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2010.05.24

教員お薦め本コーナー

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BKCには2つの図書館があります。メディアセンター(理工系)とアクロスウイングにあるメディアライブラリー(人文社会系)です。スポーツ健康科学部は、総合的・学際的な学びですので、関連の図書は両方においてありますが、メディアライブラリーの方が多いと思います。

 

メディアライブラリーの入り口はアクロスウイングの2Fにあります。その入館ゲートを入ってすぐ左手に、「教員のお薦め本コーナー」が学部ごとに設置されています。スポーツ健康科学部のコーナーも新設され、トップバッターとして私の推薦する本が並んでいます。是非、学生・院生の皆さん、ならびに教職員の皆さんもご覧頂き、手にとってもらえれば嬉しいです。下記のHPでも情報はご覧頂けます。

https://www.ritsumei.ac.jp/acd/mr/lib/libraryriyou/mdl/isaka.html

 

もちろん、『スポーツ健康科学部のコーナー』となっておりますので、先生方にはリレー方式で順番が回りますので、予め「これぞ!」というお薦めの本をまとめておいて下さい。ちなみに、わたしの次は、【道】先生ですので、おねがいします。

 

【忠】

 

 

2010.05.23

玉川大学に行ってきました

 今日は、全国的に雨模様のようですが、
みなさん、いかがお過ごしですか?

私は、一昨日の金曜日から、fMRIの準備のため、
真夏のような暑さの中、東京出張に行ってきました。

訪問先の一つである、玉川大学には、
脳科学研究所があり、fMRIが設置されています。

今回は、生憎、実験が行われていなかったのですが、
技官の先生に、施設の運営方法、実験設備、撮像プロセスを
見せて頂くことが出来て、大変参考になりました。

私たちの fMRIも、先行する大学・研究所に
追いつき、追い越せの気持ちで
頑張っていきたいですね!

それでは、また。失礼します。
良い休日を〜
            敦

 

 

2010.05.22

草津未来研究所

2000年に「地方分権一括法」が施行され、"中央集権"の対義語として、都道府県を始めとした地方自治体に国・政府の役割や仕事を移管する、"地方分権"という言葉が頻繁に用いられるようになりました。大阪府の橋下知事や、現在、口蹄疫の対応で奔走している宮崎県の東国原知事を始め、多くの首長が記者会見などで度々、"地方分権"や"地域主権"と発言していることは、皆さんも耳にしたことがあるでしょう。といっても地方分権のシステムは、新しい考え方ではありません。遡れば、江戸時代に「幕府」という中央政府に対して、「藩」という地方政府に権限が委譲されていたのは、歴史の授業で習ったことと思います。

 

小泉政権の時に、"三位一体構造改革"によって地方分権を進めようとしましたが、地方自治体への財源の保障と権限の委譲が曖昧であったため、結局、政治や行政の「主権」が中央から地方に十分委ねられたとは言い難いのが現状です。しかしながら、地方自治体は、これまで以上に「地方政府」という認識を高め、それぞれの地域の実情に応じた課題解決能力と自律的な都市経営が迫られていることには間違いありません。

 

ほとんどの地方自治体が少子・高齢化社会、さらには、人口減少社会の到来によって、税収による財源確保の問題や地域の衰退にかかわる様々な問題に直面する中、滋賀県草津市は、他地域からの流入や新生児の出生によって、現在でも人口が増加傾向にある日本でも数少ない都市の1つです。

どの地方自治体においても、魅力的で、持続可能なまちづくりを実現するために、「総合計画(マスタープラン)」を策定していますが、草津市でも2010年度から10年間を見据えた第5次総合計画が策定されました(策定された総合計画は、以下のURLを参照してください)。

http://www.city.kusatsu.shiga.jp/www/contents/1222684138124/activesqr/common/other/4b00dd26002.pdf

 

 

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草津市では、総合計画の実現をめざし、将来、訪れるかもしれない様々な社会問題や財政問題に対応するため、また草津市が"地方政府"としてふさわしい都市経営を進めるために、それを支援するシンクタンク機能として、"草津未来研究所"を発足させました。

この研究所は、「立命館大学の知の集積との連携」を図るために、所長、副所長、総括研究員(私...)として立命館大学から3名が参画しています。この研究所は、主に草津市の未来を見据えた政策形成に寄与するための調査研究や人材育成といった活動に取り組むのですが、その会議の様子を、ほんの少しだけご紹介します。

毎回、ブログが長すぎる!と周りの先生方にお叱りを受けているので、ほんの少しだけ...もう既に長い?あれ?この方式、どこかで見たことがあるような...。

 




草津未来研究所の会議は、年間6回予定されており、ちょうど2回目の会議が21日に開催されました。今回の会議では、この研究所の目的や方向性についてのコンセンサスが図られ、調査研究と人材育成の柱となる2つの活動のうち、調査研究テーマについての議論が交わされました。第5次総合計画の実現に向けて、地域資源を活用した観光のあり方、持続可能な都市経営における行政システムのあり方、また行政と市民が一体となった協働型のまちづくりを進めるための市民自治のあり方、さらには、歴史的な意味合いを持つ草津川廃川敷地の土地活用など、研究テーマはバラエティに富んでいます。

 

全ての研究テーマに共通するのは、"魅力的なまちづくり"と"持続可能なまちづくり"。つまり、草津市民が"このまちが大好き!このまちにずっと住みたい!"という感情を抱くようになること、また草津市以外の人たちが"このまちに住みたい!"と思うような魅力づくりをするには、どのような工夫や仕掛け、仕組みづくりが必要であるかを考えるということです。

 

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中でも砂礫の堆積によって川床が周辺の平面地よりも高くなった「天井川」といわれる旧草津川の土地活用は、河川の氾濫による水害問題などを乗り越え、現在では、草津市の中心部を貫くシンボルでもあり、ランドスケープ(景観)、アメニティ空間の創造、地域住民の交流を促進する"遊"空間、さらには、商業施設の誘致や観光資源の活用による経済活性化などといった多様な視点から検討されるべき問題です。

 

左に掲載した画像は、国土交通省琵琶湖河川事務所のホームページから引用させていただいたものなのですが、写真の中央に写っているのが、琵琶湖から草津市内の中心部を貫く旧草津川です。この写真からも豊かな緑と、その存在感を感じ取ることができるでしょう。

 

草津市だけに限ったことではなく、皆さんの住むまちにも、地域社会が直面する問題や地域の魅力づくりをどのように進めるべきかという課題が山積しています。このような問題に手掛けてきたのは、行政なのですが、我々の住むまちをよりよいまちに、そしてそのまちに住む住民が誇れるような魅力的なまちづくりを進めるために、"市民参画型まちづくり"や"協働型まちづくり"という言葉が用いられるようになりました。

 

立命館大学では、2009年に草津市と教育研究の連携を図ることを目的とした"サービスラーニング"という協定を結びました。サービスラーニングとは、大学生のみならず、草津市民が大学で学んだ知識や技術を、地域社会で直面する様々な問題や課題解決に役立てる実践的かつ経験的な学習方法のことで、先に示した市民参画型や協働型のまちづくりを進めるために必要な市民の社会参加や主体的な活動を促進するには適した学習方法といえます。

 

草津市とのサービスラーニングを進めるために、スポーツ健康科学部は、立命館大学で重要な役割を果たすことが期待されています。今後、草津市民や草津市内で活動する様々な市民団体と学生との交流を促進する研究会やワークショップなどの機会を設けたいと思っています。

先週のブログでも触れましたが、素敵なまちには、素敵な人々が集います。そしてそのような人々は、さらに高い生産性を発揮し、まちの魅力を高めます。もちろん、大学も同じ...。健康的で、魅力的な草津市のまちづくりに、皆さんも我々教職員と一緒に参画しませんか?皆さんの強い志と、積極的な行動を期待します。

 

 

 

2010.05.21

スポ健でどんな測定実習ができるの?

今週金曜日、大塚製薬株式会社の桜井先生が立命館大学にきました!せっかくなので、大学院生に大塚製薬株式会社の会社説明やどんな研究をしているのか非常に興味あるお話をして頂きました(写真)。

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さて、今週水曜日にスポーツ健康科学部ではどんな実習ができるの?、という企画を基礎演習の授業で行いました。持久力や筋力の測定評価、運動動作の評価、骨格筋横断面積の評価、遺伝子発現の評価など、スポーツ健康科学部に設置されている様々な機器を使って、どんな測定評価ができるかを1年生に紹介していきました。学生の皆さんから「すげぇ」とか「おぉ~」という声が上がると興味を持ってくれているんだな、と嬉しくなります。みんなと一緒に測定実験や研究ができる日を楽しみにしています!

写真は、今週も登場して頂きました【聡】先生の遺伝子発現の実習風景と【真】先生の筋力測定の実習風景です。

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by Moto

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2010.05.20

足をのばして静岡へ

毎週月曜日は、静岡に出張です。今週も出かけてきました。毎週移動していると、いろんな風景をみることができます。のんびりした土地のはずの静岡駅で、朝から若い女性2人が掴みかかる勢いで怒鳴り合っていたり、京都から草津に向かう電車の中で、携帯電話を使っている学生に「お兄ちゃんも、お姉ちゃんも、携帯電話は使わんといてや」と注意して回っているおばさんがいたり・・・。

 

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さて、この時期の静岡は、汗ばむほどに暑くなっています。この暑さとともに、富士山の姿を、市内・非常勤先の大学から眺めるのはむずかしくなりますが、その代わり、お茶どころらしく新芽の出たお茶畑が目立って広がる時期です(大学に向かう道端:本当は、このお茶畑の向こうに富士山が・・・→)。

 

ときどきですが、この地元でできたいちご、みかん、市場には出回っていない無農薬のお茶、日本酒・酒粕をいただくことがあります。今回は、ラッキーなことに、非常勤講師の控え室に、その日の朝採れたてのいちごが登場しました。 

 

Ichigo.jpgのサムネール画像新商品テストは、まず静岡で行われるというのはマーケティング・リサーチの分野では有名な話です。どうして静岡なのかは、実際に住んでみると、地理的にも県民性(横長の地形のせいか、地域・文化が3つに分かれています)を含めてみても、実感して理解できるところがあります。

現地に出かけて生で触れてみると、その時々の人の表情や動き、風景やその土地の香りも一度に分かりますし、知識が広がることもあります。【智】先生のブログのように、いろんな場所でのいろんな経験の中で、これからどのくらい"実感・体感"できるでしょう?

 

次は、滋賀・草津~京都周辺にも詳しくなりたいと思う今日この頃です。  ippo

 

 

2010.05.19

懇親会 その2

RIMG0036.JPG懇親会その2です。

 

先日、スポーツ健康マネジメント領域の教員が京都で懇親会をした。また、である。

 

京都や草津等、あまり知らない土地なので、こんなところもあるのかと興味津々であった。地元をよくご存じの先生方がおられた。こんなところに、こんなものが...等、さすが地元!、と感じた次第である。

 

全国からBKCに集ってきた皆さん、いろいろな場所に行って、いろんなことを経験してください。大切な学生生活です。活発な活動があなたを変えていきます。

 

【 智 】 (写真は京都にて。20100423)

 

 

2010.05.18

「朝ごはん実習」にぎやかに始まりました。

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<RecO便り5>

 既に何人かの先生がご紹介のように、学部長【Izumi】先生発案、朝ご飯実習がAクラスからスタートしました。

 予想はしていましたが、その想像をはるかに上回る元気と賑やかさ。ちょっとドキドキの場面もありましたが、朝からみんな楽しそうに配膳、そして朝からたくましい食欲でほぼ完食。すばらしい、さすが【Jin】組です。

 この実習の目的は、朝ご飯の大切さを実感することの他に、みんなで気持ちよくおいしく食べるための、気配り、心遣いを学ぶことにもあります。例えば、温かいものはさめないように最後に配膳する、お箸や食器の正しい並べ方(写真はちょっとまだ微妙ですが)、座布団の位置の確認、調味料のまわし方、食べる時の姿勢、途中の席の立ち方などなど、みんなのちょっとした気遣いで、朝ご飯がもっとおいしく味わえることを知ってもらえたら、と思います。

 ちゃぶ台を囲んで和気あいあいとした雰囲気の中「あ〜、なんかこういう感じ、すごく幸せ〜!」という声を聞き、うれしくなりました。

 一人暮らしの人が今日のメニューを毎日全部用意するのは難しいけど、一人暮らしなりの朝ごはんの工夫をこれから考えていこうね。また、生協の朝ご飯も利用価値大。ちょっと早起きして、一度食べてみてください。

 さて、明日はC(Moto】先生)クラス。今から楽しみです。

abc.

今回の 朝ごはん;ごはん、お麩とわかめと油揚げのみそ汁、焼き鮭(貝割れ大根とプチトマト添え)、ほうれん草のごま和え、枝豆とひじきの煮物、フルーツヨーグルト


 

2010.05.17

附属校への学部説明会

今日は、立命館守山高等学校へ行ってきました。付属の高校3年生に、進路選択・学部選択の一助になるように、スポーツ健康科学部の学びの特徴、教育研究施設、教員スタッフの紹介をしました。もちろん、生徒の皆さんからも質問を受けて、理解を深めてもらいました。

私からさせてもらった質問で、「好きな科目は?」についてはいろんな科目が並びましたが、半数以上の生徒さんから、「体育!」との回答に嬉しくなりました。おそらく、立命館守山高等学校の体育の先生のおかげでしょう。

体育はまさに学際科目です。また、大きな身体活動を伴う唯一の科目で、人間としての総合力を高めるためには格好の科目です。『スポーツ健康科学』は、この学際性をさらに高めて、理学、工学、体育学、教育学、経済学、経営学、医学、保健衛生学の学問分野を母体とした、総合的・学際的な教育と研究を行います。いいかえると文理の学びを総合する学問内容でもあります。

高校時代には、文系型、理系型で学ぶことが多いですが、この学部では両方のアプローチを学び総合的に理解する力をつけます。

興味を持っている方は、是非、学部のHPならびこのブログをご覧下さい。

http://www.ritsumei.jp/shs/index_j.html

 

【忠】

 

 

2010.05.16

プロジェクト英語担当の木村 修平 先生です

ようやく寒さも和らいできましたが、
皆さん、いかがお過ごしですか?

スポーツ健康科学部の英語は、
プロジェクト英語とスキル・ワークショップの
90分授業が、週1コマずつあります。

今回は、私と一緒に、プロジェクト英語を
担当して下さっている外国語嘱託講師の
木村 修平 先生を紹介したいと思います。

DSC01446.JPG












木村先生は、アメリカ留学で培われた
英語力だけでなく、ハード・ソフト共に、
情報系に詳しく、インターネットを用いた
英語学習の研究をされています。

英語を学習して、何か疑問に思ったことは、
積極的に、木村先生や私に質問して下さい。

それでは、また。失礼致します。
良い休日を。
                 敦

2010.05.15

"club"という言葉の持つ意味...

"club"という言葉を聞いて、皆さん、どのようなことを思い浮かべるでしょうか?

 

多くの人たちが、まず思い浮かべるのは、中学校・高等学校・大学などで行った、または行っている部活動のことを思い浮かべることでしょう。他にも、フィットネスクラブやテニスクラブ、またゴルフや最近では、「総合型地域スポーツクラブ」といった地域に育成され始めた会員制のスポーツクラブを思い浮かべることかもしれません。中には、繁華街にオジさんたちがひしめく、ナイトクラブを思い起こす人もいることでしょう。

 

一般的にクラブとは、親睦や趣味、また様々な文化活動など、共通する目的を持った人々の集まり、集団、組織のことを意味します(広義には、会員制の娯楽場や社交場、また遊技場のような場所そのもののことを表す場合もありますが...)。重要なのは、「会員制」という人間関係のシステムを維持し、個人を差異化するしくみが存在するということです。つまり、そのメンバーになれる人となれない人、集団の内側と外側とを区別するしくみがあるということです。

 

では、我々は、一体、いくつの会員制組織に所属しているのでしょうか?

 

menber.JPG試しに財布を開けてみて、会員証の枚数を数えてみてください。学生証などのIDカードだけでなく、キャッシュカードやクレジットカード、レンタルビデオやガソリンスタンド、ケーキ屋やスーパー、家電販売店や洋服店に至るまで、何枚ものカードを常に携帯していることと思います。

確かに情報化社会といわれる現在では、個人が保有している情報量の多少や加わっているネットワーク、また組織の数がその人の存在価値すら決めかねないような傾向にあります。我々が所属している学会もそうですが、所属学会が専門分野における情報へアクセスするためのツールとなったり、個人の専門性を判断する1つの基準となったりしています。

 

 

 しかしながら、その所属する集団や組織とのかかわりについて目を向けるとどうでしょう...。自ら積極的にその輪の中に入り込み、その集団や組織を維持・発展させるために、所属するメンバーが互いに知恵を絞り合っているというものが1つでもあるでしょうか?利用はするけれど...というものが多いのではないでしょうか?

 

 




英語の"club"という単語には、先に述べたように共通目的を持った人たちの集まりという意味だけでなく、「(集団や組織が掲げる目的を達成するために...)みんなで金や知恵を出し合う、協力し合う」という動詞の意味があります(正確には、"club together~"ですが...)。この意味を、どれだけの人が理解しているでしょうか?

つまり、我々は、自らが所属する、帰属する集団や組織に対して、何かを求めることには関心を払うものの、そこに所属する一員として、集団や組織の発展のために、どのような役割や責任、また義務を負うかということには、あまり目を向けたがりません。

 

受験戦争に勝ち抜き、大学生という、いわば自由な身分を勝ち得た皆さんは、時間的にも物理的にも、また精神的にも、様々な拘束から逃れたい...、そう考える人が多いことでしょう。築き上げられた伝統や秩序を維持することや、規律や礼儀を重んじるということは、自由を謳歌したいと考える大学生の価値観とはかけ離れているかもしれません。どちらかといえば、過度に拘束されずに、誰かとつながっておきたい...、つまり、「つかず離れず」という関係が現在の若者の求めているスタイルなのかもしれません。

 

だからといって、このスタイルや"いまどきの..."大学生に苦言を呈したいというのではありません。ただ、"club"という言葉に込められた意味について、改めて考えてもらいたいと思います。せっかく、同じような志を持った人々が集まり、新しい出逢いや自身を社会化させたり、成長させたりする機会があるにもかかわらず、それを無駄に逸していないかということを問いたいのです。

 

素敵なまちには、素敵な住民が集まります。そして、そのまちを構成する住民は文化を醸成し、都市の魅力を高め、歴史を積み重ねます。同様に、素敵なメンバーが集まれば、そのグループは高い成果を上げるだけでなく、そのグループ自身にも魅力が付与されます。魅力的なグループになれば、そこにはまた素敵な人が集い、そこに所属する人たちは、そのグループを誇りに思ったり、より魅力的なグループにするために、さらに積極的に働きかけたりもすることでしょう。これは、クラブや大学にもあてはまります。

 

"つかず離れず..."といった薄っぺらい関係ではなく、皆さんは、クラブや大学、また仲のいい友達で構成されるグループと、"ガッツリ"かかわってください!時には、ぶつかり合うこともあるかもしれません。ただ、その時に"club"という言葉が持つ意味を思い出してください。集団や組織の目的を達成するために、知恵を出し合い、協力して、より魅力的な集団や組織を築き、素敵な文化を醸成してください。そのような主体的なかかわりがあって初めて、皆さんが所属する集団は、皆さんにとっての居場所となり心の拠り所となることでしょう。

皆さんにとって、この立命館大学そのものが大切な"club"となるように、また皆さん一人ひとりと立命館大学との結びつきや絆を強める心の架け橋となれるように、我々教職員一同、創意工夫を凝らしながら、皆さんを1つの輪に巻き込んでいきたいと思います。

皆さん、ともに手を取り合いましょう!