そのときの共通質問が、冒頭の二十歳の頃、どんな活動をしていたのか、どんなことに興味があるのかなどです。どんな二十歳の頃を過ごしていたのか、パッと思いつくことを振り返ってしゃべりましたが、出てきたのは、ゼミ、卒論、喫茶店での議論、クラブ活動、大学院進学あたりでした。
4回生の頃は、キャリアについても明確な目標設定もできてなく、混沌としながらも、スポーツ科学の研究をしたい、世の中に貢献したい、という想いがあったように記憶しています。具体的に、どんな風に、までは明確でなく、ますはスポーツ科学の研究を始められるように、大学院入試の勉強に必死に取り組んでいました。そのときに思ったことは、「もっと勉強しておけば良かった!」ということであったのは間違いありません。でも、時間を戻すことは出来ないので、『今から』やるしかないという心境で、一生懸命やったと記憶しています。
学部生、院生のみんさんは、そんな心配の無いように今から全力で勉強、研究を進めてください。
いずれにしても、目の前のこと(課題、テーマ)を常に最大努力するという精神で今まで来たような気がします。不思議なもので、そのように取り組んでくると、多くの目標もたち、やりたいこともどんどん増えてきます。もちろん、やらないといけないことも増えます。こちらも楽しんでやれるようにするとどんどん進みます。という感じになってきた今日この頃です。学生さんのインタビューで良い振り返りができました。
<<今週のちょっと、もっと、ほっとな話>>
やりたいことを進めるには、何よりも体調管理が大切です。先日、トレーニングと血圧についての講演を聴き、【moto】先生と院生のFえ君に、動脈血管のコンプライアンス(血管の柔らかさ)を超音波画像診断装置で計ってもらいました。また、血圧脈波測定(全身の血圧コントロールが上手くいっているかを計測します)も行ってもらいました。一般に有酸素トレーニングは血管を柔らかくし、血圧を下げます。高強度の激しい筋トレはその逆のようです(詳しくは【moto】先生に聞いてください)。組み合わせた場合、また順番の効果は? 最近研究が始まっているようです。少し試してみたいと思い、トレーニング前の値を調べてもらいました。専門家に、高度な機械で計測してもらえる環境はありがたいですね。研究アイデアでお返しできればと考えています。
【忠】