(詳細は別の機会に)の説明でも、工学の表現で話をする【本J】さんとスポーツ科学の表現で話をする【横I】君との対比が興味深く、むしろ当方の研究室自身も、工学とスポーツ科学の融合が求められていることを再認識しました。
話をicSPORTSに戻すと、この学会と同時期に、Cardiotechなどの生理工学的な学会が4つほど、同じ会場(ホテル)で開催されていて、お互いに聴講することが可能なシステムになっています。できるだけ近接領域の研究者をあつめ、融合させ、新しい知を創造することをねらいとしているようです。上手な学会運営でもあります。実際に、icSPORTS以外の学会で参加している日本人研究者とポスター会場で出くわすことがありました。
学会では、「超音波エラストグラフィーを使った筋腱の粘弾性特性計測」、「運動特徴量抽出法によるスポーツパフォーマンス向上への応用」などの講演がありました。前者は、超音波エコーを利用した超音波振動によって、筋の固さの変化をみるというもので近年盛んに行われてきて、筋-腱バイオメカニクスの研究を発展させてきています。後者は、身体動作を特徴的な運動に分ける手法(どれぐらい分けるかは運動の内容、個人によって異なる)の説明がありました。もちろん、特徴分けされた運動は合計するともとの運動になります。この手法を使って、アルペンスキーの上級者と中上級者の動きを比較し、両者の特徴量で大きく異なる動きを明らかにします。その上で、中上級者の動きを上級者の動きに入れ替えて、全体合計の動きに再変換します。そうすると、中上級者の今の動きと、今後改善可能な動きを示すことができます。発表者に、「現場ではこのアプローチはどのように使うのですか?」と質問したところ、まずは、新しく構築した動き(スティックピクチャーの動画)と今の動きの比較をみせて、目標動作を示すとのこと。科学的な動作改善の新しいアプローチと感じました。
<<今週のちょっと、もっと、ほっとな話>>
iSSACマシーンの発表をした【本J】さんと【横I】君が、到着した日に、スーパーで「Issac」とラベルのついたビールを発見して興奮していました。さらに彼らが宿泊した部屋が139号室(ゴロで読むとアイザック)。強い意識がなせる技か、偶然か。いずれにしても関心が高い時には、こういうことは重なりますね。
サンピエトロ寺院のドームから眺めたローマ市内の雰囲気は圧巻でした。全体の家屋、森、人が織りなす雰囲気はさすがです。「ローマは一日して成らず」を感じました。
【忠】
2014.11.02
アメリカ便り (4): Halloween!
久しぶりにアメリカの事について書きたいと思います。
ワシントン D.C. では、気候の変化が激しく、
夏日の日もあれば、今週末は最高が10℃以下の日もあって、
なかなか体調に厳しい日々が続いています。
こちらは「紅葉」というよりは、「黄葉」という感じですが、
大学の中も一部紅葉し、日本の秋を思い出させてくれます。
さてこちらでは、金曜日 (10/31) に Halloween が開かれました。
日本では、徐々に広まってきていると思いますが、
さすが Halloween の本場アメリカでは、様々な衣装を身にまとって
子供たちが、Trick or Treat と言いながら、
お菓子をもらいに、楽しげにアパートを回っていました。
私も、お菓子を準備して、子供たちを出迎えました。
(今年は、亀のコスチュームが人気のようです。)
子供たちの元気な姿を見て、ハッピーな気持ちになった一日でした。
(一方、経済効果もなかなかなもので、この記事では、
アメリカ全体では、7500億円程度の経済効果があるとの予測もあります)
http://www.cbsnews.com/news/halloweens-growing-economic-impact/
それでは、また。失礼いたします。
良い休日を
敦
<<街でよく見かける英語表現#4>>
こちらでは買い物をして、お金を支払うと
"Have a good day! "と言ってくれることが多いです。
day の最後で、イントネーションを上げるのがポイントです。
非常に安らいだ感じにさせてくれる良いフレーズです。
言われた際には、"You, too" というのも忘れずに。
2014.11.01
“三方良し”の学園祭!
2014.10.31
“傍観”という行為…
2014.10.30
全日本大学女子駅伝4連覇
2014.10.29
ゼミ生と子どもたちの出会い・かかわり
こんにちは。Ma34です。
少し前となりますが、先々週の日曜日、宇治の莵道公園にて開催された『冒険遊び場 うさぎはらっぱ』に、ゼミ生とともに参加してきました。
『冒険遊び場』とは、遊び場を無くした子どもたちのために、安心安全な空間、ゆったりと過ごせる時間、そして異年齢で学び遊びあえる仲間(この3つの「間」)を大切にした空間を提供できないか、という思いをもった全国の親御さんが、いろいろな地区で開催している手作りの遊び場です。
昔遊びのベーゴマやけん玉、手作りの「マンカラ」、手作りの大八車、ロープを木にはりめぐらされた空間、ハンモック、のこぎりで木工ができる空間、スケボー・・などなど、様々な遊具を手作りしたり用意しています。
のこぎりも、ロープも、少しの怪我は遊びにはつきもの!と考えて、できるだけ子どもたちが挑戦できるよう、大人も見守っています。
こういう場に参加したゼミ生3回生。彼らは、幼児期や小学校低学年の運動能力の低下や、運動プログラムについて、文献研究を進めています。けれども、実際に、そのくらいの子どもたちに出会うこともほとんどなく、実感がわかないようです。そこで、今回の参加となりました。ゆるやかに自由に遊んでいる子どもたちとまずは仲良くなること、そして自分たちの持ってきた運動プログラム(遊び)を展開することが赤沢からの指令でした。
(反復横跳びゲームと、しっぽとりをしました。)
今回の参加だけでは、論文で必要なデータも何もとれませんが、とりあえずは子どもたちと大学生がふれあうことが一番の目的だと思っています。実際の子どもたちの様子を感じて、はじめて自分たちが設定した問題に、本当の問題意識がわいてくると思うからです。
子どもたちも、大学生のキレのある動きに憧れをもち、どんなスポーツをやっているの?足が速くなるにはどうしたらいいの?と大学生とのふれあい、かかわりを楽しんでいました。来月・再来月には、「逃走中」をやりたいという要望ももらいました。いつもはあまり出会うことのない世代の大学生を前に、憧れモデルが一つ増えるきっかけになると良いなあと思います。
大人側【保護者】も、いつもは体力の限界を感じて、フルに子どもたちと格闘できない分、大学生と子どもたちが遊ぶことで、子どもたちが精一杯体を動かしている姿を見られて良かったという感想をもらいました。
ゼミでは、この秋にかけて、もう一つフィールドを訪問します。京都市の夜間中学校である洛友中学校の夜間の授業をゼミ生とともに見に行きます。またゼミ生の学びが深まるきっかけになればよいと思っています。
2014.10.28
3回生も盛んに始動しております
2014.10.27
我孫子さん(女子棒高跳選手)
先日、2012年ロンドンオリンピック女子の棒高跳出場選手である、我孫子智美さんが、研究室に来てくれました。10月前半に開かれたインチョンでのアジア大会で見事に銀メダルを獲得され、その報告に来てくれました。
我孫子さんは、高校時代から棒高跳びを始め、大学、社会人と記録を伸ばし、オリンピック前の日本選手権で、4m40cmの日本記録を樹立されています。2010年の学部開設の夏頃に、トレーニングと栄養についての相談を受けたのをきっかけに、折々に顔を出してくれています。2010年の頃は、夏にばててしまうので、その時期の栄養補給について、海老先生から指導を受け、さらに身体作りに本格的なウエイトトレーニングの導入を湯浅トレーナー(スポーツ強化センター)から受け始めた成果もあり、見事にオリンピック代表に選ばれました。
オリンピック以後、体調面、ケガのこともあり少し停滞していた時期もあっただけに、今回のアジア大会での銀メダル獲得は、非常に明るい結果です。これからさらに記録を伸ばして、来年の世界選手権、2016リオデジャネイロオリンピックの代表を射とめて欲しいものです。
トップアスリートから信頼され、しっかりとサポートできる人材と環境を整えることも、当方の使命です。これからも多くのアスリートが相談に集ってくれるのを楽しみにしています。
<<今週のちょっと、もっと、ほっとな話>>
オープンゼミデイがあり、いよいよ次年度のゼミ選択へ向けてのプロセスが始まります。自分のキャリアと重ねても良し、自分の進めたい研究を対象に選ぶのも良し、苦手な分野を敢えて選ぶのも良し。いずれにしても、素晴らしい先生方ばかりですので、最終的に決まったゼミが最適と考えるのが良し。
【忠】
2014.10.26
スポ健な人 (16)
皆様、いかがお過ごしですか。
今週も、前回に引き続き、スポ健で頑張っている学生を紹介したいと思います。
今回、紹介する学生は、Ayami さん です。
Ayami さんは、現在博士前期課程 M1で、
藤田研に所属しています。
彼女は、GAT プログラム による ATC 取得を目指していて、
今回の休暇に、フィリピンに留学していました。
語学留学というと、アメリカやカナダというのが頭に浮かびますが、
フィリピンも、費用面や学習面の充実から注目されています。
ちなみに、日経新聞の記事 にも取り上げられています。
それでは、Ayami さんにインタビューです。
Q: 「留学プログラムの内容について教えて下さい」
A: 「フィリピン・セブの語学学校に4週間の留学してきました。プログラムは、
TOEFLのコースで1コマ90分のレッスンを平日6:40~20:35です。主にTOEFLの
Listening、Reading、Speaking、Writingの問題を解きながら先生が解法を
詳しく英語で説明してくれます。基本的に毎日各授業で課題が出されるので、
授業外も自習の時間に当てていました。」
Q: 「なぜ留学しようと思ったのですか?」
A: 「今まで自分なりにTOEFLを中心に英語を勉強してきましたが、
スコアがなかなか伸びず、フィリピン留学をした友達から勧められて
留学をすることを決めました。また“英語を話すこと”に抵抗があったので、
フィリピンで勉強しながら楽しく英語で会話したいと思ったのがきっかけです。」
Q: 「留学プログラムの成果はありましたか? 」
A: 「私がこの留学を通して感じるのは、TOEFLのスコアの向上です。
毎週週末にTOEFLの模試を無料で受けることが出来るので、
自分の英語のスキルを毎週確認することができます。
また韓国人や台湾人の友達が出来たので、英語で会話をすること対する
抵抗が少しなくなったと感じます。」
(写真左手前が Ayami さんです)
Q: 「将来の目標について教えて下さい」
A: 「TOEFLの目標スコアを取り、GATプログラムでATCを取得することです。
ATCを取得後は、錦織選手のような世界でプレーするテニスプレーヤーを
サポートするトレーナーになりたいです。また、大学院での研究と
GATプログラムを両立できるように勉強を続けていきたいと思います。」
Q: 「最後に後輩・受験生へのメッセージをお願いします」
A: 「私はATCを目指そうと思ってから具体的な行動に移すまで
すごい時間がかかりました。でも明確な目標が出来てからは、
すべて自分の夢のためと思い、諦めないで努力出来るようになりました。
学部生、受験生の皆さんにも自分が夢中になれる目標や夢を持って
大学生活を過ごしてほしいです。」
Q:「ありがとうございました。」
Ayami さんには、ぜひ ATC を取得して、
グローバルに活用するトレーナーになってもらいたいものです。
それでは、また。失礼いたします。
良い休日を
敦