[ Mon ] の記事一覧

2017.04.10

学振DC1、DC2

先週から授業が始まりました。キャンパスは、多くの学生たちで賑わっています。

新学期がはじまり、それぞれの新しいスタートを切っています。

本日紹介するのは、学振DC1、DC2に採択された博士後期課程の院生です。
この学振DC1、DC2とは、正式には「日本学術振興会特別研究員」といわれるものです。博士後期課程在学中の院生に対しして研究助成を行い、優秀な研究者の養成、確保することをねらいとして行われています。採用されると、研究奨励金が支給されますので、バイトなどで生活費を稼ぐ必要はなくなり、まさに研究に専念できます。DC1は博士後期課程1年生から3年間支給され、DC2は、博士後期課程2年生から2年間支給されます。

もちろん、この学振DC1、DC2の採択を目指す博士後期課程院生は大勢います。採択率は約20%前後とかなり厳しい状況です。スポーツ健康科学研究科では、今年の採択率が60%と学内でも図抜けた高い数値を示したと聞いています。申請者本人のこれまでの努力と指導に当たられている先生方の手厚いサポートのおかげと考えています。


写真の前列左からDC2のコジマさん、カサイくん、ミズノさん、DC1のイズモトさん、トットリくんです。
4月のスタートにあたり、研究科の教員からお祝いを申し上げ、そして学振の意義の確認、今後のさらなる研究推進、研究者としての自立、自覚について激励も含めて懇談しました。彼ら彼女らからしっかりとした決意も聴かせてもらい、今後の飛躍を大いに期待しています。

もちろん、今回残念ながら採択されていなかった博士後期課程院生も、次年度にもチャンスがあります。さらには、博士学位を取得した後の学振PD(ポスドク)もありますので、引き続き頑張ってくれることを願っています。

何よりも、学内、学外ともに博士前期課程、後期課程院生をサポートする環境があります。特に、スポーツ健康科学研究科は、指導教員のみならず研究科の教職員が一体となった手厚いサポートがあります。学部生のみなさんも是非、研究科のことに興味をもって専門力を高めるひとつのキャリアにして欲しいと願っています。

<<今週のちょっと、もっと、ほっとな話>>
4/1の新入生歓迎式典全体のビデオクリップをYouTubeにアップしました。ご覧頂ければ幸いです。プロフェッショナル宣言、パネルディスカッション、各団体紹介など、先輩学生がまさに、『学生力』を発揮してくれています。頼もしい成長も見せてくれています。
https://youtu.be/xlZYuBrYR4o 
【忠】

2017.04.03

春、開幕! 『プロフェッショナル宣言』

智先生の4/1のブログにあるように、4月1日、学部の新入生歓迎式典を行いました。
希望と期待、そしてちょっぴりの不安を抱えた8期生の新入生241名と会えました。


学部の教職員を代表して挨拶をさせてもらいました。新入生の無限の可能性をさらにこの学部で磨き上げ、自らの望むところへ進んで欲しいという想いをこめながら次の観点でお話ししました。

1)これからの未来像とスポーツ健康科学という学際的で総合的科学の教育研究の魅力

2)未来を拓く力(創造する力)と学部教学の柱

3)学部・研究科のビジョン

4)我々が考えるプロフェッショナルとは?

挨拶のあと、写真にあるように、プロフェッショナル宣言に署名をしてもらいました。学生生活の初日の新鮮な初心を忘れず、強い自覚を持ってスタートするためです。


さらには、そのプロフェッショナル宣言の裏には、夢・目標を記述するスペースがあります。昨年、この宣言をした現2回生が新入生の時に書いたものを示しながら、本人からこの1年間の成長と今後について語ってくれました。真剣な眼差しで話しを聴き、その思いをもって、各自がしっかりと夢・目標を記入していました。


スポーツ健康科学部・同研究科のファミリーとして、新入生が想定以上に、夢・目標を達成するのを後押しすることが、教職員の使命です。

<<今週のちょっと、もっと、ほっとな話>>
新入生歓迎式での教員紹介をYouTube にアップしました。是非ご覧ください。今年から工夫を凝らしてグループごとの紹介にしています。こんなに楽しそうな教員紹介は珍しいでしょう!
https://youtu.be/pQGwYLtfBsA
今週一杯で、現ブロガーの先生方は交替となり、来週から新しい先生に替わります。水曜日のippo先生には引き続きお願いしています。小生の月曜日も続けさせてもらいます。引き続き、新年度もご愛読のほどお願い申し上げます。
 【忠】

2017.03.27

『行ってらっしゃい 段野さん!』

先週は、学位授与式・卒業式でした。
(多くの卒業式シリーズのブログで紹介されています)

大勢の学部卒業生、大学院博士前期修了生を元気に送り出すことができました。
本当に、これからも健康で、頑張って欲しい、という想いで一杯です。

実は、スポーツ健康科学部からもう一人、巣立っていく方がいます。

段野さんです!



 学部開設2年目の2011年から、スポーツ健康科学部事務室に配属となり、それからスポ健一筋丸6年間お世話になりました。入職して最初の職場である、スポ健事務室で、本当に一生懸命、学生、教職員のために働いていただきました。常に前向きで、頑張り屋さんです。根を詰めすぎて、無理されているのではないかとハラハラすることもあったほどです。

 この6年間で本当に、仕事ぶり、能力、意欲とも益々磨きがかかり、スポ健の学生、教職員にとって無くてはならない存在となっています。今回の段野さんの異動で、学部1期生を送り出した最初の4年間に在籍していた、職員さん(専任、契約も含め)は、ゼロとなりました。これは、組織体制上、致し方がありませんが、この間、教職協働、学生、院生と共同してきて創り上げてきた、「スポ健」の文化、雰囲気を継承していくためには、どのように襷をつないでいくのか、その仕掛け、システムの構築が必要な段階となってきました。

 幸いなことに、現在の事務局の職員のみなさんは、これまでのスポ健文化を引き継いでいき、さらに発展させよう、と意欲的な方ばかりです。もちろん、教員の方も引き続き、良い文化、風土づくりに熱心な方ばかりですので、よりよい文化継承について意識をしながら、今後も進めていけると確信しています。

 話しが少しそれましたが、段野さんは、4月から日本学術振興会に2年間出向されます。1年目は東京で研修を受け、2年目は海外の学振の支部で勤務となります。これは、「国際学術交流研修」という制度で、大学のグローバル化を事務職員のグローバル化から進めようという事業で、毎年、「若干名」の募集があります。通常私立大学の事務職員はなかなか採用されないのですが、段野さんは、書類選考、面接試験に見事に合格されました。彼女の力量では当然です。

 2年後さらに、パワーアップして、本学園に戻ってこられます。すぐに、もう一度、スポ健事務へ、というのは難しい願いと思います。段野さんなら、どの職場でも、新しい刺激を与え、イノベーションを起こしてくれるでしょう。

 段野さん、元気で行ってらっしゃい!

<<今週のちょっと、もっと、ほっとな話>>
学位授与式・卒業式が終わりました。学生たち、ならびに保護者の方々、教職員、関係者が喜びで包まれていました。教員としても嬉しい日です。送り出した学生・院生の健康と活躍を心から願っています。
 【忠】

2017.03.20

Sports Analytics Conference 2017

3月3-4日、ボストンで開催された、Sports Analytics Conference 2017 に行ってきました。

ボストンにある有名な大学といえば、ハーバード大学、マサチューセッツ工科大学(MIT)です。
そのMITのビジネススクール(経営学大学院)が、この学会を主催しています。今回で11回目で
すが、なんと参加者は約6000名です。

どのような参加者かといえば、スポーツに関わる研究者、解析技術者、
企業(ハード、ソフトの開発)、ベンチャーキャピタル、メディアなど、
非常に幅広い層からなっています。

そのため、プログラムも多岐にわたっていて、最新の研究成果から、
ベンチャーアイデアを練るハッカソンまであります。上の写真は、
アスリートと睡眠の最先端研究の発表です。下の写真はチェスのチャンピオンが、
同時に10人を相手に戦っているセッションです。チェスもスポーツに入れています。
隣のブースでは、対戦型ゲームのブースもありました。さらには、学生の就職に関
するブースがあり、面接も行われています。スポーツ分野への就職というと、本学部
の学生も「スポーツメーカー」というところに目がいきがちですが、今回の学会に
参加してみて、アメリカでは、かなり大きな分野に広がっていて、さらにはより多くの
企業が参入しているのが分かります。この流れはおそらく、今後の日本にも広がって
いくことでしょう。「スポーツ」に関わる分野、企業、キャリアがさらに注目されます。


<<今週のちょっと、もっと、ほっとな話>>
明後日は、BKCでの学位授与式、卒業式です。
キャンパスに、Beyond Boarders、の大きなパネルが掲示されています。
多くのBeyond Boardersたちの写真がちりばめてあります。その一人に小生の
ゼミ生が写ってます。
https://www.ritsumei.ac.jp/bb/episodes/no_046.html/

 卒業生、修了生たちが、大学の枠から飛び出して、社会の大きな器の中で、
さらに大きく活躍することでしょう。彼ら・彼女らの未来が輝くことでしょう!
 【忠】

2017.03.13

クインスのインフィールド改修工事 順調です


写真のように、クインススタジアムのインフィールドの芝生が取り払われて、盛り上がった土がショベルカーでかき集められ、嵩(かさ)さげの工事が順調に進んでいます。走路面とインフィールド面を水平に保つためのものです。

 

別の角度からとった写真をみますと、嵩さげが済んだところに、芝生をさいど敷き詰めはじめています。芝生が白く見えるのは、芝生の活着をよくするために砂をかけていると思います。いずれにしても、左のブルーシートの山が、嵩さげのためにかき集められた土です。結構な量がたまっていました。


それにしても、丁寧かつスムーズな工事です。作業に関わっている皆さんのおかげです。このまま良い天気が続くことを願っています。


<<今週のちょっと、もっと、ほっとな話>><<今週のちょっと、もっと、ほっとな話>>

3/11は、大学スポーツ振興にかかわる会議に参加しました。60名以上の参加者があり、活発にこのテーマで議論がされました。大学スポーツが新しいステージに向かっていることを感じます。

https://k4hara-a.wixsite.com/kansai-col-sports 

【忠】

2017.03.06

「健康維持は死ぬまで自転車操業-タンパク質は壊されないと生きられない-」

この講演タイトルは、非常にインパクトがあります。オートファジーと健康に関する内容でした。

R-GIRO研究拠点成果報告シンポジウム の基調講演者として、木南先生(順天堂大学)が招かれ、そのときの講演タイトルです。


大学院生(特に博士)の研究指導で、研究タイトル(申請書タイトル)などを長年指導してき手いる観点からもインパクトを与えてもらったタイトルです。

講演の中身も非常に興味深く、人間の生体維持システムの精妙さに感激もしました。

人間の身体を構成しているタンパク質は常に入れ代わっています。1ヶ月で全身が入れ代わるともいわれています。ときに不良品のタンパク質ができたりします。不良品がでると壊すシステムが働く。ただし、エネルギーを使うことになりますが、そのままにしておくと病気に成ることにつながるので、選択的にいらないタンパクをみつけて壊し、細胞の正常状態を維持する。

このあたりのシステムが、『オートファジー』といわれているところです。

ただし、単に壊すだけでなく、部品として再利用もされています。ですので、講演のタイトルにあるように、造っては、壊しの自転車操業で、人間の身体は維持されています。

人間と自動車の違い も説明されていました。
人も車も、食物(ガソリン)を食べ、活動(仕事)をし、排泄物(排気ガス)をだし、やがて老化する。車は、部品の交換を必要なときに行っている。けれども、人間では部品の交換を常時行いながら、身体を維持している。まさに、自転車操業です。

<<今週のちょっと、もっと、ほっとな話>>
基調講演の後、拠点の分科会に分かれて、この4年間の研究成果を各グループリーダー、若手研究者から行ってもらいました。その分科会後の記念写真です。


 【忠】

 

2017.02.27

総長報告 2件

 毎週水曜日の午後は、常任理事会があり、朱雀キャンパスで、この会議に参加しています。
学園の重要案件を扱う会議のため気が抜けませんが、学生の活躍を紹介する総長報告は、リラックスし、かつ嬉しい時間です。

先日の総長報告で、2件がスポーツ健康科学部に関するものでした。

一つは、
立命館大学体育会トライアスロン部 細矢 祐香さん(スポーツ健康科学部2回生)
2016 日本学生スプリントトライアスロン選手権 女子オープンの部優勝
スプリントは、通常の半分の距離で行われる競技です。スイム(水泳)0.75km、バイク(自転車
ロードレース)20.0km、ラン(長距離走)5.0km の総合距離 25.75km で競います。


 細矢さんから、今後のトライアスロンでの目標とともに、トライアスロンの魅力を伝える人になりたい、という願いを伺うことができました。
 
もう一つは
立命館大学体育会女子陸上競技部
2016 全日本大学女子選抜駅伝(富士山駅伝)競走4 連覇


 クラブを代表して、記念写真の左から和田さん(スポ3)、中央・松本さん(スポ3)、右・佐藤さん(経済1)が来られました。
 学生代表で挨拶をされたのは、和田さんから、大学ならびに関係各所への感謝が述べられ、今後さらに課外と正課を通じた成長を続ける、という決意が語られました。

自らの目標達成に向けて努力し、成就した学生たちの活躍に、元気をもらいました。毎回の常任理事会で、このような学生の活躍を紹介する総長報告があることを願っています。同時に、学生が正課、課外などで活躍できるようにするために、会議でしっかり議論することを改めて考えさせてもらいました。

<<今週のちょっと、もっと、ほっとな話>>
明日の火曜日は、朝9時半から16時まで、スポーツ健康科学部教授会FD研修会です。
教授会メンバーだけでなく、教職員全員が一堂に会して、朝から夕方まで、学部・研究科の入り口(入試)、教学内容、研究内容、キャリア、社会連携、将来構想について、議論します。テーマごとにグループワークをしながら知恵を出し合い、アイデアを生み、実行できる計画にまで仕上げていきます。学部創設から、年2回このようなFD研修会をしています。情報共有・アイデアメイクを通じて、学部・研究科の発展のプラットフォームの一つになっています。
 【忠】

2017.02.20

クインススタジアム公認競技場に向けて改修中

まだまだ、朝夕は冷え込みますが、日中は春を感じるような陽気に包まれるようになりました。
確実に、春に向かって進んでいます。

BKCの正門をくぐってすぐに目に入ってくるクインススタジアムが、陸上競技の公認記録会ができるように現在改修中です。

工事の大きなものは、インフィールドの芝生部分の改修です。芝生を育て維持するには多くの手間と管理が必要となります。時期によって種を蒔き、目土をいれて、芝を刈るなどを年間計画の中で行う必要があります。ただ、長年たつと、そのために目土が積み上がり、トラックの走路部分との間で高さが異なるようになります。ただし、公認取得にあたっては、走路部分とインフィールド部分とが水平面上で同じ高さの状態で、競技場の大きさ、走路部分の長さの検定を受けます。


そのため写真のように、芝生をめくって、移動させる作業を行い、そのあとインフィールドの高さ調整をして、再度、芝生を戻す作業を行います。芝生が再度しっかりと接着するまで少し時間がかりますが、秋には記念すべき第1回記録会を開催する予定です。

もちろん、記録会はオープンで行いますから、ジュニアからシニア、マスターズまで広く参加してもらい、学園が掲げる地域連携にも貢献できるようなものに仕上げていきます。

<<今週のちょっと、もっと、ほっとな話>>
2月24日(金) 13:00~17:15
立命館グローバル・イノベーション研究機構(R-GIRO)
「グローバル社会における特色ある研究拠点の創成を目指して」
フォレストハウス2階
このシンポジウムの基調講演は、木南先生(順天堂大学)
「健康維持は死ぬまで自転車操業-タンパク質は壊されないと生きられない-」
オートファジーと健康に関する内容で、一般の方にも理解できるようなお話になると思います。この講演のタイトルをみるだけでも、一般の方へも興味喚起するものです。このようなタイトルがつけられる先生の講演を聴き逃すのはもったいないです。是非お越しください。
https://www.ritsumei.ac.jp/rgiro/db/event_symposium20170224.pdf
写真は先週撮った富士山です


【忠】

2017.02.13

草津市民駅伝

先週末は、草津でも雪がしっかり降り積もりました。


金曜日に東京から戻るときは、関ヶ原-米原間の大雪のため、新幹線が徐行運転していました。
その雪が、翌日の土曜日の午前中まで残りましたが、修士論文の公聴会は無事にできました。夕方の研究科同窓会には、1期生、2期生も集まってくれて、和やかな会となりました。

スポーツ健康科学研究科の修論公聴会、ならびに夕方の研究科同窓会は、2月11日に固定することになっています。記念日として覚えてもらい、同窓会にも来てもらいやすくするためです。

昨日の日曜日は、大学院の入試がありました。土曜の夜から降り積もった雪が心配でしたが、電車の遅れもなく滞りなく行うことができました。


キャンパスでは、恒例の草津市民駅伝が開催されていました。クインススタジアムを発着点、中継点として使いながら、キャンパス内を駆け回ります。こどもから大人まで楽しそうに、ときには苦しい顔もみせながら、元気に襷をつないでいました。駅伝後には、名物の豚汁で冷えた身体を温めていました。

今回の草津市民駅伝では、陸上競技部員が大活躍していたよ、とNAO先生から褒めてもらいました。朝の集合時点では、クインススタジアムの走路が凍っていたようです。そこで、NAO先生の指示で、スポーツ健康コモンズの温水プールから、大きなバケツで温水を運び、走路の氷を溶かし、走れるように、部員が頑張ってくれたようです。今回は裏方として大いに草津市民駅伝に貢献してくれました。部員諸君、ありがとう。


クインススタジアムは、これから工事に入ります。実は、公認競技場にするためです。秋には公認競技場として、記録会を開催する予定です。草津市民のみならず、滋賀県、近畿、全国の皆さんに活用してもらえるようにするためです。こちらの情報もおいおい載せて参ります。

<<今週のちょっと、もっと、ほっとな話>>
雪道を歩くことが多かったせいか、膝で踏ん張っていたようです。そのため、古傷が痛みました。今は治っていますが。歩容(歩き方)が変わると使う筋肉、筋肉負担が変わります。このことを上手く使うことができれば筋力向上、姿勢変化にもつながります。研究としても面白いテーマです。
今後の注目イベント
2月24日(金) 13:00~17:15
立命館グローバル・イノベーション研究機構(R-GIRO)
「グローバル社会における特色ある研究拠点の創成を目指して」
フォレストハウス2階
研究拠点の成果報告ならびに、木南先生(順天堂大学)による
オートファジーと健康に関する基調講演
「健康維持は死ぬまで自転車操業-タンパク質は壊されないと生きられない-」もあります。
https://www.ritsumei.ac.jp/rgiro/db/event_symposium20170224.pdf
【忠】

2017.02.06

スポーツパフォーマンス研究

 2月1日に行いました、国立スポーツ科学センターとのシンポジウムで、トップアスリートをサポートしている、先生方から現場目線ならでは、のお話しを聞くことができました。サポートで大事なことは、①キーパーソンを見つけること、②経験を生かす、③プロフェッショナル、である。そして、サポートの醍醐味は、「ドラマに立ち会うことができる」。スポーツはまさに瞬間、動的な芸術とも言えます。その劇的な瞬間に立ち会えることができ、かつその背景までみることができるアスリートサポートは、素晴らしい仕事です。

 先日、幕張メッセで開かれた、スポーツパフォーマンス研究シンポジウムに参加してきました。こちらは、『トレーナー現場での実践知を発信するパフォーマンス研究』がテーマでした。


 前半は、リオ・オリンピック、400mリレーの銀メダリストの飯塚選手(ミズノ)、コーチの豊田先生(中央大学)、研究者の松尾先生(鹿屋体育大学)による、フォーラム形式の発表でした。飯塚選手のデータを研究者がとり、結果を選手、コーチへフィードバックを行い、選手が自らの感覚(主観)も交えてレース戦略、トレーニング方法に取り入れている様子を興味深く聴くことができました。まさにスポーツパフォーマンス研究のひとつのあり方を示してもらいました。

 後半は、スポーツパフォーマンス研究の具体的な進め方について、研究者、現場のトレーナーの声にもとづいて議論が進められました。その中で、この間、スポーツ科学研究も他の研究と同様に、エビデンス・ベースド・サイエンスが中心となって知見が積み上がってきている。その一方で、トップアスリート、あるいは個別事象を取り扱うことについては限定的な見方がされてきている。そこを踏み込んで、現場研究にまで引き上げていく必要がある。

 いわば、医学の中でも、近年、ナラティブ・ベースド・メディスンといわれるように、患者が自分の痛み、身体の変化などを語るのを十分に聞いて、対話を通して問題解決にむけた新しい物語を作り出していく医療の重要性が指摘されています。もちろんエビデンス・ベースド・メディスンと合わせて、相補的に使われるのが望ましいのは言うまでもありません。

 つまり、スポーツ科学研究のひとつとして、ナラティブ・ベースド・サイエンスがあっても良い、というスタンスがスポーツパフォーマンス研究の立場である、という説明を聞きました。確かに、トップアスリートのn=1のデータではなかなか通常の科学雑誌の対象にはならないが、そのようなデータも切り取り方によって、スポーツパフォーマンス研究として取り扱う、ということを学ばせてもらいました。

<<今週のちょっと、もっと、ほっとな話>>
本日です!
2月6日(月) 14:00-17:00/意見交換会17:30-
「Integrative Physiology of Sport and Health Science」 国際シンポジウム
ローム記念館
https://www.ritsumei.ac.jp/file.jsp?id=302273

今週末です
2月11日(土・祝)8:00~17:40
2016年度後期:スポーツ健康科学研究科 修士論文公聴会
インテグレーションコア1F アカデミックラウンジ
https://www.ritsumei.ac.jp/file.jsp?id=318409

2月24日(金) 13:00~17:15
立命館グローバル・イノベーション研究機構(R-GIRO)
「グローバル社会における特色ある研究拠点の創成を目指して」
フォレストハウス2階
研究拠点の成果報告ならびに、木南先生(順天堂大学)による
オートファジーと健康に関する基調講演
「健康維持は死ぬまで自転車操業-タンパク質は壊されないと生きられない-」もあります。
https://www.ritsumei.ac.jp/rgiro/db/event_symposium20170224.pdf

立春にとった牟礼山からの写真です。比良山系はまだ雪が積もっています。
 
【忠】