2016.09.03

『 Mの力 ! 』 その1


「M」とは、立命館大学スポーツ健康科学研究科の博士課程前期課程(修士課程)院生の皆さんのことを示しています。

具体的には、
①「洞察」力
     =物事の本質に迫る観察眼/思考力
②「コーチング」力
    =専門的・科学的知見に裏打ちされた
     伝達・説得力/相手への積極的傾聴力
③「現場応用」力
    =高度専門スキルにもとづき、多様な
         現場状況への迅速・柔軟な対応力

これら3つの力を、本研究科では、「Mの力」と呼んでいます。

さて、我が国には、大変大きな体育・スポーツに関する学会があります。
その一つに、日本体育学会があります。

同学会が、8月24日~8月26日まで、大阪体育大学でありました。
第67回大会でしたので、結構な歴史を持っている学術大会です。
本学部・研究科の多くの先生が参加されます。
実は、【It's me】先生は、同学会の副会長を務められています。

その学会で、本研究科から、セミナーを開催しました。(日時:8月25日(木)12:15~12:45)
この様子は、本研究科から速報されています!

題して、
『立命館大学大学院スポーツ健康科学研究科の挑戦:「M の力」の創造』。

座長は【It's me】先生、そして、
水曜日ブロガーの【ippo】先生と【 智 】で、研究科を代表してお話ししてきました。
【It's me】先生の本研究科に対する篤い想いから始まり、
【ippo】先生の『「Mの力」を創り出す教育実践: リーダーシップ特論』、
【 智 】の『「Mの力」を創り出す教学システム』と、3人で話を繋いで行きました。
参加された皆さんは、とっても熱心に聞いてくださいました。大変ありがとうございました!

写真 01 【ippo】先生のお話。参会の皆様が熱心に聞いてくださっています。



【ippo】先生のお話では、動画が披露されました。
【ippo】先生がご担当されているリーダーシップ特論の様子です。
実は、この動画は、【 忠 】研究室の御front君が作成してくれたそうです。
授業の様子が凄く伝わる、また、大変短い時間で編集されており、とても良くできていました。
【ippo】先生がお願いしたら、直ぐに作ってくれた、とのことでした。有り難いことです。

写真 02 御front君の素晴らしい動画と、それに感心する【It's me】先生!



時間は、ほんの30分でしたが、一瞬で終わった気がします。

本研究科に在籍してくれた全ての 『 M 』の皆さんに、

①「洞察」力
②「コーチング」力
③「現場応用」力

を獲得してもらいたい、と願っています!


それでは、良い週末を!

【 智 】

2016.09.02

御朱印ラン


naoです

スポ-ツビジネス関連の授業で「スポ-ツ・ツ-リズム」について学びます。
日本は2020年の東京オリンピックを迎えるにあたり、スポ-ツを活用した観光まちづくりを目指そうとしています。
特に全国の市町では、様々なスポ-ツイベントをスポーツ健康関連課と観光課が共同で企画しています。
以前にも報告しましたが、私が参加した福井県大野市マラソン大会の「おもてなし」は大変良かったと思います。
若者から中高年まで多くのスポ-ツ愛好者が参加する大会はマラソンばかりでなく、ロードレ-スなどにも広がっています。
1台50万円以上する自転車を車に載せ、全国の大会を回っている中高年が多いと聞きます。

もう一つ、旅行会社など積極的に企画しているのが、自然道を歩く「トレイル」です。
登山というより自然道を楽しいんでほしいというハイキング企画です。
京都では、東海自然道に標識を立て自然道トレイルをサポ-トしています。
またこのトレイルを発展させて「トレイルラン」の人気が高まっています。
既に多くの大会が全国で実施されています。
ランネット(マラソンサイト)でも、このトレイルラン企画を扱っており、かなりの人気があるようです。
旅行会社のサイトでも情報を見ることができます。



京滋地区で有名なのが、「比叡山International Trail Run」で、1200名以上を比叡山に集め、1200年の歴史を持つ修業の場(延暦寺)を走る大会(50km)です。
延暦寺(根本中堂)をスタ-トして、小野山、大尾山、仰木、横川、石鳥居、坂本(日吉神社)、根本中堂(ゴ-ル)へと累積標高3700mの過酷なコ-スとなっています。
私は、このような山々を登り降りする大会に出場する勇気はないし膝が壊れてしまうので参加しませんが、時々自分で選択したコ-スを走っています。



そこで今回、私の比叡山コ-スを簡単に紹介します。
阪本のケーブル駅の横にある山道を、急歩で根本中堂まで登ります(約40分程度)。
そこで、根本中堂をはじめいくつかのお寺を(東堂)をお参りした後、ジョックで西堂まで行きます。
お参りを済ませた後、東海自然道を使って横川までの約5㎞をジョックで走ります。
そこでお参りを済ませ、ケーブル乗り場の坂本駅(日吉神社)までの約7㎞をジョックで50~60分程度で走り降りるというものです(急ぐと膝を痛めますので、ゆっくりゆっくりと降ります)。
紹介したコ-スは、ハ-フマラソンを2時間30分程度で走れる方なら、休憩を入れながら4時間~5時間で十分楽しむことが可能です。
横川から阪本ケ-ブルまで一本道なんですが、一カ所だけ分岐点があります。
標識がないので不安になりますが、川に沿って走れば戻ってきます。



ここで、特にお薦めするのが東堂、西堂、横川の主なお寺で御朱印を頂くことです(一回300円)。
近年、御朱印集めは若者にも人気が出始めています。
トレイルランとして記録を問うのではなく、朱印帳と水筒をリックに入れ自然道や古道等をできるだけ選んで走り、寺社をお参りしながら御朱印を頂くのです。
特に滋賀県は、有名な寺社が沢山ありますので、1回のランニング(10㎞)で3ヶ所程度の朱印を頂くコースを作ることは可能です。





これを私は「御朱印ラン」と名付けたいと思います。
京滋地区の地図を見て、貴方の「御朱印ラン」のコ-スを作ってみませんか?
日本史の勉強が面白くなるかも・・・


2016.09.01

JSTフェア

8月25、26日の2日間、東京ビッグサイトで開催されたJSTフェア2016に立命館大学を中核拠点とするCOI拠点も参加しました。JSTフェアは国立研究開発法人 科学技術振興機構(JST)が主催する展示会で「未来の産業創造」を目指した、JST発の研究開発成果が一堂に会します。将来の社会・経済に貢献する革新的基礎研究事例や産学連携成果による製品化事例などが紹介されます。

COIもJSTの事業の一つですので、立命館大学を中核とするCOI拠点(運動の生活カルチャー化により活力ある未来をつくるアクティブ・フォー・オール拠点)も昨年に引き続き出展しました。私は残念ながら、先週のブログで紹介した国際会議のための海外出張が台風のために長引き、2日目のみの参加になりました。

我々のCOI拠点ブースは、下図の通り素晴らしいブースを順天堂大学サテライト拠点の方々も含めスタッフの皆さんが作ってくれました。スポーツ健康科学部で開発したスマートウェアの展示とデモンストレーションの他、最新の超音波スピーカーも体験できるブースです。






私が参加できなかった1日目からかなり盛況だったようです。1日目には、馳浩 前文部科学大臣にもブースに御立ちよりいただき、スマートウェアをはじめ、我々のCOIでの取り組みについて説明させていただいたとのことです(下図)。




2日目の午後からは、COI拠点の発表会もあり、我々の拠点を代表して、私の研究室で研究員をしている坂上君が発表しました。発表後、発表を聞いた方が、たくさんブースに来ていただきました。発表は大成功だったと思います。



JSTフェアは無事終了しましたが、今年度は確定しているだけでも、立命館大学スポーツ健康コモンズ(新運動施設)関連行事やCOI拠点主催シンポジウムでスマートウェアを紹介する機会があります。詳細はまたこのブログや大学HPで公開すると思いますので、実際のスマートウェアなど、我々の取り組みを見ていただければうれしいです。

naru

2016.08.31

お守り(lucky charm)の心理

みなさんの「ここぞ!」という場面は何です(でした)か?
そのとき、何か「お守り (lucky charm)」を持っていきましたか?身に着けましたか?

オリンピックやパラリンピックが行われ、これからシーズン/試合を迎える部活動もあります。
選手によって、シューズの色やアクセサリー等、目につきやすいものやそうでないもの…いろいろ拘りがあるかもしれません。

数日後に近づいた学会に向けて、ふらりと準備をしていたときにみつけた論文(残念ながら、学会の内容とは関係がなく・・・)に思わず立ち止まったので、内容を簡単にご紹介します。

実験参加者(被験者:大学生)たちは、「実験の時に、あなたのお守りを持ってきてくださいね」と伝えられました。
実際に、実験に参加するために集まった大学生たちは、実験者からそのお守りのことについて質問され、その後お守りの写真を撮ることを理由に、実験者が別室に持っていきました。
この後、一つの条件(実験群)では、その後のパフォーマンス測定(記憶課題)を行う前にそのお守りが本人に戻されました。が、もう一つの条件(統制群)では、カメラの不調で撮影に時間がかかっているからと言われ、お守りは手元に戻らないままパフォーマンス測定の課題に取り組むことになりました。

その結果… お守りを持って課題に取り組んだ大学生たちは、持たずに取り組んだ大学生たちよりも課題の成績が良かったのです。



心理学っぽい疑問は、「どうして“お守りを持つと、パフォーマンスが良くなるのか?”」ということです。
もっと言うと、「幸運を呼び込むためにお守りを持つ」という不合理的な思考や行動(superstition)が、なぜ合理的であるかのように世の中に存在しえているのか、ということです。

このことについて分析や実験は続いていて、この研究論文では、お守りを持つ群では「有能感(self-efficacy)」が高まり、パフォーマンス向上をもたらしたことを明らかにしています。

さらに、この有能感はどこから来ていたかと言うと、お守りが「課題に粘り強く取り組ませる」ことによる(目標を高く持つことによるのではなく)、という結果でした。

何か拠り所になるものが、私たちの心に元気と調和をもたらしてくれるということでしょうか。
皆さんの心に元気と調和を与えてくれるもの・ひとはなんでしょう?

(日差しが秋めいてきましたね)

ippo

【参考】Damisch, L., Stoberock, B., & Mussweiler, T. (2010).“Keep you fingers crossed!” How superstition improves performance. Psychological Science, 21(7), 1014-1020.
 superstitionは、バスケットのシュートを打つ前などに行う「ルーティン」とは、異なるものだということも述べてあります。興味のある方はぜひ。

2016.08.30

ダリ展

秋が近づき、台風が矢継ぎ早に列島に襲来し、地域によっては警戒が必要となっております。
当該地域の方々は是非ともお気をつけてください。

先般、京都市美術館で開催中の「ダリ展」に行ってきました。
ダリは、スペインを代表する芸術家であり、「溶ける時計」などの有名なモティーフで、よく知られています(特徴的なダリのヒゲもまた有名です)。これ以外にも多くの作品を残しており、今回の展覧会では、およそ200点の作品が、ダリの生涯をたどる形で展示されています。




ダリといえば、「シュールレアリスム」が思い起こされ、本展もこうした作品を期待していったのですが、これはダリの生涯のなかのある特定の時期の表現法であり、初期や晩年はまた違った表現法をとっていたことがわかりました。また、その表現法も、フェルメールに影響を受けた光の解釈表現や、ピカソらのキュビズム、科学技術の発達(なかでも原子物理学)に影響された抽象的表現に傾倒したりと、その作風は、めまぐるしく変化しているように見受けられました。また戦後に、オブジェ、ジュエリー、映像作品にも挑戦した多才ぶりにも圧倒されました。


こうした生涯を通じたダリの作品をみて、これまで私が持っていた「みずからの表現法を追求して奇抜な「シュールレアリスム」の表現法を世に問うた奇才」というイメージは一面的なもので、ダリ自身は、常に世の中の動きを敏感にとらえ、それに刺激を受けて愚直に自らの表現法を刷新していき、そして故郷で愛するものを思慕しながら、生涯を閉じるという極めて人間臭い存在であったことがわかり、どこか親しみのようなものを感じました。


会場には、親子連れからご年配の方々など、非常に幅広い世代の方がいらっしゃっており、みな熱心に鑑賞されており、作品がもつ魅力に入り込んでおられるようでした。
これだけの作品群が一堂に会すことは珍しいようです。たまにはこうした芸術作品に触れて、いろいろな刺激を受けることもよいかもしれません。


※追記
いよいよ多くの学校で夏休みが終わる時期となり、児童らの早起きの習慣を取り戻すため、一度中断していた朝のラジオ体操が復活しているようで、朝早くからラジオ体操の音が聞こえてきます。首から下げたカードにスタンプを押してもらうのを楽しみにしていた子供の頃を思い出しました。



【ken】

2016.08.29

久しぶりの 富士山 スナップ写真

大学の業務の方は、先週あたりから本格的に稼働しはじめました。教職員のみなさんも、それぞれに思い思いの夏休みを過ごされていたようです。

想いでのつまった素敵な写真もたくさん見せてもらいました。もともと「写真」を撮るのも、観るのも好きな方なので、素敵な風景写真を観ると、みとれてしまい、行って撮ってみたくなります。


東京には、新幹線を使って何度も行きます。できるだけ、富士山が見える側の席を予約して、富士山の景色を眺めるが出張の楽しみであります。ただ、書類を読んだり、パソコンをぱちぱちなど仕事をしていて見過ごすことも多々あります。また、今日こそはと気合いをいれて、待ちかまえていても、天気が悪かったり、かすんでいたり、夜だったり、ということで、「バッチリ」な富士山を眺めることはそう多くはありません。

それから、やはり新幹線「のぞみ」は素晴らしく速いので、富士山を眺めたり、写真を撮ったりするには、慌ただしい時間となります。じっくりみるには、「こだま」がお勧めです。

というような話しの流れで、本日の一枚です。久しぶりに、新幹線から、「バッチリ」な富士山が撮れました。雄大さ、気高さ、優雅さ、・・・・形容詞がいくつも浮かびますが、圧倒される景色です。

いつも新幹線(静岡側)からみる富士山ばかりなので、今度は山梨側からも撮影してみたいですね。

<<今週のちょっと、もっと、ほっとな話>>
先週、日本体育学会が大阪体育大学で開催されました。これから秋、冬にかけて学会が目白押しとなります。私が関係するところで、日本バイオメカニクス学会(立命館大学びわこくさつキャンパス)、体力医学会(岩手)、日本トレーニング科学会(横浜)、日本バイオメカニズム講演会(富山)など。その他、国際会議も複数あります。暑い夏の仕込みが、秋に実るように、研究室の成果もたくさん発信できるようにと願っています。
【忠】

2016.08.28

ハワイ大学看護学部のナーシング・シュミレーション・ラボ

夏休み期間はビーチや観光地に行くことが多く
ここ2週間ですっかり焼けてしまいました。
ほとんど現地人と変わらないくらいで
観光客の外国人に道を尋ねられることが多くなりました。

さて、今回はハワイ大学マノアキャンパスにある
看護学部のナーシング・シュミレーション・ラボをご紹介します。
シュミレーション・ラボは、医療現場に行くことなく
医療実習を行うことができる施設で、マノアキャンパスには看護用の
カカオカの医学部には医師用のものがあります。
ハワイは小さな島国ですので医療施設も限られており
医学部や看護学部の学生さんの実習機会も少ないため
このような施設が充実しているようです。
学生の実習の25%はこの施設で行われ、基礎技術を習得したのちに
実際の医療現場での実習に進みます。



今回の訪問は、現地でお世話になっているC先生のご紹介で
大阪大学大学院医学研究科のS先生と兵庫県立大学看護学部のO先生
と一緒に見学させていただきました。
ご案内いただいたのは、ハワイ大学マノアキャンパスシュミレーションセンターで
准教授をされているローリエ・ウォン先生でした。



近年は、チーム医療が勧められていることからシュミレーション・ラボは
看護学部だけでなく、医学部、薬学部の学生も授業で使用します。
患者用の人形は、しゃべることができますし、呼吸も脈もあります。
ペンライトを使うと瞳孔も閉じたり開いたりします。
ワイヤレスで全ての人形がコンピューターでプログラムされています。
このプログラムによって、交通事故や津波など
様々な患者のシチュエーションを選択できます。
1年ごとに更新されるらしく、最近ではテロ後の患者などもあります。
人形は大人だけではなく、新生児などもありました。
実際の実習ではその時で決まった症例しか体験することができませんが
シュミレーションですとどんなパターンでも実習することができ
また、みな同じ条件で行えるので、正当な評価ができるそうです。

見学のついでにマノアキャンパスのスポーツ施設も体験してきました。
最近できた施設のようで新しく、トレーニングルームの他に
ロッカールーム、体育館、トラックがあります。
会員制ですが、ビジターでも1日5ドルで使用することができます。
多くの学生が汗を流している中にまじって、
自転車漕ぎとトラックでのウォーキングをしました。

Good day!

sana

2016.08.27

鍛えの夏! ゼミ学部生編


とうとう、8月も末になってきました。
最近の小・中学校は、8月末から2学期が始まるところが多いですね。

大学生は、どうでしょうか。
立命館大学は、9月末から、授業が開始されます。
ですので、夏休みの半分が過ぎた頃ですね。

さて、【 智 】のゼミでは、前期に、オリンピックに関して、様々な領域から検討してきました。

実は、今年のゼミ生は、スポーツ教育学コース、スポーツマネジメントコース、スポーツ科学コース、健康運動科学コースと、
本学部が有する全てのコースのゼミ生がいます。
だらか、4コースが共通して学べる対象として、オリンピックを取り上げました。これは、ゼミ生が相談して決めました。
なかなか、良いアイデアですね。
写真は、4コースからの発表です。

写真 オリンピック指導者の指導方法に関する発表



写真 体操競技の床の材質変化に伴う技術の推移



写真 ドーピング・食に関わる発表



写真 平昌五輪と東京五輪の状況比較



最後の発表では、韓国からの留学生のSON君が大活躍でした。
韓国語を母国語とする彼は、日本に入って来ない情報を大変詳しく説明してくれました。

それぞれ、とても楽しかったです。
これらの発表を4回生にしました。


そして、4回生と3回生が交流です。
4回生は、3回生のこの時期からの就職活動のやり方、教員採用試験に向けた取り組みなど、
さすが、4回生、という内容で、とても温かく3回生に話してくれました。
このことも嬉しかったことです。

写真 4回生から3回生への温かなアドバイス 1



写真 4回生から3回生への温かなアドバイス 2



さて、残りの半分の夏休み、学部生の皆さんの取り組みが、有意義になるように、祈念しています。

成長した姿で、9月末にお会いしましょう。

それでは、良い週末を!

【 智 】



2016.08.26

第1回アテネオリンピック大会で実施された種目

naoです

【ken】さんに続きオリンピックについて書かせて頂きます。

8月22日にリオデジャネイロオリンピックが閉幕し、日本は41ヶのメダルを獲得しました。
そしてテレビを通じ多くの挑戦する力と耐える力を学びました。
また本学出身のシンクロの乾さんの活躍には涙が出ました。
本当にご苦労様でした。

テニスの錦織選手の銅メダルの獲得の時、「第一回から実施されたテニス競技」というコメントがあり、教科書やHPを見てみました。

たしかに、第一回アテネオリンピック(1896年)では、陸上競技、競泳競技、体操、ウエイトリフティング、レスリング(グレコロ-マン)、フェンシング、射撃、自転車、テニスの9競技が行われたそうです。
テニス競技は男子シングルスとダブルスが行われましたが1928年からはプロ選手を除外する方針からオリンピックから除外されました。
しかし1988年のソウルオリンピックからアマチュア憲章の放棄とプロフェッショナルの解禁から復活したそうです。

スポ-ツ史をご専門に研究されていた、岡尾恵一先生(立命館名誉教授)から頂いた資料を見てみると、当時の体操競技は屋外で行われていたそうです。
鉄棒、平行棒、あん馬、つり輪、跳馬、綱登り、平行棒団体、鉄棒団体が実施されたようです。
岡尾先生は、イギリスの図書館で閲覧したスポ-ツ史の図書から体操競技の写真を入手されていました(出展はわかりません)。
団体平行棒は、写真から見ると20名程度の選手が合わせて演技をしていた様子がわかります。



また体操競技の中に、綱登りが実施されたようです。
優勝者はN.アンドリコポロウス選手(ギリシャ)でした。
この時はフォ-ムとスピ-ドを競ったそうですが、正式種目として4回実施されたそうです(~1932年)。



重量挙げについてみると、現在のようなバ-ベルを用いるのではなく、写真にみられるような重量物を持ち上げたようです。
写真の種目は片手ジャ-クで、他に両手ジャ-クが行われたようです。



競技場についてみると、第1回アテネオリンピックでは、写真に見られるようなカーブの距離を短くしたトラックで開催されたようです。
400m、800、1500mが行われましたが、選らはカーブをどのように走ったのか興味があります。
小学校の運動会のようなコ-ナ-だったと思います。



今回の日本選手団の活躍と東京オリンピックへの期待で、華やかな4年間となると思います。
勝敗のことが大きく取り上げられとは思います。
日本サッカ-がメキシコシティ-で銅メダルを獲得できたのはなぜ? 女子バレ-の「東洋の魔女」とは? 男子バレ-がミュヘンオリンピックでなぜ優勝できたの? といったことを考えることは、コ-チングで重要なことかと思います。

またオリンピックの歴史(経済、宗教、文化等の視点から)を勉強してみることは、ken先生も書いておられたとおり大切だと思います。
できれば、ミュンヘンオリンピックで不幸な事件があった事をスポ-ツ科学の領域から越えて自学してほしいと思います。

2016.08.25

EMBC2016 その②

先週もこのブログで書きましたが,アメリカで行われた生体医工学系の国際会議EMBC2016に参加してきました.私の研究室からは研究員の坂上君と院生の鶴見君が発表しました.先週ブログを書いたときには,まだ発表前でしたが,2人とも今回はポスター発表を行いました.ポスター発表というのは,研究の内容をまとめたポスターを作って会場の所定の場所に貼って,その前で様々な参加者と説明とディスカッションを行うものです.今回の学会では,このポスター発表の前に別会場でスライドを前のスクリーンに映した口頭発表も行います.

会場は広く会期中,毎日約500件のポスター発表が行われます.

坂上君はもちろん何回も発表していますので,慣れたものです.色々な参加者とポスターの前でディスカッションしていました.





今回が初めての国際会議になる鶴見君も立派に発表していました.10件以上の質問を受けて対応することができました.





今後の研究や修士論文をまとめるための良い経験になったと思います.

naru