2011.11.11
[ 2025年06月 ] の記事一覧
2011.11.10
トレーニング効果!
毎週水曜日の2時間目にスポーツ方法実習II「エクササイズ」を担当しています。先週の授業の最後にTabata protocolの紹介!ということで、IZUMI先生が考案された、Tabata protocolのアレンジバージョンをやってみました。さすがに本当の?Tabata protocolは全員無理なので。。。(きっと院生のみなさんは、それをよく理解していることでしょう)バーピージャンプを各自のペースで20秒×7セット(休息10秒)。みんなヘトヘト...私も追い込むのは好きなので、みんなと一緒にやりました!
タイム係は足を怪我していた学生さんにお願いしました。タイムを間違えたらいけない!と緊張したとのこと(笑)みんな追い込んでいる中で間違えたら!?と思うとかなりのプレッシャーだったかもしれませんね(^^;;)
セット数が増えるにつれて、「次のセット、5秒前!...」というカウントに、ついに「えー!!早いー!」という声が。。。(これを言われるとカウントしている方は辛いんです。。。)
そして昨日の授業では「先生!今日もあのトレーニングやりますか!?」と女子の学生さんからリクエスト??がありました。「もちろん!」と答えたものの、本当は少し違うことを考えていましたが、毎回やることも、自分の身体の変化に気づくという意味で、授業として興味深いかも!?と思い、毎週、みんなでがんばることにしました。2年生の國島さんが「これ、みんなと一緒やからできる〜」と。確かに一人だと精神的にキツいですね(^^;)他学部の学生さんたち同士、交流を持つということも私の中の目標の1つにしているので、自己紹介なども取り入れています。
昨日は念願の写真が撮れました(上の写真です)!先週は私も皆さんと一緒にやって、すっかり忘れていました。タイムを取るのは部活で慣れていたはずが、長距離の私にとって、20秒10秒のショートすぎるインターバルは、集中しないと混乱してしまうので、写真がいまいち。。。でもみんなのがんばりは伝わると思います!
Tabata protocolの次の日、筋肉痛になった学生さんが多かったようですが、今日はどうかなあ...と期待しながら、来週また尋ねてみる予定です。週に1回でも、トレーニング効果?が得られて、次の日の筋肉痛がだんだん軽減されて行く、こんな身体の変化に気づいてくれるかなあ。。。と期待しています。少しずつ負荷を変えてみたり...「トレーニングの原理・原則」自身の感覚の中で学んでもらえたら、とも感じています。
20秒10秒のTabata protocol、第二弾として、各自がアレンジバージョンを作成してみる!というテーマも良いかなと検討中です!授業は30名程度のクラスで、2人組で自分たちの目標を設定し、トレーニングしていくという形式で行い、毎回、トレーニング日誌(そんな大げさな物ではありませんが)を記入し、最後はやったことをレポートにまとめます。2回に1回は、少しトレーニングの基本を話し、あとは、いろいろアレンジしてトレーニングしていきます。危険なことだけは注意を促しつつ、学生さんたちの自由な発想を大切にしたいと思っています。
さて、先週から今週にかけて、母校の東北大学の研究室に免疫染色の実習に行ってきました。お世話になった恩師からのお声かけで行ってきました。実験動物の筋肉を採取し、切片を作り、スライドガラスにのせて、筋組織を染色して顕微鏡で観察します。院生さんたち、土日にも関わらず、がんばっていました。「私で役に立てることがあればお手伝いを!」と思っています。他人に教えることは結構労力を使うので大変ですが、恩返しの一つになればと思っています。大学のあちこちにはヒビ割れがあり、改築工事が進められている建物もありました。しかし何よりも、お世話になった先生方、後輩たちが元気な姿だったことに安心しながら帰路につくことができました。香
2011.11.09
学びの秋の一つの風景?!
11月7日、後期の「研究入門」前半最後の授業。「健康を社会科学する」クラスでの中間まとめプレゼンテーションの日だった。
授業は、前期担当のクラスと同様、私の研究領域に引き寄せた『「研究入門」―学校保健分野で考えたいこと―』を資料(「テキスト」に代わるものとして)として配るところから始まった。
資料について言えば、折角「テキスト」代わりとしているので、クラスの学生にしっかり読み解く作業を課すべきだとも思ったが、「積極的に一読して、健康分野での問題・課題の一端に触れてほしい。そこから研究を進めるにあたって、社会科学的な接近の仕方のヒントを見つけて欲しい。」ということに留まっていた。
1章から10章までの書きなぐりの資料は、「付録」を含めて49頁になる。こうした分厚い資料を最初に配布されるだけでも、かなり「意欲」は減退するかもしれない。
さらに追い討ちを掛ける様に、細かな図表を読み込んで、そこから健康問題への関心を引っ張り出すだとか、「新聞記事」を読み解くなどの課題を突きつけて行ったので、辟易したところもあったことだろう。
例えば、11月3日は日本国憲法の公布された「文化の日」。この憲法条文の中で、「文化」の文字が使われているのは「すべて国民は、健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を有する。・・・」と謳われる第25条だけ。「健康文化」が語られる所以でもある。健康の主体はもちろん一人ひとりの人間である。しかし、実際の生活場面での様々な事柄との密接な関係性の中でこそ、健康づくりは行なわれることになる。そのようなときに健康がどのように「文化」と結びつくのか? そうしたこと自体が研究課題になり得る。様々な「面倒」でもある関係性を学生には学んでほしかった。
私が提示するのは「健康を社会科学する」中身の一端。殆どの学生の問題関心は、「健康」そのものではない。そんな中、「健康問題」とは離れた問題関心ではあったが、それぞれの「テーマ」のもと、研究課題、研究対象・方法など、グループ毎に着実な作業を進めつつあった。大半が「研究入門」の授業以外での基礎作業で、負担ではあっただろうが、途中経過としてのプレゼンテーションはしっかりした内容のものばかりだった。
7分の発表で、3分の質疑応答。他のグループへの質問は、あまり多く見られなかったが、最後に提出してもらった「プレゼンテーション報告」では、自分たちの研究作業の「自己評価」とともに、他のグループへの問題関心など、丁寧に記述されていた。6つのグループのうち、残念ながら1つのグループはメンバーの不揃いもあってプレゼンテーションには至らなかったが、後期最終のプレゼンテーションに向けて具体的な作業を進めていってほしい。 mm生
2011.11.08
RecOセミナー最終回。
2011.11.07
第24回日本トレーニング科学会大会
秋になったとはいえ、まだまだ暖かい日が続きます。これから、急激な冷え込みになりそうですので、くれぐれも体調管理にはご注意下さい。特に、受験生にとっては、大きく力をつけるために、質・量ともに勉強に励む時期ですので、日頃から食事を含めて、体調管理のために注意して下さい。
さて、先週末の11/5-6に、早稲田大学・東伏見キャンパス
http://www.waseda.jp/assoc-ts2011/index.html
で、標記の学会があり参加してきました。学会テーマは、"Evidence-Based Know Howの構築に向けて" ということで、学会会長の基調講演では、鹿屋体育大学水泳部が実践している例を紹介しながら、如何に現場に行かせるエビデンスを出すのか、また科学的根拠あるエビデンスが、すべての選手に適用できるのか、について詳細なデータによって語られました。
シンポジウムは、2つあり、陸上トラックで世界に戦うために、では400mハードル選手で世界で活躍した為末選手が選手の立場から、また指導者、研究者の立場からのシンポジストを迎えて、どのように、科学研究データを現場に、また現場が欲しい科学データとは?が議論された。もう一つのシンポも同様な構成で、「野球の投手の技術向上の新しい視点」について、元プロ野球選手の小宮山さん、ならびに早稲田の若手研究者の最新データを交えて議論が展開された。
以前、よく言われた、「現場と研究とのギャップ」、ということは今回のシンポなどでは聞かれなかった。むしろ、両者が積極的に歩み寄るとともに、選手の定量できないけれども感じている「感覚」へ科学が接近しようと試みたり、選手側も積極的にアイデアを高めるために最新知見を取り入れるようになってきたと感じた。
トレーニング科学は、ある意味、"実践科学"であり、パフォーマンスの現場で応用されることが一つの大きな目標である。今後益々この分野が発展し、日本の、そして世界のスポーツパフォーマンスが発展して欲しいと願っています。そのためには、より科学を理解できる現場、ならびに現場の感覚をも科学的に検証し、さらにそれに磨きをかけるトレーニングアイデアを創り出せる研究者が求められる。このような、選手、現場、研究者の人材養成に、立命館大学スポーツ健康科学部、ならびに大学院スポーツ健康科学研究科は貢献していきたい。
来年の第25回大会は、立命館大学びわこくさつキャンパスで行います。
「トレーニング科学」に関心のある現場(選手、コーチ、トレーナー)と研究者、が一同に会して、日本のトレーニング科学の発展に寄与できる大会にしたいと願っています。
http://www.ic.fc.ritsumei.ac.jp/trainingscience2012/
<<今週のちょっと、もっと、ほっとな話>>
今回、私の研究室の院生はじめ、スポーツ健康科学研究科が関わった演題は、7題ありました。院生の新井 慎君が日本トレーニング科学研究賞 奨励賞を受賞致しました。また、思いがけず私も賞を頂戴しました。共同研究者ならびに関係者のご支援の賜です。ありがとうございました。
【忠】
2011.11.06
スポーツ健康科学部企業セミナーが開催されました
なかなか秋本番という感じではありませんが、
みなさん、いかがお過ごしですか。
11/2 (水) の朝から、学部生対象の
「スポーツ健康科学部企業セミナー:社会が求める人材とは」
が、開催されました。
このセミナーは、一回生から、しっかりと将来のキャリアイメージを
持ってもらうことを主眼にしており、今回は、
アークレイ株式会社・ミズノ株式会社・株式会社ルネサンスの
三社の人事担当の方にお越し頂いて、話をして頂きました。
スポーツ健康科学分野は、いつもお伝えしているように、
文理融合の非常に幅広い分野なので、多種多様な分野が
進路の対象となります。我々の学生には、
狭い視野・職業イメージに捕らわれるのでなく、
きちんと知識を身につけ、様々な分野に進んで行ってもらいたいと願っています。
それでは、また。失礼致します。
敦
2011.11.05
男子ラクロス部も頑張っています
本日紹介するのは、男子ラクロス部に所属している三島優人(2回生)です。大学ラクロスは、男子と女子では少しル-ルが異なるそうです。
男子は、1Qを20分として4Qで行われ、女子は25分の前後半制で行われます。敵陣に攻めることができるのは、10名中6名と決められており、正面からのコンタクトは認められているそうです。また男子はヘルメットと防具を装着していることから、アメリカンフットボ-ルのようにかなり厳しい当たりを要求される競技のようです。
男子チームは、1部リ-グで活躍しており、選手皆が人間的に成長することを、活動目標に挙げているそうです。またチ-ムとして清掃の社会貢献をすることで、今後社会の中でどう生きていくのかを考える機会を増やしているそうです。
南草津駅の掃除を行うことで、草津を拠点とするBKCは、市民の方々に支えられていることが少しだけど理解できたと言います。南草津駅の職員の方々からも感謝され、この活動を継続していきたいそうです。
チ-ムには、毎日指導してもらえる指導者がいないため、選手間で厳しく対応し体育会として士気を高めているそうです。三島君ら2回生には3名のスポ-ツ健康科学部の仲間がおり、関西における学年別の試合で優勝するなど、来年以降の活躍が楽しみですね。
試合では地面に転がるボ-ルを制するチ-ムが勝つと言われ、そのためのグランドボ-ルを拾う練習(GB連)が最も必要だと言います。ぜひラクロスの仲間を見たら、「GB連、頑張れ!」と気合を入れてあげて下さい。
スポーツ健康科学部の授業では海老先生の野球食にとても興味があり、入学前の高校時代から海老先生の本で勉強していたそうです。将来高校の体育教師なって、野球の指導者になりたいと言います。野球から離れて他の種目を経験し、再び野球に関わると、これまでと違う野球が見えるのではないかと思います。将来スポ-ツ健康科学部出身の先生が、甲子園にチ-ムを連れてくることを楽しみにしたいですね。
【shine】
2011.11.04
iSeminar4
2011.11.03
試行錯誤と創意工夫。
今、生命科学部の早野俊哉先生の研究室から里子として引き受けたHaruhiさんと実験しています。ようやく就職も決まり、今、5階の健康増進基礎医学実験室で一生懸命実験しています。ここまでの道のりは結構長く、夏休み後半、ようやく就職が決まりました!と報告してくれ、その頃から大きく成長したように感じています。後期に入り、最近は自分でも考えを持って実験を進めています。私が「次はどうしよっか?どうしたいと考えてる?」と問うような時も、「ここまでは理解できましたが、ここが分かりません。次はこうしたいと考えてるのですが。。。」とはっきり発言できるようになったことも、実験の内容が理解出来て来たことの現れなのでしょう。「明日は私、これをやります。」と言ってくれたり、時には「先生、これ忘れてます」とか「先生、私、ラットの方もやっておきますよ」と助けてくれたり、本当に逞しくなってきて嬉しい限りです。
クライオスタットで、マウスの大腸と小腸の切片作り中。。。
後ろ姿は、Haruhiさんと同じ研究室からHassy先生のところに里子に出された同級生のO9村くんです。
2人ともとてもがんばっています!
まだまだ私が未熟なせいで、他の先生方のように、即座に的確なアドバイスはできませんが、一緒に試行錯誤しつつ、考えながら実験していることの方が多いかもしれません。そんな中、Haruhiさんから「実験したり、考えたりするの楽しいです」といってくれたことがとても嬉しかった週でした。手取り足取り実験するのは安心ですが、育てるには放置することも大切?!と感じ、選手の指導と似ている!?と感じます。放置しなければならない場面、手を差し伸べてやらなければならない場面、一緒に考えるとき、叱らなければならないとき、そして、褒めるタイミング。。。日々さまざまな場面に遭遇します。。自分のトレーニングとコンディショニングだけすればよかった選手の頃は、例え結果が出せなくても自己責任、自分でそれを消化して次へのステップを探っていましたが、指導する側の気持ち、責任を考えるととても大変だと感じます。
とにかく黙々と実験します。。。同じような場面ばかり撮影してすみません。
一緒に実験していてもいろいろな場面に遭遇します。もちろん、実験の内容だけではなく、「こういう場合の接し方...どう対処するべきか?」と自分自身に問うことがあります。考えていると疲れるので、隣の席の伸先生やキム哲先生に話してみたり、思考錯誤しながらやっています。孤独は好きなのですが、困った時は部屋に3人いると精神的に救われています(^0^)
本当に良かったです!おめでとうございます!!良い報告ばかりを聞き、自分の励みにしています!マイペースすぎる私でも少しペースがあげられている気がします。
本日の午後から母校の東北大学の研究室に出張し実験指導してきます。どこの大学院生さんも、土日はないも同然!とのことで、平日が使えない私に合わせて恩師の先生も院生さんもOKしてくれたので助かりました。感謝です!実験室のインキュベータやクリーンベンチ、顕微鏡は故障したと聞いていましたが、なんとか復旧しているようで安心しています。しかし、壊れた備品などの関係で、ずいぶん実験する体制が変わったとうかがっているので、若干不安がありますが。。。
先週から、あちらで実験準備してくれている後輩の院生さんとメールでやりとりをしていましたが、震災の影響で本当に大変だったことを実感し、スポ健の整った環境で実験できている日常に改めて感謝の気持ちがあふれてきました。試行錯誤と創意工夫の繰り返しで実験していた院生の頃を思い出し、原点に戻れる機会でもあるので、少し楽しみです。
恩師の先生はもちろん、お世話になった先生方、先輩や後輩、皆様、元気な姿でお会いできることを願っています。香
2011.11.02
「ゼミガイダンスパーテイ」で想う!?
10月31日(月)夕刻、「ゼミガイダンスパーティ」が開催された。私は「スポーツ教育」分野の一員としてアカデミックラウンジの「ブース」に待機。数名の学生が、訪ねて来てくれた。彼ら共通の悩みは、「ゼミ選択の難しさ」だった。
これまで、僅かばかりの経験だが、学生たちがゼミ活動として、実際に卒業研究に取り組み、仲間たちと「研究論議・作業」の実践を経て「得るもの」は大変大きい。しかし、これから先の2年間の活動を思い描くことはなかなか難しい。
そんな時ほど、昨年「ゼミナール大会」目指して取り組んだ「基礎演習」活動を振り返ってほしいものだ。それぞれ大きな「足跡」を残してきているはず。その到達点に立っているのが現在の彼らなのだから。その確信にもとづいて、少しだけ将来を「展望」すればよい。
そうは言っても、具体的に「研究構想」らしきものを描き、それなりの「研究課題」も求められるのがゼミ選択ではあろう。そんな彼らの「悩み」に、学校保健・教育保健分野からのアプローチ、それも「健康を社会科学する」と言った私のガイダンスは、どのように響いたものだろうか。甚だ心許無い。何しろ、余りにも「常識的」な健康について、「健康の主人公像」とか、それを支える社会的な諸関係など、かなり面倒な思考を巡らさないとならない。とくに、「健康の歴史的探求」などと言ったら、それだけで嫌気も指そうというものだ。
そう言えば、「何で自分は、学校保健を専攻したんだっけ?」。そもそも、「日本国憲法第25条・・・。WHO憲章の歴史的意義・・・。」こんな内容が飛び交う「学校保健概論」の「レポート試験」で、「健全なる精神は健全なる肉体に宿る」を基軸にしたレポートを書いてD評価(落第)を貰ったのがきっかけだった。受講者の3分の2にDをつけるような教授とは「どんな人?」という変な興味・関心があって覗いた研究室が、結局卒業研究をし、大学院で学ぶ場所にもなった。
訪れる学生も少ない、「ゆとりの時間」の中で、若かりし頃の自分の姿を彼ら学生に重ね合わせながら、想いに耽っていた。 mm生