[ 2025年06月 ] の記事一覧

2009.09.22

動作解析室

以前、スポーツ健康科学部の教育研究棟の
動作解析に入るハイスピードカメラの画像をお見せしました。


s_03.jpg















ハイスピードカメラももちろんこの部屋の自慢の機器の一つですが、
この部屋に入る機器はハイスピードカメラだけではありません。




ハイスピードカメラ以外にも大規模な装置として
モーションキャプチャシステムと床反力計が入ります。

モーションキャプチャシステムは特殊なカメラ16台(予定)からなります。
1台でも高価なカメラですので、これだけの台数を揃えている施設は
どこにでもあるものではありません。
たくさんのカメラで同時に様々な角度から動作を撮影することにより
精密な動作の計測が可能です。

また床面に埋め込まれた床反力計(フォースプレート)は
床面にかかる力を計測することができます。
これとモーションキャプチャシステムの動作計測を同時に
行うことにより各関節(筋)がどれぐらい力を出しているのかが分かります。

もちろんこの設備は新学部の教育・研究で使用します。
楽しみにしておいて下さい。

そんな設備が入る新学部の教育・研究棟の現在は
↓こちら


090922.jpg







しばらくお見せしていませんでしたが、
ずいぶん上の階まで工事は進んでいます。
本日はシルバーウィークの真っただ中ですが、
工事は休まず続いています。

では。

                                                      成弘

2009.09.21

第64回日本体力医学会(新潟)

皆さんこんにちわ.

9/18-20の間,新潟県の朱鷺メッセで,第64回日本体力医学会が開催されました.今回,参加してきました.新学部移籍予定の藤田先生は,3日間ともワークショップ,シンポジウムのスピーカーとして大車輪の活躍でした.学部長予定者の田畑先生は,ランチョンセミナーを企画され,健康づくり,運動基準,食事基準に関する興味深いセミナーを開かれました.

この学会は,国体開催県で開かれることになっており,日本のスポーツ医・科学関係者が一同に集まります.こどもから高齢者,トップアスリートから介護予防まで,運動,身体に関わるあらゆるテーマが発表されます.テクノロジーのシンポで今までみれなかったところまで解析が進み新しい知見が疲労されます.

今回の学会で,スポーツ医・科学賞を受賞されたのは,荻田先生(鹿屋体育大学),田村先生(順天堂大学)でした.荻田先生は短期間の低圧環境トレーニングで,糖分,脂肪の代謝がどのように影響を受けるかという内容でした.田村先生は糖尿病や肥満に関係するインスリン抵抗性(血糖を調整するホルモンのインスリンがよく効くかどうか)について,筋肉組織の中にある脂肪量との関係を明らかにされた.筋肉の中にある脂肪量は,糖尿病と非常に関係するので,日本人は標準体型の人にも糖尿病がみられるが,この筋肉内の脂肪量が貯まりやすいタイプであろうとのこと.ちなみにこの筋肉内脂肪を測定するのはMRSという手法で,来年度,新学部で導入するNMRの機械で計測できます.

新学部で導入する機器はこれ以外にも最先端機器がふんだんに設置される.詳しくはイメージサイト,Future Campusの中の"ここが違う!"のページを見て下さい.もちろん,機械だけでなくその機械を十分に駆使して国際的な研究を行っている先生方も十分に揃います.

おそらく間違いなく,国際的な研究成果がワンサカ出てきます.

 

今からワクワクしています.

 

                      忠

 

 

2009.09.20

週23エクササイズ!

「週23エクササイズで生活習慣病予防!」というフレーズをご存知ですか?

 生活習慣病予防、健康増進、運動処方等に詳しい方でしたら、当たり前にご存知のことでしょう。

2006年に健康づくりのための身体活動量・運動量さらに体力を定めた健康づくりのための運動基準2006-身体活動・運動・体力-と健康づくりのための運動指針2006(エクササイズガイド2006)が厚生労働省から発表され、そこでは、生活習慣病予防のための身体活動・運動量を数値で分かりやすく示されています。科学的根拠に基づき、運動の強度や、必要な運動量の基準が示されています。

 さて、基準値として、どれくらいの身体活動量があればいいのか?

、、、というところで上記の23エクササイズという数値が出てくるわけです。任天堂のwiiの公式サイトにもあるように、いろいろな身体活動の「強度」をメッツという強さの単位で区分します。例えば、安静に1時間座っている状態を1メッツ。1時間の速歩で3メッツといような感じです。エクササイズは、【メッツ×時間】で計算する「量」を表す単位。

 一たとえば、週間毎日1時間速歩したとして、3メッツ×1時間×7日=21エクササイズといったところです。身体活動にはいろいろあります。お掃除、階段昇降、テニス、ゴルフ・・・・etc。身体活動それぞれについて、強度を表す数値(メッツ)がつけられます。いろいろな組み合わせで、23エクササイズがあれば「計算上」よいわけですが、23エクササイズ中には、強度のある身体活動も取り入れることが望ましいとのこと。

 上記のような生活習慣病予防と運動の関わりなどは、2010年4月にスタートする新学部と新研究科の学生と一緒に学んで、正しい知識をみにつけ実践してゆきたいと思います。

この分野の「超」専門家である先生も多数赴任されます。ご期待ください。                                                                                   

                                                        A

参考WEB:厚生労働省「生活習慣を改善しよう」

 http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/metabo02/yobou/undo/index.html

 

 

2009.09.19

新潟で学会

皆さん、こんばんは。

今週末は体力医学会大会に参加するために新潟に来てます。

CIMG1406.jpg

勝手な思い込みで、新潟はきっと寒いと思っていましたが、かなり暖かいです。

 

IMG_0149.JPGのサムネール画像

今回は3日連日で発表があるのでかなり体力的にはキツいですが、先日の晩からいろいろな方とお話しできるできる機会を与えていただき、とても充実した毎日を過ごしています。

 



学会の開かれた朱鷺メッセ:新潟コンベンションセンターは海辺の素敵なロケーションでした。



IMG_0147.jpg



そして、なんと言ってもやはり魚料理は格別でした。



今回学会会場とホテルの往復で3日間があっという間に過ぎましたが、毎日美味しい料理を頂きました。


学会で沢山の発表を聴いたり、いろんな方を話をすることで、さらに自分の知識を高めて、質の高い研究・教育を目指したいと思います。




 





2009.09.18

スポーツ・マーケティングの続き(1)

前回。。。と言ってもずいぶん前(8/21)に書いたものの続きです。

 

誰が読んでいるのかが、本当にわかりませんが、

とりあえず立命館大学の人からのコメントは直接聞きますので、

その声にお応えして。。。

 

そうそう、もし読んでいる人が相談会やなんかでスポーツ健康科学部の人に会ったら、

「!ブログ読んでいます!」

って大きな声で教えてください。

ついでに、「もっと○○を知りたい~!」って言って欲しいなぁ。

 

さてさて、本題本題。。。

 

 




ずいぶん前に書いたから、内容を覚えているかなぁ。。。

 

さてさて、復習?から。

「マーケティングは、製品を通して人々の求めることを実現していくこと」

と書いたかと思います。

 

ところで、ここで言う「人々」ってみんな同じでしょうか?

 

当然ですが、人によって色々考えていることや欲しいこと、やりたいことは同じではありません。

 

例えば、先週のブログで、真田先生が「ダイエット記録を始めます!」

って言っておられましたが、私はダイエットに全く興味がありません。

私の体重は、高校生の頃からほとんど変わっていません。

女性誌に、「○○プレゼント!」って大きく書いてあっても、全く興味がわきません。

 

ところが、色々な新しい食べ物や何かになると、がぜん興味が湧いてきます。

ちょっとヘンで万人受けしないようなもの。。。たとえば、「ドリアン・ソーダ」なんかは、

ちょっとうれしいものでした。

 

こんな風?に人によって、好みは違いますし、お金を払って買いたいものも違います。

この人による違いを理解すること(市場を理解すること)がマーケティングに必ず必要になります。

 

特にスポーツ・マーケティングでは、スポーツ活動に思い入れの強い人がすることが多く、

「私が好きだし、周りに好きな人が多いから、絶対に受けるはずだ!」

という思い込みから製品をアピールする場合があります。

ところが実際は、世の中の人の多くは興味がなくて、

「う~ん。。。なんでダメなんだろう。。。」

と悩むことになります。

 

そろそろ長さが限界っぽいので、今日の結論。

 

「人によって好みが違うので、自分が受けると思っても、受けるとは限らない」

 

でした。

 

<道>

2009.09.17

引き続き、スポーツ健康科学研究科について

夜には、鈴虫が鳴き、急に秋らしく感じられてきましたが、

皆さん、いかがお過ごしですか?

 

今日は、先週に引き続いて、学部と同時設置予定の

スポーツ健康科学研究科について、書きたいと思います。

 

私が、研究科で担当予定の科目は、

アカデミックプレゼンテーション (英語) I です。

先週のブログにも書きましたが、本研究科は、出身学部にこだわらず、

様々な背景を持った学生さんに来てもらうことを想定しているために、

「今まで英語で発表をしたことがない!」という学生さんが、

きちんと発表できるようになってもらうために、この科目を設けています。


このクラスでは、成弘先生が、ドイツで行ったような
ポスタープレゼンテーションが、出来るように学んでいきます。

皆さんが、素晴らしい発表をしてくれるのを楽しみにしています (^ ^)

それでは、また。失礼します。
来週は、先月に引き続き、生理学研究所へ出張してきます。


                           敦




2009.09.16

ダイエットの方法は1つではない

アメリカのハーバード大学公衆衛生大学院での調査でこんな記事を見つけました。

http://jp.reuters.com/article/oddlyEnoughNews/idJPJAPAN-36700120090226

世の中にはいろんなダイエット法があふれかえっていますが、薬物治療はともかくとして、それ以外は食事と運動の組み合わせで自己調整する以外はあり得ません。特定の食べ物などで簡単にやせる方法は今のところありません。この研究報告は、食物繊維が多く、低カロリーで飽和脂肪酸が少ない食事であれば、自分に最も合う内容を選べばよいとあります。

原著論文はこちらです。

http://content.nejm.org/cgi/content/abstract/360/9/859

運動にも同じことが言えるでしょう。はやりの運動にこだわらず、自分のライフスタイルに合わせ、余裕をもって続けられる運動を選びたいものです。どんな運動が自分に合っているのかがわかれば便利ですよね。しかし、これがなかなか難しい問題です。大学院ではそういう研究テーマの1つとして取り上げたいと思っています。

 

 

2009.09.15

国際会議

先週は学会への参加のためドイツのミュンヘンから
このブログを更新しました。
先週の土曜日に無事帰国しました。

更新後の水曜日に学会で発表しました。
今回は開発した携帯型運動モニタ装置の発表を行いました。
その様子は↓です。

gkk.jpg
















今回はポスターによる発表です。
自分の研究内容のポスターを作成し、その前で
自分の研究について説明したり、質問を受けたりします。
学会発表の形式には壇上にあがって授業のような形で
発表する形式の他に、今回のようなポスター発表もあります。

写真では分かりませんが、同時に様々な研究のポスター発表が行われており
非常にいい刺激を受けることができました。

みなさんも卒業研究や大学院での研究をがんばっていれば
学会で発表する機会もあると思いますので
楽しみにしておいて下さい。
                                                                 成弘


2009.09.14

スタンフォード大学

先週のブログで、ジョージア工科大学の出張内容を書きました。ジョージア工科大学の後に、スタンフォード大学に立ち寄った。スタンフォード大学のあるカリフォルニア州のパロアルト市はベイエリアとよばれている地区で、本当に素晴らしい天気! ここでは、雨男の私の威力は通用せず3日間とも抜けるような青空であった。

スタンフォード大学は、学問研究のみならずスポーツ活動も盛んである。おそらく大学のスポーツ強化&振興予算は全米でもトップクラスで100億円規模と思われる。スポーツの強化には様々なサポートが必要で、もちろんスポーツ科学研究もその一つである。

もちろんスポーツは競技を発展させるだけでなく、大学全体、町全体も活性化する原動力となっている。学内関係者のみならず、OBOG、市民が応援に訪れる。敷地が広大であるので、大学の空きグラウンドでは地元の子どもたち、市民が楽しそうにスポーツに勤しんでいる風景も感慨深い。

スポーツは、するのも、みるのも、ささえるのも楽しいものである。なぜなら、一瞬たりとも同じ場面はなく、常に新しいチャレンジ、感動、コンテンツが詰まっているからであろう。また、スポーツの良さは自らが可能性を伸ばせることを教えてくれるところにもある。

これから日本も「天高く馬肥ゆる秋」を迎える。秋晴れのもと、いろんな立場からスポーツに関わる最適のシーズンである。

         忠

 

stanford.JPG

 

 

2009.09.13

スポーツ健康科学部のウリ!その6

これまで述べてきたようにスポーツ健康科学部は

幅広い分野の学びのもと、幅広い分野の指導ができる「教員」、

理解を促進させる「機器設備」にについてもかなり充実したものとなります。

 

「機器設備」については以前説明したとおり、

○強力な磁気を用いて体内の働きを測定可能なMRシステム

○骨粗鬆症の診断および治療の判定のための骨密度測定装置

○高地トレーニングの効果を得られる低酸素実験室

○室内で生活し、人間の体の代謝を測定できるエネルギー代謝測定室

 

など、最先端かつ全国トップレベルの機器設備ばかりです。

 

しかし、これが文系学費で使用できることがポイントです。

 

上記のような医療用機器のようなものが、まさか文系学費でつかえるなんて、

他の学部等でも考えにくいのではないでしょうか。

 

ちなみに文系学費は理系学費の8割程度ということで

かなりお得であるといえます。

                          龍