[ 2025年06月 ] の記事一覧

2012.03.09

行き交う人

Hassyです。

 

IMG_3322.JPGのサムネール画像

遂に隠し子発覚!?(似ているでしょう?)

実は、職員のChiharuさんとの、、、、(いやいや違いますよ!)、Chiharuさんがお子さんを連れて大学に来られていたのでした。

普段娘を抱っこしている現役ダディですので?、赤ちゃん(橘果ちゃん)も安心している様子でした。

 

昨日はライフサイエンス振興財団の贈呈式に東京に行って参りました。

我々研究者にとってこうした研究助成は研究生活を支えてくれる礎でもありますし、研究の励みにもなります。

 

道中ではスポ健院生で就活中の8moさんと南草津駅で出会いました。

我々にとっての研究費申請も、時間をかけて申請書を書いて、そのうち採択されるのは僅かです。「不採択」の通知が来る度、ガクッときますが、しかし申請しなければ始まらないわけです。

就活もこれからだと思いますが、自分に自信をもって臨んで欲しいと思います。

 

IMG_3335.JPG

往路の伊丹空港ANAラウンジでは、思わぬところでMoto先生と出会いました。

Moto先生はこれから筑波に行って、JAXAでミーティングだそうです。

流石にMoto先生、ラウンジで論文をガッと広げて仕事です!

 

IMG_3336.JPG

贈呈式は学士会館で行われました。何でもここは野球発祥の地だとか、、、。

今回は認知症に対する運動効果ということで、私にとっては萌芽的研究でして、次に発展し得る知見が得られれば非常にハッピーです。

今年は前年の2倍の応募者があったようで、そのなかで幸いにも採択頂いて深謝致します。

また、私立大学からの採択は私だけでして、懇親会では審査員の先生方からそのことにも触れられたので、立命館の、特にBKCでの研究についてアピールして参りました。

生命科学分野におけるスポーツ科学のあり方について、大変興味•関心をお持ちの方が多いことが今回わかりました。

さらに、真先生などがテレビに出ているのも効果があるようで、ある先生は、「ここの先生はTVでも結構みますね〜」と言ってくれていました。

 

IMG_3342.JPG

授賞式では十数年ぶりに会った知人もいました。

東京医科歯科大准教授の平山先生です。

平山先生は、京都大学修士の時、指導教官同士のつながりがあったのでした。

同じ博士号を持った先生とこうした場で出会うことができ、当時の話も大変盛り上がり、有意義な時間を過ごすことができました。


しっかりと研究に励み、有意義な研究成果をあげたいと思います。

2012.03.08

母校

ようやくIzumi先生の科研費の処理も終えられそうです。私の方はすでに使い切って終了。東北大時代は教授秘書さんがいらっしゃったので、自分の研究資金以外はお任せでだったのですが、こちらに来て、いろいろな処理方法に手間取ってしまい、ほぼ半日つぶれてしまう日もあったり、大変なこともありますが、当時、秘書さんから学んだことが役に立っています。どんな経験も良い勉強として受け止めていると必ず生きてくると感じています。

こんなこと続きで、実験中も頭の中が計算機状態で落ちつかずにいましたが(笑)、ようやく本業に集中!一昨日、生命科学部のHaruhiさんと一緒に私の母校の1つである大阪体育大学まで測定に行ってきました。学生さんが一人でもいると、お互いに実験がはかどります。先輩でもある足立先生にお願いし、陸上部の学生さんの測定をさせ頂き、懐かしい実験室をお借りしました。物は増えたけれどもほとんど変わらない実験室。同級生と測定の準備や実験をしていたら、よく陸上部の学生さんが入って来て、「何の測定やってるんですか?」と興味深々で実験のことを尋ねてきてくれました。そして練習のことや試合の結果、授業のこと、実習に行って叱られた話などなど...日常のいろいろな話をしに来てくれたことを思い出しました。合宿所生活や一人暮らしの学生さんが多いからか「香さん、私ね...僕ね...」と当時はちょっと年上のお姉ちゃんやお兄ちゃんという感じだったのでしょうか。。。今では、お母さんになってしまうかも!?なんて一人で考えてしまいました。やっぱり、家よりも長時間、ずっと入り浸っていた実験室だけに、本当に懐かしくて、ちらかっていても落ち着きました(笑)

IMG_0816.jpg

測定も無事に終了し、タイミング良く晴れてきたので、懐かしいグランドでぱちり!当時はグランドにこんな観覧席?はなかったのですが。。。足立先生、ありがとうございました!そして、奥様の足立博子先生は来月からスポ健2年生がお世話になります。なんだか、不思議な気分で、自分の子どもたちがお世話になるような気がしています


測定に追われて、測定写真が撮れなくてすみません。。。






恩師にもお会いできました。午後から、堺市まで測定に行くから...と、退官が近いとは言え、とても活動的で、以前の恩師と変わらない気がしました。私ももっと努力しないと!と思わせてくださいました。部活を観ることがなくなったから、逆に今は実験に没頭されているとのこと。次から次へと研究の疑問を見つけて解決して行きたいという気持ちを、自分を高める術にして、生きていらっしゃる姿がかっこいいなあと感じました。

恩師が「お前も学生つれてくるようになったんだな〜」とおっしゃいました。「生命科学部から来ている学生さんなんですけど...一応、私が卒論担当させてもらったんです。」と答えると笑っていらっしゃいました。「お前が!?」という気持ちだったのでしょうか。。。

測定を手伝ってくれたHaruhiさんも、この1年間でとても成長したなあと感じています。私の手が回らない時、気をきかせて、きちんと被験者さんに応対してくれました。卒論を通じて、こういうことを学ぶのも、社会人になった時に必要なことなのかもしれません。彼女の卒論には直接関連のない測定もありましたが、一緒にやって来て成長を感じられたことが本当に嬉しいです。やはり、指導者によるのかもしれませんが、手取り足取り学ぶことも必要かもしれませんが、背中を見て学ぶことも大切なのかなと感じました。。。


昨日は「先生、私、正式に卒業が決まりました。ありがとうございました。」と報告してくれました。一安心と同時に寂しい気持ちでいっぱいです。再来週は卒業式、それまで出来るところまで一緒に実験して、後は私の努力です。IFの高いジャーナルでなくても少しでも現場に役立てられる論文に仕上げたいと思っています。香







2012.03.07

「強きもの汝の名は??」

35日。昼休みの1時間を利用して、教職員組合女性部主催の「退職者を送る会」が衣笠・BKC・朱雀の3キャンパスをテレビで繋いで催された。今年度一杯で定年退職する女性教職員3人が対象だった。業務等の関係で、実際に出席されたのは英語を専門とする教員1人だった。私は、教職員組合の執行委員長として衣笠の会場でご一緒させていただいた。年度末の繁忙期にも拘わらず大勢の女性教職員が集まった会は、文字通り「華やいだ」雰囲気だった。周囲が圧倒的な女性の中に、男は、私と副委員長と写真撮影を担当した職員の方の3人だけ。普段、学習会や研究会で養護教諭の方々とご一緒することの多い私だが、何となく緊張し、また晴れがましくもあった。彼の先生は、1978年から立命館大学で教鞭を取っていらっしゃった。私の方が赴任したのが2年早かったが、女性職員の方も少なく、教員では尚更の当時にあって、「希望の星」のような存在だった。彼の先生からは34年間の立命館大学での教員生活に纏わる話が10分程に凝縮されて語られたが、「同時代」を生きた人間として、懐かしい想いで聴き入っていた。

女性部の「親組合」の委員長として私も「挨拶」させていただいた。実は、彼の先生、組合活動にも大変積極的で、教育研究活動はもちろん、いろいろな企画・取り組みの際にご一緒することが多かった。そして、「密かに」噂されていたのは、「将来は、立命初の女性書記長誕生だな」ということだった。そのことを紹介して、「もし本当に書記長、あるいは委員長になっていたら、2005年の一時金一ヶ月カットはなかったのではないか?」と「苦言」を呈したものだった。それはなぜか? 何しろ、2005年の組合委員長に私がなることはなかったのだろうから? 「巡り合わせ」とは面白いものだ。

2005年の厳しい組合活動の最中に、当時の女性部のお歴々10人ほどが委員長を「励ます会」を設けてくれた。祇園の「大原女や」で楽しんだ「甘味会席」(残念ながら、現在はこのメニューはない)が忘れられない想い出だ。また、若い頃は、組合の「婦人部」(現在の女性部)の方々の「健康体操教室」なども受け持っていたこともあった。

そんなこんなが、「走馬灯」のように駆け巡って行く「和らいだ」雰囲気の「送る会」だったが、改めて、女性の強さを感じさせられる場でもあった。初めの女性部長の挨拶が彼のキング牧師の「I have a Dream!!・・・」で結ばれたのだった。何でも、中学校の英語の授業で習ったとのことだった。英語担当の教員を送る集いに相応しい、そして、組合活動にも適った名言ではある。

そう言えば、明日38日は、世界の女性が生活向上と男女平等、平和のために一斉に立ち上がる日、「国際女性デー」だ。今年102年目を迎えると言う。 mm

2012.03.06

健康料理教室の進化とびわ湖毎日マラソン。

<RecOだより 99>
健康料理教室も残すところあと2回。すっかり自分の台所のように使っていただけるようになり、みなさん積極的に料理を楽しんでいらっしゃいます。
今回は、「骨粗鬆症予防」をテーマに、ホットプレートとグリルパンをちゃぶ台に出しての実習です。
写真で見ると、迫力の高エネルギーメニューに見えますが、そこは私たち自慢の「健康料理教室」。
必要以上のエネルギーは抑え、必要な栄養素がたっぷり含まれているメニューになるよう、今回も院生達の様々な工夫が隠されています。


dekiagari.jpg


メニューは
パッタイ(タイ風焼きビーフン)
キクラゲ餃子(「野球食のレシピ」から)
小松菜と豆もやしのナムル
ほうじ茶ゼリー

乳製品が入らなくてもしっかりカルシウム等のミネラルとビタミンがおいしくとれるメニューになりました。






pattai.jpg


こちらはパッタイの仕上げ。
青菜もたっぷり。
卵が良い感じです。













gyouza.jpg



そして、迫力の餃子!
ビッシリ感がたまりません。

中にはきくらげもビッシリ入っています。
参加者のみなさんの技が光ります。












haipo-zu.jpg


参加者の皆さんが全員が揃うのが最後、
ということで記念撮影。

ポーズにも余裕を感じます。

来週はいよいよ最終回。
「有料でいいので続けてほしい!」と言って頂いて一同感動です。【abc.】






yuubehajimari.jpg
<今週の別腹>

今年から、滋賀県陸上競技協会の評議員を務めさせていただいている関係で、びわ湖毎日マラソンの歓迎の夕べに出席。
招待選手が前に整列。

終わってみると、総合一位の選手も、日本人一位の選手もこの中にはいなかった、という結果に。











hasiri.jpg



当日、往路6Kmの給水ポイント近く。
このスピードで走りながら、雨の中、自分のスペシャルドリンクを見つけるのは、想像以上に大変。

うまくとれなかった選手も多かったようです。









kyuusui .jpg



ボランティアのみなさんも、なるべく取りやすいようにと並べて下さり、机も目立つようにとの配慮からか赤い机になっていましたが、中には逆にそのために保護色になってしまったのでは? と思えるドリンクも見受けられました。













2012.03.05

インターンシップ

先週も書きましたが、理論と実践をスポーツ健康科学部の教育の柱の一つにおいています。「インターンシップ」はまさに、体験学習を通じた理論と実践の往復であり、就業体験を通じた「働くとは」を学び、自らのキャリアを開発する科目です。

ただし、受け入れ企業と本学部の教学のねらいが一致しなければ、単なる就業体験で終わってしまいます。そこで、インターンシップ先の開拓のためには受け入れ企業と事前に打ち合わせを行う必要があります。

次年度から、インターンシップ先として受け入れをお願いした「ブレーン株式会社」を事務室の【龍】君と訪問してきました。主に吹奏楽、合唱、古楽の録音・映像製作などを行っている会社です。詳しくは、HPをご覧下さい。

http://www.brain-music.com/

高校時代に吹奏楽を行った経験のある人は、ほとんど知っている会社です。今回のインターンシップでは、夏の期間に行われる各県での吹奏楽の予選会へ同行し、撮影・録音・製作・販売までをおこなうチームの一員として就業体験させてもらえそうです。詳しい内容はこれから決まりますが、「チームで働く」ことを通じて、コミュニケーション、粘り強さ、主体性などを学べることでしょう。このブレーン株式会社の理念には、「人と人とのコミュニケーションの仲立ちに」という考えがあり、この考えが浸透している会社であることを今回の訪問で強く感じました。帰りの新幹線で、【龍】君と、「もし今、学生だったら是非とも行きたいインターンシップ先やね!」と語りながら戻ってきました。

 

20120305.jpg<<今週のちょっと、もっと、ほっとな話>>

今回紹介したブレーン株式会社の村上健社長、奥様の由利子様とは17年来のお付き合いをさせて頂いています。本当に素敵なお二人で、いつも前向きで明るく元気で、いつもエネルギーを頂いています。苦労は人並み以上に経験されていますが、その分、人としての優しさの深みをもたれているのに、いつも感激しています。「日本の未来のために、日本の若者を育てることに貢献したい」という想いがあり、これまでに2000名にもおよぶ吹奏楽の生徒たちを、海外研修(ホームステイ、演奏会、現地校への学習体験)を行っておられます。この研修で、「生徒は見事に大きく成長するんです!」と目を輝かせて語って頂きました。教育者として刺激をもらいました。

【忠】

 

 

 

 

2012.03.04

海外インターンシップ in L.A.

今週は、穏やかな日が続いていましたが、
みなさん、いかがお過ごしですか?

先週、お伝えしたように、スポ健の二回生11名が、
L.A. での、Athlete's Performance で、
海外インターンシップに参加していました。

今回の 海外インターンシップ は、
「グローパル人材の育成」 「理論と実践」
教学理念として掲げているスポーツ健康科学部の
具体的な実践となります。

Athlete's Performance は、アメリカ合衆国で
複数のトレーニングセンターを有し、
充実した施設と優秀なコーチを求めて、
多数のプロスポーツ選手やチームとその予備軍が
トレーニングしています。

以前から、アメリカ人学生対象のインターンシップは実施されているのですが、
外国の学生をインターンシップとして受け入れるのは、
今回の立命館スポーツ健康科学部が初めてです!

学生は、まず実際の現場で用いられるトレーニング方法について
研修を受け、その後、トレーニングの現場を体験しました。

inter.jpg







英語のスピードに付いていくの大変だったようですが、帰国後も
これを機会に、さらに専門分野と英語を学んでいって欲しいものです。

参加した学生の生の声も、別の機会にお届けしたいと思います。
それでは、また。失礼いたします。
                                         敦





2012.03.03

陸上競技の400m種目に魅せられて

今回紹介するのは、陸上競技部の前田盛翔(2回生)君で、400mの選手です。
この400mのレースは、スタートして300m地点を超えると呼吸の乱れから急激に筋疲労を起こし、さらに視界が狭くなり、目の前が真っ暗になりながらゴールを目指す超過酷な種目だと言います。

前田君のように毎日練習していても、レースでは同様の苦しさと戦っている

IMG_0681.JPGそうです。
ちょっとした、ペース配分の間違いから後半100mを走れなくなるほどの筋の痛みを持つとそうです。
またゴールまで100m手前では、100%で力発揮しているものの、速度は極端に落ちるのが400mの特徴だそうです。


練習においても、300mダッシュ→15分休憩→を3~4セット繰り返すそうですが、15分の休憩中で臀部が割れるような痛みを感じるとか。

レースにおいて当然、100mが速い選手ほど有利だそうですが、スピードを如何に200m、300mまで維持するかが勝負の分れ目だそうです。


前田君は、自分で考えた練習に取り組むことができる陸上の環境が気に入っているそうです。特に現在、ストライドを広げるために連続ジャンプ力の向上といった課題を持ち日々の練習に取り組んでいるそうです。さらに股関節の柔軟性の向上も必要だそうです。

 

陸上誌を通じて、多くの研究結果を参考にしているそうですが、やはり自ら研究した結果を元に400mを科学的に語りたいそうです。多くの選手を対象に、スタートして200mまでのタイムと200mからゴールまでのタイムの関係を分析し、結果を日々の練習につなげたいそうです。

 

前田君とお話し、素人にも非常に分かりやすく400mを教えてくれたことに感謝しています。今年はぜひ標準記録の47秒5を超え、インカレに出場してくれることを期待しています。

【shine】

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


2012.03.02

スピード

Hassyです。

早いものであっと言う間の三月で、このブログもあと1ヶ月となりました。
IMG_3314.JPGのサムネール画像
香先生のブログにありましたが、昨日はippo先生の誕生日で、同時に長女の誕生日でもありました。
ippo先生からは、ご丁寧にグリーティングカードを頂きました。
ありがとうございました。
この週末は初節句で、エントリーしていた京都ツーデーウォーキングhttp://walknet.jp/runtes/index.php?itemid=88に行けないことになってしまいました。。。スポ健からは教職員、院生、学部生を含め多数参加するようです。

現在手がけている脂肪分解の仕事で、ようやく論文原稿が書き上がったのですが、何と最近、ヨーロッパのグループからかなり類似した視点で論文が出されてしまいました。。。
オリジナリティとともにスピードも要求される研究活動にあって、方々でデータを発表するも、あまりにもじっくりと行き過ぎた自身を非難するとともに猛烈に反省しています。
落胆の色は隠せないですが、何とかモノにしたいと思います。

先月末に上海に異動した友人からの連絡を受け、上海その2が未発表であることを思い出しました。
IMG_3063.JPG
IMG_3065.JPG
先月の出張では、華東師範大学でも講演致しました。
大学に赴くと、「熱烈歓迎」の大きな看板が!非常に嬉しくなりました。



IMG_3066.JPG
IMG_3131.JPG
先月のブログで紹介した栄養科学研究所では、スポ健院生のJo君に中訳してもらったスライド(本当にありがとうございます)を使って英語でプレゼンするという難業に挑戦したのですが、華東師範大学では中京大学に8年間いた伊先生が日本語を中国語に通訳してくれました。皆熱心に聞いてくれ、その後の質問も、国民性なのでしょうか、あまりためらいもなく活発に多くの質問が飛んできました。話し手にとってはこれは非常に嬉しいことです。非常に有意義な会でした。


2012.03.01

FD修了式!

今年はうるう年。なんだか得した気分になります。

スタートが遅い私も、ようやく生命科学部から里子に出されてきた卒論生、Haruhiさんと一緒に実験を進め、なんとなく軌道に乗っているかな、と感じています。先週末、修士課程の恩師にお会いすると「相変わらずマイペースでやってんのか?!」とのお言葉。自分の中ではかなり焦ってみたり、猛スピードでダッシュしてみたり、時にはトボトボ歩いてみたり、山あり谷ありで生活しているつもりですが「のろのろマイペース」に観られているようでしたが、それはそれで安心したと言ってくださいました。

IMG_0781.jpg

IMG_0782.jpg





















先週のHassy先生のブログにもあった卒論発表会!やはり、親心?で載せてみたいもので、しつこくてすみません。Haruhiさんの4年間の締めくくりでもある卒論発表会。キム哲先生から「彼女、卒論を終えて、しっかりしましたね!」とお言葉を頂きました。実験室が5階なので、時々、Kuri先生や光O先生、Masako先生にも声をかけて頂いてます。お気遣いありがとうございます!やはり、分野は違っても気にかけて下さることはとても嬉しいです。

さて、昨日、4年に1度しか来ない2月29日、新任教員対象
FDプログラム2011年度修了式が行われました。伸先生と私は無事修了!そして優秀修了者として表彰して頂くことができました。さらに伸先生は修了者の総代として挨拶されました!「Teaching others(学生に教育し、その中から自身も学ぶ)」ことを知ったというお話から、自身の2年間の体験についてお話され、さらに、スポ健の理念である「理論」と「実践」を重ね合わせて、FDの課程で学んだ理論を、今後、実践として授業に生かして行こうと考えています!と締めくくられました。2年の課程を修了した優秀修了者に相応しい素晴らしい挨拶で、涙もろいHassy先生みたいに、思わず感動して泣きそうになりました(笑)。

P2290005.JPG

伸先生、緊張されていたとはおっしゃっていましたが、全くいつもの様子で淡々と挨拶されました。同僚としてとても嬉しかったです。お隣にいらっしゃったことが励みになりました。





IMG_0804.JPG

P2290010.JPG








川口総長から、現場の悩みを理解してくだっているお言葉。雲の上の存在でしたが、お話させて頂くことができ、とても嬉しかったです(左)。そして、Izumi先生と。いつもマイペース過ぎてすみません。。。ご指導ありがとうございます!

毎月「今月のFDやりましたか!?」というのが恒例になり、そのうちに「TP(ティーチングポートフォリオ)やりましたか?!」というやり取りに変化、そして最後は伸先生から「ヤッター、TPやりましたか?、私は今、提出してきましたよ!」というプレッシャーに(笑)。。。伸先生は、助教部屋でお話していても、教育のことを口にされたり、同時期にスポ健に入って来た2年前と比べると大きな変化を感じることが多々あり、逆に教育する姿勢について気づかされます。

P2290011.JPG

年末の12月30日、TPをギリギリ提出することができました。当日、師走でお忙しい中、あまりにも申し訳ないと感じたので、沖先生、受理を担当してくださった推進機構の方々にメールをお送りしました。すると、すぐさま「提出、ご苦労さまでした!」とお返事を頂いたことがとても心に残っています。




最後の課題であるTPは結構大変でした。形式にはめられることが苦手な私は、TPの形式が苦痛でした。しかし、教育開発推進機構の沖先生がアドバイスくださった「自身の授業を振り返ってみて、気楽に書いてもらえれば良いですよ」という一言にとても救われ、形式にほとんどこだわらず、次年度からの授業に生かすことができるように、自分の糧になるように、という気持ちで取り組むことが出来たと感じています。このブログまでTPに含めて書かせていただき、こんなピントがずれている私でしたが、沖先生は無理に形式にはめようともなさらず、ご指導くさったことに、とても感謝しております。

スポ健を担当してくださった沖先生はじめ、教育開発推進機構の先生方、2年間、本当にお世話になり、ありがとうございました。

来年度からは、FDの理論を授業の現場へ行かせるように工夫して行けるよう努力したいと思います。また、お世話になることがあるかと思いますがその際は、ご指導、よろしくお願いいたします!今日は修了記念の写真ばかり並べてしまい、すみません。。。

そして、あと1つ!今日はippo先生のお誕生日(^ ^)!おめでとうございます!ippo先生から引き継いだ襷もあと少しで、途切れることなくリレーします。いつも気にかけてくださってありがとうございます。





2012.02.29

『子どもたちの命は守られたのか』に想う

数見隆生編著『子どもの命は守られたのかー東日本大震災と学校防災の教訓ー』(かもがわ出版、2011/12/20)が「緊急出版」された。数見氏は、現在、日本教育保健学会長を務め、『教育としての学校保健』(青木書店)、『教育保健学の構図』(大修館書店)などによって、地道で「教育的な営み」による健康教育実践・研究をリードして来ている方だ。

私たちが「健康づくり」支援の際に拠り所とする学校保健は、母子保健、産業保健そして老人保健などと連携した国民的・総合的な健康づくりの制度の重要な一環として重要な役割を果たしてきている。学校保健は、学校教育の場での健康づくり支援が主たる任務だ。保健教育と保健管理の二つの柱を軸にして、教育的な営みの中で健康づくりの支援が行われるものだ。しかし、学校であれば当然とも言える「教育的な営み」に大きな揺らぎが生じているのが現状だ。健康づくりでは、「生活習慣化・実践化」が求められる。本来は、地道に「わかって出来る」教育の過程を経ることが重要なのだろうが、ともすると「管理統制」の手法が入り込み易い。そもそも一人一人の人間にとっての「生き方の問題」と関わるのが健康づくりであれば、「自己責任論」も当然のように強調される。そんな状況に対して、一貫して、批判的視点をもって、教育現場での実践に依拠しながら常に鋭く論じて来ているのが数見氏だ。

数見氏は、長年に亘って宮城教育大学で教鞭を取り、多くの養護教諭を教育現場に送り出して来ていた。そうした養護教諭の多くが、今回の被災現場で、処によっては、宛ら「野戦病院」と化した学校で不眠不休で奮闘したのだ。養護教諭自身が被災者であって、家族との連絡もままならないような状況の下でも、避難場所となっている学校において、身を粉にして奮闘していたのだ。そんな「教え子たち」の「安否確認」や「激励」の気持ちに突き動かされて、震災直後から宮城県内を中心に学校回りをした結果として編まれたのが、この書だ。

『子どもの命は守られたのか』は、私たちに改めて大きな課題を投げかけて来た。学校保健が法的根拠とする「学校保健法」が2008年に改訂されて「学校保健安全法」となった。その制度の下で、決定的に「安全」が脅かされ、尊い生命が失われた。多くの養護教諭が学校に殺到する避難者対応そして緊急対応の最前線に身を晒すことになった。そして、震災に際して発生した福島原発事故は、今なお深刻な問題を私たちに突きつけているが、何よりも、いたずらに「想定外」を連発したり、脆くて無責任な「安全神話」を造り出して来たことなどと相俟って、私たちを途轍もないほど「安全文化」崩壊の瀬戸際に追い込んでしまった。

 2012年度後期には、担当する「学校保健学」が始まる。こうした問題とどのように「向き合い」、どのように「引き取って」いくのか、私にとっての大きな課題だ。 mm