[ 2025年06月 ] の記事一覧

2010.10.27

スポーツ心理学セミナー(大学院)

先々週の話になるが、スポーツ健康科学部インテグレーションコア1階で、スポーツ心理学セミナーが、以下の要領で開催された。大学院生向けのセミナーである。

 

 

スポーツ健康マネジメント演習II

セミナー開催のお知らせ

 

1. 日時:2010年 10月 15日 () 18:0019:30

 

2. 場所:インテグレーションコア1階 アカデミックラウンジ

 

3. 講師:西田 順一先生(群馬大学教育学部准教授)

 

4. テーマ:スポーツ心理学研究の現在(予定)

 

師の先生は、メンタルヘルスがご専門の群馬大学の西田順一先生であった

セミナーには、学部生も足を運んでくれた。

西田先生には、心理学研究におけるスポーツ心理学研究の位置づけ、日米のスポーツ心理学研究に比較に基づいたスポーツ心理学研究領域の広がり、西田先生ご自身の最新のご研究、そして、心理的競技能力、等のお話であった

 

西田先生は講演後、我が研究科について、「とても楽しそうですね。院生さんもなかなか活発で、いろんな意見、アイデアが出てきそうな感じがします。」と、大変肯定的に評価して頂いた。嬉しいことである。

 

人文社会科学系の領域に関しても、連続(不連続?)のセミナーを開催していきたいと感じた次第である。

 

【 智 】(20101015 スポーツ心理学セミナー案内)

 

 

 

2010.10.26

おうちのごはん。

<RecO便り28>

RecOの特徴の一つに「ちゃぶ台」があり、よく「なつかしい〜!」と言われます。

海外でもお家で床に座って食事をする人たちがたくさんいます。先週に引き続き、フィジーの食卓のご紹介です。先週「BENTO。」で紹介した、フィジーの小学生の先生であるロセーナさん宅の夕食に招かれた時の様子です。

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ロセーナさんのお宅は丘の斜面にある小さなお家。でも、周りには果物、ハーブ、野菜、サトウキビなどが所狭しと植わっていました。




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それらを乾燥ココナツの燃料で起こした火で調理します




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芝の上にシートを敷いて、家族の車座に交りました。

敬虔(けいけん)なクリスチャンである一家は、神に祈りをささげてから食事に入ります。フィジー人の伝統的主食であるタロ芋、煮魚、とうもろこし、野菜炒めなど。どれも素朴でシンプルな味付け。家族の健康を願う優しさが感じられ、とても心にしみいる味わいでした。

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食事の途中、「こんな格好したら、日本では行儀悪いんでしょ?」といいながら、食事中にうつぶせになるロセーナさん。「でもね、消化には絶対いいはず」とこのままの姿勢で食事を続けていました。私もついうっかり一緒にうつぶせに。でも、とても消化にいいとは思えませんでしたが・・・。


海外に行くと、それぞれのおうちのごはんのすばらしさを再確認します。

RecOでもちゃぶ台を囲んで日本のおうちのごはんを味わってもらえたらいいな、と思います。【abc.】

 

 

2010.10.25

国際企画(ワークショップ&シンポジウム)

10/22(金)は国際ワークショップがアカデミックラウンジで開催されました.国内から6名のスピーカーが集まり,「筋研究の未来を探る」をテーマに英語でのプレゼンテーションとディスカッションが熱心に繰り返されました.また,翌日の国際シンポジウムのシンポジストたちも参加してもらい,"国際"と銘打つに相応しい陣容と内容でした.

 

10/23(土)の国際シンポジウムについては,【仁】先生のブログにあるように,「身体活動」をキーワードにして,これからの未来を切り開くための基本コンセプトを共通理解できる内容でした.午前中には,Jimさん(スペースシャトル搭乗の宇宙飛行士)に,子どもたち向けの講演会もありました(昨日の【敦】先生参照).また,大学院生を対象にした,Kwon先生のセミナーもあり,多忙な中で,国際シンポジウムに参加した"国際人"の時差をものともしない活躍のおかげで,すべての国際企画が素晴らしく充実したものになりました.

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 今回の国際企画には,大学院生のみならず学部生の参加もみられました.学部・研究科の人材輩出の目標は?と聞かれる度に,『宇宙飛行士! WHOの事務総長!のように国際的に活躍できる人材をつくります』と話してきました.今回の企画で宇宙飛行士,WHOの偉い方にお越し頂き,目標となるべき人物を直に,院生,学生にみてもらい,触れてもらったことは,その目標実現への大きな一歩となったと確信しています.将来の火星探査の搭乗員として本学部・研究科の卒業生が参加することを心から願っています.

左のメッセージはジムさんから頂いたものです.「人間の宇宙飛行へのチャレンジは,人間の健康へのチャレンジでもあります.皆さんがどちらかのチャレンジを深めることとは,他方のチャレンジへつながります.
」是非,両方のチャレンジを深めていきましょう! 

 

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国際シンポジウムのレセプションの後,「毎年やるぞ~!」と教職員一同盛り上がっています.来年も企画致しますので,参加された方は来年以降も期待して下さい.また,教職員の皆さんは引き続き協力をお願いします.

 

最後になりますが,企画から運営,実施に関わった関係者の皆様に心から感謝申し上げます.

 

【忠】

 

 

 

 

 

2010.10.24

「宇宙飛行士になるために大切なこと」

そろそろ紅葉の知らせの届いてきましたが、
みなさん、いかがお過ごしですか。

スポーツ健康科学部では、10/23 (土) の午前に、
開設記念国際シンポジウム に先立ち、
スペースシャトルで宇宙に行かれた ジム・パウェルツィク 先生
お招きし、「宇宙飛行士になるために大切なこと」というタイトルで、
講演会を開催致しました。

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講演には、多数の小中学生と保護者の方に参加して頂きました。
講演終了後には、参加者から、数多くの質問があり、大いに盛り上がりました。

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ジム先生が、宇宙飛行士になるために必要な三つの条件として、

(1) 数学と理科をきちんと学ぶこと
(2) 理数系の分野で、誰にも負けない専門分野を持つこと
(3) 自分の知識を、他の人と共有すること


を、繰り返し挙げられていたのが、印象的でした。

我がスポーツ健康科学部では、一回生時に、学生が「基礎理科」・「基礎数学」
履修します。これは、スポーツ健康科学分野を追求するには、「数学」と「理科」の
知識が、必須だと考えているためです。

今日、参加してくれた小学生の中から、将来、宇宙飛行士になってくれる子が、
出てくるのを、願ってやみません。

それでは、また。失礼致します。
良い休日を。
              敦


2010.10.23

身体活動が未来を拓く:学部・研究科開設記念国際シンポジウム

本日、スポーツ健康科学部及び大学院同研究科開設記念の国際シンポジウムが開催されました。

 

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"身体活動が未来を拓く"というテーマで開催された今回のシンポジウムは、立命館創始140年、さらには立命館学園創立110周年も記念して開催されたものです。

シンポジウムには、国内外から200名を超える大学関係者、研究者、民間事業者、そして将来のスポーツ健康科学を担おうとする志ある大学院生や学部生が集いました。

 

 

 

まず、ワシントン大学のジョン・ホロッツィ教授が「身体活動と高齢者の健康」というテーマで、基調講演をなされました。

 

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中心的なトピックは、"肥満"...。

特に腹部肥満症候群に焦点が置かれ、肥満や糖尿病における運動の必要性について、長年の研究によって積み重ねられた様々なデータやエビデンスを提示されながら、お話が進みました。

 

ジョン・ホロッツィ教授は、一般的に腹部肥満は、過食によってもたらされると考えられがちですが、重度肥満者以外の腹部肥満に陥る中高年層の大半は、過食よりもむしろ、運動不足が肥満をもたらし、約25年という年月を重ねて、おおよそ14~28kgもの脂肪を身体に蓄積していくということが述べられました。

 

その証拠に、原始的狩猟採集社会や自給自足農業社会のもので、腹部肥満者は発見されていないし、デスクワークに従事する座業労働者が腹部肥満症候群に陥るのは、エネルギー摂取以上にエネルギー消費に問題があるためだという説明がされました。

 

我が国で急激に増加する糖尿病に関して、いまや"定説"となっている「運動することによって、インスリン抵抗性を高めることが糖尿病の予防や改善に役立つ」ということを先駆的に証明し、多大な功績を挙げられたのが、このジョン・ホロッツィ教授です!

 

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次いで、「スポーツ健康科学から社会への貢献」というテーマで、宇宙飛行士で、ペンシルベニア州立大学のジム・パウェルツィク准教授、テキサス女子大学運動学部のヤン・フー・クワン教授、(WHO)世界保健機関技官で、エディ・L・エンゲルスマン氏、立命館大学スポーツ健康科学部長の田畑泉教授という錚々たる顔ぶれによって、シンポジウムが行われました。また本学部副学部長の浜岡隆文教授がコーディネーターを務められました。

 

ジム・パウェルツィク氏は、人類が火星などへの惑星探査をするためには、克服しなければならない技術的、科学的、さらには環境的な障害があることを示されました。そして、そのような障害を克服するためには、宇宙飛行のような重力低下時におけ人間の生理的変化を理解するとともに、改善する必要があり、 長期間の宇宙飛行によってもたらされる心臓血管系疾患や癌といった慢性疾患に対する有害を軽減するために、運動の果たす役割が重要であるということを説明されました。

 

 

 ヤン・フー・クワン氏は、ゴルフスイングのバイオメカニクスの視点から分析し、「機能的スイング平面」という新3次元3重振り子アプローチという新しい概念を提示されました。

 

エディ・L・エンゲルスマン氏は、健康づくりのための身体活動に関する国家的なガイドラインがない中で、WHOは、疾病予防のために必要な身体活動の頻度、期間、高度、タイプ、総量に関するガイドラインを示し、世界的な健康づくり戦略としてWHOが果たす役割がより一層大きくなってきたことを述べられました。

 

そして我がスポーツ健康科学部長の田畑先生は、健康増進や生活習慣病の予防と改善に関する実践的かつ理論的研究の成果と、スポーツにおける競技力向上のために積み重ねられてきたトレーニングに関する研究成果の両者がうまく融合し、総合的かつ統合的でより高いレベルでの科学的根拠が提示されるべきだと主張され、それをこの立命館大学スポーツ健康科学部で実現したいと述べられました。

 

"身体活動が未来を拓く..."

立命館大学スポーツ健康科学部は、近い将来、我が国のみならず、世界レベルでこの役割を大きく担うことでしょう。

 

 

 

 

2010.10.22

国際的な研究の交流

 今週から来週にかけてスウェーデンのストックホルムにあるカロリンスカ研究所の博士課程の大学院生のMikael Mattssonさんが10日間ほど、スポーツ健康科学部に訪問して、立命館大のスポーツ健康科学部がどのような研究を行っているか、また、大学としてどのような競技力向上のための方策を行っているかを調査研究するということで、教員をはじめ、大学院生などど研究に関する情報交換やディスカッションをしています。

 本日、Mikaelさんが【Moto】の研究室に来て、研究の話をしました。Mikaelさんは、長時間(24時間)の運動により身体がどのような反応を示すのかを研究しています。特に、心臓の疲労が起きるのかどうかに興味を持って、心拍数、血圧、血中の指標などを検討しながら研究を行っているそうです。【Moto】も心臓の研究をしているので、お互いに興味を持って話をしました!!その後に、スポ健の1年生で【Moto】クラスの國島沙希さんがMikaelさんをインタビューして国際的な交流を深めていました!(写真)

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明日はスポ健のイベントで、午前中にアメリカの元宇宙飛行士のジム・パウェルツィクさんの講演があり、午後は、国際交流シンポジウムでスポーツ健康科学領域の世界を代表する研究者が来日して講演します。是非、皆様のご来校をお待ちしています!!

 

 

by Moto

 

 

 

 

 

2010.10.21

スポーツの秋、文化の秋

アイコアの星の中でがんばっている学生がたくさんいます。今日はそのうちの2人。一人は「陸上」、一人は「かるた」です。

 

陸上の学生(Sくん)は、JOCジュニアオリンピックカップ

日本ジュニア陸上競技選手権大会800mで6位!

 

 かるたの学生(本多恭子さん)も、着々と実績を積んでいます(本人いわく、かるたはスポーツだそうです...)。

8月に行われた全国大学生選手権では、一回生の部優勝、個人(1~4回生)準優勝、団体優勝。

9月の全国北國大会では、A級(四段以上)優勝。

10月の全国出雲大会では、A級(四段以上)優勝。

かるたクイーンを目指しています。

 

ぜひ、このスポ健からキングとクイーンが出るように、みんなで応援しましょう!

 

 

 

2010.10.20

学校インターンシップ

過日、10月18日月曜日、京都市立のある小学校に行ってきた。

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教職教育に関わる「学校インターンシップ」という科目が、教職をとる学生さんに向けて、開講されている。これは、教職をとる学生さんが、小学校等に行って、学校現場の教員が担う業務全般を経験する、というものである。

立命館大学では、様々な教科の中・高等学校の教員免許と小学校の教員免許が取得できる。私たちのスポーツ健康科学部では、中・高等学校の保健体育科の教員免許が取得できる。

ただし、教員免許の取得は、大変な努力が必要である。教育学部とは異なり、専門学部での単位取得に加えて、教職関係の科目を履修しなくてはならないからである。

過日、訪問した小学校でインターンシップに取り組んでいた学生さんは、多様な教員免許取得に向けて頑張っておられた。

その学生さんは、前期に、当該小学校で事前打ち合わせを行った際に、校長先生から、ボランティアについて尋ねられて、1学期からボランティアでその学校を訪問しているとのことであった。

とても忙しい学生生活の中、大変積極的な取り組みをしており、「本校として嬉しいと思っている。」と校長先生からお言葉を頂いた。

なにやら、こちらまで、嬉しくなった。

帰り際、その小学校で働いておられる方と少し話をしたら、なんと、今春、立命館大学を卒業しておられ、私の存じ上げている先生のゼミ出身とのことであった。

人の縁とは、不思議なもの。

そんなこんなを感じて、大学に向かった。

【 智 】(写真20101018 ある小学校正門から。)

 

 

 

2010.10.19

BENTO。

<RecO便り27>

先週ご紹介したとおり、RecOでは、教養ゼミのゼミ生が、おにぎりレシピを考え中ですが、今、日本のお弁当が外国でも人気らしく、BENTO と表記された本も沢山出版されています。その繊細な美しさが評価されているようです。

こう書くと、お弁当は日本独特の特別なもののようですが、それぞれの国にはそれぞれのお弁当があります。

今年の2月、フィジーに行った際、知り合いの小学校の先生にお願いして、フィジーの小学生のお弁当を見せて貰いました。

以前、毎日新聞のコラム(http://mainichi.jp/life/health/chie/archive/)で紹介した際、ぜひ写真が見たい! との要望がありましたので、ここでご紹介します。

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まず、最初の彼女のお弁当の中身は、丸ごと一匹の魚を素揚げしたものと、フィジー人の伝統的な主食であるキャッサバ芋、そしてポテトフライ。迫力!




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もう一人の彼女のお弁当は、炊き込みご飯のようなごはんにパスタが混ぜ込んであるもの。フィジー版「そばめし」?








どちらも一見、見慣れない感じですが、考えてみれば、どちらも「ダブル炭水化物もの」ですね。

彼女たちはとびっきりの笑顔で、お弁当を自慢してくれました。作ってくれた、家族の思いが伝わる手作りのお弁当。

「いつか日本で2人の笑顔とお弁当を紹介してもいい?」と聞くと、はにかみながら,うれしそうに了解してくれました。

今回このブログで紹介したことを、先生のロセーナを通じてお知らせしようと思います。

最近ではフィジーの小学生も手作りのお弁当が少なくなってきたとのこと。ちょっと残念です。【abc.




2010.10.18

出雲"縁結び"駅伝

  先日の体育の日に開催された全日本大学選抜駅伝(出雲駅伝)に、立命館大学の男子陸上競技部が参加したので応援に行ってきました。空港に降り立ったときに「出雲"縁結び"空港へようこそ!」のアナウンスが流れました。これまでは、出雲空港といっていたのに、"縁結び"という言葉が空港名に追加されたようです。ご存じのように、出雲の10月は他の地域と違って、八百万の神が出雲大社に集まるので、『神在月』です。駅伝も「神あり駅伝」の愛称があるぐらいです。

20101017-1.JPG 「縁」にも、血縁、地縁といろいろありますが、人と人とのつながりであるのは間違いありません。そのつながり方によっては、情緒的なつながり、情報共有のつながり、学問研究のつながり、同好のつながり、になるのでしょう。

 今年で22回目を迎えた出雲駅伝は、各地区の代表チームだけでなく、東北学連選抜のように地区学連の合同チーム、Ivyリーグ選抜チームのようなアメリカの連合チームも招待されています。いつも感心するのは、試合後に『さよならパーティ』が催され、各チームの選手、監督・コーチのみならずそれぞれの大学の応援団、関係者、OBOGが一堂に会してお互いの健闘をたた

20101017-2.JPGえ、友好を深める機会が設けてあることです。まさに、"縁結び"のお国柄ならではの企画です。

 情報化社会、ネット社会の現代は、パソコンをクリックするだけで、欲しいものが購入でき、かなりの情報を取得できる便利な世の中になっています。その一方で、対人接触量が減ってきて人との関わり方が不慣れで下手になってきているかもしれません。

 スポーツは、人間同士があるルールに則って競い合うゲームであり、対人接触量を高める良いきっかけを与えてくれます。さらに、試合に関与する人間関係も複層的(協会役員、監督・コーチ、選手、スタッフ、応援者、関係者など)であるので、人との関わりを学ばせてくれる教材でもあります。もちろん、『良い縁』をつくりネットワークを広げることにもつながります。

 スポーツの秋に、スポーツを楽しんで、良い縁をたくさん結んで欲しいと願っています。

 

写真上:出雲の風景

写真下:出雲駅伝2区(立命大・今崎選手)

 

【忠】