2015.07.10
JMOOC 出張講義@立宇治
ただいま JMOOC で開講中の「ランニングのスポーツ健康科学」に関し、反転授業という形で2コマ講義させて頂きました。学生さんは事前にオンラインの講座を受講して事前レポートを作って来てくれています。10ページ以上のボリュームで書いてきてくれた学生さんもいて感心しました。講義開始の際に感想や疑問点を話してもらい、それに答えられる様に進めて行きました。
オンライン講座、事前に色々と考え検討を重ねて準備をしたのですが、矢張り受講者の方からのフィードバックを得る前に完成させなくてはならないという難しさがあります。通常の授業では学生さんの反応を見ながら繰り返し説明をしたり、別の角度からの考え方を紹介したり色々と工夫しています。一回の授業の中でもしばしば方向修正しますし、もちろん次週の準備の際にはその週の講義の際のインタラクティブシート等を大いに参考にします。それが出来ないオンライン講座というのは難しいな、と改めて実感しています。現在「ランニングのスポーツ健康科学」は 4000 名以上の方々が受講くださっているとの事。掲示板に頂くコメントを見て「これも講座の中で説明しておけば良かったな」と思うことが多々あります。
本日の講義は多くの学生さんが熱心に参加してくれていたと思いますが、バイオメカニクスの講義は物理や数学の要素が多く入るため「難しい」「何となくピンと来ない」というイメージもあるようです。常々思うのですが、この分野は実験から入った方が親しみ易いのです。微分とか積分とかの計算にしても、カメラで撮影した動画からボールのスピードを計算する、等の処理をやってみると意外と解りやすいし本当の理解につながると思います。今日の学生さん達にはまたインテグレーションコアにもお越し頂く予定ですので、その時に改めてスポーツ科学・バイオメカニクスの面白さに触れて頂ければ、と思います。