2016.09.13

教育委員会との共同研究

これまでのエントリーにおいても、児童の体力あるいは運動能力の向上についての取り組みを紹介してまいりましたが、立命館大学スポーツ健康科学部の【智】先生を中心としたスポーツ教育学研究室では、BKCの地元草津市以外にも多くの教育委員会様と共同で児童の体力・運動能力の向上にむけたプロジェクトに取り組んでいます。

今回紹介するのでは、福岡県北九州市における共同研究の事例です。
北九州市は、人口95万人を抱える政令指定都市で、18歳未満の子ども人口は15万人を超えます(北九州市のHPより)。こうした北九州市の子どもたちの体力の現状については、全国平均を下回っているとのことで、これをなんとか向上させようというところから北九州市教育委員会様より、【智】先生にお声かけがあり、これにスポーツ教育学研究室のメンバーとともに取り組んでいます。

依頼を受けて我々はまず、文科省により全国悉皆で調査・集計されている「体力・運動能力、運動習慣等調査結果」を分析することより始め、向上に向けた強化の柱を決め、それらを推進していくための具体的な手続きについてアイディアを出し合い教育委員会様へ提案いたしました。
教育委員会様ではこれらの提案をさらにブラッシュアップした上で、今年度の開始早々にこれらの施策を徐々にスタートされております。まずは、全市の小・中学校の体育科および保健体育科の担当の先生がたへの連絡とその具体的方法の伝達、また先生方ご自身にもプロジェクトに携わってもらうことで、全市的な取り組みの気運を高めていくことから始められております。先般も小・中の先生方が各グループに分かれて、体力を向上させられることのできる運動プログラムの開発に非常に積極的に取り組まれていらっしゃったとのご報告もいただいております。


このほかにも、体力向上に資する効果的な多様な取り組みが、教育現場の先生方の実感をもとにした意見と、研究者による協力が有機的に連携しながら、進められています。先日、こうしたものを網羅的にまとめた「体力向上プログラム(第2版)」(下図)を作成されたとの連絡をいただきました。
このプログラムにより、今後北九州市の児童の体力がどのように変容していくのかについて大いに気になるところですが、それとともに、1つの大きな市の教育的施策をどう隅々まで行き渡らせ、その効果を確実なものにするのかについての教育委員会の方々の進め方についても、大いに勉強させていただいているところです。

また、これらの研究成果についても、ある程度まとまりましたら、学会誌等へ随時発表していきたいと思います。


(北九州市教育委員会様より表紙掲載の許可を得ています)



※追記
先般、スポーツ健康科学部では、FD(Faculty Development: 大学教員の資質改善・開発)研修会が行なわれました。カリキュラムに関する議論、入試等の教育制度に関する議論、さらには、学部の広報活動に関する議論等、多様な視点から、グループワーク、ブレインストーミング、ディスカッションにより、日々の教学についての点検と改革可能性についての議論が非常に積極的に行なわれました。このような教学についての熱い議論もまた、スポーツ健康科学部を強くする、いわば【Fの力】になるのだと改めて感じました。



【ken】

2016.09.12

JSB2016はいよいよ本日から

いよいよ第24回日本バイオメカニクス学会大会が、本日から始まります。
http://www.ic.fc.ritsumei.ac.jp/JSB2016/TOP.html



全国学会を受けて準備をするには、運営、実行する先生方のエネルギーと多くの協力なくしてはできません。

大学院生(M)の時に、この学会大会(8回大会)の運営に携わらせていただきました。恩師が大会長を務め、助手の先生、先輩院生の指示を受けながら手伝ったことを記憶しています。それから30年後に、組織委員長を引き受けることになるとは予想もしておりませんでした。

本学部の【AKNR】先生が実行委員長、【栗field】先生が事務局長に座っており、学内外の実力揃いの若手研究者の先生方が実行委員として勢揃いしていますので、有意義かつ素晴らしい学会になることを確信しています。今日から3日間(実は昨日からプレコングレスで一部スタート、写真下)、インテグレーションコア、エポック立命21を会場に開催します。興味のある方は当日参加も受け付けておりますので。


ただ、天候が少し不安です。こちらはお天道様しだいですが、小生の影響が出ないことを願っています。

<<今週のちょっと、もっと、ほっとな話>>
写真は前日準備の様子です。ここにもMの力が発揮されています。【智】先生のブログにあるように、準備の段階から学外の先生より、本学のチーム力、まとまりを評価いただいています。そのような中で、大学院生は、Mの力、Dの力をつけてきています。


【忠】

2016.09.11

ハワイでの研究活動など

今回、ハワイ大学に来るきっかけとなったのは
私の友人で大阪産業大学のS先生から紹介していただいた
ウイルコックス先生にメールを送ったことです。
自身の研究歴とホノルルハートプログラム(HHP)でできそうな
研究計画を添えてコンタクトを取りました。
双子の先生のお兄さんで、弟さんは沖縄国際大学の教授をされています。
奥さんは日本人ということで、大変親切にしていただきました。
早速、ハワイ大学老年学科長のマサキ先生をご紹介いただき現在に至ります。



この半年でホノルルハートプログラム(HHP)のデータをもとに
1本の論文を完成させることができました。
タイトルは「サルコペニア肥満と総死亡リスクの関係(仮)」です。
被験者は、HHPの1991年~1993年に参加された2,309名の日系人の方々で、
当時の平均年齢は77.6歳でした。
それから2015年までの24年間の追跡調査となります。
まだ生存されている方がもいらっしゃいますが95.7%がすでに亡くなっています。
今回は、やせ、肥満、かくれ肥満の人の寿命の違いについて調査しました。
結果は、痩せの人が最も短命で、かくれ肥満ではなく
太っているだけの人が最も長生きという結果です。
これはオベシティ・パラドックスといわれていて
疫学研究ではよく見られることですが、これまでのところ
かくれ肥満との関係を観察した研究はほとんどありません。



データの解析は、ランディー先生が担当しました。
彼は中国人で、HPPでのデータ解析のテクニシャンです。
今回の研究でもっとも時間をかけて話し合った先生です。



8月からクワキニ病院にサバティカルで来られた小原先生にも大変お世話になりました。
こちらに来て、話ができる初めての日本人の先生で
プライベートでもお付き合いさせていただきました。
小原先生は九州大学医学部精神病態医学の講師で現在39歳です。
クワキニ病院では認知症をアウトカムとした研究をされる予定です。
大学では、日本でも有名な久山町スタディの研究室に所属されています。
長く疫学研究に携わっている先生ですので、この分野の知識が非常に豊富で
わからなかった疑問にもすぐに答えていただき、ありがとうございました。
また今後ともよろしくお願いします!

Good day!

sana

2016.09.10

『 Mの力 ! 』 その2


さて、先週からの続き、

『 Mの力 ! 』 その2

です。


さて、写真03を見てください。
これは、ランチョンセミナー開始前の様子です。

写真 03 セミナー開始前の様子 1



この写真には、何が写っているでしょうか?皆さんは、この写真を見て、何を感じられるでしょうか?

① 机の上には、パンフレット(本研究科のものです)、お弁当、お茶が写っています。

それだけでしょうか?
他に何が写っているでしょうか?

② 会場に来た方は、前から着席されています。

その他は?

③ スクリーンには、何も写っていませんが、光が当てられています。

これらの写真から、皆さんは、何を感じるでしょうか。

① 机の上には、パンフレット(本研究科のものです)、お弁当、お茶が写っています。
よくよく見ると、5人掛けの長机の両サイド、と真ん中に、お弁当などが置かれています。
これは、食事を取るときに、窮屈にならないように、話を聞いて頂くときに、余裕を持って座って頂くための配慮です。

② 会場に来た方は、前から着席されています。
通常、会場に入ると、真ん中や後ろの方に着席される方が多いですが、そうなれば、
後から来られた方は、座り辛い真ん中の席や前方の席「追いやられる」ようになり、
なんだか、セミナーへの参加を、歓迎されているように感じませんよね。
先に来られた方も、後から来られる方も、気持ち良く着席頂く、そういう配慮が、感じられませんか?

③ スクリーンには、何も写っていませんが、光が当てられています。
既に、セットアップ完了! という感じですよね!?


下の写真 を見てください。

写真 04 セミナー開始前の様子 2



この写真の真ん中には、本セミナー中心者の【敦】先生、【忠】先生、大学院生、
そして、スポ健事務室のUnder村さん、外には、受付、等十分にスタンバイしています。

皆さんが、和やかな笑顔をたたえておられ、「さあ、皆さん、どうぞおいでください!」
という感じを受けませんか?

机の上や着席のお願いの実行などは、Mの皆さんが行っていました。

大会開催校の他大学の先生やセミナーに参加してくださった先生方から、
「立命館大学スポーツ健康科学研究科は、本当にまとまっているね。」
「温かい感じがするね。」
と嬉しいお言葉を頂きました。


『 Mの力 ! 』

こんなに、誰でも、人を心地よくさせることができる力、
それが、

『 Mの力 ! 』

の原点、と思っています。

そして、「本研究科の『 M 』の皆さんには、そんな力が備わっている!」、と感じています。


それでは、良い週末を!

【 智 】

2016.09.09

体育会のリーグ戦運営を考える


naoです

8月下旬から各運動部のリ-グ戦が始まりました。
試合日程や試合結果は、各種目の学生連盟HPで知ることができます。

リ-グ戦を管理運営しているのが、各チ-ムが所属する学生連盟(学連)という組織です。
各大学の運動部は、この学生連盟(学連)へ加盟料を支払い、組織の運営をサポ-トしています。
場合によっては、リーグ戦パンフの広告費を負担することもあります。

多くの競技における学連の運営は財政的には厳しく、ビジネスとして成功しているところはほとんどありません。
大きな理由は、広報しても観客収入が見込めないからです。
例えばアメリカンフットボ-ルは、関西の大学スポ-ツの中で興行が唯一成り立つ競技と考えられていますが、関西学生連盟に登録しているすべてのチ-ム(2部や3部)の試合が興行として成り立つものではありません。
広報の仕方が問題だというスポーツビジネスの専門家の意見もありますが、学連は試合を運営することに7割、8割の力を注ぎます。

バスケットボ-ルについてみると、関西で75大学が学生連盟に加盟し、1部から6部までグレ-ドに分かれています。
そして現在行われているリ-グ戦の443試合を、91会場で実施します。
これだけの大会を実施するためには、学連はじめ、各チ-ムが大変な苦労をしています。



観客のほとんどは選手らの友人と父母や各大学のOBですので、1部リ-グの1会場で150~200名程度(チ-ム関係者以外)の観客しか集まりません。
観戦費を徴収すれば収入になると簡単に考えますが、会場の使用料が無料試合と有料試合で異なります。
府県や市の体育館を一日借りると(無料試合)、4~7万円の使用料を必要とします。
ところが、有料試合を実施するとなると25~40万円と6倍以上の使用料を支払うことから、結果として赤字になってしまうのです。

そればかりでなく、試合を実施するにあたり、各協会が認定する高いレベルの審判資格を有する方に審判を依頼することから、謝金(交通費含む)を準備しなければなりません。
よって、連盟としてはできるだけ試合運営に費用をかけないために、各大学の体育館を借りています。
ところが、各大学ともバレ-ボ-ル、バドミントン、ハンドボ-ルや卓球等のチームと共同で体育館を利用していることから、バスケットボ-ル連盟に簡単に施設を貸与することはできません。
そのため、各大学のバスケットボ-ル部は、学内の担当課を回り、さらに共同利用しているチ-ムにお願いし、試合運営するための会場を確保しなければなりません。
そのため各大学の監督や部長らの後方支援は重要になってきます。



リオ・オリンピックで日本選手団の活躍がテレビで取りあげれられています。
選手の多くは、大学選手であったり、大学を卒業し企業スポ-ツで頑張っている選手たちです。
すなわち、日本の競技スポ-ツを大学が支えているから、競技人口を一定数確保することができるのだと思います。
東京オリンピックに向けて、さらに競技力向上が重要だとマスコミ等は簡単に言います。
しかし、大学が各競技団体を支えていることを当然の事とし、学生連盟で頑張っている仲間やその組織を支えている各大学の苦労や実態を報道されることはありません。
もし大学から体育会という組織がなくなれば、日本の競技力は一気に低下すると思います。



2020年の東京オリンピックに向けて、国のスポ-ツ政策はさらに加速していくことでしょうが、今後は各競技連盟をサポ-トしている大学の取り組みを重視する必要があると思います。
競技力の高い大学ばかりが評価されるのではなく、全ての大学がスポ-ツを支援していることを評価するべきだと思います。
私は、コ-チングを学ぶうえで、勝利の手法だけを課題にするのではなく、関わっている競技の組織をどのように発展させるのかも指導者として考える必要があると思います。

大学組織は学生らのマネジメント力に助けられますが、中学校や高等学校では、各競技組織で活動する先生方の支援がなければ、地区大会すら開催できないのです。

2016.09.08

ダム建設現場におけるスマートウェア応用

本日は出張で福井県三方上中郡若狭町熊川に行ってきました.熊川は日本海と京都を結ぶ鯖街道の一つである若狭街道の要所にあり,宿場町熊川宿があります.鯖街道は昔,日本海から海産物などを京都に運ぶための物流ルートで海産物の中でも鯖を運ぶことが多かったことから鯖街道と呼ばれるようになったということです.熊川宿は国の重要伝統的建造物群保存地区に指定されており,今も趣のある街並みが残っています.









残念ながら本日はあいにく雨で,良い写真は撮れませんでしたが,写真から多少は雰囲気は伝わると思います.

ここ熊川では現在,河内川ダムが建設されています.昨年,こちらのダム建設現場で,私の研究室で開発している着るだけで生体情報が計測できる服(スマートウェア)の応用実験を行いました.昨年度の実験を踏まえ,さらに進化したスマートウェアの検証実験を本年度も行いますので,その打ち合わせのために伺いました.スマートウェアはいつでもどこでも役に立つことを目指しています.この「いつでもどこでも」の中には,働いている間も含まれます.このダム建設現場では,主に屋外で作業されている作業員の方々の体調管理システムへ展開させるための種々の試みを実施しています.

打ち合わせも順調に進み,最後にダムの建設現場を見せてもらいました.写真は高さが分かるようには撮れませんでしたが,昨年度の倍ぐらいの高さまで出来上がっており,その大きさに圧倒されました.



naru


2016.09.07

学会シーズン… ポケモンGOシーズン !?

学会シーズン到来です。

台風の進路を気にしながら、9月に入って学会が一つ行われました。 こういう機会があると、「もう少しがんばろう」とやる気にさせられますし、日ごろ考えていたことを
専門の先生と情報交換させて頂く絶好の機会です。
課題は、日々の仕事にかまけることなく、研究への気持ちを少しでも長く、強く思い続けられるよう
にすることです…。

今回は、心理学会の中では重鎮の先生方とともに、実務家の方にどうしてもご登壇いただきたく、お忙
しい中を調整して頂き、実現しました。

国際競争力・革新力を高めるために「連携/協働」が必要だと言われているのですが、本当に効果的で
有機的な連携が実行できていますか?なぜうまくいかないことがあるのか、そうすれば実行力が上がる
のか・・・それがテーマでした。



追手門学院大学の浦光博先生、立教大学の大谷華先生、JALの再建に向けてフィロソフィと部門別採算制度
を導入し、その統括責任者でいらっしゃる、京セラコミュニケーションシステム株式会社の松井達朗先生。
そして指定討論には、九州大学名誉教授の古川久敬先生でした。もう少し時間が必要だった…というほど、
中身の濃いお話しばかりでした。
私の研究室ではこんなことに関心があって、学生たちと研究をしています。


 
さて、もう一つ。今回の学会が東京で行われたおかげで(!?)、ポケモンGOの人気を実感すること
ができました。 学会で訪れた池袋駅近くの公園は、一日中、まるで夏祭りのような状態でした。

 (昼:皆さん、特に会話もなくなかなかの集中力…‼)

夜になると一層人が増え、座り込んで下を向いてなにやらとても一生懸命です。 最初は、何事か分かりませんでした。東京だから、普段から人の多い公園なのか何なのか。 でも、あまりにもみんな同じような姿勢で過ごしているので、写真を撮ってみました。

(夜:すごい!夏祭り? 有名人がいるのか?と思うほど)

どうやら学会の先生に聞くところによると、レアなポケモンが出没する公園として有名とか。 不思議な光景でしたが、これだけの人たちを虜にするのは凄い!「○○できるといいのに」と思い立つ
ことを、ちゃんとできるように設計されているようです。

いろんな人間の発想があるはずなのに、それを叶える内容になっているというのは、本当に感心させら
れます。… 私ははまりそうなので、やめておきたいと思いますが。
この様子は、冬も続くのでしょうか。

ippo

2016.09.06

市民体育大会

季節は、秋らしさが感じられるようになってまいりました。秋といえば、運動会!最近では春に行われることも多くなってきておりますが、やはり秋空のもと体を動かす気持ちよさは不変のものであります。
先週末より大津市民体育大会が皇子山総合運動公園など(計13施設)にて開催されており、これに参加してきました。

本市民体育大会は、昭和41年に第1回大会が行われ、今年で51回を数える歴史ある大会で、大運動会、卓球、バドミントン、ソフトボール、バレーボール、ソフトテニス、弓道、乗馬、スポーツ拳法、水泳、なぎなた、グラウンドゴルフ、テニスと、実に多様な競技種目に、市内の36の学区からの代表選手らが出場し、日頃の親しんでいるスポーツの集大成として、また、スポーツの生活化の機会とするため、さらに、地域コミュニティの活性化を図ることなどを目的に行われています。さながら、全市を上げたミニ国体といったところです。

この日は、台風の接近による天候悪化が心配されましたが、幸いにも好天に恵まれ、多くの市民のみなさんが各学区に分かれて、参加されていました。

開会式では、オリンピックの聖火を彷彿とさせる炬火の入場と炬火台への点火がなされました。(最終ランナーとして炬火台へ点火しているのは、越大津市長)


開会式の終了後の準備体操につづいて、いよいよ、今年度より大会プログラムに復活した大運動会の始まりです。
大運動会の競技内容は、「玉入れ、ジャンボボールリレー、800mリレー、1000mウォーク」です。どの種目も、体力・運動能力の多様な方が安全に楽しめる内容となるように工夫されていました。
このうち私は、玉入れとジャンボボールリレーに出場しました。
ジャンボボールリレーでは、学区の第1走者を仰せつかり、日頃全力で走る機会がないなか怪我などをしないように留意しながら割り当てられた50mを全力で走りました。ジャンボボールの受け渡しに苦戦し(次走者の方をジャンボボールで突き飛ばしてしまうという失態!)、結果は芳しいものではありませんでしたが、出場メンバーのみなさんと互いに健闘を讃えあいました。また、競技後学区のテントに帰ると、学区の皆さんより「よくがんばった!」と暖かい言葉と拍手をいただき、清々しい気持ちになり、出場してよかったなという気持ちになりました。
本大会を企画・準備・運営いただいた教育委員会、各自治連合会、体育協会のみなさまに感謝申し上げたいと思います。



かつての東京オリンピックが行われた昭和39年(1964年)のすぐあとに始まったこのような市民体育大会は、全国津々浦々で春や秋に開催されております。また、企業も一度は廃止になった社員大運動会を復活させているところもあるようです。さらには、運動会を企画・運営する会社も出てきているとも聞いています。

今後、2019年ラグビーワールドカップ、2020年オリ・パラ、2021年関西ワールドマスターズゲームといった世界規模のスポーツイベントが控えており、こうした体育大会や運動会は、ますます盛り上がり、市民の運動への興味・取り組みは拡大することになりそうです。

スポーツ健康科学部・研究科は、こうした地域社会を活性化することを目的としたスポーツイベント、スポーツクラブを企画・運営することができる人材も育成しております。卒業生・修了生がこうした領域でもさらに大きく活躍してくれることを期待したいと思います。



【ken】

2016.09.05

Harukoさん 来校

リオデジャネイロでのオリンピックの余韻が残る中、パラリンピックがスタートしています。

先週、本学の卒業生、平井晴子さんが、研究室を訪ねて来てくれました。晴子さんは女子7人制ラグビーの日本代表のアスレティックトレーナーとして、リオデジャネイロでのオリンピックに参加されてこられました。


オリンピックでの7人制ラグビーの採用は初めてであり、もちろん、女子7人制がオリンピックに出るのも初めてです。もちろん、オリンピックに出るには予選を勝ち抜いた国だけが出場できます。日本ではまだまだ馴染みのないこの種目で、オリンピックに出るまでには、選手の裾野を広げること、育成することなど多くの課題があったと思います。また、ラグビーというコンタクトスポーツゆえのケガ、故障も多くみられたようです。

晴子さんが関わった当初は、前十字靱帯の損傷が1試合にいくつもみられるような状況でした。もちろん、アスレティックトレーナーとして、トレーニングの工夫などのケガ予防に取り組み、現在サポートしている代表メンバーにおいては、その発生率は極めて低くなっているとのこと。今後の課題は、高校生などジュニア層へのケガ予防のアプローチが必要と、眼をキラキラさせて語ってくれました。

代表チームの合宿・遠征は、なんと年間200日以上にも及んだとのこと。「オリンピックでアスリートをサポートする!」という目標で、力の限り取り組んできた、その目標を達成したので、「今は少しゆっくりして、次のステージを模索します」と明るく語ってくれました。

新婚間もない時期に、彼女の活動を許し支えたご主人はすごね!と褒めると、「はい」とにっこりされていたのが印象にのこります。男女共同参画、女性活躍、ダイバーシティなど色んな言葉で表現されますが、それぞれが自らのビジョンをもち、ミッションを遂行するには、認めあえる家族、社会の環境が必要と改めて感じます。

晴子さんは、立命館宇治高校から立命館大学へ進学し、アメフト部のトレーナーとして活躍していました。その後、ATCになるとの強い決心のもと、学資を稼ぐために製薬会社に勤務の後、サンディエゴ州立大学を卒業し、ATCを取得されました。目的意識がしっかりしていて、行動力があり、いつも前向きで、キラキラしている彼女をみていると、「未来を拓く人」ということばピッタリ当てはまります。今後の活動にも目が離せないですね。

<<今週のちょっと、もっと、ほっとな話>>
写真映っているポロシャツはオリンピック参加者に支給されたものです。「先生、記念にもらっていただけませんか?」と晴子さんに言われましたが、もちろん、「もらえません」。着なくてもタンスの奥に仕舞っておいて、とお願いしました。このやりとりの中で、
『師は弟子に仕え 弟子は師を愛す』(猪飼道夫先生) の言葉を思い浮かべました。2つの主語と述語が逆で、通常は考えられますが、猪飼先生はこのようにお考えだったようです。
話は変わりますが、先日の体育学会で、ある有名な先生にお会いしました。その先生と直接お話ししたことがなかったのですが、学会前に、その先生より小生へ研究に関わって人をご紹介いただきました。そのお礼を申し上げたところ、「石井先生(小生の恩師)のところで鍛えられた先生と聞いていたので安心してご紹介した」とお話しいただきました。まだまだ恩師の力を借りているところが大であると感じた一幕でした。ちなみに、小生の恩師の石井先生は、猪飼先生の弟子でした。
 師の教えを受け継ぎ、次の世代の弟子の力になれるように、なお精進すべし、という素直な気持ちにさせていただきました。やはり、人に会うと学ぶことが多いです。
【忠】

2016.09.04

サルサ・ダンスの発表会

また、ハワイに台風が近づいています。
今週はオバマ大統領がハワイに来るということもあり
道路も通行止めが出るなど混乱しそうです。

さて、今回は以前ワイキキアクティビティでも掲載した
サルサダンスのパフォーマンスについて紹介いたします。
サルサ教室は木曜日の夜と土曜日の週2回、5か月間通いました。
最初は、運動不足解消の一環でしたが
なかなか楽しくなって、とうとう今でははまってしまいました。

パフォーマンスは先日の土曜日にホールを貸し切って、
社交ダンスの愛好家の皆さんおよそ100名の前で披露しました。
曲名はキューバ、ハバナ出身のラテン・ジャズ・ミュージシャンの
Machitoでした。「小さい子供」、末っ子という意味だそうです。
かなりアップテンポの曲で、今回の振り付けも
いつもよりはずいぶん難しかったようです。



衣装は自分たちで手作りするということで
練習後にメンバーの自宅に集まって作成しました。
まさかハワイに来て裁縫をするとは考えてもみませんでした。
ダンスメンバーのBさんの自宅は、カハラビーチの北側の高台にあり
ベランダからはダイヤモンドヘッドやカハラビーチが見える一等地です。
おいしい手料理もご馳走になりました。



このサルサ教室は、ニューヨークで活躍されたYさんという
日本人女性の先生が主宰されています。
とても気さくな方で、たくさんのメンバーが集まっています。
ハワイローカルの方ばかりでなくいろんな人種の方々が参加されています。
教室では基本英語ですので、かなり会話力のアップにも役立ちました。

パフォーマンスは大成功です。
とても楽しく、エキサイトしました。
ハワイでの生活もかなりサポートしていただいただけに
メンバーの方々とお別れするのが非常にさみしいです。

Good day!

sana