[ research ] の記事一覧

2018.10.24

北海道日本ハムファイターズへの一年ぶりの訪問!!

こんにちは。
京都、滋賀の紅葉はまだこれからですが、もうすっかり秋ですね。

今週の月曜日と火曜日、大学院の私の研究室に所属している
胡青さんと札幌に行ってきました。
札幌の紅葉はもう終わりかけです。

札幌に行った目的は、北海道日本ハムファイターズへの訪問です。
ちょうど一年ぶりです。

北海道日本ハムファイターズは、2004年のフランチャイズの
北海道への移転を契機に、「道民の誇り」となることを目指して、
様々な取り組みを進めてきました。

日本のプロ野球は、読売ジャイアンツを中心に発展してきました。
私はその発展の仕組みを「正力松太郎」モデルと名付けましたが、
その後、2004年のプロ野球再編騒動以降、北海道日本ハム
ファイターズは、地域やコミュニティに根付いた取り組みを進め、
様々な改革を行ってきたのです。

今回の訪問では、パシフィックリーグマーケティングによる
ITを利用したファン拡大、定着のためのリーグの取り組みや
チームの取り組みについて、院生の胡さんとともに伺い、
大変勉強になりました。



ビジネスにとって、時代の変化、経営環境の変化に対応することは
非常に重要で、IT化の流れをどのようにプロスポーツリーグや
チームの経営に取り込むかは今日の大きな課題です。

さて、前置きが少し長くなりましたが、今年の北海道日本ハム
ファイターズ訪問と、昨年の訪問の最も大きな違いは、ゼミの
卒業生で今年4月に北海道日本ハムファイターズに職員として
就職し、元気に頑張っている篠原萌さんに会えたことです。
篠原萌さんは、広報の仕事をしています。



9月には、この「あいコアの星」で、楽天ゴールデンイーグルスで
働く、谷口健太君を紹介しましたが、スポーツ健康科学部で
学んだ教え子が、こうして日本のスポーツ界の最前線で生き生き
笑顔で頑張る姿を目の当たりにすると、自分の持つ知識や
ネットワークなど、すべてを学生たちに授けたいという想いに
駆られます。

ファイターズ訪問の最後は、先日、新千歳空港にオープンした
ばかりのカフェテリア、「ROSTER FIGHTERS DINING」へ。
ファイターズの雰囲気あふれる空間で、北海道産の食材を用いた
デリカテッセン、北海道限定のドリンクなどを提供する。
新しいファンとのタッチポイントの拠点です。 
今回の日本ハムファイターズ訪問をほっと一息つきながら
振り返ることができました。



実り多い二日間でした。



Apollo

2018.10.21

「?」があるから実験だ

立命館大学理系スペシャルサイト「TANQ」をご存知でしょうか?

https://www.ritsumei.ac.jp/tanq/

ページの上部にある「「?」があるから実験だ。」という言葉、まさに研究者としての原点です。

このTANQ、BKCの幾つかの学部において取り組まれている研究(実験)内容を、わかりやすく紹介するサイトです。スポ健からも次々と紹介の記事がアップされています(非常に面白いですのでぜひご覧下さい)。先日、私の研究室でこのTANQの取材がありました。迷った末にテーマは「低酸素環境で行う高強度トレーニング」としました。ただしこのテーマに関してはこれまでにも取材等で取りあげていただいていますので、今回は最新の「暑熱・低酸素環境でのトレーニング」に焦点をあて撮影していただきました。

このサイトの面白い点は、学生を中心にページを構成していただける点です。教員だけでなく、積極的に研究を行っている学生の様子を取りあげて欲しいと常に感じていましたので、企画のお話しを頂いた時には即座に受諾しました。

当日は、このテーマに関して研究に取り組んでいる博士課程後期課程3回生のKくんとブログでも度々登場する博士課程前期課程1回生のYくんに協力してもらいました。会議室でのインタビュー、写真撮影と本人達にとってもあまりない経験をした後に、インテグレーションコア3Fの「低酸素実験室」に移動して実験風景の撮影です。室内の酸素濃度は14.5%(標高3000m相当)、室温は35℃という「暑熱・低酸素環境(非常に暑くて酸素が少ない環境)」で、Yくん自らが10秒間の全力ペダリングを繰り返し行いました。運動中は酸素摂取量、心拍数、動脈血酸素飽和度、筋酸素動態、筋温、皮膚温などを同時に測定し、実際の実験に近い状態での撮影となりました。撮影自体は順調だったのですが、室温は35℃、、、とにかく暑いのです。Yくんだけでなく、カメラマンも汗だくでの撮影となりました。







まさに「汗を流しながら」行った撮影、どのようなものが完成するか今から楽しみです。

GOTO

2018.10.20

ラグビーワールドカッププレイベントin 別府市

来年9月20日から日本でラグビーワールドカップ(2019RWC)が開催されます。
今、全国の開催都市やキャンプ地で、
2019RWCに向けて一年前のイベントが実施されているようです。
先日、別府市の一年前イベントに参加してきました。

イベントは少し汗ばむほどのお天気に恵まれならが、
別府市駅前にて、ラグビーボールの形をした
砂時計のモニュメントの除幕式から始まりました。
除幕式のほかに、ニュージーランドの伝統的な「ハカ」や
別府市で合宿を行っているサンウルブズの関係者、
「スクール☆ウォーズ」のあの人によるトークショーなど
盛りだくさんの内容で、とても良い時間を過ごせました。

どこかのプレイベントに参加したいと思いつつ、
FacebooKといったSNSをしない私は、
イベントが終わってからイベントの情報を知ることが何度かありました。
SNSは能動的に情報を得る手段だとしたら、
新聞やテレビは、受動的に情報を得る手段です。
日常生活で2019RWCに関するイベントの情報を
受動的なメディアを通じて見聞きすることが非常に少ないわけですから、
開催地以外における2019RWCに対する認知や関心はまだまだ低いのかもしれません。

別府市に滞在中、複数の関係者の方々が何度も
「来年の今頃は・・・」「来年の今頃は・・・」
「来年の今頃は・・・」と繰り返しおっしゃっていたことが大変印象的でした。

別府市ではラグビー大国のチームがキャンプを行います。
大分県では、ニュージーランドやオーストラリアの代表の試合もあります。
関係者の方々には、すでに「スポーツツーリズム」で
にぎわう街の様子が見えていらっしゃるのでしょう。

砂時計が、2019RWC以降も時を刻み続けることを願います。


写真はモニュメントの除幕式と大分空港
撮影:ゆ&サンウルブズのメンバー

写真の無断転載はご遠慮ください。


#砂時計は2か月に一度反転
#熊八さんもバージョンアップ
#関係者の皆様、ありがとうございました。
#Beyond 2019

2018.10.16

学び続ける

今年の春から、定期的に教員仲間3人で勉強会をしています。
テーマは、「組織論」。
二クラス・ルーマンの著書「公式組織の機能とその派生的問題」を
熟読する形式で進めています。これは、哲学分野での購読方法です。

メンバーの一人は、哲学の教員で「スピノザ」の研究者であり、また
社会システム論に興味関心が強い。
もう一人のメンバーは、マネジメントの教員。そして、私は教育分野。
それぞれが、異なる角度から、「組織」に興味を抱き、勉強会が発足
しました。私の興味は、「組織」のわからなさが出発点です。目に見え
ない、手で触れることも、感じることもできない「組織」であるのに、
日常では、毎日のように耳にすることばでもあります。私にとっては
得体のしれないという表現がしっくりくる「組織」、その「組織」と
「ひと」との関係を考えてみたいと思っています。

勉強会の進め方は、取り上げた書籍を一行一行、あるいは、一節一節、
丁寧に読解していく、哲学分野で一般的な熟読方式です。
約2時間の間に1ページ読み進められるかどうかという熟読のしかたです。
1回の勉強会で2ページ以上進んだことがない分、非常に深く思考します。

3人のそれぞれの領域に引きつけることもしながら、書かれている内容の
それぞれの意味解釈を交換します。ときには、まったく解釈が異なることも
ありますが、そこには新しい視点、思考との出会いがあり、わくわくします。

わからないことも多く、苦戦もしていますが、まったく異なる領域について、
まったく異なる領域のひととともに学ぶ楽しさと大切さを実感しています。



2018.10.10

「オフサイドはなぜ反則か」

こんにちは。

「オフサイドはなぜ反則か」

みなさん、なぜだと思いますか。

ラグビー、サッカーなど、フットボールのルールによれば、オフサイドは
反則です。
それはみなさん、知っているでしょう。

オフサイドが反則であるとされるのには、フットボールの発祥からその
発展のプロセスに理由があるのです。

みなさん、その理由に興味はありませんか。

この本には、その理由が詳細な資料の検証に基づいて記されています。



オフサイドが反則であると定められた経緯は、スポーツが社会を円滑に
機能させるうえでの文化であることを示しています。

スポーツ健康科学部で学生たちは、いろんな視点からスポーツを学びますが、
表面的にスポーツを学ぶのではなく、スポーツを歴史的に、あるいは
社会的背景の中で深く学ぶことはとても大切なことです。

そうしてこそ、スポーツの意義、社会的貢献のあり様を理解することが
できます。

ここで、この本の内容を紹介することは止めておきましょう。
それは、みなさん自身が興味津々で探ってください。

ところで、この本は、東京・田原町の書店、「Readin' Writen'」で求めました。

この本屋さんの店主は、元毎日新聞社で運動部長、編集委員、論説委員を
務めた落合博さんです。

落合さんとは、彼が東京から大阪本社の運動部長に赴任された時からの
ご縁です。
毎日新聞在籍中から、単なるスポーツの結果報道にと止まらず、落合さんの
書く文章は、教育的であり、哲学的であり、、常に歴史の中で、あるいは
社会とのかかわりの中でスポーツを描いて来られました。

私は、東京出張のたびに、時間があるとここへ必ず立ち寄ることにしています。
直接的に仕事に役立つ本ではなく、知識を深めたり、時には心の凝りをほぐして
くれる本を求めるためです。
Readin' Writen'の書架に並ぶ書物は、すべて落合さんの目で選んで仕入れたもの。
必ず「いい本」に巡り合えます。

そして、「本屋の親父」の落合さんとの語らいも楽しみです。

みなさんも機会があれば、ぜひ一度お訪ねください。
行ってみてハズレはありません。

Apollo

2018.10.07

珍しい実験

後期に入り複数の実験(研究)が進行しています。私の研究分野は「トレーニング科学」ですので、多くの研究では「効率的な運動(トレーニング)」や「疲労回復(リカバリー)の効果」に着目し、実験には「運動介入(参加者に運動を行っていただくこと)」が含まれます。これに対して、「運動介入」を伴わない、私にとっては「珍しい実験」が現在進行しています。

この実験では若年女性を対象に、数日間の食事制限(1日・3食あたりのエネルギー摂取量を約1200kcalに制限します)が鉄代謝や脂質代謝などに及ぼす影響を検討しています。また、参加者は炭水化物・タンパク質・脂肪などをバランス良く減らし食事制限を行う群(通常制限群)と、糖質(ご飯、パンなど)を極端に減らした上で食事制限を行う群(糖質制限群)に分かれ測定に参加しています。エネルギー摂取量を制限する影響に加えて、糖質の摂取を制限することで身体の代謝にどのような影響がみられるかを明確にすることを目的としています。食事はすべてこちらから提供するのですが、「通常制限群」と「糖質制限群」では1日・3食あたりの摂取カロリーは同じ(約1200kcal)ですが、「糖質摂取群」では糖質の摂取量を大きく減らすためメニューには様々な工夫が盛り込まれています。写真は糖質摂取群の食事で用いている大量の低糖質のパンです。見た目は通常のパンで1個あたり約70kcalなのですが、糖質は2.2gしか含まれていません。



さてこの実験、参加者が全員女性で体組成などの測定もあるということで、験者も全員女性です。運動負荷を伴うその他の実験は賑やかな中で進行するのですが、今回は安静時の測定のみということでとても静かに、落ち着いた雰囲気で測定が進行していきます。ただその様子をみていると、験者の大学院生が参加者のスポ健の学部生に対して測定の意味や測定値の解釈などを合間に説明してくれています。これは私からお願いしたわけではないのですが、大学院生が自主的に行動(説明)をしてくれることで、参加者は研究の意味や目的を十分に理解することが可能となっています。今月中にはすべての測定や解析が終了する予定です。研究結果を楽しみにしています。

GOTO

2018.10.06

学べることへの感謝

秋学期になって1回生の「基礎演習」も
大学生活に慣れることより、
大学での学び、研究に焦点を当てる時間が増えてきました。
今週の基礎演習は、「論文の書き方」を学ぶための講義がK先生によって実施されました。


「論文とは何か」という理解は研究を進める上で不可欠です。
1回生の時から卒業論文の話を聞いてもまだ先のように思えるかもしれません。
しかしながら、「学位」に値する論文を書くには
知識やスキルのほか、考えること、乗り越えることを身に着けていく必要があるでしょう。

一方、研究について学ぶ2回生の授業、
「研究入門」の第一回目の講義は台風の影響で休講になってしまいました。

今年度、様々な災害が続き、休講も増えています。
休講になることを皆さんはどのように捉えているでしょうか?

私が修士課程に進学する2011年3月11日に東日本大震災が起こりました。
その被害は繰り返し繰り返し報道され続けました。

社会人大学生という不安と期待を目前にし、
私にできることは何か、ということを考え続ける時間が続きました。
その結果、まずは目の前にあることを精一杯努めていくことである、という結論に至りました。
そのことは今日に至るまで私を支えるエネルギーの源です。
特に、立命館大学に戻ってきた今年度、災害の度にその時の気持ちを思い返しています。

授業、課題、発表、レポート等々、逃げたくなることも多いかと思います。
しかしながら、学べることへの感謝の気持ちを持つと、
どこかしらエネルギーが湧いてきます。
新学期を迎え、なぜ、学ばなくてはならないか、も大切ですが、
なぜ、大学に通えているのか、なぜ学ぶことができるのか、
ということを考えながら過ごして欲しいと願います。

写真は1回生全員に対する基礎演習
撮影:ゆ
写真の無断転載はご遠慮ください。


#K先生、ご講義をありがとうございました
#感謝はすべての原動力
#共に学ぼう

2018.09.19

いざ仙台へ─ゼミ研修旅行

こんにちは。

先週、ゼミのみんなで一泊二日、仙台に行ってきました。
「学びのコミュニティー奨励奨学金」の支援を受けた研修旅行です。



一日めは、楽天生命パーク宮城で行われた楽天vsソフトバンクの
ナイトゲームを観戦。

観戦といってもただの観戦ではありません。
スポーツビジネスを学ぶ学生たちの観戦です。

楽天生命パーク宮城は、旧態依然の県営宮城球場の運営権を楽天が取得し、
さまざまに工夫を凝らした席種のスタンドを増設したり、観覧車や
メリーゴーランドなどの遊具を備えたり、ゲームデーには地元の名店が
たくさん屋台を並べたり、球団オリジナルのビールを販売したり、
観戦中の観客の姿を捉えて大きなディスプレイに映し出したり…
エンターテインメントの要素をふんだんに取り入れて、ゲームに勝っても
負けても観客が楽しめるハードウェア、ソフトウェアを展開しています。

広島のマツダスタジアムも素晴らしい球場ですが、楽天生命パーク宮城は
球場外にも広がりをもって展開されているという点で、よりアメリカの
ボールパークに近いと思います。
しかもそれが、かなり老朽化の進んだ県営宮城球場のリニューアルである
ことがまた驚きです。

そんなゲームデーを観客として肌身に感じ、翌日の午前中は、スポーツ
健康科学部一期生で現在、楽天球団で働くゼミの卒業生、谷口健人君の案内で、
スタジアムツアーです。



普段見ることのできないスタジアムの各所を存分に見せてもらいました。
そこには、スタジアムへの来場者にゲームデーを楽しんでもらえる工夫が
満載です。

前夜の観戦チケットも谷口君が段取りしてくれました。

タニケン、今年もありがとう。



そして、午後は、仙台市長町にあるゼビオアリーナ仙台の施設を見学。

ゼビオアリーナ仙台は、まだ日本では数少ない複合型総合アリーナです。

床はコンクリート。床下には製氷装置が組み込まれています。
アリーナを利用する種目に応じて、それに適したフロアを敷き詰めます。
製氷装置はスケートリンクを作るためのもの。
これまで、羽生結弦選手や浅田真央選手のアイスショーも行われました。
もちろん、アイスホッケーもできますよ。
アーティストのライブにも利用されています。

日本のこれまでの体育館は「する人」のためのもの。
このアリーナには「みる人」が楽しく、見やすく、快適に観戦できる様々な
工夫が凝らされています。

舞台裏に回ると、選手たちが、またアーティストが観客の前で最高の
パフォーマンスを発揮できるように、ストレスや不便を感じず過ごせる施設が
整えられています。

これからの日本ではこうしたアリーナがますます増えることでしょう。



この夏、アメリカのスポーツビジネスを視察してきたゼミ生は、日本のスポーツ
がここまで進化してきたことに驚き、いよいよこれからの日本のスポーツを
支え、発展させるのは私たちなんだなぁ、と感想を述べていました。

小池館長、
今年も受け入れていただき、ありがとうございました。

このように私のゼミでは学んだことと社会での実際を結び付けて理解することを
重視しています。
来年2月には、沖縄へプロ野球春季キャンプを視察に行きますよ。

2月には沖縄への研修旅行の様子をご紹介できると思います。

Apollo

2018.09.17

ISBS2018@Auckland

先週、紹介しましたように、学会続きの最後の学会が、
Internal Society of Biomechanics in Sports (ISBS) でした。

ニュージーランドの北島にあるオークランドで、9/11-15の期間、開催されました。

    

この学会の特長は、「スポーツ」に特化したバイオメカニクスにあります。ですので、演題のほとんどが、スポーツに関わる研究内容でした。そのため、パフォーマンス向上に関わるものが多く見られました。

    

同時にバイオメカニクス研究に必要な機器開発、システムについても紹介、展示されていて、これからのアプローチを考える上でも多くの情報を得ることができました。

今回の参加者の中で、日本からの参加者がかなり多くありました。その中でも立命館大学の院生、先生方を含めた発表は、立命チームの存在感を大いに示すものでした。

    

学会発表、シンポ、キーノート以外にも、ミレニアムスポーツセンター(日本のJISSのような施設)の見学とそこでの研究内容のワークショップがあったり、マオリ文化を学ぶセッション(NZ代表が試合前に踊る“ハカ”や歌、伝統料理)もあり、盛りだくさんの内容でした。

この学会は、アメリカ、ヨーロッパ、オセアニアの3大陸を順繰りに、開催地を回っています。来年は、アメリカのオハイオ州での開催です。

*写真は、小生のFBにあげたものです。FBには他の写真もありますので良かったらみてください。

<<今週のちょっと、もっと、ほっとな話>>
少し秋めいて来たようですね。寝やすくなり、夏の疲れを癒す時期にもなります。体調にはくれぐれもご注意下さい。【忠】

2018.09.16

大学院生の世界大会への出場

前回のブログは学会期間中の更新となり、福井県で開催された学会大会(日本体力医学会)に関して紹介をしました。ちなみに、この学会では研究室の大学院生は1名(Yくん)を除き全員が発表を行いました。さて、Yくんは何をしていたか・・・と言いますと、学会期間中にポルトガルで開催されたカヌーマラソン世界選手権(2018 ICF canoe marathon world championships)に日本代表として出場していました。

Yくんは現在、大学院の博士課程前期課程の1回生です。学部在籍時から本学体育会カヌー部に所属し、大学院に進学後も競技を続けています。今回、国内大会での戦績が評価され、日本代表としての選出に至りました。

大学院生の生活はイメージすることが難しいかもしれませんが、授業や日々の研究活動があり実は(?)非常に忙しいのです。Yくんについても自身の研究(低酸素環境でのスプリントトレーニングの効果に関する研究)に加え、研究室内で行われる他の研究にも積極的に参加しています。授業のない期間であっても午前中は連日実験があり、午後はデータの解析、投稿論文の執筆や勉強会、学会での発表準備も行います。指導教員の立場からすると、「いつ練習をしているのだろう?」と不思議に感じることもあります。実際には早朝や午後の隙間時間を使って「川(瀬田川)に行ってきます!」と言い残し、短時間で集中して練習を行っています。1日24時間を上手にタイムマネジメントする能力に優れており、学部在籍時にも成績優秀者が対象となる「西園寺記念奨学金」を授与されています。

競技と研究活動との両立は容易ではありませんが、彼ならば実現できるのではないかと思いその奮闘ぶりを見守っています。そして今度は研究活動の方での「日本代表」クラスの活躍を楽しみにしています!

GOTO