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2016.06.25

学校におけるスポーツ教育学的課題とその解決:その2 OJT


OJT.

On the Job Trainingの略語です。
仕事中に、仕事の遂行を通して仕事の力量を獲得すること、と言えば良いのでしょうか。

小学校、中学校、高等学校の現職の先生方を対象にした研修の講師を引き受けることがあります。

この写真は、その研修の1コマです。

写真



研修は、次のように進めています。

第1に、体育授業・スポーツ指導に関する基本的な内容を話します。

第2に、実際にどのように指導するかの計画を資料に基づいて話します。

第3に、先生方自身で、具体的に、どのように指導すればよいかを、自分たちのクラスの子供達を想定して
検討します。

写真は、その状況を写しています。



写真を見ると、指導に関する情報を獲得し、実際に先生方で、指導できるかどうか、何を指導すれば良いか、
どのように指導すれば良いかを、机を離れて、それぞれ理解しながら練習しておられます。

この研修を受けたのは、この小学校の1年生から6年生までの全てのクラスの先生方でした。
先生方は、この研修で受けた指導を元に、次の週から、自分のクラスの子供達に指導します。

そして、自分たちのこれまでの指導について振り返り、これからの指導の在り方を深く理解していきます。

人は、情報を受け取る、情報を元に実際にやってみる、自分自身を振り返る、そのようなOJTの中で、
本当に大切なこと・多様なことを、自分自身の力で理解していくのだと思います。

そんな経験を、スポーツ健康科学部・スポーツ健康科学研究科の在学中に、全ての学部生・院生に、
積んでもらえると、大変嬉しいと思っています。

それでは、良い週末を!


【 智 】

2016.06.24

兵庫神鍋高原マラソン全国大会に参加しました


naoです

6月19日に、第36回兵庫神鍋高原マラソン大会が開催され、ハーフマラソンに参加してきました。
5㎞、10㎞、ハ-フマラソンの部、ファミリ-ジョギングの部が行われました。
集合場所は兵庫県立但馬ド-ムという立派な屋根付き土グランド(いい土です)で、どしゃぶりの雨でしたが、ゆったりと更衣ができました。



本大会は、ファミリ-ジョギングの部を設定しており、871名の幼児から小学校までの親子付れが参加していました。
その中には、乳母車に赤ちゃんを乗せて、小学生のお兄ちゃんと一緒にジョギングする親子もいました。
この部は、競争ではなく、親子で完走することが目的で、お父さんと手を繋いで走る子ども、お母さんの存在を忘れ一人でどんどん前の方に走ってしまう子どもや祖父母の方と一緒に走っている子どもたちの笑顔が一杯のイベントでした。



出発までの間、参加者の方々にお話を聞いてみると、ゼッケンを付けてゴ-ルする感動を子どもと一緒に味わいたいとか、自分が子どもの時に両親に連れてきてもらったことが嬉しかったので参加したというお話等を沢山聞かせて頂きました。
また、沢山のお土産が頂けるし、走った後の全て無料の「ニジマス釣り」「ニジマスの塩焼き」「但馬牛の焼肉(バーベキュ-)」「かき氷」「ふるふるみるくプリン」等のサービスを目当てにきたという親子づれもいました。
これら無料サ-ビスは参加者全員が頂けるのですが、ニジマスの塩焼きを両手に持って、かぶりついている子どもたちの笑顔がとても印象的でした。





朝5時に大阪の自宅を出てこられたご家族のお父さんは、「雨でしたけど、子どたちは初めて釣りをして、その場で焼いてくれるニジマスを食べれたことを大喜びしていますと。
今年は10㎞の部に出ましたけど、来年はハ-フマラソンに出ようかな~」と家族で健康イベントを楽しんでおられる様子でした。

この会場は、冬はスキ-場になる場所で、夏は様々なスポ-ツイベントが企画されています。
私はハ-フマラソンに参加してきましたが、約7㎞までを登り続け、3㎞を降ってくる10㎞コースを2周走る設定でした。
緑の中を必死に登るのですが、きつい場所では大勢の小学生らが「ワッショイ、ワッショイ」と応援してくれました。
そして中学校の生徒さんらが、給水、会場の準備や清掃でサポ-トしてくれました。

大会役員の中に、「おもてなし部」があって、サ-ビス係、朝市係、マス釣り係・・・・そしてバンザイ係、応援隊といったセクションで大勢の方々がボランティアとして私たちを迎えてくれました。
特に、走り終わったランナ-が、チア-の方とバンザイ!バンザイ!と自分の頑張りを褒めるコ-ナ-には、大勢のランナ-や子どもたちが列を作っていました(写真)。



私が最も感動したのは、大会前に送られてきたゼッケン引換証の中に写真の葉書が同封されていました。
この大会の魅力は、豊岡・神鍋の方々が地域を挙げて出迎えてくれるところでした。



雨が降らず前日の猛暑(34度)だったら、熱中症で厳しかったかもしれません。
赤のビブスを着た大勢の救護の方々や消防団の方々が見守ってくれていました。
カブトムシ体型の私にとって、7㎞の登りでのヘロヘロ感と急激な降りの膝の痛みは本当に厳しいのですが、来年も参加したくなる「おもてなしランクAAA(私の評価)」の大会でした。
でも一番良かったことは、ファミリ-ジョギングに参加するご両親の思いを聞けたことでした。

2016.06.20

Head Athletic Trainer来校

 ここ数週間の間に、アメリカのAthletic Training関係の来校がありました。1つめは、ニューメキシコ大学の学生と引率の先生が来校し、学内のセミナーハウス・エポック立命21を利用してもらい泊まってもらいました。本学部のGATプログラムの参加学生も泊まり込み、ホストしながら積極的に交流していました。


 もう一つは、本学卒業生で、現在、アメリカの大学でHead Athletic Trainerとして勤務している松野ATCの来校がありました。オハイオ州のWilmington Collegeを卒業してATCの資格を取得し、その後、さらにGA(graduate assistant)をしながら、修士号を取得しました。その後はアメリカの大学で教員として勤務していました。今年の1月から、ケンタッキー州のSpalding UniversityにHead Athletic Trainerとして勤務しています。おそらく、本学出身者で、アメリカの大学で、Head Athletic Trainerとなった第1号です。

 松野ATCは、本学のサービスマネジメントインスティチュート出身(スポーツ健康科学部ができる前に、スポーツ科学が学べたプログラム)で、バスケットボールのトレーナーとして活躍していました。在米は既に11年となっており、体格も「アメリカンサイズ」に近づいています。


 今回の松野ATCの来校を、GATプログラムの学生に直前でしたがアナウンスしたところ、私の研究室に入りきれないほどの学生が集まってくれました。松野ATCに熱心な質問を繰り出し、彼の発言を食い入るように聞いていました。学びたい、国際舞台に立ちたい、アスリートをサポートしたい、ATCの活躍できるフィールドを広げたい、などATCを目指す学生たちの熱心な姿をみることができました。このような高いモチベーションの学生をさらに大きく伸ばすために、このようなネットワークをつくる機会を設定することは、教員としてサポートできる一つと強く実感しました。


<<今週のちょっと、もっと、ほっとな話>>
先日、愛知県東郷町へ行ってきました。立命館大学と順天堂大学が共同して進めている文科省COI stream「運動の生活カルチャー化により活力ある未来をつくるアクティブ・フォー・オール拠点」の社会実装検証実験に、鈴木大地スポーツ庁長官の視察がありました。詳しくは下記をご覧ください。
http://www.activeforall.jp/topics/92/
【忠】

2016.06.19

King Kamehameha Day in Hawaii

先週の6月11日(金)はカメハメハ大王の日でハワイでは祝日でした。
祝日とは知らずにうっかり出勤するところでした。
休みの日は研究室が開いておらず入ることができません。

さて、カメハメハ大王ですが、ハワイでは非常に有名で
人々から崇められている人物です。
カメハメハ大王は、1810 年にハワイ諸島を初めて統一した国王です。
カメハメハ大王像は、オアフ島のダウンタウンに位置する
イオラニ宮殿の真向かいにあります。
この地域はハワイ州の中心部で州議会議事堂や
カワイアハオ教会、州立美術館などがあります。



この日はカメハメハ大王像にLeiと呼ばれる
花束の輪がいくつも掲げられます。
Leiはツアーの観光客が空港に降り立ったときにも
首から下げてもらえますし、コンビニにも売っており
ハワイではよく見かけますね。
大王像の高さは5mくらいでしょうか。
手元が高いので非常に長いLeiが必要で
これはクレーン車で次々とつるされていきます。
Leiはもともと、12世紀頃にポリネシア人たちによって伝来し
魔除や供物、社会的地位の象徴として用いられていたようです。
この大王像はハワイ州に4つあるらしく
ハワイ島の北コハラにある像が最初にヨーロッパから送られた像で
オアフ島の像は実は2番目の像だそうです。
このうちマウイ島のグランドワイレアにある像がもっとも本人に近いようです。
オアフ島以外は今のところ行ったことがなく見たことはありませんが....



ワイキキではこのカメハメハ大王の日に合わせて
フェステバルが開催されます。
6月11日はほとんどの時間でカラカウア通りが歩行者天国となり
いくつものステージでフラダンスやロックバンドのライブなどの
イベントが開催されています。
夜になると盆ダンスが盛大に行われていました。
いわゆる日本の盆踊りですね。
ここでも日本の文化が日系人の手によって
ハワイに根強く残されています。

Good day!

sana

2016.06.18

スポ健な…人々(2)


スポ健な…人々(2)

今日は、前回好評を得ました「スポ健な…人々(1)」に引き続き「スポ健な…人々(2)」、スポーツ健康科学部事務室の紹介です。

まずは、写真を見てください。
とても温かな笑顔ですね~。我がスポ健事務室を牽引するUnder村さんです。
彼女は、事務長補佐として極めて繊細に仕事を進めておられます。その手腕は、教員からも、大きな信頼が寄せられている所です。
彼女は、スポ健に来られる前に、教職教育課で勤務されていました。私は、その頃、教職教育総合センター副センター長を仰せつかっておりましたので、その頃から、彼女の活躍を知っています。
スポ健には、教員を目指す人が多いので、彼女の的確な助言や,温かなアドバイスは、とても頼もしい限りです。

写真



さて、写真を見て、「あれっ」と思った方は、おられませんか?
よく見て頂くと、いつもと違った風景ではありませんか?

いつも賑やかな事務室に、彼女一人しか居ませんね。

実はこの日、事務室内にある会議室、通称、中会議室で、事務室主催のある催しがありました。

「新しく事務室のメンバーに加わられた「野々村さん」「川村さん」の歓迎会」です。
事務室のメンバーと本学部執行部メンバーで、歓迎会をやろう、ということになった次第です。旗振りは、事務室です。

その歓迎会ですが、下の写真の感じでスタートです。少し、堅いですね~。

写真



その後、少しの間の懇談。懇談と言っても、普通の会話ですよね。
そして、本日の2番目の主たるイベントのお食事会です。大変美味しく頂きました。
みんなで頂く食事は、やはり、楽しいですね~。
みなさん、美味しく平らげて、さて、本日のメインイベントです。新メンバーのお腹と心が落ち着いたところで、一言ずつ頂きました。

写真



お誕生日席で、ニコニコと、立って話しておられるのが野々村さんです。その横で大笑いされているのが川村さんです。

みなさん、和やかでしょ!
野々村さん、川村さんとも、お仕事がとっても楽しく進められていること、そして、スポ健の事務室の皆さんとスポ健の教員の温かな対応に感謝しておられること、を話してくださいました。
大変前向きな方達です。

私も、事務室の皆さんのように、前向きに進んでいきたいと思います。

それでは、良い週末を!

【 智 】

2016.06.17

体育会ボート部のコックスの役割

naoです

私は、20年ほど前にクラスの仲間らと立命レガッタ(ボ-ト主催の試乗大会)に参加してボ-ト競技の面白さを教えて頂きました。
それ以来、瀬田川で開催される朝日レガッタ(4月中旬)などへ応援に行くことを楽しみにしています。
長崎国体や和歌山国体(瀬田川開催)にも立命館の選手が大勢出場されていましたので応援に行ってきました。

そこで今回、ボ-ト部女子チ-ムの佐藤美月さん(スポ-ツ健康科学部2回生)にコックス(Coxswain)の魅力について教えて頂きました。
コックスとは、ボ-トの5人乗り、8人乗りの舵取りを担当する選手のことを言います。
ただ、舵を取るだけでなく、タイムマネジメント、レ-スの展開の指示、漕手選手へのアドバイスを担います。
檄を飛ばすことが最も重要なのですが、漕手に「体力の限界まで漕ぎ続けている私たちに、もっと漕げなんて言うなよ!」という気持ちにさせてしまっては、チ-ムワ-クが乱れブレ-ド(オール)が揃わなくなりペ-スが落ちてしまうこともあるので、選手の心理状態も把握しなければならない難しいポジションです。



例えば、ペ-スが落ちてきた時、「落とすな!」とは言わず、「ここはドライブして!」とか「足を踏ん張って行きましょう!」と指示するそうです。
試合を見ていると、写真判定をするような接戦しているこも頻繁にあります。
ゴール前などでは力を120%以上に爆発させて漕ぐために、ミーティングでレース展開や言葉の共通理解を十分にしておくそうです。



瀬田川のように時間帯によって大きな波が生じる試合会場があります。
この波や風によって、ボートが曲がってしまうこともしばしばあるそうです。
その時、舵を切ってボ-トの向きを変えるのですが、漕手選手に急激な波などの負荷をかけてしまうと、リズムが狂うことがあるので、ブレ-ドが水中から上がった時に舵を切るか、それとも水中に入った時に切るかは、選手の意見などを聞いて調整するそうです。
この点は、佐藤さんの研究課題だそうです。

スポ-ツ健康科学部はじめ学内では目立っていないのですが、女子チ-ムは第93回全日本選手権大会で女子エイト種目(最も華やかな種目)で2位という輝かしい成績を残しています。
この時のコックスを務めたのが佐藤さんです(写真 上段の左側)。



エイトではボートの船尾に座り選手の顔を見ながら指示をします。
でも、舵手付クォドプル(5人乗り)では、ボ-トの船首に座り選手の顔を見ずに指示を出し舵を取っています。
種目によって、コックスの座る位置が異なるところが興味深いですね。



最後にもう一つ苦労話を聞きました。
女子のコックスは体重を50kgにするということが決められているそうで、試合前に計量があるそうです。
佐藤さんは、50kg以下であることから、試合前に大量の水を飲んで50kgに合わしているそうです。
これも大変な苦労ですね。


「立命レガッタが秋に開催されます。有志やクラスの仲間で参加し、ボート競技の魅力を感じてみませんか~ ボート部員が安全に十分気を配り、精一杯 お・も・て・な・し をします」と村井彩貴さん(スポ-ツ健康科学部4回生 写真上段右側)からのアナウンスです。
村井さんの美声をお伝えできないのが本当に残念です。

2016.06.13

20歳のころ

 先週あたりから、1回生のキャリア形成科目「スポーツ健康科学セミナーⅠ」の受講生たちがグループをつくって、先生方のところを訪問しています。授業内で、先生方の研究内容、ゼミ内容に興味を持った学生たちが、さらに先生のこと、先生の研究のことを深く掘り下げるために、訪問インタビューを行い、キャリアを深めるものです。


 私のところにも、写真の皆さんが訪問してくれて、色々と質問を受けました。
 20歳の頃、何をしてましたか?
 20歳の頃の夢や目標は?
 20歳の頃、何が楽しかったですか?
 などなど、随分昔のことを思い出すことが多かったですが、その頃と同年代の1回生からみれば、先生方の大学時代はどうであったのか?非常に興味のあるところなのでしょう?

 かなりの年数を過ぎ、記憶も定かではなくなってきましたが、その頃の友人との出会い、議論、会話、読んだ本、観た映画などは、断片的ではありますが印象深いものがあります。内容そのもの記憶は疑わしくなっていますが、どんな気分・感情をもたらしたかの印象はより強くなっている気がします。


 いずれにせよ、身体・運動能力の充実期であり、感情の起伏も幅広い20歳の頃に経験、体験したことは、その後に大きな影響を与えることは間違いありません。是非、より多くの経験・体験を積んで欲しいと願っています。
 何よりも20歳の頃、大学生の頃の特権は、社会から大事にされていること です。多少の失敗は大目にみてもらえ、本気でお願いすれば願いをきいてあげよう!という大人が周りにいることです。ですので、目指すべき方向に足を踏み入れて、社会と関わる経験をして欲しい。話しの中で、知り合いの知り合いの知り合い、というようにつないでいけば、大抵会いたい人に会えるよ!と話しました。私自身もそのような経験を持っているからです。本学の客員教授をお願いしている宇宙飛行士の山崎直子さんにもそのようなきっかけでお会いできました。
 是非、多くの人、書物、体験から学び取ってください。
 
<<今週のちょっと、もっと、ほっとな話>>
山口県父母教育懇談会に参加してきました。文学部の荒木先生、職員の長田さん、中島さん、加藤さんと同行させてもらいました。写真は、帰りの時に新山口駅で撮影しました。直接、保護者の方と懇談でき、大学への思い、お子様への愛情をひしひしと感じる機会でした。そのような想いを受け止め、よりよい教育、よりよい卒業生へ育てる気持ちをリマインドしてもらいました。


【忠】

2016.06.10

ジュニアコーチングNO2(審判の役割を考える)


naoです

少年野球の試合観戦に行っていきました。
子供たちの元気な声、監督の声、応援席からの父母の声が交じり合っています。
今回は、特に監督が選手にどのような声掛けをしていのかを調べてきました。
2試合を観戦し、4チ-ム分を集約してみました。



監督の声掛け(写真のチ-ムと異なります)
NO1:「しっかり」「しっかりしろ!」
NO2:「何?」「何をしてるんだ!」
NO3:「アカン(バカ・アホ)」
NO4:「走れ!」「トロトロするな!」
NO5:「声を出せ!」「気合を入れろ」

「上手にできた!」という褒め言葉は、上位5位に入ってきませんでした。
また、「頑張れ!」という言葉は6位に入るのですが、「何をしてるんだ~頑張らんか~」という叱咤の意味合いで使われていることが多いように感じました。

特に驚いたのは、2塁ランナ-がヒットで3塁ベースを越え、自分はどうしたらいいのか?とためらう動作をした時、「何をやってんだ!」という監督の怒鳴り声で慌てて3塁に戻ろうとした時、「違う!違う!」という新たな怒鳴り声によって混乱し、立ち止まりタッチアウト。
監督自身が明確な指示を出せていないのにもかかわらず、子どもがベンチにもどるなり、「何をしてるんだ!アホか!」と応援席にいる父母らの前で叱責するのです。
このことを、ゼミや授業で紹介すると、少年野球では当たり前の光景かもしれないと学生たちは教えてくれます。

監督の怒鳴り声(罵声)は、野球ばかりでなく、バスケットボ-ルやバレ-ボ-ルでも頻繁に見られます。
バスケットボールでは、「ボールから目を離すな」と子どもに指導しているのに、ミスした時「何で、そんなプレ-をするのか?え?分かっているのか?答えろ!」とゲ-ムの進行中に怒りと質問を投げかけ、選手がボ-ルから目を離させる行動を当然のように繰り返す指導者がいます。

私たちは、授業等でジュニア期には褒めることが必要だと伝えていますが、実際の指導現場では昔とほとんど変わっておらず、怒鳴ることが主軸で、点を取った時だけ喜んでいます。

指導者の態度や言葉遣いを誰が指導(注意)するのでしょうか?
例えば野球では、
○観衆を騒ぎたたせるようにあおってはいけない
○相手チームのプレーヤー、審判員、観衆に対して悪口を言ったり、暴言を吐いたりしてはいけない
○言葉や動作で相手投手のボークを誘ってはいけない
という過度の暴言や妨害行為に対して審判は退場を命じることができます。
でも、今回示した事例は、どれにも含みません。



子供たちは、試合を通してスポ-ツを楽しいと感じ、また頑張ろうと思います。
しかし、指導者から出される意味不明の言葉でタッチアウトになった選手は、試合終了後も母親から「お母さんは恥ずかしい!しっかり走りなさい!」と怒られ、目を真っ赤にしています。
おそらくこのチ-ムの指導者は、根性がある選手は、こんなことで泣かないと一蹴するのでしょう。

そこで提案ですが、審判はたとえ味方の選手でも怒鳴るばかりで、褒めない指導者には、ペナルティ-を科してもいいのではないかと思います。
空振り三振しても、「力一杯バット振った!思いっきりが良かった!」という褒め言葉を言える環境づくりが必要です。
そのために審判は、子どもたちが楽しめる「試合のプロジュ-サ-」として、指導者の言葉遣いを指導する新たな役割を担うべきだと思いました。
また、授業で意見を聞かせてください。

2016.06.06

修行中

 前期も中盤にさしかかってきました。この間、文献レビューを中心に進めてきた3回生ゼミは、「論文で書かれている実験の実際を知る」ということで、パフォーマンス測定室を使って、動作解析を体験的に学んでいます。このパフォーマンス測定室を利用するには、事前に講習とレポートによって、一定水準の基礎知識と安全配慮の確認が行われます。ゼミ生は、特任助教のS藤先生によるみっちりとした講習を受けて無事に認定を受けています。


 もちろん、講習を受けただけですぐに実験できるほど簡単なものではありません。実際に測定するとなると、機器操作、被験者へのガイド、指示、マーカーつけ、キャリブレーション、カメラケーブルの巻き方など、覚えるべきことが山のようにあります。この間の先輩方のおかげで、一定のマニュアルが用意され、かつ大学院生、4回生の先輩からも直接指導を受けることができます。時代とともに進化できるのは、このような先輩諸氏の蓄積の上に乗っかかれるからです。ですので、先輩(前の時代)を上回る責任が、次の世代にはあるということでしょう。

 ということで、パフォーマンス測定室での修行を3回生たちは積んでいます。昨年末より、カメラが8台増設されたことにより、固定カメラが16台となり、通常の撮影範囲ではカメラ設定の時間がほとんど必要なくなりました。これも凄いことです。写真は、カメラを移動しようと思ったところ、ケーブルが絡んでいて慌てて止まったシーンです。うっかりすると事故、故障につながります。


 また、下の写真はバスケットボールのシュートの撮影中です。まわりに人がいるのは、ボールが跳ねたときに、周りのカメラにボールが当たるのを防ぐためです。結構高額なカメラで、かつ修理にも時間がかかると、共用の部屋ですので、他の研究室・実験に影響を与えます。そのため、大事に、そして安全に使うことが求められます。このようなことも実際に実験をして、体験することで身に染みて理解できます。やはり、現場で実践することが非常に大事になります。文献だけでなく実際に触れることでデータへの愛着、見方が変わってきます。3回生ゼミ生の修行が順調に進むのを期待しています。


<<今週のちょっと、もっと、ほっとな話>>
先週は、全国体育スポーツ系大学協議会ならびに全国体育系大学長・学部長会議のため、東京へ行ってきました。今回の当番校は、日本女子体育大学でした。おもてなしの精神で、随所に「日女体大」の良さを見せていただきました。来年は、本学が当番校でホストを引き受けることになっています。多少のプレッシャーを感じつつ、来校いただく皆さんに喜んでもらえる内容を、学部の教職員で考えていきます。
【忠】

2016.06.05

ワイキキアクティビティ~Part3.ボディーボード

現在ボストンでアメリカスポーツ医学会が開催されています。
学会については次回に報告させていただきます。

Hawaiiに来て真っ先に購入したのがボディーボード。
ウォルマートで80ドルほどで購入しました。
ほとんど初心者ですが、せっかく歩いて数分の距離に
世界的にも有名なビーチがあるということで始めました。
もともとボディーボードの発祥の地がワイキキなんだそうです。



初めのうちは2時間海に入っていて乗れたのは1~2回でした。
その間の時間はほとんどぷかぷかと浮かんでいるだけです。
しかし、浮かんでいるだけでも楽しいもので
ビーチやダイヤモンドヘッドを眺めたり
泳いでいる魚を見たりすることができます。
今もそれほど上達したわけではありませんが
そこそこ波に乗れて楽しんでいます。

ワイキキはビーチごとに大体何のアクティビティができるか決まっています。
例えばアウトリガーではカヌーを、クイーンズではサーフィンを
という具合いです。
ボディーボードはちょうど家から近くのウォールズという
場所で、たくさんの地元のボディーボーダーと一緒に行っています。
老若男女を問わず国籍も問わずいろんな方に楽しまれています。



今、ワイキキの免税店DFSギャラリアの1Fに
The EDDIE優勝者のサーフボードが展示されています。
エディ・アイカウという人はハワイで有名なサーファーですが
The DUKEというサーフィンの大会で優勝した翌年に遭難でなくなりました。
(ちなみにDUKEの銅像はワイキキビーチの名所になっています)
エディ・アイカウはハワイではビックウェーブサーファーとして英雄となっていて
その名前にちなんだThe EDDIEという大会が不定期で開催されています。
この大会は25フィート以上の大波の時でしか開催されないため
これまでの大会も数は少なく、開催されない年の方が多いですが
今年の2016年2月10日になんと6年ぶりに開催されました。
このサーフボードはその時の優勝者のものです。
普通のサーフボードとは違って先端がとがっていますが
これはスピードに対応するためのものだそうです。



なんともエディに比べればボディーボードは子供の遊び道具ですが
大波が来るとそれなりに恐怖を感じます。
ワイキキの波はノースショアほどではありませんが
今、低気圧が調度近づいていて、今日の波は4-6フィートとなっています。
これはワイキキにしてはずいぶん高い波です。
Eddie would go(エディなら行くぜ)!

Good day!

sana