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2009.10.16

学習するということ

たまには気分を変えて、ちょっと違う内容を。

 

すでに書きましたが、

先週の金曜日~日曜日(10/9~11)にかけて、日本スポーツマネジメント学会を開催しました。

開催校事務局として、バタバタしていましたが、参加者を見ていると、

スポーツに関わる企業の人が非常に多く来ていらっしゃいました。

 

何人かとお話しましたが、みなさん、

「この分野を勉強したくて来た。」

とおっしゃってました。

 




読んでいる高校生の皆さんにとっては、

「勉強」と言うと教科書や参考書を使って勉強すること、が頭に浮かぶかと思います。

でも、それだけが勉強ではありません。

 

むしろ、自分が

「不思議に思うこと」

「知りたいと思うこと」

「行動するのに必要なこと」

こんな疑問や課題を解決するために、勉強をすることの方が重要です。

 

私自身は経営学を研究していく中で、

現在の社会を理解するために、欧米の思想を理解する、

そんな必要性を感じて、大学院生と共に勉強をしています。

名前は聞いたことがあるし、どこかで概要については知っている、

でも読んだことがないし、一人で読むとなったら後回しになる、

そんなものを読んでいます。

 

例えば、ジョン・ロックの『市民政府論』。

王権神授説を否定した、として必ず世界史の教科書に載るぐらいに有名ですが、

実際に読んだことのある人は少ないと思います。

そして、なぜ「王権神授説」が否定されなければならなかったのか、

また「王権神授説」を否定することが可能になった状況はどんな状況なのか、

考えたことがないかと思います。

当時のヨーロッパの考え方で言えば(異論は多いと思いますが)、

敬虔なるキリスト者としての神の子が、キリストの代わりに人々を導く、

というのは普通の考え方でしたし、

王も神の子の一人である以上、

神の子の代表としての教皇から認められて初めて王となれる、

という考え方が普通でした。

こんな状況だったのですが、現在から振り返れば、

どこかの時点で、

神を否定せずに、神が権力・権限・権威を持っている、という考え方が否定されなければ、

人が権力・権限・権威を持つ、という民主主義は誕生しませんでした。

こんなことを考えて、理解していくためには、一つの本を読むだけでなく、

史的な事実も踏まえ、様々な勉強が必要となってきます。

 

勉強して、考えて、知識を身につける、

このことで、知的な体力が向上するんだなぁ、

と最近特に実感しています。

 

<道>

2009.10.15

10/24・10/25 に、秋のオープンキャンパスが行われます!

あっという間に秋が深まってきましたが、
皆さん、いかがお過ごしですか?

私が担当しているクラスでは、新型インフルエンザに
感染したという一回生が、遂に出てしまいました。
感染が広がらないように、本当に気を付けないといけませんね。

さて来週の土・日には、「立命館大学秋のオープンキャンパス」が行われます。
10月24日(土)衣笠キャンパス 10時30分~17時00分(予定)
10月25日(日)びわこ・くさつキャンパス 10時30分~17時00分(予定)

スポーツ健康科学部は、個別相談ブースで、
皆さんの質問をお待ちしております (^ ^)
ぜひ気軽にお立ち寄り下さい。

この他にも、「入試直前ゼミナール」が行われます。
私も、11/2 (月) 和歌山、11/14 (土) 神戸 で開かれる
「入試直前ゼミナール」に、参加することになりました。
皆さんに、直接お会い出来るのを楽しみにしています。

それでは、また。失礼します。
皆さんも、くれぐれも健康にはご自愛下さい。

                     敦











2009.10.14

母校の夢野台高校で模擬授業

母校の兵庫県立夢野台高等学校でスポーツ健康科学部の学部説明を兼ねた模擬授業を行いました。参加者はスポーツ健康系志望の2年生23名でした。非常に楽しく授業をさせていただき、また活発な質問もいただき
ました。私が在籍していたのはもう25年ほど前になりますが、当時は陸上部に所属し、3年生の時に800mで名古屋インターハイへ出場しました。しかし、そのころはあまり部活動が盛んというわけではありませんでした。

 

北京オリンピックの400mリレー銅メダリストである朝原宣治選手は夢野台高校陸上部出身で、私が教育実習で母校に戻った時に3年生として活躍されていました。朝原選手はそのころから超エリート級で、走り幅跳びでインターハイ優勝を果たしました。夢野台高校の部活動が盛んになり始めたのはこのころからでしょうか。現在では在校生の8割以上が部活動に参加し、文武両道の教育を展開していると聞きました。

 

スポーツ健康科学部では、何もエリートスポーツ選手である必要はありませんが、スポーツを実践している文武両道の志願者を歓迎しています。将来体育教員になりたい!スポーツ指導者やトレーナーになりたい!と思っている人は、ぜひわが大学にチャレンジしてください。待ってます!  

 

 

091006_1623~01.jpgのサムネール画像

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2009.10.13

研究の話

みなさん、こんにちは。

さて、今日は私の研究の話をしてみたいと思います。
私の研究の中心は生体計測です。
色々な研究があるのですが、その中の一つ、
「携帯型運動モニタ装置」についてお話したいと思います。

私は工学の出身ですので、ものづくりが得意です。
この「携帯型運動モニタ装置」自体も開発しています。
つまり手作りです。

mon.JPG














この装置の中にはカーナビなどに使われるGPS レシーバと
加速度センサが入っていて位置、速度、加速度などを記録することができます。
この小さな装置を腰付近につけて運動することでその運動を計測することができます。
もちろん計測するだけではなく結果から運動を評価することができます。
運動を計測する装置は精度が良くても大掛かりなものが多く、
実際のスポーツ現場で使用することが難しいことが多いのですが
開発した装置は腰につけるだけですのでスポーツの現場でも使用することができます。

スポーツ健康科学部では、こんな装置も使いながら、
色々な学生と一緒に研究できる日を心待ちにしています。

最後に今日のスポーツ健康科学部教育研究棟の様子は
↓こちら
091013.jpg








ずいぶん建設工事も進んでいるようです。
                                                               成弘

2009.10.12

健康づくりに関わる講座

1010日(土),BKCのコラーニングハウスにて,「健康な生活を送るために」というタイトルで2時間の講座を持たせてもらった.参加者は湖南生涯カレッジという連続の土曜講座に参加されている非常に元気な諸先輩方ばかりでした.ほとんどの方がいわゆる定年を迎える年齢を過ぎた方ばかりでした.たまに,このようなタイトルでお話しさせてもらいますが,やはりこのような講座に興味を持っておられる方は「健康」への意識が高く積極的です.ですので,最近のデータを示しても非常によく理解されます.一方で,参加者の方から,日頃実践されている健康づくりの取り組みを私の方は吸収させてもらっています.

 学生時代には高齢者のデータは頭だけでしか理解できなかったのが,高齢者になるまでにそう遠くではなくなってきましたので,実感をもってお話しを伺えるようになりました.健康づくりは,いうまでもなく日常の生活習慣(睡眠,運動,栄養)が大きく影響します.体力のある若いときには実感として理解できないことが,体力低下とともに身につまされます.

 「習慣は第二の天性」ともいわれます.良い健康習慣を身につけるためには,しっかりとした理論,考え方とともに実践しつづけられる動機付けと継続,自己変容の喜びを用意する必要があるでしょう.スポーツ健康科学部では,自ら良い健康習慣を実践するだけでなく,実践できるように指導する力をつけてもらいます.高い指導力による健康づくりの輪がBKCから発信されることを願っています.

 

3.JPG

 

 

 

 

 

 

2009.10.11

お金にかえられない大学選択

最近の旅行は、「高速道路ETCで1,000円」時代ということもあり、
「安近短(あん・きん・たん)」がトレンドである。

 

意味合いとしては、高速道路1,000円で「安」く、
車でいける「近」さで、集中的に遊ぶため、日程は「短」く、
を端的に示したものである。
(もちろん、高速道路だけではなく、列車旅行にも言えることである。)

 

その状況がなんと、受験業界にも広がっている今日この頃。
大手予備校の高校教員に行ったアンケート結果では、
景気悪化の影響により、奨学金利用の増加63.6%、
通学圏内の大学選択54.0%、受験校数の減少39.8%が示された
これを「安近短」を似せて「安近少」ということで、
経済的な影響が受験業界にも広がっている、ということである。

 

いやはや、本当に悩ましいところです。
ただ、私が思うには本当にそんな簡単に生涯の選択をしてもいいのかな?と
思ってしまうところです。働きだせば、お金は稼ぐことができます。

 

なので、自分の興味関心のあることをしっかり学び、
自分を成長させてくれる大学選択をすることが重要であると思っています。

 

将来の成長するための自分への投資。これが大学選びの本分だと思います。
立命館大学では経済困難の奨学金も用意しています。

 

さらに一般入試の3教科型であるA方式と学部A方式(理系型)では、
成績優秀者に対して学費の半額相当が減免される奨学金も予定しています。

 

活動すればするほど人は成長します。
本当に成長できるフィールドを真剣に考えること、これは人生における財産です。

 

奨学金チェックはコチラ↓
http://ritsnet.ritsumei.jp/

                          龍

 

 

2009.10.10

京都の紅葉

今日は久しぶりに衣笠キャンパスに行ってきました。

BKCキャンパスは広大な敷地に広がる建築物が特徴ですが、衣笠キャンパスは京都らしい情緒豊かな町並みの中にあり、まさに紅葉の季節が始まる直前のような木々の色づきをいたる所で見かけました。

その後、鶏料理のお店で、管理栄養士さんを交えて食事しました。
栄養士さんを目の前にしながらも、誰1人として栄養成分にこだわること無く、好きなものを食べました (^^;

僕が興味を持っている研究分野の一つであるサルコペニア(加齢に伴う筋量減少)のメカニズムに関する研究は、現在のところ運動と栄養がその予防のカギを握っていると考えられています。

それに関連して、どういった調査を行うことで、日本の高齢者の適切な栄養摂取(特にタンパク質摂取量)を見いだすことができるのか、などを議論させてもらい、今後の研究にも(かなり強引に)ご協力いただく予定です。

スポーツ健康科学部では、そういった栄養に関連した研究も幅広く行える設備が整います(カロリーチャンバーやDEXA、質量分析計、などなど)。

スポーツ・パフォーマンス向上や介護予防に向けた食生活と運動の重要性について、スポーツ健康科学部に入学される新入生と共に知見を深めていきたいと思います。






2009.10.09

不定期連載「スポーツ・マーケティングその3」

昨日は、台風の影響で、びわこ・くさつキャンパスは、1~5限目まで休校となりました。

久しぶりの台風による休校だなぁ、とふと気づきました。

お陰?で、普段出来なかったことが色々出来て、ちょっとうれしかったり。。。

 

今後、影響が大きいとしたら、農作物でしょうね。

値段が上がるはずです。

 

はて、今日はスポーツマーケティングその3です。

決して暇ネタではありません。

たぶん。。。

 




さて、前回は9月18日に書きましたので、3週間ぶりぐらいでしょうか。

 

前回までの到達点は

「人によって好みが違うので、自分が受けると思っても、受けるとは限らない」

でした。

当たり前と言えば当たり前なのですが、すぐに忘れがちになるものです。

 

今日は、マーケティングの対象を分けるセグメンテーション(細分化)と言われる話です。

前回の到達点は人によって好みが違う、というところでしたが、

100人いたら100人とも好みが違うのでしょうか?

 

周りを見てもらえれば、好みが全く同じ人はいません(いたらこわいかも)が、

食べ物の好みならば同じ、とか、

ファッションの好みが似ている、とか

応援しているチームが同じ、とか

どこかが同じような人はいると思います。

 

そんな、ちょっとどこかが似ている人が周りにいるのが普通です。

 

ただし、例えばスポーツで見れば、

野球が好き、とか、サッカーが好き、という人は、

周りにいると思いますが、

クリケットが好き、とか、ポロが好き、とかいう人は、

日本にほとんどいないと思います。

また、バスケットボールをしたことがある人は、多いと思いますが、

フィギュアスケートをしたことがある人は、ほとんどいないと思います。

 

でも、クリケットやポロはイギリスと旧イギリス植民地を中心に、

非常に人気のあるスポーツです。

そして、フィギュアスケートは、したことがなくても、ほとんどの人は見たことがあります。

 

つまり、フィギュアで話をすれば、

したこともあり、見たこともある → 少数

したことはないが、見たことはある → 多数

したこともないし、見たこともない → 少数

になるかと思います。

そして、「したこと」「見たこと」にも色々な状態があります。

強化選手のレベルか、競技会に出るレベルか、趣味でしているレベルか、

リンクまで観戦に行くのか、テレビでいつも見るのか、たまにニュースなどで見るのか、

などです。

そして、この状態によって、競技への支持や利用が異なってきます。

 

こんなように、同じフィギュアでも似たような対象によって細かに分類をしていくこと、

これをセグメンテーションと言います。

 

う~ん。。。ちょっと説明不足の感もありますが、今日はこのあたりで。

また、不定期で、どこかで続きをしますね。

 

<道>

2009.10.08

MRI室のレイアウトが決まりました

今、日本列島を台風が通過していますが、
皆さん、いかがお過ごしですか?

先週、MRI室に関して、BKC キャンパスで、最終的な会議が行われました。
今回、視覚提示システムを担当して下さる清原光学さん、
MRIの磁場を封じ込めるための磁場シールドを担当して下さるフジパスクさん、
そして、新棟を建設して下さっている竹中工務店さんが、参加して下さりました。


MRI meeting.jpg
MRI 室のレイアウトについては、
日本でも最高の技術者の協力を得ることが

出来ましたので、素晴らしいものになったと

考えています。

本当に色々な関係者の方に協力して頂きながら、新学部が作られていくんだなと、

毎日実感しています。

この設備を使って、来春から、皆さんと一緒に、
素晴らしい成果を出していけるよう頑張りたいと考えています。

皆さん、体調にはくれぐれも気をつけて下さいね。
それでは、また。失礼します。

                                                                    敦









2009.10.07

ウォーキング・マップを作ろう!

京都市伏見区にある醍醐寺に行ってきました。自宅から34km、片道7000歩で、消費カロリーは約200kcalほどですので、ほどよいウォーキング・コースでした。豊臣秀吉による「醍醐の花見」として有名な場所です。五重塔(国宝)は、西暦952年に5年間かけて建築されたものらしく、京都府内では最古の木造建築物だそうです。今でも、当時のままの外装が残っており、歴史の重みをずっしりと感じました。そろそろ紅葉の季節ですが、醍醐寺では林泉と弁天堂(写真)近くは10月の末、入口近くは12月初旬まで楽しめるようです。

 

ところで京都の世界遺産はいくつあると思いますか。上賀茂神社や清水寺、平等院、二条城など、なんと17か所もありました。京都駅前の西本願寺を中心として、ほぼ5km圏内に点在しています。来年度の授業では、京都の世界遺産や滋賀県草津市周辺などのウォーキング・マップづくりを行いたいと思います。消費カロリーの計算から健康食材を使った飲食店の紹介、健康関連店舗の情報など実地調査を含めて、市民の健康増進に役立つようなツールを開発したいと思います。ぜひ一緒に完成させましょう。

 

 

daigoji.jpg