[ research ] の記事一覧

2019.03.02

授業準備とシンポジウム

大学は春休み中で授業はない期間ですが、
私は書籍、テキスト、論文、新聞など
とっかえひっかえしながら、2019年度の授業準備をしています。

授業準備の一つとして、何か応用できることはないかと
2月は複数のシンポジウムにも足を運んでいます。
いくつかご紹介すると、
一つ目は、「カスタマーエクスペリエンス(顧客の経験)」と
「カスタマーエンゲージメント」に関するシンポジウムです。
カスタマーエクスペリエンスは、
「経験価値マネジメント」(シュミット, 2000)に基づき
スポーツマネジメント領域でも注目されています。

経験価値は、消費者が製品を消費する「機能的な目的」ではなく、
製品に興味を持ち消費するまでの経験を差別化すること
(どんな経験をさせるのか)に着目しています。
そして、製品を消費することによる消費者の「経験価値」を高め、
製品や企業にエンゲージすること(傾倒して結びついていくというような意味)
によっての長期的なつながりの強化を目的としています。

法人向けのシンポジウムでしたが、
授業の達成すべき目的に対して、授業での経験(アクティブラーニング)を通じて
どのように研究や、大学内外での活動へのエンゲージを促すことができるのか
ということも考えるきっかけになりました。

二つ目は、日本マーケティング学会のサロンとして開催された
小規模の座談会のようなものに参加してきました。
いつも東京で開催されるスポーツマーケティング研究会に参加し、
顔見知りの先生方から最新の視点と情報を共有していく場所としていたのですが
ちょっと勇気を出して、今回はHenry W. Bloch School of Managementから
ゲストスピーカーを招聘して大阪で開催された
「おもてなしの国際比較」というテーマのサロンに初参加してきました。
東京2020オリンピック・パラリンピックの招致では、
プレゼンテーションで注目された「お・も・て・な・し」ですが、
どうやら「おもてなし」は「Hospitality」とは異なる日本独特の概念であり、
起源は万葉集の時代まで遡るようです。

そして、三つ目は、幕張メッセで開催されたスポーツビジネス産業展です。
幕張メッセという日本最大級の施設で、
Jリーグ、プロ野球、大学教員、大学院生の知人・友人に会いました。
複数の講演とブースに立ち寄りましたが、
やはりホットな話題は、どのような楽しい経験を観戦者にさせるのか
という点でのデジタルを駆使したスタジアム(アリーナ)の最適化の追求、
データ分析、そしてeスポーツです。
御覧いいただいている写真は、eスポーツの試合会場や
デジタルを用いたスタジアム・アリーナの
デモンストレーションを見せるブースの様子です。
デジタル化の賛否やeスポーツがスポーツなのかどうかという議論もされていますが、
eスポーツ、デジタル関連のブースが大盛況だったところから考えると
まずはeスポーツの仕組みや消費者(する人・みる人)を
理解する必要があると強く感じました。

(ゆ)2019030201

これらのシンポジウムで得た知見は、
授業等でも反映していきたいと考えています。
これまでもいくつか授業準備をしてきましたが
これまでの経験と最も違うことは、
授業を受講してくれるであろう学生さんたちの顔が
チラホラと浮かぶことでしょうか。


写真は幕張メッセのスポーツ産業展
撮影:ゆ
写真の無断転載はご遠慮ください。

#3月はスポーツマネジメントの理論と実践
#4月からのゼミ生も積極的に活動中

2019.03.01

研究会の話

みなさん、こんばんは。嶋村です。今日から3月になりましたね。僕は花粉症なので、あんまり外には出たくないのですが、そうは言ってもいられないので薬を飲んでなんとかやっています。


さて、今週は共著論文のための研究会をしました。三重大に勤めていた時に同僚だった先生(友達)と僕の3人で論文を書くことになったのですが、そのために研究について話し合いました。京都まで来てもらい2日間に渡って朱雀キャンパスの部屋を借りてしっかり話し合ったわけですが、結果的に非常に実りの多い研究会になりいい論文が書けそうな気がします。


とりあえず3月中に初稿を仕上げようとなったのですが、もう一本論文を頼まれていてそれの締め切りが今月末なので、なかなか忙しくなりそうです。まあ好きなことだからいいんですけどね。


ちなみに三重大の人と書くことになったのは、imposter という文法現象についてです。この単語の意味自体は「氏名(身分)詐称をする人」という意味なのですが、言語学の世界ではこの本来の意味ではなく、文法的には3人称なんだけれど、意味的には1人称や2人称になる名詞表現のことを表します。例えば、My university agrees that your faithful servant’s results support his conclusion (Podobryaev 2017 より引用)という文で、3人称である your failthful servant は実は話者(私)を指しています。この名詞を受けて his とありますが、これも1人称解釈です。なので、主節主語に含まれている My も含めて My = your faithful servant = his = この文の話し手(1人称)になります。この中で your failthful servant みたいなやつを imposter と言います。日本語は実は結構 imposter で溢れていて、「先生の話を聞きなさい」と先生が発話すれば「先生」は「私」ですよね?


日本語はあまり代名詞を積極的に使わない言語で「私(俺)、あなた(君)、彼、彼女」などのような代名詞は省略される傾向があります。例えば、「あ、昨日太郎にあった?」という文ではすでに「君は」という主語がありません。これに答える時、「彼に会ったよ」よりは「会ったよ」の方が自然に聞こえるのではないでしょうか?というわけで、日本語では文脈から判断できる場合代名詞を省略する方が自然なようです。英語ではこのようなことが出来ません。韓国語や中国語では出来ます。イタリア語などのロマンス語系の言語では一部主語が省略可能です。


話を imposter に戻すと上のような英語の文で、imposter が出現するとそれを次に指示する代名詞は必ず3人称でないといけません。なので、My university agrees that your faithful servant’s results support my conclusion とするとダメな文になってしまいます。日本語ではどうでしょうか?上述のように日本語では代名詞を積極的に使わないので「私は今私の論文を書いています」は多少冗長に聞こえますが、まあいいのではないでしょうか?これに対して「先生は今私の論文を書いています」で1人称( imposter としての)「先生」と所有を表す「私(の)」の同一解釈は無理なように感じます。なのでこの点において英語と同じですね。ちなみにこの日本語のデータは僕たち(僕と三重大の先生)の発見であんまり論文を書く前に手の内をこういう公共の場で発信するのもアレなんですが、メイントピックはこれではないし言語学者がこのブログを読んでいるとも思えないので、ネタとして書くことにしました。分析は秘密です(笑)。誰が聞きたいねんって話ですが。。。


というわけでまた来週。


2019.02.27

体験型イノベーションショーケース─スポーツビジネスの可能性─

こんにちは。
だいぶ暖かくなってきましたね。

さて、この間の土曜日、日曜日は、大阪・梅田のうめきたガーデン、
SHIPホールなど一帯で、舞洲スポーツ事業振興協議会、うめきた2期
みどりとイノベーションの融合拠点形成推進協議会が主催し、
大阪商工会議所が共催し運営にあたる「体験型イノベーションショー
ケース Ex-CROSS」が開催されました。

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このイベントでは、大阪のスポーツチームやスポーツ関連企業がその
総力を結集し、スポーツを、老いも若きも、カップルもファミリーも
男性女性、みんなが楽しめる空間を創造しました。

 (Apollo)20190227-02

大阪商工会議所によると、このイベントは、「様々なスポーツ競技の
アスリートによるパフォーマンスに、企業のテクノロジーや、
音楽・光などのエンターテインメント要素を掛け合わせるなどして、
一般市民がスポーツの魅力や新たな楽しみ方を体感できるイベントであり、
企業にとっても、そうした事例を通じてスポーツのビジネスとしての
可能性や課題を汲み取り、さらにアスリートや一般市民を通じて自社の
事業を実証する機会にもなるなど、新たなスポーツビジネスを検討する
上での貴重な場となる事業」です。

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また、オープニングでは、スポーツ庁長官の鈴木大地氏をお招きして、
クロストークセッションが開催されました。
そこでは、スポーツ産業拡大に向けてのスポーツ庁の取り組みや戦略が
紹介され、スポーツ×テクノロジー×エンターテインメントの融合による
新たなビジネスの可能性について、有識者らと興味深いディスカッションが
行われました。

私は、大阪商工会議所スポーツ産業振興委員会の副委員長を務めている
こともあり、このイベントに参加してきましたが、もの凄く楽しいイベント
で、スポーツはこんなに楽しいものになるんだ、という驚きとともに、
スポーツが生活の一部になって、文化として根付く近未来を垣間見ることが
でき、スポーツビジネスの大きな可能性を感じました。

 (Apollo)20190227-04

ところが、このイベントが開催されている先週の土曜日、日本高校野球連盟が、
同じ大阪市で理事会を開催し、新潟県高野連が昨年12月に表明した、
2019年春の新潟県大会から、一投手が一試合に投げられる球数を100球までに
制限することに対し、「大多数の学校が部員募集に苦慮し、一人の投手に
頼らざるを得ない現実から、強豪校との格差を助長する可能性が高いこと」
を理由に、新潟高野連に再考を促すことを決め、書簡を送ったといいます。
また、昨年12月からの二か月間に、新潟以外の都道府県高野連から、新潟に
追随する意見は出ていないとのことです(日刊スポーツ、2019年2月20日参照)。

スポーツの新しい可能性が示された同じ日に、こういう決定が高野連から
出されたことは非常に残念で、こういう国のままでは、スポーツは
日常生活の中の文化にはなり得ない、とも感じました。

思考の方向が間違っているように私は思います。
なぜ、「大多数の学校が部員募集に苦慮」しているのか、その本質を考えて
ほしいと心から願います。

高校野球は、とても身近な存在です。

みなさんも考えてみてください。

Apollo

2019.02.24

韓国との学術交流

2/19(火)-21(木)にかけて、「2019International Conference on Sports Science」が韓国で開催され、私の研究室の大学院生(10名)、Hassy先生の研究室の大学院生(3名)・学部生(4名)+Hassy先生が合同で参加をしました。この学会は、韓国にある建国大学との学術交流をきっかけに2017年に始まったものです。大学院生を中心に発表を行い、未発表のデータに加え研究構想も含めて発表を行える点が特徴であり、ディスカッションを行うことで双方の大学院生の研究を進展させることをねらいとしています。今回も参加したすべての大学院生が一人あたり15分間の発表(10分間のプレゼンテーション、5分間の質疑応答)を英語で行いました。

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この学会、博士課程後期課程3回生(D3)、博士課程前期課程2回生(M2)の大学院生にとっては学生として行う最後のプレゼンテーションの機会でした。入学後の長い歩みを思い出しながら、実力を十分に発揮をしてプレゼンテーションをしてくれました。また、国際学会における英語でのプレゼンショーンを初めて行う大学院生も数名いましたが、事前にできる限りの準備を行ったこともあり、合格点の内容のプレゼンテーションであったと聞いています。

今の大学院生(特に本学の大学院生)には、国際学会での研究発表、研究室間での学術交流、海外からの研究者の訪問など、「世界」に触れる機会が多数準備されています。また、本学では国際学会の参加に伴う渡航費の補助などの支援体制がきわめて充実しています。この環境を最大限に活用し、博士課程前期課程のうちから国際的な研究活動に挑戦する大学院生の積極的な姿は教員としても嬉しい限りです。

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GOTO

2019.02.23

シティホールプラザ「アオーレ長岡」

先々週新潟県岡市にてBリーグのアルビレックス新潟BB戦を
観戦してきたことをお伝えしましましたが、
実は試合観戦だけが目的ではありませんでした。

スポーツマネジメント領域では、アルビレックス新潟BBの
ホームアリーナとなっている「アオーレ長岡」がモデル事業として時々話題に挙がり
実際に訪れてみたいとかねてから思っていました。

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「アオーレ長岡」の正式名称は「シティホールプラザ アオーレ長岡」です。
いわゆる市役所が併設されています。
あるいは市役所にアリーナが併設されているといったほうがいいのかもしれません。
私が観戦した試合は土曜日の午後からでしたが、
その時間市役所の総合窓口は業務を行っており、多くの方が利用されていました。
土曜日のみならず、土日祝日の朝9時から午後5時まで開設されているようです。

また、建物があちらこちら「透明化」されています。
議場が1Fに構えられており、市民と行政の一体感なども
意識されたつくりになっているようです。

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「アオーレ長岡」は長岡駅に非常に近く、
スカイデッキで駅と接続されています。
多くのスポーツイベントやスポーツをする、みる、ささえる場面で
イベントの参加者(する、みる、ささえる人)から
スポーツイベント会場のアクセスの悪さや
施設のクオリティが不十分であることが嘆かれたりします。
しかしながら「アオーレ長岡」に訪れると、
さぁ準備はできてますと問われているような気持ちにもなりました。

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2020TOKYOに向けても様々な施設に手が施されています。
社会の理解と期待を得ながらハードが整いつつある中で
社会から見た時にスポーツが果たせる役割は何なのか
実務者と研究者の協同による価値の測定や創造が求められているのでしょう。

写真はアオーレ長岡
撮影:ゆ
写真の無断転載はご遠慮ください。


#雪の降る寒い日でした
#集まる人の目的は多様で
#地域の人々が集う場所となっていました

2019.02.21

今週は天気が優れませんね。


こんにちは、shinoです。

今週は天気が良くない日が続いています。
寒さもひと段落したのかと思いきや、今日はまた少し寒いですね。


ラグビー競技は冬がメインです。
なので、まだまだ各地でラグビー大会が行われています。

先日も、奈良県天理市で行われたラグビー大会に、
大会ドクターとして出務してきました。

今回の大会は、近畿公立高校大会です。

お正月に花園で開かれる全国高校ラグビー選手権大会にも、
少数ですが公立高校も出場しています。
でも、ほとんどが私立高校なので、公立高校が大会に出場して、活躍する機会は限られています。

ですので、今回のこのような大会は、ラグビー人口を広げるためにも大事な取り組みです。

今回は、近畿大会なので、近隣の府県からの学校が参加していました。
日曜日ということもあり、
たくさんの人たちが応援に来ていたので、すごい声援でした。盛り上がっていました。

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学校やチームによって、状況も様々だとは思いますが、
どのチームも、頑張って練習してきた成果を十分に発揮してくれていました。

私は、順位決定戦の3試合を担当しました。
数名のケガ人は出ましたが、それほど大きなものはなく、
すべて無事に終えることができました。良かったです。

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どの競技も、春から新チームとなり、シーズン開始に向けて始動していると思います。

まだ慣れなく、身体もできていないので、ケガには十分に気を付けて、無理せず励んで下さい。
自身の身体を理解して、しっかりケアすることも大事です。


みなさん、ケガなく、スポーツを楽しんで欲しいと思います。



2019.02.16

技術シーズ発表会 in 大阪

2月15日に大阪市で「技術シーズ発表会」が開催されまました。
技術シーズ発表会は、立命館大学スポーツ健康科学研究センターに所属する
研究者たちが主に民間企業の方々との協同に対して、
それぞれの研究を発表させていただき、
産学の協同を目指すことが主たる目的になります。
私にとっては、普段お会いするスポーツ健康科学部の先生方以外も登壇されるので、
他学部、他領域の先生方の発表を聞ける機会でもありました。

私は、2019年のラグビーワールドカップに始まり、2021年までの3年間に開催される
東京オリンピック・パラリンピック大会、ワールドマスターズゲームズ2021関西といった
メガスポーツイベントを契機に人々や地域を元気にすることを視野に入れた研究に関して
発表させていただきました。

今回、の技術シーズ発表会で嬉しかったのは、
昨年4月から同じタイミングで着任したF谷先生とご一緒に発表できたことと、
修士課程時代に同期だった若い研究仲間のお二人に再会できたことです。
まず、登壇者でとして佐久間先生のご指導を受けていたK君がBKC社系研究機構の
研究員として発表されました。

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そして、藤田先生のご指導を受けていたTさんは、企業の立場で参加されていました。
Tさんは、大学院を修了されてから、大手フィットネスクラブに就職され活躍中です。
2年ほど前、私が仕事中にプロ野球選手が練習中に投げた(か、打ったか定かではない)
硬球が膝にあたり(まだ時々痛いです)、
骨折は免れたものの、リハビリがてらトレー二ングが必要で、
Tさんに相談し、彼女が務めるフィットネスクラブで
パーソナルトレーナーさんを紹介してもらいました。
昨年4月の引っ越しに際して、そのフィットネスクラブに通えなくなってしまったのですが
今でも私にとってベストのパーソナルトレーナさんでした。
大学院にいた時からキラキラしていらっしゃいましたが、
既に入社して7年とのことで、活躍の場を広げてキラキラ度が増していたように思います。

私たちはスポーツ健康科学研究科の2期生です。
2020年のオリンピックイヤーに、スポーツ健康科学部・研究科は10周年を迎えます。
学びを共にした若い仲間たちにいろいろな形で再会するのを楽しみにしています。

写真は技術シーズ発表会の様子
撮影:ゆ
写真の無断転載はご遠慮ください。

#準備時も発表時も自然科学の発表が多くて不安でしたが、
#リサーチオフィスのIさんがしっかりサポートしてくだいました。
#Izumi先生、リサーチオフィスの皆さんありがとうございました。

2019.02.14

まだまだ寒い日が続きます。。


こんにちは、shinoです。

先週からずっと寒いですね。
本日も雪がチラついています。
まだもう少し寒い日が続くようですが、皆さんいかがお過ごしでしょうか?

大学は秋セメスターも終了し、キャンパス内に人気も少なく、さらに寒いような気がします。

そんな寒い先週末でしたが、
私はラグビードクターカンファレンスという研究会に参加してきました。

まだ第3回ですが、
ラグビー競技に活動しているスポーツドクターの勉強会です。

今年は大阪での開催となりました。

なんと言ってもやはり今年の秋には
ラグビーワールドカップが日本で開催されます。

なので、今年の勉強会の主な内容は、
ワールドカップに対する医療体制の取り組み、大会中の業務などについての話でした。

この勉強会は、
全国からラグビー競技に携わっているドクターが参加されます。

どの競技もそうですだと思いますが、
スポーツ競技に対するドクター業務活動は、半分以上ボランティア的なところがあるので、
その競技が好きではないと、実際に活動を続けることが難しいです。

もちろん、ラグビーに携わっているドクターも、ほとんどの人が学生時代にラグビー競技を行っています。
さらに、医師となった今でも競技を続けている人が結構います。
要は、ラグビーが大好きな人が多いということです。

ということもあって、
毎年、この勉強会は、翌日にラグビー大会が行われる決まりになっています。

これが目的で参加されている人も、いるとか、いないとか・・・

今年は、カンファレンスが大阪開催でしたので、
翌日のラグビー大会は花園ラグビー場で行われました。

私は、別のラグビー大会のドクター業務があったので、
翌日のラグビー大会は残念ながら参加できませんでしたが、
かなり盛り上がったようでした。

我々ドクターも、全員で団結してワールドカップが成功するよう、
しっかりとサポートしていきたいと思います。



2019.02.10

年度末に向けて

2〜3月は授業のない期間です。この期間は4回生は卒業旅行をしたり、4月からの新しい環境での生活に向けての準備を行います。1〜3回生は実家に帰省をしたり、課外活動やアルバイトに力を注ぐなど様々な過ごし方をしています。さて、教員は何をしているかと言うと、後期の成績をつける、次年度の授業の準備、学会などによる出張など・・・こちらも様々です。私に関しては、3月末までは多くの時間を研究に費やしています。研究実施に関わる研究費は年度単位の会計となることが多く、この時期は年度末に向けての追い込みとなり複数の研究が同時に進行しています。

そのような中、先日、低酸素実験室では学部3回生のKurumiさんが大学院生のサポートを受けながら実験を行っていました。人工気象室(温度、湿度、酸素濃度などを変えることのできる特殊な実験室です)を用いて、暑熱環境での運動に伴う筋肉での代謝の様子を調べています。学部生にとってはすべてが初めての経験ですが、大学院の先輩と共にチームを構成し計画的にプロジェクトを進行する過程で、連絡・報告・情報の共有の方法など、実践的な力を身につけていきます(これらは社会に出て仕事をする上で必要となる基礎力です)。

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私の研究室では、今年度末に大学院生以上のメンバーの半数以上が就職のため所属が変わるという転機を迎えます(私はこれを2019年度問題と呼んでいます)。2019年度問題に向けての対策も必要なのですが、現時点では今年度末で大学を離れるメンバーを中心に、日々、研究を進めています。これから新たに始動するプロジェクトも複数ありますので、3月末までの1ヶ月半が最後の追い込みとなります。

GOTO

2019.02.09

Bリーグアルビレックス新潟BB観戦 in 長岡市


新潟県長岡市でBリーグの試合を観戦してきました。
Jリーグ(サッカー)の「アルビレックス新潟」の
ホームタウンは新潟県新潟市ですが
Bリーグ(バスケットボール)の「アルビレックス新潟BB」の
ホームタウンは新潟県長岡市になります。
Bリーグの観戦はまだ2回目で、初観戦は
2016年9月22日に国立代々木第一体育館でTip offとなった
記念すべき開幕戦でした。

2016年の開幕戦、あるいは今回もBリーグの観戦者には
いかにも「バスケットボールをやっています(きました)!」という感じの方が
他のスポーツと比較して少ないのではないかと感じました。

公益財団法人日本バスケットボール協会の公式発表によれば、
2017年のバスケットボールの競技者登録数は63万人程度です。
同年のサッカーの競技者登録数は
91万人(公益財団法人日本サッカー協会公式発表)、
ラグビーは10万人(公益財団法人日本ラグビーフットボール協会発表)です。
「みる」スポーツから「する」スポーツへ導くことの難しさをお伝えしましたが
数字だけを追うと、「する」スポーツから「みる」スポーツも同様なのかもしれません。
しかしながら、そもそも会場となるアリーナの収容人数が
NPBのプロ野球やJリーグの試合会場よりも少なく
アルビレックス新潟BB戦が開催された
アオーレ長岡の収容人数は5,000人であることを考えると、
バスケットボールの競技経験者ではない、
多様な人が楽しみを求めてアリーナに集っているとも言えます。

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スポーツマネジメント領域において、Bリーグおよび
リーグに所属するチームの挑戦から学ぶことは数多くあります。
既に我が国のスポーツ組織の常識となってきた
健全経営の追求と地域に根差したスポーツクラブ作りは
一つの試合からも垣間見ることができます。
当日は様々なイベントが開催され、地元の酒造とのコラボ商品も販売されていました。

(ゆ)2019020902

Bリーグは使命として、
・世界に通用する選手やチームの輩出
・エンターテイメント性の追求
・「体育館」ではなく「アリーナ」作りの3つを掲げています。

今日の試合は良かった、あのプレイは最高だった、ではなく
「今日は楽しかった!」が重要なのです。
競技そのものに理解がある、スポーツする人たちだけが「試合」を楽しむのではなく
これまで縁のなかった人たちがその時間や空間を楽しめる
エンタテインメントの一つとして人々や地域の幸せを創造することを追求しています。
雪深い長岡市にて大歓声のアリーナにいながら、
私も「あぁ、楽しかった」というひと時を過ごせました。


写真はアルビレックス新潟BBの試合会場
撮影:ゆ
写真の無断転載はご遠慮ください。

#対戦相手は、琉球キングス
#試合以外の演出が豊富になると
#観戦者調査は難しいのです