自分の果たせなかった夢?を選手の連日の活躍に託し、祈る思いでテレビの前に釘付けになっているせいか、睡眠不足の日が続いています。チャレンジする勇気、その種目に掛けた情熱、愚直なまでの忍耐力の結果として、晴れの舞台での選手の活躍を、マスコミは(ウェットな部分を含み)我々日本人好みのストーリー性豊かに報じてくれています。今朝(9日)の朝日新聞は、女子レスリング48キロ級で見事に金メダルを獲得した小原日登美選手(31歳)について「31歳11年越しの気迫」「日は登る 何度でも」「小原"うつ"を克服し集大成」と大きな見出しで紹介していました。努力しても結果が出なく、不運としか言いようがない、自分ではどうしようもない大きな壁が立ちふさがって、リストカットの状態にまで追い込んでしまった苦悩の中から「レスリングがなければ生きている価値がない」と、最も大きな心のよりどころとなるものを見出し、周囲の人たちのサポートによって、絶望と虚無との世界の彷徨から選手としてだけでなく生きる意味(少し心理学的に表現)を見事に見出した結果であったようです。
スポーツの持つ教育力、人間力を講義でも話しをしていますが、ある教育学に関する本の中に人間のあり方に関わる"動詞"として、学ぶ、考える、知る、育つ、築く、関わる、育てる、教える、求める、生きるなどが掲げられており、強く印象に残っています。スポーツ活動はこれら全てを含んでおり、この分野に携わっていられることに感謝しています。(老ブロガー・ハル)
