<RecOだより 65>6月の最終水曜日の29日、RecOは一日、大忙しでした。
朝、8時20分、朝食実習は【成】先生クラス。
集合は先週のクラスよりちょっと遅めでしたが、感心したのは、場に応じての適応力。「はい、誰か手の空いている人!?」と声をかけると「ハイ!」と必ず直ぐに2,3人の学生が元気に対応。このおかげで、準備がスムーズに進みました。
片付けも順調で、残ったごはんでのおにぎり作りも、ゴミの片付けも、とても効率よく、楽しそう。
調理や、食べ物を扱う仕事には、時に色々なアクシデントがつきものです。
その場その場で、どう動くのか、瞬時に対応する力が求められます。
朝食実習は、こんな事も体験できる実習です。
この日の朝食実習には、RecOを一緒に作って下さった、竹中工務店の設計の方々が見学にいらっしゃいました。
「RecOがスポーツ・健康を科学する場の食育の拠点として、想像以上にいろいろな広がりを見せていることに感動です」とのこと。私も見ていただけて、とてもうれしかったです。
10時40分。2限は大学院生のスポーツ栄養学特論。今回から4回にわたって「アスリートに向けたテーマ別食事メニュー」を実際に作ります。
最初のグループのテーマは「ケガからの回復」。
時間をかけて計画し、本番を迎えていましたがレシピはずっと「秘密」とのこと。
どんなメニューになるのか、大きな期待とちいさな不安(笑)とで見守っていましたが、出来上がったのは
海老とズッキーニの豆乳クリームフィットチーネ
鶏肉のテリーヌ バジルソース
スパニッシュオムレツ
だしジュレの彩りサラダ
ほうれん草のコンソメスープ
グレープフルーツゼリー
という、ケガをした現実をしばし忘れさせてくれるであろう、非日常を演出するユーロなメニューの数々。
彩り鮮やかで、それぞれの食材の持つ食感を活かした、とても美味しい品々でした。
栄養学的意味もしっかりおさえ、ケガをしてしまった選手への温かい心遣いを感じられる食卓です。
それでも色々反省はあるのでしょうが、うん、おみごとでした。
初回から、こんなにハードルを高くされては、次の班が大変かも、いらぬ心配をしてしまった程です。
さて、明日は水曜日。次の班の出来はいかに!?・・・今から楽しみです。
その後、私は【聡】研のセラバンド教室に、栄養プログラム実施のため、上記実習担当で大忙しだった院生の【ABE】さんとともに急いで玉川公民館に向かいましたが、その間、RecOでも間髪入れず、次の準備が始まりました。
15時30分。以前ご紹介した農工商連携で行う「部活食」の新作メニュー発表会を行いました。
今年からリサーチアシスタントとして、一緒に研究することになった管理栄養士【Okui】さんが担当。
「野球食レシピ」等のレシピを組み合わせながら、寮の食事としてアレンジし、
「夏の予選を迎えた高校球児に向けた食欲増進メニュー」として、2つの献立を用意しました。
実際の食事を提供していただく富久やさんの担当者さんにお越し頂き、メニューの披露と試食を行いました。
食器も事前に富久やさんでお使いのものを送っていただき、運搬の仕方、提供方法等、現実に提供する事をイメージして作りました。
どちらの献立も大方好評で、コストや食材の調達等を調整後、早ければ来週位に、今回のプロジェクトの対象である、県立彦根東高校野球部のみなさんに提供する予定です。
そして、その後片付けと共に、次の準備が始まりました。【ab】研院生も大忙し。
今日は彼女たちの「場に適応する力」が試された一日でもありました。
18時30分。次の試みは、BKC内、男性職員の皆様にお集まりいただいての「男を磨く〜P-up塾」。
塾長は【忠】先生です。名前の由来はいずれ【忠】先生からご紹介していただきましょう。
第一回目となる今回のミッションは、何も聞かされていない参加者のみなさんに、班に分かれていただき
「用意された食材を使って時間内に班員で美味しく食べられる食事を作る」こと。
この意味については、また追々ご紹介して行きますが、まさに「場に適応する力」が必要になる作業です。
参加者のみなさんは、いきなりの事でかなり戸惑われたと思いますが、こちらの想像以上に楽しんで素敵な夕食を作って下さいました。
最後は今日の気付き等を【Ippo】先生作成の「P-up シート」にまとめて、終了です。
みなさん、ご協力ありがとうございました!
22時00分。片付けを終え、RecO studioの長い一日が終わりました。
今日のようなイベント続きの日は、何かあってはいけないと、私も朝から緊張が続いていたため、心地よい達成感と共に、家路につく頃にはちょっとぐったり。
「セラバンド体操で筋肉痛(!)になっている場合じゃない。もっと場に適応できるだけの体力をつけよう!」
と、心した一日でもありました。【abc.】