2012.09.05
生活と学問のつながり
昨日久しぶりにお会いした先生方から
「随分(身体を)絞られたのですか?」と聞かれたma34です。
ダイエットを意識的にしたわけではなく、
日々の子育てで栄養をどんどん「絞られた」「搾取された」だけです。
もうすこしバランスよく、美しく絞りたいと思う今日この頃です。
さて。
毎週、ブログに書くネタを探しながら生きておりますが
今週は良い所にネタが転がっていました。
長男の宿題で出た算数の文章題が、
あまりにも現実ばなれしたものだったのでした。
例:「まさよさんは、昨日ケーキを22個食べました。
今日もケーキを21個食べました。
あわせて何個食べましたか。」
長男:「食べ過ぎやん!ふとるで!」
例2:「よしえさんは、十円玉を58個持っていました。
今日買い物で、十円玉を22個使いました。
十円玉は何個になりましたか。」
長男:「そんなに十円玉をレジで出したら、怒られるやろなー」
長男は一つ一つにそんな風にツッコミを入れながらも
普通に立式して答えを出していましたが、
(関西育ちだからか!?)
何もおかしいと思わずに、普通に計算して、普通に答えを出す子どもも
きっと多いと思います。
2008年に告示され、現在施行されている新しい学習指導要領では、
基礎的な学力の定着はもちろんのこと、
それが生活、現実的な文脈(基礎的な知識・能力が複雑に絡まっている)においても
基礎的な知識・能力が「活用」されるようになることを目指している(はず)です。
しかしながら、実態は・・・
宿題の文章題をみながら、これではいけないのにな・・・と
「ツッコミ」を入れている長男の方が、ちゃんとしているのではないかと
(少々親馬鹿も入っておりますが)
そんな風に感じておりました。
基礎的な力をつけることももちろん大切です。
野球などのスポーツで考えてみれば、「素振り」練習の大切さは皆さんご存知の通りですよね。
でも、それが「実践」を意識した素振りではなく、
単なる素振りの自動化だけでは、複雑な要素が絡まる「実践」では
結局太刀打ちできないのですよね。
だからこそ、たとえ基礎的な素振りの練習であっても、
「実践」を意識して練習をすることが求められるのではないでしょうか。
算数でも、理科でも英語でも、そうした基礎的な知識・能力というものだけがひとり歩きしがちです。
現実的な文脈とかけ離れていても、そのことすらも無自覚に
ただ公式を覚えて、小手先で使えるようになればよいという教え方、考え方が
依然としてあるのだろうな、と感じました。
教える方がそうしたことに自覚的になり、
子どもたちも現実生活と学問をつなげて考えられるような、
そんな教育のあり方を、常に考えていきたいと思います。
ma34.