[ career ] の記事一覧

2019.03.14

ミュンヘン訪問


こんにちは、shinoです。

今週、私はドイツ、ミュンヘンに来ています。

ミュンヘンは私が以前に留学していた場所で、
共同研究の打ち合わせに今回訪問しました。

2011年の3月に留学から帰国して、それから一度も行っていなかったので、
ちょうど8年ぶりの訪問となりました。

まず、ミュンヘンに到着し、空港から外に出ると、
真冬のような寒さでした。
3月も半ばに入っていたので、かなり温かくなっていると思っていたのですが、
雪も降っており、想像外の寒さでびっくりしました。
3月に入りかなり温かくなっていたようですが、今週に入ってまた真冬の寒さに戻ったそうです。

私の留学先は、ミュンヘン大学医学部の解剖学教室です。
(正式にはLudwig-Maximilians-Universität Münchenで、ミュンヘンには2つの主な大学があります)

街の中心にある大学に行くと、付属病院などの建物は留学時より新しく改築されていました。

解剖学教室も新しい建物が私が留学していた時にできたのですが、
写真にあるこの特徴的な建物だけは、相変わらず残っていました。

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第2次世界大戦の時に、ミュンヘンは爆撃により甚大な被害を受けたのですが、
この建物だけは残っていたそうです。
なので、この建物はその時を忘れないように、壊さないで大事に残しているそうです。

今回は残念ながらわずか3日の滞在となりますが、
8年ぶりに訪問することができたので、しっかり懐かしんできたいと思います。

2019.03.13

立命館スポーツの正当性

こんにちは。

昨日は、2018年度立命館大学個人・団体表彰・学生部長表彰の
表彰式でした。

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私が部長を務める相撲部、ボート部はともに団体表彰の対象団体
として採用いただきました。

また、個人ではボート競技全日本選手権大会で女子舵手なしペア
五連覇、女子エイト二連覇に貢献した、2018年度の副将、
上京未来君が個人表彰、
キレのある相撲で全日本学生相撲体重別選手権大会で優勝した
大久保賢一君が学生部長表彰の対象に選ばれました。

さらに、団体表彰を受けたクラブを代表して、ボート部主将の
宮本雄喜君が挨拶させていただきました。

 (Apollo)20190313-02

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いずれも大変ありがたく名誉なことです。

両部が表彰いただける成果を上げることができたのは、ご支援、
ご声援くださるみなさんのご期待に応えて、部員一人ひとりが
努力を重ね、それが部の成果として実を結んだ結果です。

立命館大学の体育会各部は、立命館大学を代表するクラブとして、
日々、安定して練習に励むことのできる施設条件や、さまざまな
財政的支援を受けていますが、それは各クラブが立命館大学の
すべての学生を代表して取り組み、すべての学生を励ますことが
できてこそ、各クラブはそれらの支援に対する責任を果たすことが
でき、支援は正当性を持つと自覚しています。

また、その自覚に基づく努力が、部員一人ひとりの人としての
成長に繋がると認識しています。

立場は人を育てます。
部員一人ひとりが立命館大学の代表として、日々研鑽を積む相撲部、
ボート部の一員である自覚をもって、今後一層、努力を積んで
いきます。

本当に晴れやかな一日でした。

みなさんもぜひ、立命館スポーツの応援にいらしてください。
きっと応援にいらしてみなさんも励まされ、元気になるはずです。

立命館スポーツ各部の試合スケジュールは、立命館大学ホームページの
「イベント&スポーツ」欄に紹介されています。


Apollo

2019.03.12

それぞれの道2

以前、卒業生がそれぞれの新しい道を歩み始める姿をお伝えしました。
翌週にも書こうと思っていたのですが、別のテーマを取り上げ、延び延びに。
つい数日前、また新しい報告を受けたので、「それぞれの道2」にしました。

一昨年、進路に悩みに悩んだ末、プロ契約ではなく社員契約で就職したラガーマン。
一年間仕事をしながら、練習を続ける中、時間の不足を感じ始めるとともに、もっと
高い場所で競技を続けたいと思い始めたようです。
昨年の2月に退社し、その後ニュージーランドのチームで外国の選手たちにもまれる生活を
しばらく続け、その間、自分のプレイするビデオを送り、アピール。
結果、プロ契約のオファーがあった数社から自身の希望するチームとプロ契約しました。

時折、大学のチームで練習を続ける以外は、一人で身体能力を維持してきました。
大学に来るたびに研究室に足を運んでくれ、先週はいよいよ始まるプロ生活の門出をお祝いし、
食事をともにしました。私の知らないプロの世界の話しを聞くことができ、ワールドカップは
彼の解説で観戦するという特典まで約束してくれました。

もう一人、新しい道へ。
昨年の卒業生で、このブログでも何回か登場した、卒業論文を学会誌に投稿した彼です。
一年間勤めた会社をこの4月に退社予定。教員資格取得を目指すようです。
教員になることはあまり念頭になかったため、在学時には資格を取得していませんでした。

「卒業論文を執筆したことがすべてではありませんが、卒業論文の執筆が教員になる希望を
大きくしました」とメールをくれました。お姉さんを癌で亡くし、葛藤し続け、時には自暴自棄になった自分を見つめたい、家族のあり様を考えたいと書いた卒業論文でした。
論文の別刷りを送ったお礼の電話をお母さまからいただき、いろいろなお話しをしたのが昨日。
とてもご心配されながら、でも、我が子の決意を応援したいとおっしゃっておられました。

闘病中も学校に通い続けたお姉さんを見てきた彼。
高校生から親元を離れ、寮生活をし、競技を続けてきた彼。
お姉さんのように、重篤な疾患を抱えながら登校する子どもたちも受けられるような体育の授業ができる教員になりたい。そんな思いも含まれているように感じました。

就職を軸にすると、卒業は一つの終わりであり、仕事は一つの始まりです。
また、就職は一つの始まりと同時に次のステップへの一つの終わり、あるいは、通過点なのかも
しれないと、新たな道を選択する彼らを見ていて思います。
もちろん、転職や進路変更をしなくても、それぞれの仕事の中での区切りが、終わりであり始まりでもあるのだと思います。

一つひとつの仕事、プロジェクトなど、それぞれが、始まりであり、終わりであり、また始まりになるような、その一つひとつに後悔しないような、丁寧な仕事をしていきたいと思いました。

2019.03.11

KCAAシンポジウム

先週の土曜日に、立命館大学 大阪いばらきキャンパスにて、KCAA公開シンポジウムを開催しました。

    [aikoa]20190311-1

一つの大学では解決できない大学スポーツの課題を共有して、議論して、解決していくため、そして新しいスポーツの価値創造を行い、関西の大学、関西、日本を元気にしていこう! という趣旨で昨年4月にKCAA(一般社団法人 大学スポーツコンソーシアムKANSAI) は立ち上がりました。

この1年間の活動、成果を報告し、次年度の事業の方向性を公開シンポジウムとして報告しました。内容は次の通りです。(詳細は、KCAAのHPで後日詳しく報告しますのでご覧下さい)

パネルディスカッション「スポーツで関西を元気に!」
学生からの事例報告「学生が語る大学スポーツの現状と希望」
成果報告と次年度事業計画
KCAA大学スポーツ奨励賞 の表彰式

同時に、会員限定でのコンプライアンス研修も開催しました。冨田弁護士(KCAA理事)より、なぜコンプライアンスが求められるのか? について事例に基づいて詳しくお話ししてもらいました。

  [aikoa]20190311-2

また、KCAAに関係する大学もふくめ、全国の大学からの学生スポーツに関わる学生さんによる「学生スポーツサミット」も同時開催しました。

  [aikoa]20190311-3

いずれにしても、丸一日、大学スポーツを取り巻く状況を共有し、「する」「みる」「ささえる」「つくる」ことを議論し、共有し、大学スポーツをさらに発展しよう!という想いと「つながり」ができたシンポジウムであったと感じています。

<<今週のちょっと、もっと、ほっとな話>> 
先週は、バッタリ遭遇が3回ありました。
その1 教え子でかつ男子陸上部(駅伝)で活躍していた樋口君と卒業以来、十数年ぶりに、市ヶ谷の路上で遭遇!
その2 その翌日に、中高同級生の豊田くんと、京都駅からの電車でバッタリ
その3 さらに、上記の翌日、京都の競技力向上にかかわる会議で、事務局を仕切っていたのが、中高同級生の小笹くん!
これからも、バッタリの遭遇を楽しみにしています。また、久しぶりに見かけた方は声をかけてください。上記については、私(伊坂)のFB、twitterにも載せていますのでご覧下さい。
【忠】 

2019.03.06

Eコマースとプロスポーツチーム

こんにちは。

今週初め、3回生ゼミで秋学期を通じて取り組んできた
「プロスポーツチームにおけるEコマース」
の成果のプレゼンテーションに、ゼミの代表2名、
酒井真侑さんと山下理恵さんが北海道日本ハムファイターズ
を訪れました。

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ゼミ生たちは2月いっぱいまで、何度もグループで
大学に集まり、このテーマに取り組んで来ました。

ファイターズでのプレゼンテーションを担う代表2名の
責任は重大です。
直前まで入念に準備して、本番に臨みました。
プレゼンテーションの出来は上々でしたが、
内容については、現場感覚と先見性に裏付けられた
厳しく鋭い指摘をいただき、何とかブラッシュアップ
して形にしたいと意欲を新たにしています。

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北海道日本ハムファイターズには、ご多忙の中、私たちの
ために長時間を割いてくださり、心から感謝しています。

それから、ゼミの卒業生で、現在、北海道日本ハムファイターズ
で働く、篠原萌さんも頑張っていました。

会うたびに逞しくなっていく萌さんを目の当たりにして、
本当に嬉しく思います。

 (Apollo)20190306-01

私のゼミ生たちは、単なる大学の中での勉強だけではなく、
実際のスポーツビジネスの現場が持つ課題に取り組み、
社会との関わりを自覚して、いずれ社会に貢献できる社会人に
なることを目指します。

スポーツ健康科学部の教員は、それぞれがいろいろな社会との
ネットワークを持ち、学生たちはそのネットワークを生かして
勉強に励んでいます。

みなさんもぜひその輪の中に入ってきてください。

Apollo

2019.03.04

これからの企業に求められる人材

先週、火曜日は、丸一日かけた、スポーツ健康科学部のFD研修会でした。
年に2回開催しています。教職員が全員集まり、学部、研究科の将来構想、課題整理、授業改善などのテーマで情報共有し議論を深めています。

今回は、キャリアのテーマでは、教育開発推進機構の
西山昭彦先生にお越し頂き、「企業が求める若手人材とその育成」について講演して頂き、キャリア教育ならびに、これからの学びそのものについて議論することができました。

   
 
 この間、売り手市場といわれていますが、従業員数が5千名を超える大企業では、それほど採用枠が増えておらず、厳選採用となっています。

 西山先生の理論によると、企業の業績を決める3要素は次の通りです
   企業の業績=ビジネスモデル × 組織体制 × 人材
 
 ビジネスモデル、組織体制の要も人材ですから、まさに人材なくしては企業の成績は上がりません。

 では、学生に求める人材像はどのようになっているのでしょうか?
 人材がもつアウトプット能力(パフォーマンス)= スキル × モチベーション × マッチング

 と考えられる。スキルは、勉強、体験して身につけるものであり、モチベーションは、いうまでもなく、仕事への向き合い方、仕事の価値がどこまで見えているかの理解につながります。マッチングは、適材適所での発揮能力です。

 このようなアウトプット能力を、学生時代に伸ばす方法、学びは何か、と考えると自立的な学びの中で、「達成感と成長実感」を持たせることであろう、との示唆を頂きました。いわゆるPBLだけでなく、社会とのつながり、実装場面の中で、困難な体験を通じて、学ばせることが一つの方法でしょう。

 また、採用された後、ビジネスパーソンとして成長を続けるには
  仕事(実行、分析)+学び(教育+勉強)+刺激(モデル的人物+異体験)

 が必要とのこと。仕事を実践するのみならず、常に学び続け、そして刺激となる人物との出会い、様々な体験が成長の後押しとなることをお話しいただきました。

 最後に、コッターから経営リーダーの4要素
 ・多様な体験
 ・人を動かす
 ・ミスへの対処
 ・ストレスマネジメント(若い世代には必要)
を説明してもらい、リーダーは、まず温かさを示して、信頼感から情報共有、協働を進めることが大事であることをお話ししていただいた。

西山先生は講演がすでに1000回を越える回数を実施されており、話の内容、話し方、聴衆の巻き込み方も大変勉強になりました。
 西山先生、ありがとうござました。

<<今週のちょっと、もっと、ほっとな話>> 
・スポーツビジネス産業展 に参加しました。テクノロジーだけでなく、この分野への企業の関心の高さを感じました。トップリーグ機構のパネルディスカッションでは、スポーツの魅力をどのように発信するのか、各リーグの取り組みを学びました。
・ボストンでのSports Analytics Conference に参加してきました。
 2、3年前に初めてスポーツアナリティックスカンファレンスに参加した時はe-スポーツが非常に盛んに取り上げられていた印象があります。今回はAIによるデータ活用したマーケティング、障害予防、番組放送作りなどが多く見られました。参加者はかなり増えており、この分野へ多くの企業、研究者、学生が関心を高めて、イノベーションを起こしてきています。この分野の発展が大いに期待されていることがわかります。
・今日、明日は、学園のスプリングセミナーで、将来に向けた議論を行います
【忠】 

2019.03.03

卒業生からの連絡

2018年度も残り1ヶ月弱となりました。この時期は年度の締めくくりの仕事が続くのに加え、春学期に向けての準備も徐々に始まります。

年度末となり、学部の卒業生や大学院の修了生から連絡をもらうことが増えています。スポーツ健康科学部は2010年4月から始まり、学部卒業後に就職をした1期生は社会に出て約5年を迎えます。社会人として奮闘する中での成長を伝えてくれることもありますし、転職などの報告をしてくれることもあります。

先日は学部3期生のAoiさんから連絡がありました。彼女は学部卒業後に大学院(スポーツ健康科学研究科)に進学し、現在はランニングシューズなどを販売する株式会社ニューバランス ジャパンで勤務をしています。学部時は体育会女子ラクロス部に所属し、連日早朝から練習に取り組んでいました。毎週1限(9時開始)のゼミに早朝練習後の汗だくの状態で教室に来ていた姿が懐かしく思い出されます(笑)。 写真は大学院で行った研究の際に撮影したものです。

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現在の仕事は、外資系の企業ということもあり、日々の業務でのメールも英語でのやり取りが多いということです。大学院では国際学会でのプレゼンテーションや英語での論文執筆にも取り組んでいましたが、さすがに入社当初は環境の変化に苦労したはずです。けれども入社後約1年が経過し、地に足をつけてしっかりと頑張ってる様子がよくわかりました。また、仕事の中でプレゼンテーションを行うことも多いようですが、大学院で幾度となく行ってきた様々なプレゼンテーションやスライド作成の経験が活かされているということでした。

私は、学部や大学院ではスポーツ科学(トレーニング科学)に関わる専門性の高い内容を講義や研究活動を通して指導していますが、多くの場合、これらが就職後の業務に直結するわけではありません。一方で、学生には、分野を問わずに役に立つ社会人基礎力や自分の武器を在学中に身につけて欲しいと願っています。「自分の考えをアウトプットするプレゼンテーションの能力」「数値データなど客観的な資料に基づきチームでディスカッションを行い、方向性や結論を導き出す能力」「短時間で計画書や報告書を作成する能力」「複数人のチームで進めるプロジェクトにおいて、情報やデータを共有・管理する能力」これらは就職する分野に関わらず重要となるスキルでしょう。特に、大学院での研究活動ではそのノウハウを徹底的に指導するのですが、Aoiさんからの連絡で現在の仕事にも役に立っていることを聞いて安堵しました。

他にも卒業生・修了生の活躍に関わる嬉しい報告はありますが、また別の機会に。。。

GOTO

2019.02.28

明日から3月です。


こんにちは、shinoです。

今日は雨ですね。
2月も今日で終了です。早いですね。


先日、私はサッカー大会に出場してきました。

昨年も出場し、このブログでも書かせていただきましたが、
日本整形外科学術集会という、日本の整形外科関連の学会で、最も大きな学会中に、
野球、サッカー、バスケットボールの大会が開催されます。

もちろん、出場者は全員、整形外科の医師です。
各大学でチームを作って出場してきます。

整形外科は骨折や捻挫などを治療する科なので、
スポーツに大きく関係しています。
ということもあり、整形外科医は学生時代にスポーツをしていたり、
医師になった現在もスポーツをしていたりするスポーツ愛好家が多いです。

したがって、こういった大会も整形外科らしいといえばらしいです。

大会中も結構盛り上がります。

その予選会が先日行われて、サッカー大会に出場してきました。
3チームと総当たりして、一番成績が良かったチームが学会の本選に進むことができます。

大会が行われた日はかなり寒くて、大変でした。

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私たちのチームは、
1勝1敗1分けで、
グループの2位でした。
残念ながら、本選には出場できませんでした。

みんな、それほど若くもないので、
怪我だけしないように気を付けてプレーしていました。
激しいプレーもあったので、無事に終わってホッとしました。

来年も出場しますので、
本選に出ることができるように頑張りたいと思います。
(昨年も同じ締めだったような気がしますが・・・・)



2019.02.21

今週は天気が優れませんね。


こんにちは、shinoです。

今週は天気が良くない日が続いています。
寒さもひと段落したのかと思いきや、今日はまた少し寒いですね。


ラグビー競技は冬がメインです。
なので、まだまだ各地でラグビー大会が行われています。

先日も、奈良県天理市で行われたラグビー大会に、
大会ドクターとして出務してきました。

今回の大会は、近畿公立高校大会です。

お正月に花園で開かれる全国高校ラグビー選手権大会にも、
少数ですが公立高校も出場しています。
でも、ほとんどが私立高校なので、公立高校が大会に出場して、活躍する機会は限られています。

ですので、今回のこのような大会は、ラグビー人口を広げるためにも大事な取り組みです。

今回は、近畿大会なので、近隣の府県からの学校が参加していました。
日曜日ということもあり、
たくさんの人たちが応援に来ていたので、すごい声援でした。盛り上がっていました。

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学校やチームによって、状況も様々だとは思いますが、
どのチームも、頑張って練習してきた成果を十分に発揮してくれていました。

私は、順位決定戦の3試合を担当しました。
数名のケガ人は出ましたが、それほど大きなものはなく、
すべて無事に終えることができました。良かったです。

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どの競技も、春から新チームとなり、シーズン開始に向けて始動していると思います。

まだ慣れなく、身体もできていないので、ケガには十分に気を付けて、無理せず励んで下さい。
自身の身体を理解して、しっかりケアすることも大事です。


みなさん、ケガなく、スポーツを楽しんで欲しいと思います。



2019.02.20

高野晃帆さんの新聞記事を読んで思う・・・

こんにちは。

二週間前にここで紹介した、京都新聞への高野晃帆さんのインタビューが
昨日の朝刊で記事になりました。

高野晃帆さんは、スポーツ健康科学部の3回生。
ボート部員で、昨年の全日本選手権大会、女子エイト二連覇、女子舵手なしペア
五連覇のクルーであり、先のアジア大会では舵手なしペアで4位に入賞しました。

今回の京都新聞の記事は、京都にキャンパスをもつ私立大学の、2020年東京
オリンピック・パラリンピックを目指す学生や卒業生への支援のありようが
テーマです。

 (Apollo)20190220-01

その記事の中で、高野晃帆さんは、立命館大学東京オリンピック・パラリンピック
活動助成金の受給者として紹介され、先日のインタビューの内容が紹介されて
います。

記事で、高野晃帆さんは、今回の助成金が競技に取り組む環境を整えてくれた
ことに感謝し、「恩を返せるように結果を残す。」と述べています。

この恩は、誰に対する恩でしょうか。

今日の日本の私立大学の収入は、その多くの部分を学生からの学納金に依拠して
います。
ですから、大学に対する恩は、立命館大学のすべての学生、院生のみなさんへの
恩でしょう。
高野晃帆さんは、学生、院生のみなさんに支えられて、みんなの代表として日々、
頑張っているのです。

そうなると、「私はボート競技が好きだから・・・」というレベルの自覚では
済みません。
その自覚が、高野晃帆さんを人として大きく成長させてくれるのだと確信して
います。

スポーツが発展するには、「裾野が広く、高いピラミッド」が必要です。
裾野の広さは、スポーツの普及の度合い、生活とスポーツとの距離を意味します。
また高さは、競技レベルの高度化、競技力の状況を示しています。

私は、スポーツビジネスを専門としていますが、スポーツビジネスの社会的使命は、
人と人との繋がりが希薄になった今日の社会で、みんながスポーツをして楽しみ、
一緒に観て、応援して楽しむことで、人が人との関係を意識し、一人ではない
ことを自覚できる状況を創る一助となることで、血の通った情のある温かい社会の
実現に貢献することにあると考えています。
そう考えると、スポーツの裾野の広がりに大きな関心が向くことになります。

しかし、日本のスポーツは、その発展経緯の特殊性もあり、一般に高度化に重きが
おかれる状況にあり、オリンピック・パラリンピックの目標も成果も、獲得した
メダルの数に置き換えられるのが常です。

私は、結果としてのメダルの数よりも、そこに向かうプロセスに意味があると
考えています。

メダルの獲得は、その競技への注目度を上げ、競技人口も増えるでしょうが、
それらは一時のブームで終わることが少なくありません。
したがって、その結果よりも、そこに向けた選手たちの直向きな努力が、人びとと
スポーツとの距離を縮めるのではないでしょうか。
そして、その取り組みの中で、選手たちが、競技を超えた人として成長してくれる
ことを願って止みません。

Apollo