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2015.05.28

GAT Step-Upコース

  本学部の売りの一つであるGAT(Global Athletic Trainer)プログラム参加のための低回生向け支援プログラムGAT Step-UpコースのTOEFL特別セミナーを見学しました。1回生と2回生の有志が、土曜日のお昼にみっちり英語の勉強をしていました。

 GATプログラムは、ATCCertified Athletic Trainer:米国 公認アスレティックトレーナー)を目指す学生をターゲットとしたプログラムで、ESU(アメリカ合衆国ペンシルベニア州立大学であるEast Stroudsburg University of Pennsylvania)のセカンドディグリー(立命館大学スポーツ健康科学部とESUの2つの大学を卒業し学位を得る)を取得し、ATCの資格認定試験を受験することができるプログラムです。

 最大の特徴は、日本にいながら2つの大学の学位取得が可能であるという事です(スポーツ健康科学部の単位をESUの単位に読み替えたり、オンライン等でESUの科目を履修し単位を修得します)。

GATプログラムとは>

https://www.ritsumei.ac.jp/shs/education/strength/global.html/

  このプログラムに参加(入学)するにはTOEFL550点以上であることが条件となっています。その高いハードルをクリアする為にこの講座が実施されました(今回はTOEFL500点以上取得者対象の講座)。できるだけ多くのみなさんが、この条件をクリアして、GATプログラムに参加してほしいと思っています。

 

その他の話題

 相撲部(スポーツ健康科学部4回生)の“美食う”さんが学長表彰を受けました。彼女は、2015年4月19日(日)に行われた国際女子相撲選抜堺大会の個人軽量級  優勝、さらに510日開催の16回全国選抜女子相撲大会で軽量級と無差別級で優勝しました。美食うさんが立命館大学1回生から真摯に取り組んできた精進は、世界及び日本女子相撲界の頂点という結果をもたらしました。

2015.05.24

アメリカ便り (31): Commencement

あっという間に五月も終盤ですね。
皆様、いかがお過ごしですか。

メリーランド州立大学カレッジパーク校では、
今週 5/21 と 5/22 に学位授与式 (Commencement) が執り行われました。
大学全体の式典が、5/21 に行われ、
あとは学科・学部毎に分かれて行われるという形を取っています。



私が現在所属する Department of Linguistics (言語学科) では、
快晴の 5/22 に執り行われました。
学科長の挨拶の後、参列した保護者に向けて、
Ellen が、「言語と脳」について、
ユーモアを交えながら、スピーチを行いました。



今回の学部生の卒業生は15名、大学院生の卒業生は4名でした。
式では、一人一人の名前が呼ばれるだけでなく、
彼らの業績や論文の内容などが紹介されていました。
写真は、今回博士号を修得した Angela です。



言語学科の卒業式は、笑いが溢れて本当に温かい雰囲気です。
参加していて、こちらまで幸せな気持ちになれました。
卒業生のこれからの人生に幸多からんことを願ってやみません。

それでは、また。失礼いたします。
良い休日を

<<街でよく見かける英語表現#31>>
明日の 5/25 は、アメリカでは "Memorial Day" (戦没将兵追悼記念日)
で祝日となっています。テレビや新聞などでは、明日の式典に向けて、
様々なメッセージが流れています。以下は、その例です。
"Memorial Day is a day for remembrance of those who have died in service to our country."
http://www.pbs.org/national-memorial-day-concert/memorial-day/history/
「Memorial Day は、国に尽くし兵役中に死亡した人を追悼する日です」

日本語では、「サービス」とは、「お店などで受けるサービス・奉仕」などを意味しますが、
アメリカでよく見かける "service" は、「軍隊に入ること、軍務に就くこと」を意味します。

<<街でよく見かける英語表現#番外編>>
先週 Final Exams の際に "Good Luck on Final Exams!" と
バスに掲示されていますと書かせて頂きましたが、
とある方より "Good Luck for Final Exams!" と思っていましたとの
ご指摘を頂戴しました。(よく読まれていることを感謝致します)

写真にあるとおり、最初の表現で正しいのですが、
「〜に幸運を!」という際には、
"Good Luck on 〜" と "Good Luck with 〜"
があるので、何が違うのかネイティブに聞いたところ、
「そんなこと考えたことがないのでよく分からない」と絶句しながら、
on の後には、「頑張る必要があるもの」や「評価が入るもの」が来る、
with の後には、「特にそういう含意はないのでは?」とのコメントでした。
ただ微妙な違いらしく、"Cool Question!" と、
ネイティブが感心していたことを
併せてお伝えしておきます (笑)

2015.05.17

アメリカ便り (30): Spring Semester

五月も半ばとなりましたが、
皆様いかがお過ごしですか。

メリーランド州立大学カレッジパーク校では、
五月晴れの日も多く、学生が屋外で勉強する姿も
目立つようになってきました。



また今週、Spring Semester の講義が終了しました。
今は、Final Exams が行われています。
以前もお伝えしましたが、この時期は、
図書館も24時間オープンで学生を支えています。
写真の中に "From The Stamp" と書かれていますが、
The Stamp とは、大学購買部のある建物で、
この時期には、疲れた学生の気分転換に、
10分間無料マッサージを提供したり、
軽食を無料で食べられたりと、
疲れた心と体を癒してくれています。
http://thestamp.umd.edu/special_events_programs/stamp_study_zone



私は、今学期は大学院の講義を二つ取って、その内一つは
小テストはあるわ、グループでの最終発表はあるわで、かなり大変でした。
それと同時にこちらが学生の研究を進めていく上での
手際の良さも目の当たりにすることが出来ました。

こちらの学生は何が凄いかというと、
普段から大量の論文を読んでいることもあり、
相当量の先行研究をまとめ上げて、どういう研究が行われていて、
次にどんな研究をすればよいのかを見つけてくる
『スピードが圧倒的に速い』ということです。
現代のようにインターネットで世界中の研究・論文が検索できる時代に
即した研究スタイルを身につけていることが実感できました。
このスピードに付いていけないと、これからの時代の研究は
全然歯が立たないだろうなと思います。

今後、研究者を目指そうという学生さんは、
世界と戦うためには、こういうスタイルを身につける必要があり、
そのためには益々高度な英語力を身につけないと何も出来ないという
予感がした今学期でした。

それでは、また。失礼いたします。
良い休日を。
<<街でよく見かける英語表現#30>>
今週は、バスの掲示も、
"Good Luck on Final Exams" (最終試験で幸運を)と
なっていました。こういう何気ないメッセージが
アメリカらしくて良いですね。

2015.05.08

語学の勉強(練習)

この頃何かとフランスに縁があるので、フランス語の勉強(練習)を始めました。こういう時は大体 NHK のラジオ講座のお世話になっています。といってもラジオ放送の時刻に合わせるのは難しいので CD とテキストを購入しています。フランス語は両方で\2,000-位、半年で1クールの様です。

勉強の仕方としては
・通勤の車の中で聞き流す
・時間のあるときにテキストを読む
・CD を iPad に読み込んで時間のあるときに繰り返し聞く、発音を練習する
こんな感じです。iPad は語学の練習には非常に便利ですね。

これまでポルトガル語、中国語を練習して現地で(それなりに)使ってみました。スペイン語と韓国語も勉強してみたのですが、使う機会が無く殆ど忘れてしまったと思います・・・。

外国の方とコミュニケーションするとき、研究の場では通常英語を使います。また込み入った話や厳密さを求められる際にも矢張り英語を使います。ですが挨拶とか簡単なやりとりとかに、ぎこちなくても現地の言葉が使えると楽しいものです。

何かをやってみたいと思ったら、ひとまず始めの一歩を踏み出しましょう。

2015.05.03

アメリカ便り (29): Riots

日本では、今、GW ですね。
新入生は、慌ただしかった4月が終わり
ホッとしているところでしょうか。

メリーランド州立大学カレッジパーク校でも
春の爽やかさを楽しんでいますと書きたかったのですが、
日本のニュースでも流れたように、
私のいるメリーランド州では、月曜日に
ボルチモア (Baltimore) で暴動 (riot) が起こり、大変な事になりました。
これまでに警察官も100人以上が負傷し、
州軍1000人も出動して、夜間外出禁止令も出ました。
色々な人から安否を気遣うメールも頂きました。
本当にありがたい話です。

実際には私の住んでいる地域からボルチモアまでは
車で1時間ぐらい離れているので、直接の影響は無くて
良かったのですが、大学や日本大使館からは
ボルチモアに行くことを避けるようにとの注意報が出ました。
またボルチモアにある私立の名門 Johns Hopkins 大学の先生からは、
大学が休講になったと聞きました。
http://www.jhu.edu/
http://hub.jhu.edu/2015/04/28/university-closure-baltimore-riots

また MLB でも、Orioles と Chicago White Sox の試合が
MLB の歴史上初めて!、無観客試合で行われました。
リンク先の写真を見てもらうと、ある意味壮観です。

今回の暴動の原因は、とある黒人被疑者が、
警察に逮捕された後、護送される車内で、
意識不明になり、死亡したことが事の発端です。
アメリカでは、こういう警察と人種がらみの事件が
昨年のファーガソンの事件以来、非常に深刻となっています。
警察官にウェラブルカメラ (Police Body Camera) を装着して
取り調べの可視化を図る政策をオバマ大統領は進めています。
http://www.nbcnews.com/politics/first-read/obama-requests-263-million-police-body-cameras-training-n259161

現時点では、暴動はいったん収まりましたが、連日の抗議活動が行われています。
昨日の土曜日には、アメリカ各地で抗議デモも行われました。
いつまた暴動が起こるか分かりませんので、
正直不安なところがありますが、
何とか治まって欲しいものです、

それでは、また。失礼いたします。
良い休日を


<<街でよく見かける英語表現#29>>
今回のニュースでは、外出禁止令 (curfew) という単語がよく聞かれました。
Baltimore Mayor issued a curfew for residents on Monday.
(ボルチモア市長が、月曜日、住民に対して、外出禁止令を出した)
http://www.washingtonpost.com/posttv/local/baltimore-mayor-announces-curfew/2015/04/27/fa4e3b48-ed3c-11e4-8050-839e9234b303_video.html

2015.04.27

Edge+R

先週の土曜日に、Edge+Rのスタートアップ ワークショップがGEヘルスケアジャパンの方々のサポートのもと行われました。

これは、文部科学省「平成26年度グローバルアントレプレナー育成促進事業」に立命館大学が採択された、海外機関や企業等と連携しつつ、起業に挑戦する人材や、産業界でイノベーションを起こす人材の育成プログラム「イノベーション・アーキテクト養成プログラム」です。学部や研究科の垣根を越えた多様な受講生が、1チーム7名を基本とするチームで活動する1年間のプログラムを行います。詳しくは下記をお読みください。
http://www.ritsumei.jp/news/detail_j/topics/12978/

学内の各学部、研究科から参加者を募り、書類選考、面接を経たメンバーが集まりました。今回のスタートアップワークショップは、GEヘルスケアジャパンが開発した、AYUMIEYE(加速度センサを利用した歩行解析ツール)をつかって、高齢者の運動促進、ならびに新しい使い方の提案をまとめます。土曜日は、グループワークによって、アイデアだしを行いました。アイデアだしについては、GEヘルスケアジャパンの伊藤久美さんから、イノベーションとは何か?から具体的なブレストの仕方までを講義してもらいました。グループワークでは、GEヘルスケアの精鋭の社員4名(のぶさん、まよさん、ゆうさん、くにさん)に、ファシリテータとして入ってもらい、グループワークを活性化してもらいました。
https://www.ayumieye.gehealthcare.co.jp/products/

1ヶ月後に、各班から20分間のプレゼンがあり、審査がされて優勝チームが決まります。今回、ヘルスケアに関連するということで、スポ健スペシャルチームが特別参加させてもらっています。専門知識を総動員して、さすが!といわれるプレゼンにまで仕上げてくれるでしょう。
 
<<今週のちょっと、もっと、ほっとな話>>
ジョージ先生が4月に実家で結婚式を挙げられました。仲間内でお祝いの会をしよう、ということで先週金曜日にパーティを催しました。本学出身者で、おそらく最初のATCの資格をアメリカで取得されたジョージ先生です。素敵な奥さんと結婚され、これから益々充実されていくでしょう。GATプログラムのさらなる推進も頼りにしております。
【忠】

2015.04.26

アメリカ便り (28): Group Project

あっという間に四月も終盤となってきましたが、
皆様いかがお過ごしですか。

メリーランド州立大学カレッジパーク校では、
ソメイヨシノは散ってしまったのですが、
八重桜が満開で、見る目を楽しませてくれています。
(写真は、物理学科の建物です)



今回は、私が現在聴講している Cognitive Neuroscience で
実施しているグループプロジェクトについてお伝えしたいと思います。
私は、「MEG (Magnetoencephalography; 脳磁図) を用いて
トルコ語の母音を、英語母語話者がどのように認識するかを検証する」
というグループに所属しています。

MEG は、脳の中で神経活動が行われた際に起こる
電気信号によって発生する磁場を計測する機械です。
左の写真は、測定位置の基準の三次元マッピングをしているところ、
右の写真が、MEG での測定風景です。



MEG は、神経活動に伴う磁場を測定しますので、
神経活動による血中の酸素濃度を測定する fMRI
(functional magnetic resonance imaging; 機能的磁気共鳴画像法) よりも、
(1) 時間解像度が圧倒的に良い点 (MEG は、ms単位、fMRI は s単位) と
(2) fMRIのように大きな音が出ないので、音を用いる実験がしやすいので、
心理言語学や神経言語学の研究では、非常に多く用いられるようになってきました。

ただMEG の問題点は、
(1) fMRI よりも空間解像度が低い (fMRI は、mm単位、MEG はcm 単位) という点と、
(2) 測定に必要な液体ヘリウムの年間の維持コストがかかるために、
(高価な液体ヘリウムを毎週!補充する必要があります、fMRI だと通常年に1回)
何より実験できる場所が限られているという事です。

正確には数えたことがないのですが、fMRI は、
スポ健も含めて日本で100機以上稼働していると思いますが、
MEG は、全世界でも50台ほどしかないと思います。
その内 7割程度がアメリカにあります。
そのためアメリカでは、MEG を用いた研究がかなり盛んに行われており、
メリーランド州立大学カレッジパーク校でも、
MEG による研究論文が、毎週のように発表されています。
(この辺のお金のかけ方は、アメリカは圧倒的に日本より凄いです。
できれば今後も何とかMEG を用いた研究を継続していきたいです・・・)

現在データの解析に苦戦している所ですので、
どんな結果が出るか全く分からないのですが、
優秀な学生達に混ざって (笑)
必死に解析したいと思います。

それでは、また。失礼いたします。
良い休日を

<<街でよく見かける英語表現#28>>
大学の正門を入って道路を突き当たった所に、
大学のシンボルマークの "M" を花文字で描いている場所があります。
そこで学生達が、"HONK IF YOU'RE HAPPY" (幸せなら、警笛を鳴らして) と
プラカードを持っていました。こちらの人はノリが良いので、
ひっきりなしにそばを通ると鳴らしていました。


2015.04.19

アメリカ便り (27): National Cherry Blossom Festival

関西では、桜も散り始めているようですが、
皆様、いかがお過ごしですか。

メリーランド州立大学カレッジパーク校でも、先週桜が満開になりました。
4/12 まで、ワシントン D.C. (メリーランド州の一部です) では、
National Cherry Blossom Festival が開催されていました。
http://www.nationalcherryblossomfestival.org/

また日本人コミュニティの Sakura Matsuri も開催されました。
http://www.jaswdc.org/page-1451993

ワシントン D.C. には、1912年に日本から送られた
約3000本の桜がジェファーソン記念館がある
ポトマック川のほとりにある Tidal Basin の周りを彩っています。
写真の左が、ジェファーソン記念館、右側が、ワシントンモニュメントです。



この桜祭りは、全米でも有数のお祭りで、大変な人で賑わっていました。
ただこちらのお花見は日本と比べてとても静かです。
以前もこのブログで触れましたが、アメリカでは、
野外でお酒を飲むことが禁止されている場合が多く、
ワシントン D.C. も例外ではありません。
また、場所取りのような醜い争いも、マナーとして
許されませんので、桜を愛でるという意味では
日本の春よりも、ふさわしい雰囲気があります。

皆さんも、春にワシントン D.C. を訪れる機会がありましたら、
ぜひ桜を愛でていって下さい。
日本に負けず劣らず美しい桜を楽しめると思います。

それでは、また。失礼いたします。
良い休日を
敦史

<<街でよく見かける英語表現#27>>
National Cherry Blossom Festival の HP に
D.C. の桜の由来が書かれています。
http://www.nationalcherryblossomfestival.org/about/history/

今週の表現は、その中からの一節です。
"The gift and annual celebration honor the lasting friendship
between the United States and Japan and
the continued close relationship between the two countries."
「桜の贈り物と毎年お祝いすることで、アメリカ合衆国と日本の
絶え間ない友情と両国間に続く親密な関係を称えるものである」

2015.04.12

アメリカ便り (26): Talk

日本では桜前線がかなり北上してきているようですね。
こちらでは今週ようやく桜が咲き始めました。



メリーランド州立大学の言語学科の HP ( http://ling.umd.edu/ ) には、
院生が発表するものから、専門家が発表するものまで、
毎週、様々なトークが紹介されています。
数が多すぎて全部は紹介できないので、今回は、
David Poeppel 教授のトークについて紹介したいと思います。

David Poeppel 教授は、MEG (Magnetoencephalography; 脳磁図) を
用いた言語研究の第一人者です。
教授の研究室の HP を見ると、数々の論文が並んでいます。
http://psych.nyu.edu/clash/poeppellab/david-poeppel/

2009年までは、メリーランド州立大学の言語学科&生物学科の
教授だったのですが、現在は、New York University (NYU) の所属です。
(言語学科と生物学科の教授を兼任するなんて、日本ではありえないと
思われるかもしれませんが、こちらでは分野の異なる複数の学科の教授を
兼任することはよくあります。)

今回のトークは、「言語には、本当に言語特有の構造があるのか?」が
テーマでした。「言葉は、人間とそれ以外の種を分ける特徴である」
or 「言葉は、人間しかもたない」という
主張がこれまでなされ、当然のことだと思われてきましたが、
「本当にそうなのか?」と現在、言語学では問題になっています。

今回のトークで、人間の脳の側頭葉 (Temporal cortex) の
一次聴覚野は、あらゆる音に反応するものの、
その近くの Superior Temporal Sulcus は、
言語特有のピッチやストレスに対してのみ
感受性が高いという結果が報告されていました。
この事から、「言語には、言語特有の構造がある」という
主張がなされていました。



今回のトークでは、教授が書かれた論文に寄せられた
Reviewer (査読者) の様々なコメントを紹介しながら、
どのように査読者のコメントに対応して、
追加実験を行いながら、論文を出版したかも紹介してくださったので、
大変面白く、参考になりました。
やはり業績の出せる教授は、交渉力が違うことを実感しました。

アメリカの大学では、トークに呼んで欲しい先生を
院生に対して募集する制度があるので、
院生が自分が会いたい or 話を聞きたい
それぞれの分野で著名な教授を呼んで、
直接話をしたりすることが出来ます。
もちろんどんな人を呼ぶかで、学生にも
一定の見識が求められますので、
とても良い制度だと思います。
ぜひスポ健でも取り入れて行けたらと思います。

それでは、また。失礼いたします。
良い休日を。

<<街でよく見かける英語表現#26>>
ふだん言語学科の建物に行く際に、外を歩くと寒いので、
工学部の建物の中を通っていくのですが、
その際に、"Find Your Niche!" (自分の居場所を見つけよ)
という標語が廊下に貼られていました。
新入生の皆さんも、スポ健で、
自分なりの居場所を見つけてくださいね。

2015.04.05

アメリカ便り (25): Congratulations!

新入生の皆さん、ご入学おめでとうございます。
保護者の皆様にも、心よりお祝い申し上げます。

私は、スポーツ健康科学部で英語を担当している敦です。
現在、メリーランド州立大学カレッジパーク校で
在外研究に出ており、皆さんにお会いすることが出来ません。
そのため今回のブログを通じて、新入生にメッセージを送りたいと思います。

皆さんは、晴れて大学生になられたわけですが、
この四年間を通じて、「疑う」精神を身につけてもらいたいと思っています。
スポーツ健康科学部の「科学」には色々な意味が含まれていると思いますが、
その一つが「疑う」精神だと私は考えています。
大学受験までは、「正しいとされる」ことを覚えることが重要でしたが、
「科学」をするためには、これまでの「正しいとされている」ことを
「疑う」ことが重要になってきます。
「教員が言っているから・・・」と頭から信じるのではなく、
「本当にそうなのか??」と「疑い」ながら、
ひとつひとつの事実を確認し学んでいって下さい。
真理の追究に年齢や立場は関係ありません。

また在学中に出来るだけ多くの学生に「留学」してもらいたいと考えています。
先日、留学者数が増加に転じたという記事が掲載されましたが、
アメリカへの留学者数は相変わらず減っているようです。
http://www.asahi.com/articles/ASH3B65XZH3BUTIL04H.html

確かに「お金」もかかりますし、「語学力」も必要ですし、
驚くほど「課題」もあって勉強に追われますが、
それでも留学しなければ、体験できないような貴重な経験を積むことが出来ます。
長期の留学の方が当然得るものも大きいと思いますが、
短期でも良いですし、「海外に行くのはちょっと・・・」というのであれば、
立命館アジア太平洋大学 (APU) でも、似たような体験が出来ると思いますので、
ぜひ積極的に「留学」することを考え、そのための準備を今から積んでいって下さい。

また帰国後に皆さんにお会いできるのを楽しみにしています。
それでは、また。失礼いたします。
明日からの英語授業頑張ってください。

<<街でよく見かける英語表現#25>>
本日は、Easter (イースター; 復活祭) です。
イースターは、「春分の後の最初の満月の次の日曜日」と定められています。
この日は、十字架にかけられて死んだイエス・キリストが
三日目に復活したことを記念・記憶する、キリスト教において重要な祭日です。
お店では、イースターを祝うお菓子が沢山売られています。
中でもポピュラーなのが、「イースターエッグ」と呼ばれる卵形のお菓子です。
(一番上に金のウサギが写っていますが、院生に聞くと
アメリカでは、ウサギが、イースターエッグをもたらすと
考えられているからだそうです。)
"Happy Easter!!"