[ international ] の記事一覧

2016.04.18

Jリーグ・立命館 JHC教育・研修コース

先週の土曜日は、【Jin】先生とともに東京のお茶の水へ出かけてきました。

 表題にあるように、Jリーグと立命館が協力して、プロスポーツ界のスポーツエグゼクティブを育成する研修コース(1年間)をつくっています。その第2期生の開講式がありました。
http://www.jhc-ritsumei.jp/

 昨年は、【みち】先生がコーディネータを務めて、スポーツ健康科学部、経営学部、心理学部の先生方を中心に講座をもち、未来のスポーツエグゼクティブを目指す受講生と熱い授業を展開してもらったようです。一期生のコメントからもそのことが伺えました。

 第二期は、経営学部のstone崎先生をコーディネータとして、経営管理研究科、MOT研究科、スポーツ健康科学部を中心に担当いただき、Jリーグの事務実習を含めて、実践的かつ理論的な講習会のプログラムとなっています。


 このJHC教育・研修コースは、誰でもが入れるわけではなく、選抜されます。Jリーグ・チェアマン、本学の先生も面接に加わります。将来、Jリーグのチームマネジメントを担う可能性もありますので、厳しい観点から審査されます。村井チェアマン(写真 ©J.LEAGUE PHOTOS) が、語られた人事選考の基準は、①アート、②科学、③行動力、④胆力(メンタリティ)、⑤人間力でした。これらの観点からふるいにかけて選考されていたようです。さらに、プロスポーツのマネジメントに関わる行動規範として、「PDMCA」を掲げておられました。通常、Plan Do Check ActionのPDCAサイクルは良く聞きますが、DとCの間にMがあります。これについての説明は「M Missという意味であり、サッカーはミスの連続である。もちろん、人間もミスをする。ただし、許容する仲間であり、成長する仲間である。このことを頭に入れて行動することが求められています。」との説明でした。MissをMissで止めずにより良き改善へどのようにつなげるのか。その方策にも多くの選択肢があり、最善につなげるための評価と行動が求められることを示唆いただきました。開講式に相応しいお話しを頂きました。

<<今週のちょっと、もっと、ほっとな話>>
 バンコクでテニスコーチをされている沢田さんにお会いしお話しを伺いました。大学卒業後に会社勤務をされていて、どうしても再度テニスがしたくなり、オーストラリアへ行き、そこで世界ランキングに関わる大会に参加し、選手としての活動を終えました。そこから帰国のトランジットで立ち寄ったバンコクで、タイ選手権を観たときに、「凄い選手がいる!」と世界を観てきた眼でとらえた選手に惚れ込み、大会事務局に、「俺をナショナルチームに関わらせてくれ!」と直訴。認められて、そのまま、タイのナショナルチームに帯同。タイ選手権で観た選手は当時、世界ランク300位ぐらいだったが、最終的にはトップ10入り。アジア人では、錦織選手より早くトップ10入りした選手に育ったとのこと。現在も沢田さんはバンコクを拠点に、日本人ジュニア選手の育成に奔走中とのこと。前向きに、積極的に活動している方と出会うと、こちも元気になります。興味がある方は、下記を参照ください。
 http://masea.cloud-line.com/
【忠】

2016.04.17

クアキニ・ハート・プログラム

今回はハワイ大学医学部老年学科の疫学研究拠点、
クアキニ・ハート・プログラムを紹介させていただきます。
このプログラムは1900-19年に生まれた8,006名の日系アメリカ人が母体となり
ライフスタイルや体力、健康状態を、約50年間追跡した
世界的にも見ても大規模で長期的な縦断研究プログラムです。
現在までに数多くの研究成果が発表されています。



そのうちの1つで2014年に発表された論文の著者、ウイルコックス先生
(ハワイ大学教授)は、日本人男性の背の低さと長寿には直接的な関係があった
と報告しています(PLOS ONE、2014)。身長が低いほど長生きするということですね。
しかし、身長の高い人は必ず短命となるわけではなく
好ましいライフスタイルでこれに関連する遺伝子を相殺できることも述べています。
ウイルコックス先生は今回私のハワイ大学でのプログラムを紹介してくださった先生です。

ハワイ州はアメリカでもっとも長寿の州だそうです。
クワキニ・ハート・プログラムの参加者のうち約1,200名が90-100才まで生き、
現在でも約250名が存命だそうです。
この中に日系人が数多くいることも理由の1つと考えられます。
スポ健でもこれくらいのコホートを作っていきたいですね。
あと40年はかかりますので、これからの大学院卒業生に期待したいです。

Good day!

sana

2016.04.10

ハワイ大学マノア校でRegistration

ハワイでの生活にもかなりなじんできました。
先日、ハワイ大学マノア校へサバティカルプログラムの
RegistrationとOrientationに行ってまいりました。
家から歩いていくと1時間かかりました。



担当してくれたのはジャネットさんで非常に親切にしていただきました。
大学に登録するべき書類は、
・オリジナルのDS-2019s
・パスポートのコピー
・I-94のコピー
・J-1登録用紙
・健康保健登録用紙
です。
オリジナルのDS-2019は大阪の領事館からもらった書類で
J-1ビザを証明する非常に大切な用紙となります。
あと、I-94は米国に入国した証明となります。

オリエンテーションでは、ハワイ大学の説明、利用方法など
あるいはハワイでの過ごし方、出張の方法など全部で1時間程度行いました。
これで晴れてハワイ大に登録されました。



こちらに来る時の飛行機は全日空だったのですが、
座席がちょうどCAさんの前で、たまたまこれから半年留学する話をしたところ
帰り際に、とても丁寧なお手紙とプレゼントをいただきました。
さすが全日空!とっても暖かい気分になりました。
これから頑張って行けそうです。
ありがとうございました。


Nice day!

sana



2016.04.09

スポーツ健康科学研究科 ガイダンス

立命館大学スポーツ健康科学部と立命館大学スポーツ健康科学研究科
似た言葉だが、実は異なる。

立命館大学スポーツ健康科学部は、いわゆる大学生。学部生と言われたりする。
1学年220人定員で、4学年まであるので、880人定員。

立命館大学スポーツ健康科学研究科(以下、研究科)は、いわゆる大学院生。院生と言われたりする。
研究科は、2つの組織から構成されている。
第一に、博士課程前期課程。修士課程と言われたり、マスターと言われたりする。
正式には、立命館大学スポーツ健康科学研究科博士課程前期課程、である。
修了すると、修士(スポーツ健康科学)と名乗ることができる。

第二に、博士課程後期課程。単に、博士課程と言われたり、ドクターと言われたりする。
正式には、立命館大学スポーツ健康科学研究科博士課程後期課程、である。
修了すると、博士(スポーツ科学)と名乗ることができる。

大学院を卒業すると、高度専門職業人として社会に羽ばたく者や研究者になる者もいる。
人生の中で、極めて貴重な時間であったことに、後で気づく。その時に、「あれ以上はできなかった」と思える位に、
精一杯の時間を過ごして欲しい。

写真は、ドクターの学生さん達のガイダンスとマスター(スポーツ人文社会科学領域)の学生さん達のガイダンス。


2016.04.03

ハワイ大学でのサバティカルプログラム

4回生の皆さん、卒業おめでとうございます!
また新1回生の皆さん、ご入学おめでとうございます!

4月1日より、敦先生とバトンタッチします。
敦先生、長い間お疲れ様でした!ありがとうございます。

ただ今、米国ハワイに滞在しております。
今回はハワイ大学医学部老年学科で
半年間お世話になることになりました。
しばらくは日本を離れますが、
スポーツ健康科学部・同研究科の皆さんの
グローバルなアクティビティに活用できるよう
ハワイ大学のスタッフと連携を図りたいと思います。

ハワイは常夏で過ごしやすいところです。
まずは半年間生活するための準備に取り掛かりたいと思います。
食生活が心配ですが、体重はマイナス5kgを目指して帰国したいと思っています。
そのためのスポーツ活動もまたお知らせいたします。



Nice day!

sana

2016.03.06

29th Annual CUNY Conference on Human Sentence Processing

急に春めいてきましたが、皆様いかがお過ごしですか。

私は、先週、フロリダ大学 (University of Florida, Gainsville) で開催された
29th Annual CUNY Conference on Human Sentence Processing に
Hiroaki 先生と一緒に参加してきました。
http://cuny2016.lin.ufl.edu/

この学会は、以前この稿でも書きましたが、
文理解・発話の研究で一番歴史のある学会です。



今回も、私が昨夏までサバティカルで訪問した
メリーランド大学 (University of Maryland, College Park)の
大学院生、卒業生、教員が非常に多く参加し、発表していました。
おそらく単独の大学関係者としてはもっとも多かったと思います。
今回の学会では、訪問中に仲良くなった大学院生や教員との旧交を温め、
色々な情報を聞けたので、訪問しておいて本当に良かったです。

学会が行われたフロリダ大学については、キャンパスの端で学会が行われたため
全くと言っていいほど回れなかったのですが、色々な人に聞いても、
大学のあるゲインズビル (Gainesville) に「刺激的な所がない」というのが
印象的でした。確かに大学の周りにもレストランが無いので、
食事にも事欠きました。メリーランド大学の周りも
何も無いと言われていましたが、それ以上に何もありませんでした (苦笑)

ただ美術館や博物館は立派で、学会会場のホテルから、
道路を挟んですぐだったので少しの時間ですが訪問しました。
入場料は無料で、アメリカ社会の懐の深さを痛感します。
日本でも、美術館や博物館が無料なら、もっと色々な人が訪問して、
老若男女の交流にも繋がりますし、生涯学習にも役立つのにと思わずにはいられません。



次年度は、MIT で、3/30 - 4/1 に開催されると発表があり、
参加した日本人研究者からは「うーん、厳しい」との意見でした。
主催者の一人は、「日本人研究者の事も考慮して日程を決めて欲しい」と
言ってくれているのですが、次回については、全く配慮されませんでした。
これも参加する日本人言語学者の数が減ってきていることが
背景にあるのかもしれません。これまで以上に危機感が募る学会でもありました。

それでは、また。失礼致します。
良い休日を

2016.03.04

アメリカ&日本バイオメカニクス学会

今年8月にノースカロライナ州で開催される American Society of Biomechanics に申し込みました。当研究室では私と学生さん4名が申込み、そしていつもご助力下さっている fjmt 先生も申込をされていました。この学会、毎年アメリカ(またはカナダ)で開催されており、学会名も "American Society" と冠しているのですが、毎回世界中からの参加があります。我々の分野では北米にビッグネームの研究者が多いこと、学生やポスドク等何らかの形で北米の大学で時を過ごした人が世界中に多数いることがその要因でしょう。私自身も過去に何度か参加していて、当時留学中の fjmt 先生と始めてお目に掛かったのはこの学会の際でした。写真は2005年大会の時のものです。

今回も、私も含め全員が口頭発表で申し込んでいます。プログラムの編成上どうなるかは解りませんが、かなりの率で希望通りになるのではないでしょうか。学生さん達はあと5ヶ月、きっちり英語のプレゼンと質疑応答の練習をして欲しいと思います。練習したからすぐできるというものではありませんが、練習しなければ立ち往生する事は確実です。一日必ず一つはレベルアップする、というつもりで励んでください。

また、9月には日本バイオメカニクス学会を BKC で開催します。実行委員会は2014年の9月に立ち上げ、これまで多くの先生方から多大なご助力を頂きながら形を作って来ました。先生方、今後も何かとお手数をお掛けするかと存じますがよろしくお願い致します。是非ともこの大会を大成功させましょう。

特別講演ではバイオメカニクス分野の大家である Herzog 博士もお越しくださいます。また Herzog 博士がいらっしゃる日に合わせて、全て英語で実施する「国際セッション」も設けています。世界一流の研究者に確実に自分のプレゼンを聞いて頂ける良い機会です。学生の皆さんは是非トライしてみて下さい。


2016.02.26

TIME

年明けから TIME 誌を購読しています。定期購読するのは2度目で、最初は大学院生の頃でした。留学を志していた修士課程の頃に、英語の勉強と国際情勢の情報収集のために1年間購読しました。

この度また購読を始めたのも矢張り国際情勢の情報収集のためです。新聞と違い週刊ですし、そもそも海外から送られてくるため即時性は高くありません。ですので日々の最新ニュースというよりは、精査・分析された情報が盛り込まれている雑誌です。ページ数は50ページ前後です。書店でも販売されており、その価格は各号 980円。定期購読するとこれが一号あたり 300円程度になります。このクオリティでこの価格、お買い得としか言い様がありません。

以前定期購読した際には知らない単語が多く、読むのに非常に時間が掛かりました。そのころは片道90分掛けて通学していたのですが、電車の中でほぼずっと読んでいたのを記憶しています。読解に求められる文法知識としてはは大学受験レベルで十分です。「誰が読んでも容易に正確に意味を取れる文章」というのが良い文章の必要条件だと思います。TIME 誌の文章はこの要件を満たしているので基本的に読み易いのです。ただボキャブラリーはそれなりに増やさないとスラスラ読むことは難しいでしょう。ボキャブラリー強化のためには以前紹介した Word Smart 等がお勧めです。

この頃良く掲載されている記事はアメリカ大統領選挙、ジカ熱、中東情勢、東アジア情勢、アカデミー賞、等です。それぞれ写真も美しく、深い記事ばかりです。皆さんも一度手にとって見てください。



2016.02.22

ハワイ大学訪問

先週の火曜日の夜の便で、ハワイに入りました。
英語での交渉に堪能な【聡】先生、【敦】先生との同行でしたので、
安心した訪問が出来ました。

時差の関係で、現地の火曜日の昼に到着し、
夕方に、ハワイ大学のインターンシップのコーディネイターとしてお世話になっている、
Kaori 先生と Yukiya 先生とビジネスミーティングを持ちました。

翌日の水曜日は、ハワイ大学のKRS(department of kinesiology and rehabilitation science)の
Chair Dr. Murata をはじめ大学院、国際関係のオフィスからも集まって頂きました。
ちなみに、Dr. Murata は adapted PE(アメリカで認定されている障がい者体育)の権威で、
特にハワイ諸島関係に卒業生を多く送り出しているようです。
本学部の【明子】先生も adapted PEの資格をお持ちです。

 今回のメインのミーティングの目的は、以下のような内容でした。
1.現在行っているハワイ大学とのインターシップ(夏2週間、春1週間)のプログラムの継続、
2.大学院の共同プログラムの検討、
3.その他としてハワイ大学のATプログラム(大学院のコース)へ本学部卒業生の受け入れについて。

1については、問題なく次年度も興味を持って進めたいとの返事を頂きました。
2についても、2017年度に大学院生を日本に連れて行く計画があるので、
その時期に同行する先生が、スポーツ健康科学研究科で集中講義を行ってもらうことも検討し、
将来的にはco-teachingできる共同授業の開発を議論していこうとなりました。
また、研究については取り組めるものは積極的に相互に進めようということになり、
教育研究の共同化について大きな前進がありました。

木曜日は、理工学部がハワイ大学と行っている4週間のインターンシップを見学させてもらい、
プログラムコーディネーターと理工学部のパルス教授と懇談させてもらい、
本学部学生の参加の可能性、内容の検討をさせてもらいました
(こちらの詳細は【敦】先生のブログで紹介されています)。

金曜日の昼に帰国便にのり、土曜日の夜に帰国しました。
短期間でしたが、密度の濃いミーティングが出来ました。
それも冒頭に述べたように、アメリカの教育システムを熟知し、
本学のインターンシップを理解し、さらには語学力が素晴らしい【聡】【敦】の先生のおかげです。
お二人のような人材を育てるのが、本学部の「グローバル課題」への解答です。



<<今週のちょっと、もっと、ほっとな話>>
今回のアメリカ入国の折に、荷物の抜き打ち検査にあいました。
聞くところによると100人に二人あたりをランダムサンプルするようです。
ハワイでは2回目です。他のところでも2回ほどありましたので、
当たりやすい表情をしているのでしょうか!? 
それから驚いたことに、着いた日の昼に、
時差ぼけ解消のためにビーチを歩いていると、
修士を修了した卒業生がビーチでゆったりしているところに遭遇しました。
お互いにびっくりです。
【忠】

2016.02.21

ハワイ大学留学プログラム視察

あっという間に2月も終盤ですね。
皆様いかがお過ごしですか。

明日、忠先生が詳しくお書きになると思うのですが、
先週の 2/16-2/19まで、スポーツ健康科学部がインターンシップを実施している
ハワイ大学 (University of Hawaii, Manoa) を訪問してきました。

その際に、理工学部が実施している「ハワイ大学留学プログラム」を視察しました。
理工学部のプログラムは、(1) 英語力を上げる (2) ハワイの文化を学ぶ
(3) サイエンスを英語で学ぶ、ことを目的としています。
最終的に、学生達は、リサーチの結果に基づき、英語で発表することとなっています。
https://www.ritsumei.ac.jp/se2012/introduce/grgp/program-hawaii.html/

今回は、学生達が 2/14 に到着して授業が始まったばかりだったので、
見学した「英語」の授業では、図書館を用いたリサーチの方法について、
講義が行われていました。



「ハワイの文化」については、講義とフィールドトリップを組み合わせながら、
ハワイの文化や歴史について学ぶことが出来ます。
「サイエンス」については、理工学部の様々なコースの学生の学びを反映していて、
4つのトピック (ロボティックス、ナノ物理学 、天体学、生物学) が用意されています。

実際に理工学部の学生達を見ていて、非常に真面目に授業を受けている印象を受けました。
この理工学部の留学プログラムは、これまでは理工学部の学生のみ受講できる形でしたが、
2016年度からは、スポーツ健康科学部の学生も受講できるようになる予定です。

ハワイ大学では、この時期、アメリカンフットボールの試合は観戦できないのですが、
バスケットボール、バレーボール、野球の試合が学内で開催されるので、
日本の大学スポーツの盛り上がりとは比べものにならないほどの、
アメリカのカレッジスポーツの人気を体感できると思います。
またワイキキ市内では、様々なスポーツアクティビィティも充実していますので、
スポーツ健康科学部の学生にとっては非常に興味深い環境だと思います。
ぜひ積極的に参加してもらえることを願っています。

それでは、また。失礼致します。
良い休日を