先週と今週の水曜日、「スポーツ指導実習(水泳・水中運動)」のプール実習に立ち会った。普段は、体育館での「実習」と教室での「座学」を担当していて、学生のプールでの姿に接するのは初めてだった。
3班編成で、各班1コースを使っての「泳ぎ」は、授業最終盤とあって、どの学生も、「流石!!」と唸らせるものだった。体全体が良く水に乗っていて、気持ちが良い。コースロープを外した全体での「アクアビクス」も、レベルをかなり上げた内容だったようだが、軽快にこなしていた。
1つの班の水泳の最終種目に付き合った。「2人1体」でのクロール25m×2本だった。前の人はストロークだけ、後ろ人は前の人の足首を軽く掴んでキックだけ。2人の「連携」が物を言う。
偶に孫を連れてプールに行った時など、必ずと言って良いほど「実施」する得意種目だ。そんな積りで、最初は「後ろの人」となって、キックを続けていた。ところが、途中で前の学生が立ち上がってしまった。「どうしたことか?」。「先生、もっと強くキックしてください!!」。蹴りが弱く、「ブレーキ」にしかなっていなかったようだ。折り返しは、私が前。やはり途中で停止。「先生、ストロークしっかりお願いします!!」。
学生の力強いストロークやキックが基になった泳ぎと「枯れた泳ぎ」とでは、テンポもリズムも違い過ぎて、一緒の学生は随分苦しんだことだろう。
ところで、その前の種目は「立ち泳ぎ1分」だった。これも決して難しいものではない。しかし、比較的足の重い私にとっては、それ相応の「深さ」が必要だ。「巻き足」にしても「踏み足」にしても、上体を真っ直ぐに立ててやると、足が底についてしまった。「立ち泳ぎ」の未熟さを露呈する羽目になったが、「せめて、あと20cm水深があったら!」と思うことしきりだった。
さて、我が大学にも、漸く待望のプールが出来る見込みだ。かつて、水泳部の部長として、パラリンピックに出場した学生を伴って総長を表敬訪問し、銀メダル獲得の報告をした時のことが思いだされる。当時の総長曰く「プールが無くても頑張ればメダルも取れるんだ!」。身体に障害をもった学生への励ましと労いの言葉だったのだろう。しかし、その学生が、自分の体のコンディションづくりはもちろん、自分の通う大学にプールがない悪条件をどのようにして克服したのかを考えた時、「大学にプールがあったら、もっと良かったのかな!?」との思いを感じることは出来なかった。
そんな過去の思いなども蘇りながら、学生たちの泳ぎや様々な水中運動を見るにつけ、自由自在な実習が出来るプールであって欲しいと願う。何よりも、「今時のプール」だ。「スポーツのメッカ」を自認出来る程のプールであれば、公式の競泳競技会はもちろん、水球、シンクロ、そして飛び込みまでが出来るものをついつい望んでしまう。七夕の短冊にはそんなことを書き込んでみよう。 mm生