2016.06.15

世界へ  自分の夢の世界へ

現地6月11日、カナダB.C.Place Stadiumで、日本代表対カナダ代表戦が行われました。朝からテレビにかじりつき、テレビの画面でお目当ての選手を追いかけました。
この日のお目当ては、宇佐美和彦選手です。

本学部の卒業生の一人で、ふだんは、キヤノンイーグルスで活躍しています(ここには、他のOBも所属しており、主力メンバーでがんばっています)。学生時代は5番ロックで、気は優しく力持ちの選手そのものでした。
彼らが残してくれたユニフォームは、私の一番近いデスクに掲げて、毎日眺めては、大きな怪我がないように… いいプレイができますように… とか何とかいろいろ思いながら…。


(研究室では、キヤノンンでがんばっているメンバーたちとともに)

今回は4番ロックで出場!試合は、前半も後半も、なかなかしぶといカナダチームを相手に、なんとか粘った感じでした。ハラハラしつつ、でもあっという間の試合時間でした。卒業してすぐの頃よりもずいぶんと貫禄も落ち着きも出てきて、チームのメンバーの方々にも恵まれているように感じました。仲間や指導者の方々に恵まれて頑張れている様子が伝わってくると、とても安心できるものです。
次は、土曜日。昨年のラグビーワールドカップで唯一日本代表が敗れた、スコットランド代表との試合。応援!


(キヤノンでも一緒のティム・ベネット選手。学部初登場、ありがとうございます!
試合後、セカンドジャージのままの雄姿を送ってくれました!!元気そうです)

学部の現役生も、がんばっています。ゼミの学生のなかにも、メキシコ合衆国で開催されたアメリカンフットボール「第2回大学世界選手権大会」からも、(お腹をこわしつつ)無事に戻ってきてくれました。「第66回西日本学生バスケットボール選手権大会」も第3位という成績を抱えて、オランダでのフットゴルフ「The Capital Cup2016」でも経験を積み日焼けして、ゼミに合流してくれました。(みなさん、フッドゴルフ、ご覧になったことありますか?ぜひ一度!)
3週間の教育実習を経て、こちらもひとまわり精神的に大きくなってゼミへ。


(現場での経験は本当に貴重だったと報告。ゼミのみんなからも、彼女の頑張り、成長ぶりに思わず拍手の瞬間)

卒業生も地道に、それぞれの努め方でがんばっていると思います。4回生はもうしばらく就職活動が続きますが、それぞれの世界で、納得できる時間を重ねてほしいものです。

ippo

2016.06.14

体育の授業づくりをサポートする

先般、T市の小学校の3・4年生の体育科の研究授業を参観してきました。
このT市の教育委員会の先生方とは、もう4年近く交流があり、授業づくりへの助言をしたり、研究課題への協力などをいただいたりしてきました。今般、大きな研究大会において授業研究の成果を発表されることとなり、そのために今年の3月ごろよりいろいろと意見交換をしながら私も授業作りに協力させていただいて参りました。



この日の授業は「体つくり運動」という運動領域の「力試しの運動」を学習のねらいに置いた授業でした。
授業では、あらゆるボールのなかより、児童にとっては重いメディシンボールを両手で投げる運動が中心に取り扱われ、最大でどれほど遠くに遠投できるかという「力を目一杯入れて行う」運動と、それを踏まえて、最大による到達距離よりも短い場所に設置した的を狙って投げるという「力を上手く調整する」運動の両方が実施されました。児童のみなさんは、グループで互いにコツを伝えあいながら学習に取り組み、特に狙って投げるにおいて、的にメディシンボールが当たるたびに歓声が上がるとともに、そのコツを真剣に共有する姿がみられるなど、勢いと学びが同時に成立するよい授業が展開されていました。




メディシンボールを投げるという単純な運動ではありますが、このような基礎的な運動(Fundamental Movement)を児童期にできるだけたくさん経験し、身に付けることは、将来の高いスポーツパフォーマンスを育成するためにも非常に重要となるとされております。また、「力試し」というと、単純に最大での力発揮のみが連想されがちですが、自分のもつ力を動作課題に応じて適切に調整するという視点を児童に拓くことも本授業でのねらいとされており、いわば「ちから」の認識を拡げ、思考・判断する授業にもなっていたと思います。

とはいえ、まだ改善点もあり、授業後に行われた検討会では、さまざまなご指摘・ご意見が出ました。こうしたご意見を検討し、秋の研究大会本番に向けて、さらに手を加えて、先生方の授業をよりよいものへサポートしたいと思います。





【ken】

2016.06.13

20歳のころ

 先週あたりから、1回生のキャリア形成科目「スポーツ健康科学セミナーⅠ」の受講生たちがグループをつくって、先生方のところを訪問しています。授業内で、先生方の研究内容、ゼミ内容に興味を持った学生たちが、さらに先生のこと、先生の研究のことを深く掘り下げるために、訪問インタビューを行い、キャリアを深めるものです。


 私のところにも、写真の皆さんが訪問してくれて、色々と質問を受けました。
 20歳の頃、何をしてましたか?
 20歳の頃の夢や目標は?
 20歳の頃、何が楽しかったですか?
 などなど、随分昔のことを思い出すことが多かったですが、その頃と同年代の1回生からみれば、先生方の大学時代はどうであったのか?非常に興味のあるところなのでしょう?

 かなりの年数を過ぎ、記憶も定かではなくなってきましたが、その頃の友人との出会い、議論、会話、読んだ本、観た映画などは、断片的ではありますが印象深いものがあります。内容そのもの記憶は疑わしくなっていますが、どんな気分・感情をもたらしたかの印象はより強くなっている気がします。


 いずれにせよ、身体・運動能力の充実期であり、感情の起伏も幅広い20歳の頃に経験、体験したことは、その後に大きな影響を与えることは間違いありません。是非、より多くの経験・体験を積んで欲しいと願っています。
 何よりも20歳の頃、大学生の頃の特権は、社会から大事にされていること です。多少の失敗は大目にみてもらえ、本気でお願いすれば願いをきいてあげよう!という大人が周りにいることです。ですので、目指すべき方向に足を踏み入れて、社会と関わる経験をして欲しい。話しの中で、知り合いの知り合いの知り合い、というようにつないでいけば、大抵会いたい人に会えるよ!と話しました。私自身もそのような経験を持っているからです。本学の客員教授をお願いしている宇宙飛行士の山崎直子さんにもそのようなきっかけでお会いできました。
 是非、多くの人、書物、体験から学び取ってください。
 
<<今週のちょっと、もっと、ほっとな話>>
山口県父母教育懇談会に参加してきました。文学部の荒木先生、職員の長田さん、中島さん、加藤さんと同行させてもらいました。写真は、帰りの時に新山口駅で撮影しました。直接、保護者の方と懇談でき、大学への思い、お子様への愛情をひしひしと感じる機会でした。そのような想いを受け止め、よりよい教育、よりよい卒業生へ育てる気持ちをリマインドしてもらいました。


【忠】

2016.06.12

アメリカスポーツ学会ではスポ健院生が大活躍!

先週の5/30-6/4 に、米国ボストンにて第63回アメリカスポーツ医学会
(American College of Sports Medicine)が開催されました。
今回は、It's me研、sana研、satosh研、moto研、hassy研、got研など
およそ30名のスポ健研究科の関連者が参加しており、
この人数はおそらく日本の大学・学部では最大ではないかと思います。
アメリカスポーツ学会は世界最大のスポーツ医学関連学会で
欧米やアジアなど世界中の国々の研究者が研究成果を発表します。
立命館大学スポ健の大学院生も堂々とすばらしい発表しました。
立命館大学スポーツ健康科学研究科の成果を
世界にアピールできたのではないでしょうか。



大会3日目の早朝には、恒例の5kmマラソンが開催されました。
朝5時に起床しウォーミングアップをかねて会場までウォーキングで向かいました。
スタート時間は6時からでしたが、時差ボケが程よく効いていて
早朝からもすっきりと目覚めることができました。
ちなみにハワイからボストンは10時間以上かかりますので
時差ボケの程度は日本からとさして変わりません。
日本の他大学や研究所からの参加者も多く、よい交流の機会になっています。
sana研大学院生のfurush君が21分台でゴールし
これが日本人最高タイムとなりました。
おめでとうございます。よく頑張りました!



ボストンはアメリカ独立に深く関係する歴史的な都市で
その街並みはイギリスを思い出させます。
アメリカの都市の中でも非常に美しく高貴な場所です。
アメリカの色々な都市をこれまでたくさん訪問しましたが
ボストンが一番良かったのではないかと思います。
シーフードが有名で、クインシープレスのクラムチャウダーが最高でした。
ハワイ大職員のゴーギャンさんにボストン茶会事件のミュージアムに
是非行くように言われましたので、大会の合間によってきました。
ボストン茶会事件は1773年に当時の植民地住民が
イギリスの東インド会社に対抗し、船から茶箱を海に投げ捨てたという
歴史的な出来事の1つで、アメリカ独立の前哨戦ともいわれています。

さて、アメリカスポーツ医学会ですが
来年はコロラド州デンバーで開催されます。
ここは高地トレーニングで有名なところで
都市部でも海抜1000mを超えています。
来年のマラソンはハードになりそうですね!

Good day!

sana

2016.06.11

博士課程後期課程の学び【 人文社会科学系 】

立命館大学スポーツ健康科学研究科には、博士課程前期課程と博士課程後期課程があります。今日は、博士課程後期課程の学びについて、紹介したいと思います。

博士課程後期課程では、スポーツと関連を持ちながら、人文社会科学系の研究や自然科学系の研究が行われています。
研究ばかりではなく、必修講義があります。月曜日のブログ担当の忠先生と私の2人で担当しています。

今年の前半の講義には、スペシャルゲストとして、国立教育政策研究所教育課程研究センター教育課程調査官の高Bridge先生にお出で頂きました。また、享Bridge先生は、スポーツ庁政策課教科調査官、という肩書きもお持ちです。
今回のお話は、「スポーツ庁の概要及び我が国の教育関係予算について」というタイトルでお話し頂きました。

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スポーツ庁は、文化庁と同様に、文部科学省の外局として設置されたスポーツ関連に特化した行政機関です。
これまで、スポーツの振興等スポーツに関連する内容は、文部科学省が関わってきました。ですが、その他の省庁も、スポーツに関連した内容を取り扱ってきています。例えば、経済産業省では、フィットネス産業やスポーツ用品業なども含めたサービス産業を扱ってきていますし、観光庁では、スポーツツーリズムの推進を扱ってきています。その他、外務省ではスポーツを通じた国際交流などを扱ってきています。
このように、スポーツに関わって、多くの省庁が扱ってきたのですが、それらを一元化して、スポーツ庁が扱おう、としています。
もちろん、スポーツ庁は、2020年東京オリンピック・パラリンピック競技大会も扱いますが、そのためにスポーツ庁ができたのではありません。
そして、スポーツ庁では、小学校、中学校、そして、高等学校における保健や体育の内容も扱っています。
ご講演後、博士課程後期課程の大学院生から、様々な質問が出てきました。それらに対して、大変丁寧にご回答頂きました。

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高Bridge先生は、中学校、高等学校の体育に関する内容について責任を担っておられる方で、なかなか、聞けない話をお聞きすることができました。
また、お出で頂き、お話を聞きたいと思う講演でした。
「高Bridge先生、大変ありがとうございました。」という気持ちを込めて、和やかに、記念写真、です。

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それでは、良い週末を!

【 智 】

2016.06.10

ジュニアコーチングNO2(審判の役割を考える)


naoです

少年野球の試合観戦に行っていきました。
子供たちの元気な声、監督の声、応援席からの父母の声が交じり合っています。
今回は、特に監督が選手にどのような声掛けをしていのかを調べてきました。
2試合を観戦し、4チ-ム分を集約してみました。



監督の声掛け(写真のチ-ムと異なります)
NO1:「しっかり」「しっかりしろ!」
NO2:「何?」「何をしてるんだ!」
NO3:「アカン(バカ・アホ)」
NO4:「走れ!」「トロトロするな!」
NO5:「声を出せ!」「気合を入れろ」

「上手にできた!」という褒め言葉は、上位5位に入ってきませんでした。
また、「頑張れ!」という言葉は6位に入るのですが、「何をしてるんだ~頑張らんか~」という叱咤の意味合いで使われていることが多いように感じました。

特に驚いたのは、2塁ランナ-がヒットで3塁ベースを越え、自分はどうしたらいいのか?とためらう動作をした時、「何をやってんだ!」という監督の怒鳴り声で慌てて3塁に戻ろうとした時、「違う!違う!」という新たな怒鳴り声によって混乱し、立ち止まりタッチアウト。
監督自身が明確な指示を出せていないのにもかかわらず、子どもがベンチにもどるなり、「何をしてるんだ!アホか!」と応援席にいる父母らの前で叱責するのです。
このことを、ゼミや授業で紹介すると、少年野球では当たり前の光景かもしれないと学生たちは教えてくれます。

監督の怒鳴り声(罵声)は、野球ばかりでなく、バスケットボ-ルやバレ-ボ-ルでも頻繁に見られます。
バスケットボールでは、「ボールから目を離すな」と子どもに指導しているのに、ミスした時「何で、そんなプレ-をするのか?え?分かっているのか?答えろ!」とゲ-ムの進行中に怒りと質問を投げかけ、選手がボ-ルから目を離させる行動を当然のように繰り返す指導者がいます。

私たちは、授業等でジュニア期には褒めることが必要だと伝えていますが、実際の指導現場では昔とほとんど変わっておらず、怒鳴ることが主軸で、点を取った時だけ喜んでいます。

指導者の態度や言葉遣いを誰が指導(注意)するのでしょうか?
例えば野球では、
○観衆を騒ぎたたせるようにあおってはいけない
○相手チームのプレーヤー、審判員、観衆に対して悪口を言ったり、暴言を吐いたりしてはいけない
○言葉や動作で相手投手のボークを誘ってはいけない
という過度の暴言や妨害行為に対して審判は退場を命じることができます。
でも、今回示した事例は、どれにも含みません。



子供たちは、試合を通してスポ-ツを楽しいと感じ、また頑張ろうと思います。
しかし、指導者から出される意味不明の言葉でタッチアウトになった選手は、試合終了後も母親から「お母さんは恥ずかしい!しっかり走りなさい!」と怒られ、目を真っ赤にしています。
おそらくこのチ-ムの指導者は、根性がある選手は、こんなことで泣かないと一蹴するのでしょう。

そこで提案ですが、審判はたとえ味方の選手でも怒鳴るばかりで、褒めない指導者には、ペナルティ-を科してもいいのではないかと思います。
空振り三振しても、「力一杯バット振った!思いっきりが良かった!」という褒め言葉を言える環境づくりが必要です。
そのために審判は、子どもたちが楽しめる「試合のプロジュ-サ-」として、指導者の言葉遣いを指導する新たな役割を担うべきだと思いました。
また、授業で意見を聞かせてください。

2016.06.09

OB訪問

今週の水曜日に,2013年度にスポーツ健康科学研究科博士課程前期課程(修士課程)を修了した増田さんが研究室に来てくれました.増田さんは,理学療法士(PT)として仕事をしながら,修士号を取得しました.現在も,PTとして活躍しています.加えて,継続的に研究を続けていて,現在は,本学の客員協力研究員としても頑張ってくれています.



“なぜPTがスポーツ健康科学?”と思うかもしれませんが,実は,理学療法とスポーツ健康科学は共通点が多いです.スポーツ健康科学の領域はかなり広いですので,その一部をサポートしているといったイメージです.学部や研究科の授業をみても,整形外科系,解剖学系,バイオメカニクス系といったPTにとっても馴染みの深い講義も数多くあり,増田さんの他にも本研究科にはたくさんのPTの在学生/卒業生がいます.

増田さんの修士論文のテーマは子供の腰痛とその原因についてでした.子供と腰痛というのは,なかなかピンとこないかもしれません.増田さんは,PTとしての経験から,腰痛を訴える子供は,一般的に考えられているよりも多いのではないかと考え,調査によって見事にそれを証明しました.特に原因として子どもが多くの時間を過ごす学校生活に注目し,腰痛と関連が強いとされる座位姿勢についても調べました.座位姿勢にも色々あるのですが,その中では日本特有の体育座りにも注目しました.体育座りといえば,まさに体育の領域にもなります.そういった理学療法,バイオメカニクス,日常生活,体育といった色々な観点から調査と考察を行い,修士論文を完成させました.まさにスポーツ健康科学部/研究科が掲げている学際領域の研究です.このテーマの研究は今も続けています.

スポーツ健康科学部/研究科は理学療法士から興味を持たれるだけでなく,学部生の中でも理学療法に興味を持っている学生もいます.スポーツを経験している学生が多いため,スポーツ中のケガの治療のときに,理学療法士のお世話になり,それが興味を持つきっかけになることもあるようです.
しかし,学生に話を聞いてみると,理学療法士のことを詳しくは知らない人も多いようです.

そういったこともあり,本来の増田さんの訪問の目的は,現在執筆している論文についての打ち合わせでしたが,このブログのために少しインタビューをしてみました.ここまで少し長くなりましたので,次回以降のところで理学療法士の説明と合わせて紹介したいと思います.

では.

naru

2016.06.08

時を刻む… 卒業生の初舞台

  「本当によくがんばったね」
  「うん!がんばった!!」
こんなに力強く即答できるとき、人は、どれだけのものをそこに捧げて尽くしたのだと思いますか?

先日、スポ健の卒業生の一人、清水美沙子さんの初・大舞台に出かけてきました。場所は、梅田芸術劇場!

 
    <当日は、時間に余裕をもって、google mapも持って行ったのですけれど。結局、大阪の方々のお世話になりながら開演時間ぎりぎりに到着…手ごわかった梅田芸術劇場への道のり>

彼女は、進路をどうするか、ダンサーの道に進むか/進みたいとは思っていて、迷っていたときもありましたが決断。それ以降、彼女が踊るときがあれば、行ける限りは観てきました。記念になる、初・大舞台には何があっても、どこであっても行こうと決めていたのですが、予想よりもはるかに早く実現しました。彼女のがんばりの凄まじさによるものだと思います。

『1789 バスティーユの恋人たち』
  <チケットぴあでチケットを…!席がナイ!? 「こんなに人気の舞台なんだ~」と呟きつつ、なんとか入手!>
  <ロナン役 加藤和樹さん/小池一平さん、オランプ役 神田沙也加さん…マリー・アントワネット 凰稀かなめさん…というなんとも豪華な顔ぶれとともに、彼女の写真も載っていました!>

 <彼女のサインとともに…記念の一冊>

いざ当日。2階席でしたが、彼女はすぐに分かりました(念のため、オペラグラスも買ってしまいましたが…)。

満員の観客席から大きな拍手が、多くのキャストの方々とともに彼女にも向けられていました。彼女が学生時代からダンスをがんばってきたことを思い出してのことなのか、ストーリーの素晴らしさなのか、何やらごっちゃになりつつ感動してしまいました。多くのスタッフのみなさんに、支えて頂いているので彼女もがんばれているのだと思うと、余計に感動・感謝です。

 <講演後、楽屋にて>

4月から6月までの2か月に渡って、東京・大阪での公演が続いていました。数日前、無事に千秋楽を迎えたようです。
彼女に会いに行ったとき、楽屋で待っていてくれました。何も気の利いた言葉はかけてあげられませんでしたが、こんなに嬉しい時間を与えてくれた卒業生にまた改めて心から感謝した日でした。

この学部では、教職員、学生から、私も刺激を本当にたくさんもらっています。
どんな時間を刻みましょうか? 1789はフランス革命、みなさんはどんな革命を経験されていますか?


ippo

2016.06.07

近代のスポーツにおけるフェアプレイとは?

【ken】が担当する教養科目「スポーツの歴史と発展」は、未開から近世までの身体運動文化の歴史的な変遷を辿るとともに、近代のスポーツ概念の成立とそれ以降の急速な適応領域の拡大を学び、現代から次代へのスポーツ概念の発展を考え、今後スポーツに関わるものとしての広くそして深い教養の涵養を目的に開講されています。

学期も半ばを過ぎ講義内容は、いよいよスポーツ概念が成立した近代におけるスポーツを学んでいるところですが、近代スポーツの成立とともに、スポーツ文化に深くかかわる「フェアプレイ」や「スポーツパーソンシップ」の成立について受講者からの疑問がでてきているところで、近代スポーツにおけるフェアプレイの成立を専門にご研究されているOUHSのU垣先生を、ゲストスピーカーとしてお招きし、ご講義を賜りました。


U垣先生はスポーツ史・スポーツ倫理学、特に近代のスポーツ概念の黎明期におけるフェアプレイといった倫理的側面をご専門に研究をされておられ、多くの著作や論文を発表されておられます。当時の資料を徹底的に収集し、これまでのフェアプレイの歴史認識を疑い、独自の視点からフェアプレイを歴史的に多層性を持ったものとする視点を拓いておられます。この回の講義では、こうしたフェアプレイの多層性についてのアイディアが生まれた経緯などもお話しいただきました。受講生らは、過去にあったとされる史的通説をただ受け入れ、理解するのではなく、一次資料を丁寧に読み解き、埋もれてしまった史実を冷静にあぶり出し、あらたな歴史認識を構築するという歴史研究に大いに興味をかき立てられたようでした。


また、U垣先生の「やわらかいが、ポイントでは一語一語丁寧かつ情動的な」語り口は、受講生を一気に近代のスポーツが行われていた時代へと引き込み、日頃の【ken】の講義では見られない講義への積極的な取り組みが見られました。
授業者としての指導技術についても、大変勉強になりました。
U垣先生ありがとうございました。



【ken】

2016.06.06

修行中

 前期も中盤にさしかかってきました。この間、文献レビューを中心に進めてきた3回生ゼミは、「論文で書かれている実験の実際を知る」ということで、パフォーマンス測定室を使って、動作解析を体験的に学んでいます。このパフォーマンス測定室を利用するには、事前に講習とレポートによって、一定水準の基礎知識と安全配慮の確認が行われます。ゼミ生は、特任助教のS藤先生によるみっちりとした講習を受けて無事に認定を受けています。


 もちろん、講習を受けただけですぐに実験できるほど簡単なものではありません。実際に測定するとなると、機器操作、被験者へのガイド、指示、マーカーつけ、キャリブレーション、カメラケーブルの巻き方など、覚えるべきことが山のようにあります。この間の先輩方のおかげで、一定のマニュアルが用意され、かつ大学院生、4回生の先輩からも直接指導を受けることができます。時代とともに進化できるのは、このような先輩諸氏の蓄積の上に乗っかかれるからです。ですので、先輩(前の時代)を上回る責任が、次の世代にはあるということでしょう。

 ということで、パフォーマンス測定室での修行を3回生たちは積んでいます。昨年末より、カメラが8台増設されたことにより、固定カメラが16台となり、通常の撮影範囲ではカメラ設定の時間がほとんど必要なくなりました。これも凄いことです。写真は、カメラを移動しようと思ったところ、ケーブルが絡んでいて慌てて止まったシーンです。うっかりすると事故、故障につながります。


 また、下の写真はバスケットボールのシュートの撮影中です。まわりに人がいるのは、ボールが跳ねたときに、周りのカメラにボールが当たるのを防ぐためです。結構高額なカメラで、かつ修理にも時間がかかると、共用の部屋ですので、他の研究室・実験に影響を与えます。そのため、大事に、そして安全に使うことが求められます。このようなことも実際に実験をして、体験することで身に染みて理解できます。やはり、現場で実践することが非常に大事になります。文献だけでなく実際に触れることでデータへの愛着、見方が変わってきます。3回生ゼミ生の修行が順調に進むのを期待しています。


<<今週のちょっと、もっと、ほっとな話>>
先週は、全国体育スポーツ系大学協議会ならびに全国体育系大学長・学部長会議のため、東京へ行ってきました。今回の当番校は、日本女子体育大学でした。おもてなしの精神で、随所に「日女体大」の良さを見せていただきました。来年は、本学が当番校でホストを引き受けることになっています。多少のプレッシャーを感じつつ、来校いただく皆さんに喜んでもらえる内容を、学部の教職員で考えていきます。
【忠】