[ 2025年06月 ] の記事一覧

2012.08.16

トライアスロンの選手のレース日のエネルギー摂取量について

Hamaです。

 3週間前は、トライアスロン選手の日常生活(練習期)のエネルギー摂取量についてお話をしました。

今週は、レース当日の総エネルギー摂取についてお話します。

 

 食事調査票と生活時間調査表を基に計算したものです。

 

 レース中の平均の摂取量については総エネルギーは2,779kcalであり、蛋白エネルギー比と脂質エネルギー比は共に4%であり、糖質エネルギー比は92%です。

 また、レースの時とその他の時間を合わせたレース当日の総エネルギー摂取量は平均で5170kcal、体重当たりの摂取量は83kcal/㎏でした。体重当たりの蛋白摂取量は1.9g/㎏、蛋白エネルギー比は9%で、脂質はエネルギー比は12%、糖質エネルギー比は77%であり、エネルギー摂取を糖質に依存していることが分かります。

 

 以前も述べたように、一般の男性のエネルギー摂取量は、16002200kcalほどですから、トライアスロンの選手は、レース当日にも一般の人の23倍の食事をとっていることになりますね。

 

 では、長時間の運動をする際には、どの栄養素を摂ればいいのでしょうか??

 一般にスポーツ選手においては糖質エネルギー比は60%以上が望ましいとされています。特にマラソン選手などの持久競技選手において練習時間が長くなれば糖質摂取量が増えます。今回のトライアスロン選手でも、練習中には糖質の割合が62%、レース中には92%となっています。糖質が最も早くエネルギーに変換しやすいことを考えれば、この結果は理にかなっていますね。


【今週の1shot!!

wa.jpg


どこの国のワッフルでしょう?

さすが本場!!
  ↑
小沢先生の小さい文字をマネてみました()
これでどこの国か分かっちゃいますかね?









【Hama】




2012.08.15

我が身になって考えることの難しさ

おはようございます。ma34です。

昨日の未明に降った大雨の影響が各地に出ていますね。
このブログの読者の皆さんも、JR、京阪などなどの主要各線が全線ストップという
見たことのない事態に大変な思いをされた方も居らっしゃると思います。

かくいう私は、住んでいる地域(宇治)の近くで床下・床上浸水、停電、断水、
地域からの孤立...というニュースを聞いて非常に驚いておりました。
幸い、高台にある我が家ではとくに被害がなかったのですが、
ひとたび外にでれば、うちよりも低い土地は泥水が流れ込んでいました。

慣れ親しんだ風景が一瞬のうちに変わってしまうということに
驚くとともに、
これまで同様のニュースをやはり「他人ごと」のように見ていただけであり、
我が身になって考えることは難しいのだと改めて思い知らされました。
(今回も、実際に被災された方に本当により添えているわけではないのでしょうが...)。

被害がどうか最小限で、なるべく早い復旧ができますようにと
心から願っています。

我が身になって考えることの難しさ。
このことで先日見た映画を思い出します。

タイトルは、「月あかりの下で~ある定時制高校の記憶」(http://tsuki-akari.com/)。
今は惜しまれながらも閉校となってしまった、
埼玉県浦和商業高校の定時制のドキュメンタリー映画です。

日本テレビの特集が元となった映画ですので、
映画そのものはもちろんのこと、特集をご覧になった方もいるかもしれません。

この映画、ぜひ機会があったら見て欲しいと思います。
友人とのコミュニケーションでの問題やいじめで不登校になってしまった子ども、
家庭環境やいろんな苦しみのなかで生きる子ども、
暴力でしか関わりをもてない子ども・・・がこの「学校」で自分に気付き、友達との関係を築き、
そして社会に羽ばたき、責任や役割をしっかりと担う大人へと「変わる」。

人は変われるのだ、という思いと、
「学校」こそがそのような「場」なのだ、と改めて感じます。

私も含めて、今まで生きてきた世界を全ての世界、「当たり前のもの」と思いがちですが、
知らないこと、知らない世界は沢山あり、知っていることが当たり前のことだとは限らない。

自分には「関係ない」世界だと一蹴してしまうことは簡単ですが、
知らない世界があることを知り、難しいことだけれども自分をその身・その場になぞらえて共感しようと試みることが大切なのかな、と思いました。
とくに、「教育」という視点からは、この映画で見た定時制高校のように、教職員集団・学校という組織・仕組みこそ、今の普通学校でも求められる重要な土台なのではないか、と考えさせられました。

我が身になって考えることは難しいことですが、
常に意識していきたいと思う最近です。

ma34.

2012.08.14

大学の先生の夏休みって?

さて、今日は皆さんが興味のあるだろう
大学の先生の夏休みについて書いていきます。

大学の夏休みは長い、と言われます。
立命館大学で言えば、7月の末から8月の頭には試験が終わって、
後期の開講は9月の末。
まるっきり2カ月近く、学生のみんなは休みになっています。

そこでよく言われること。
「大学の先生って夏休み長くていいですね」
「夏休みって何してるんですか?」

そこで、こんな疑問に、少しだけ?答えます。





大学の先生にとって、夏休みに入るとまずしなければならないことがあります。

それが前期の成績評価をつけること。
だいたい8月の半ばまでには、成績評価をつけないと、
前期卒業の判定ができませんので、前半はほぼ採点で終わっていきます。
受講生の数や授業の数にもよりますが、この採点がけっこう長くかかり、
1週間ぐらいは、他のことができなくなります。

そしてまた、授業期間は、
学生の皆さんの質問に答えたり、
授業の準備をしたり、
で、あまり時間が取れませんので、集中して研究する期間にもなっています。
今年は、ちょうど私も出版物の校正作業がまわってきています。。。
スポ健の先生方の中には、1年365日、ほとんど大学で実験などの研究をしている、
という方もいますし、社系の私も研究と完全に切り離された生活、
はほとんどありません。

そして大きなものとしては学会です。
10年ぐらい前までは、開講期間に学会を行っていて、
授業を休講にして学会への参加をしてきていたのですが、
補講との関係など、色々な面から、学会開催も9月ぐらいが増えてきています。
学会での発表を控えている人などは、8月に補足のデータを集めて、
また学会での発表資料の準備をして、9月の学会に向かう、
ということとなってきます。

なので、ほとんど休みらしい休み、はありません。

ということで、質問は減るかな?

え?春休み?
それはまた春が近づいてきたぐらいで、お伝えします。

ではでは

PS:休暇中も忙しいです。はい。。。

2012.08.13

立命館大学スポーツ健康科学研究センター開設記念シンポジウム

83日(金)の午後2時から立命館大学スポーツ健康科学研究センター開設記念シンポジウムならびに、スポーツ健康科学研究センターBeActive研究会第1回キックオフ研究会が、びわこくさつキャンパスのエポック立命21のホールで開催されました。この分野に興味ある企業、自治体、NPO、研究者、院生など、約150名の参加があり、このセンター開設記念に相応しい幕開けができました。

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2012081.3-1JPG.JPG基調講演には、オムロンヘルスケア株式会社執行役員常務小林 洋さんにお願いしました。テーマは、「グローバルに展開する日本の健康産業のビジョンと最先端科学の未来像

~企業と大学が一体となり、国際競争力の高いジャパニーズモデルの確立を!~」

ご存じのように、オムロンヘルスケアの主力商品である、「血圧計」は、世界シェアが何と50%! 凄い数字です。40年前に血圧計を作り始めた頃は、医師会から猛反発を食らったようです。今では、一家に一台、無くてはならない家電製品のように、常備する健康機器となっています。良い商品だから売れるのではなく、血圧計という商品によって、「はかる→きづく→かわる→はかる」という循環モデル(スタンダード)ができたことによって、商品として広まっていったことをご紹介頂きました。

20120813-3.JPG

パネルディスカッションテーマ「健康立国ニッポンを目指して」では、次の4名の方々にご登場頂きました。

オムロンヘルスケア株式会社執行役員常務小林洋氏

株式会社ルネサンス取締役常務執行役員髙﨑尚樹氏

NPO法人ヒューマンプランニング理事長吉池秀之氏

日本学術会議会員(生命科学分野) 田畑泉氏

 

日本が、世界の「健康」をリードするための製品、ソフト、政策、そしてこれらをさらに後押しするためのエビデンス。種々議論頂きました。そして、最後にこのセンターならびBeActive研究会への夢と期待のメッセージを頂けました。パネラーの先生方、参加者のみなさん、ありがとうございました。

 

本当に、日本の、そして世界の未来へ貢献できる成果が発信できるセンター、研究会に発展させていこう!と関係者一同、心新たに決意しております。

 

<<今週のちょっと、もっと、ほっとな話>>

先週の研究室ミーティングで、この間の進捗とこれからの予定を院生に報告してもらいました。その中で、前期課程2回生(M2)の3名が、3名とも修士論文をまとめる過程の中で、投稿論文をまとめます!と宣言してくれました。とても嬉しく、心強い宣言です。

 

【忠】

 

 

2012.08.12

「打男DADAN」に思う

3週間ほど前、久しぶりに京都四条「南座」に足を運びました。太鼓打ちの集団「打男DADAN」の公演を鑑賞するためでした。打男は、2009年以来、演出者の坂東玉三郎氏(歌舞伎俳優)によって「太鼓芸能集団、鼓童」から選び抜かれた8名からなり、20122月のパリ・シャトレ座での好評の舞台を経て凱旋帰国、7月に全国5箇所で日本公演を行いました。

 彼らの所属する鼓童は、「太鼓を中心とした伝統的な音楽芸能に無限の可能性を見出し、現代への再創造を試みる」集団です。新潟県佐渡島を活動拠点にワン・アース(一つの地球)をテーマに掲げ、世界46か国3500回を超える公演を行い、国境もジャンルも飛び越えた時空を出現させるべく東奔西走の日々を送る、と紹介されています。2012年4月より、先の坂東氏を芸術監督に迎えています。

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 和太鼓という大小の打楽器だけが作り出す、リズム、強弱・高低・速遅などの音の世界には、独特の躍動感と審美感があります。音楽舞踊劇では踊り手の動きを引き出すための脇役のイメージですが、同時に創り出している音の世界とともに舞台照明の演出効果を得て、打ち手のフォーム(身体運動)と身体(筋肉部位の短縮と伸張)とが前面に浮き上がってくるのが、今回公演の大きな特徴・印象でした。

 

 実用的な目的以外に狙いや目標を設定して純然たる自然や人工的自然に心身一体で働きかけること、その目的・目標自体の追求のために「身体運動と身体の改善・加工」を事前に組織的に行うこと、ここにスポーツと呼ばれるものの「文化性」(同時に社会・歴史性)があります。


競技の記録向上に科学・技術が大きな役割を果たしたこと、とくに素材開発と加工の知識・技術およびそれらのスポーツ施設・用具への適用・利用がそれに寄与したこと(その大元としての科学・技術の水準と経済的余力がスポーツ強国の必要条件)など、言い換えればスポーツと他の分野の結びつきがいかに進展し、その成果がスポーツ成績にとってどれほど重要なのかということに関しては、ここ数回のオリンピック競技会の様子から周知のことがらです。

 

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 今回行って強く感じたのは、スポーツと他の文化・芸術分野との結びつき、あるいはクロス・オーバーということについてです。器械体操の床運動や新体操、あるいはフィギュア・スケートの伴奏音楽などは、すでに演技の質に大きな影響を与えるものとなっています。世界共通のスポーツイベントは、同時に国・地域・民族と密接な関わりをもつものであり、他の文化・芸術が共同、補完の働きをする(イベント・セレモニーでの音楽・ダンス・舞台芸術等々)ことによって、そのイベントの新奇性、「1回限り」性を最大限アッピールする意図を強く押し出しているとうかがえます。

上記のように、伝統的スポーツ競技がクロス・オーバー文化の視野、視点で脱皮・進歩するあるいはイベント自体の興味・関心を引き出すという観点だけでなく、「新しい狙いや目標」の分野開拓に進んでいる領域がある、と感じられて仕方ありません。


 今回の、見せる・魅せる打ち方はすでに「演打」です。その狙いに合うようにフォームと身体パーツの鍛錬・準備が集積されています。和太鼓自体の改良もあると思われますが、他の楽器やオーケストラ、それに踊り・ダンス等の諸々の舞台芸術との合作を通して、創造する音の世界の到達イメージの狙いが明らかに変わっています。そして準備すべき身体運動と身体そのものの加工の仕方が相当変容してきていると感じられます。

 格闘技には型、演武と呼ばれるジャンルがありますが、「新たな狙いや目標」がいかに深化されてきたのでしょうか。クロス・オーバー文化の試練は受けなかったのでしょうか。一昔前に「ニュー・スポーツ」と呼ばれるものが亜種も含めると数千個は出てきました。それらが「文化性」の観点からいかに考察されてきたのか、スポーツ教育分野においてもそれらをもう一度見返してみる必要性があるな、と私は強く感じさせられました。

 

【善】



2012.08.11

大学院生の夏休み

夏休みに入り、キャンパス内で見かける学生の数は一気に少なくなりました。学部生は部活での合宿、帰省、旅行など8月、9月を様々な過ごし方をすることになります。ぜひ充実した2ヶ月にして下さいね。


さて、大学院生はと言うと、、、、特に夏休みという区切り(概念)はありません(夏休み入り、大学院生の数も減っていることが気になりますが・・・)。むしろ夏休み期間中は授業がありませんので、研究活動に十分時間を費やすことができます。また、教員も自由な時間が増えますので、この機会に大学院生の研究指導にたっぷり時間を注ぐことができます。そういう意味で、大学院生に関しては、私は夏休みを「研究力強化期間」として捉えています。


強化期間1週目の今週は、月曜日に筑波大学より蘇リナ先生にお越しいただき、内臓脂肪量の定量に関する最新の実験データをご紹介いただきました。彼女は博士課程の大学院生ですが、とても質の高い研究内容でした。また、日頃の努力と豊富な勉強量を感じさせるプレゼンテーションでした(ちなみに、彼女は留学生です。日本語で流暢にプレゼンできる能力を多いに見習う必要がありますね)。特に、大学院生にとってはとても良いお手本となりました。


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火曜日〜水曜日にかけては、東北学院大学より高橋信二先生にお越しいただき、統計解析の講習会を企画しました。高橋先生とは大学院時代の同期です。研究室は違ったのですが、まさに同じ時期に同じ環境で頑張り合った仲です。ご専門が測定評価学ということもあり、これまでにも統計解析に関して以前よりアドバイスをもらっていた私にとっては、いわば統計解析の相談役なのですが、今回、研究室の大学院生に集中授業のような形での講習をお願いしました。


写真のようにノートパソコンを持ち込んだ実践的な講習になりました。この2日間の講習で完全にマスターをしたわけではありませんが、理論と実践を兼ねた実習は大変充実した内容でした。まさに、夏休みだからこそできる企画でした。

次はどんな企画をしようか・・・今、いろいろと考えています。

GOTO


2012.08.10

オリンピック報道から

 自分の果たせなかった夢?を選手の連日の活躍に託し、祈る思いでテレビの前に釘付けになっているせいか、睡眠不足の日が続いています。チャレンジする勇気、その種目に掛けた情熱、愚直なまでの忍耐力の結果として、晴れの舞台での選手の活躍を、マスコミは(ウェットな部分を含み)我々日本人好みのストーリー性豊かに報じてくれています。今朝(9日)の朝日新聞は、女子レスリング48キロ級で見事に金メダルを獲得した小原日登美選手(31歳)について「3111年越しの気迫」「日は登る 何度でも」「小原"うつ"を克服し集大成」と大きな見出しで紹介していました。努力しても結果が出なく、不運としか言いようがない、自分ではどうしようもない大きな壁が立ちふさがって、リストカットの状態にまで追い込んでしまった苦悩の中から「レスリングがなければ生きている価値がない」と、最も大きな心のよりどころとなるものを見出し、周囲の人たちのサポートによって、絶望と虚無との世界の彷徨から選手としてだけでなく生きる意味(少し心理学的に表現)を見事に見出した結果であったようです。

 スポーツの持つ教育力、人間力を講義でも話しをしていますが、ある教育学に関する本の中に人間のあり方に関わる"動詞"として、学ぶ、考える、知る、育つ、築く、関わる、育てる、教える、求める、生きるなどが掲げられており、強く印象に残っています。スポーツ活動はこれら全てを含んでおり、この分野に携わっていられることに感謝しています。(老ブロガー・ハル)

2012.08.09

熱中症について知ろう!

 Hamaです。

 熱中症は、色々な分類がありますが、今週はその分類を2つほど紹介します。

まずは「日本救急医学会」が推奨する分類です。その分類を表1に示します。

hyou.pdf

表1 日本救急医学会「熱中症に関する委員会」の推奨する分類

 

 Ⅰ度からⅢ度までに分類され、Ⅲ度がより重症となります。

 

Ⅰ度は比較的軽いのですが、症状が改善しない場合は、すぐに病院に運んで下さい。古い分類では、熱失神や熱けいれんがこのⅠ度に相当します。

 

Ⅱ度は体温管理、水分補給が必要で、古い分類では、熱疲労がⅡ度に相当します。

 

Ⅲ度は場合によっては、命に関わるほど重症になります。脳の症状や肝臓と腎臓の障害、血液が体の中で固まってしまうほど、重大な結果となります。古い分類では、熱射病がⅢ度に相当します。

 

特にⅢ度の場合には、すぐに救急車を呼んで病院で点滴をしたり、集中治療室(ICU)で治療する必要があります。さらに救急車が来る前に、水や氷水で全身をとにかく冷やして下さい。急を要しますから困わず対処して下さい。


netu.pdf

熱中症の古い分類

 

 

【今週の1shot!!

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遠くに見えるこの門は、どこの、なんと言う門でしょう?































2012.08.08

つながりのなかで生きる

おはようございます。ma34です。

今日もオリンピックの話題で大盛り上がりの日本ですね。
バレーボール女子の強敵中国を破った熱戦、サッカー男子の躍進、
卓球女子団体戦での銀メダルなどなど・・・。

今回のオリンピックでは、女子の活躍が際立っているなあと個人的に思っていますが、
もっと感じているのは、団体での頑張りです。

とくに私が感銘を受けたのが、水泳の男子400メートルメドレーリレー。
北島選手を囲んで、松田、入江、藤井選手が「康介さんを手ぶらで帰すわけにはいかない」との思いで勝ち取った銀メダルです。
支えあい助け合う仲間とともに勝ち取った銀メダルに心を動かされました。

個人でも、日本の多くの選手は(海外の選手もそうなのでしょうが)、
「自分のため」だけではなく、「誰か」のために、「応援してくれる方々」「支えてくれた方々」のために、
ここまで頑張ってきたのだから、良い成績を残したいのだ、と
インタビューで語っています。

あらためて、人はつながりの中で生きていて、
だからこそ頑張れるのだろうな、と思います。
負けてしまっても、そうしたつながりに感謝する言葉を忘れない選手も多く、
世界レベルのアスリートは心も身体も強いのだと改めて感じました。



今週は、日本ではヒロシマ・ナガサキの平和記念日があります。
広島の平和記念式典での広島市長による平和宣言、そして子ども代表による平和への誓いを
皆様はご覧になったでしょうか。

それぞれHPで文章が読めますのでご覧になって下さい。
「平和宣言」(広島市長)
http://www.city.hiroshima.lg.jp/www/contents/0000000000000/1110537278566/index.html
「平和への誓い」(子ども代表)
http://www.city.hiroshima.lg.jp/www/contents/0000000000000/1341550712167/index.html

とくに子ども代表の言葉は、その話し方・伝え方が心に響くものでした。

つらい出来事を、同じように体験することはできないけれど、

わたしたちは、想像することによって、共感することができます。

悲しい過去を変えることはできないけれど、

わたしたちは、未来をつくるための夢と希望をもつことができます
 (H24年「平和への誓い」より)



オリンピックの選手たちがこれまでどれだけ辛い試練・練習を乗り越え
今、こうして輝かしい結果を残し、嬉しい気持ちであるのかを想像し、共感するのと同様に、
戦争、災害で失われた命、そこから生まれた深い悲しみを想像し、共感することができるのです。
そして、明るい未来を創ることができるのも私達なのだ、と。

つながりあって生きる。
想像し共感し、そこから一緒に創造する。

これまでメダルを取った、取らない、しか見られていなかったオリンピックですが、
今回は色々と考え、感じながら見ています。(といってもあまりじっくり見られていないのですが...)

うまくまとまらないですが、オリンピックを通して、平和を改めて考えたということでした。
そして、スポーツはやっぱり素敵だな!と思ったのでした。

ma34.

2012.08.07

オープンキャンパスで話したこと

今回は、4日、5日にあったオープンキャンパスで話をしたことについて、
補足も兼ねて書いておきます。

さて、オープンキャンパスでは、JリーグとNPBのちがい、について、話をしました。
内容は、SWOT分析をしてみよう!という形にしました。
25分の持ち時間。。。100人を越える人が来て、
時間が長いようで短くて、きれいに終わりませんでした。

そこで補足。

SWOT分析は、

Strength(強み)
Weakness(弱み)
Opportunity(機会)
Threaten(脅威)

の頭文字を取ったものですが、それぞれを組織の内部と外部、
そして組織にとって+と-に分けていきます。




強み(S)は、組織の中の+になること。
弱み(W)は、組織の中の-になること。
機会(O)は、組織の外の+になること。
脅威(T)は、組織の外の-になること。
です。

このそれぞれに分析した内容をあてはめて考えていきます。

今のスポーツのリーグで一番大きいことは、こどもが減っていること。
これが一番の脅威です。
それと共にファンも減りますし、良い選手の候補も減っていく可能性があります。
また、従来のマスメディアの価値が下がっていること、も大きな脅威です。
日本のマスメディアはスポンサー料によってまかなわれていますので、
無料で見ることができます。
ところが、最近視聴率が低下して、スポンサー料が減っていて、
その分放映にお金をかけることができなくなってきています。
つまり、地上波での放映で、放映権料が稼げなくなってきています。

また、機会(O)は、コンテンツの価値が上がっていること。
世界的に市場がつながっている中で、トップレベルのリーグの試合の価値は高くなっています。
野球のメジャーリーグは東アジア全体で、放映されていますし、
サッカーは、ヨーロッパのトップリーグが全世界で放映されています。
世界の市場がつながることで、こんなチャンスは生まれています。

強み・弱みはそれぞれのリーグによって異なるので一概には言えませんが、
リーグとしてのものを決める仕組みや、収入の事情によって異なっています。
決めるためのスピードや、誰が決めることができるのか、など、
色んな条件があります。
特にマネジメントで見ていくのは、
リーグとしての価値の向上に取り組めるかどうか、ということ。
各チームの価値の向上は当然ですが、それよりもリーグとしての価値が高くなければ、
試合そのものに魅力を感じてもらえません。

そんなこんなで書いてきましたが、話すよりも長いな。。。

というあたりで、SWOT分析のイメージをつかみたければ、一回検索してみてください。
そして、実際に自分であてはめて考えてみてください。
こんな思考の訓練が、マネジメントを理解するために役に立ちます。

ではでは。

PS:4日にゼミの飲み会をしました。この小さい字コーナーがちょっと話題になって。。。
ネタを作らないように、みんな気をつけて話をしていましたが、一部ネタができました。
これに関しては、次週!