2016.03.17

草津市山田校区ウオーカー BKC訪問

 

 草津市山田校区の方々60名が立命館大学びわこ・くさつキャンパスを訪問されました。これは 当ブログ(20151022日)で紹介した草津市の山田校区ウオーキングに参加した際、次は是非、入ったことのない立命館大学のキャンパスを歩きたいという皆様の声により実現しました。

 山田街づくり協議会をバス3台で午前10時に出発された参加者は、まず立命館大学のスポーツ健康科学部の施設をICナビ(スポーツ健康科学部の入っているインテグレーションコアの説明を行なう学生集団)の皆さんに案内してもらいました。

 

次にストレッチング後に、学内を歩きました。いつもは行けない国際寮への通路を登りました。

その後、これもなかなか行けないアクロスウイングの屋上に上り、草津市、琵琶湖を望む素晴らしい景色を堪能しました。

 

 その後、あこがれの立命館大学のユニオンスクエアの食堂に行き、それぞれお食事をとってもらいました。おしかった小皿料理が豊富、というような声を聞きました。

 

次はこれもIt's meも初めてでしたが、クインススタジアムの地下にある古代の製鉄炉である木瓜原遺跡(https://www.ritsumei.ac.jp/rs/category/tokushu/150219/)を見学しました。7世紀末から8世紀初頭に大規模製鉄を行なう古代のコンビナート遺跡です。今から1400年も前に、この地で当時の律令国家の建設大きな貢献をしたということです。そのような場所で教えている・学んでいることを知り、うれしくなりました。

 

 皆さんは 午後2時に、お帰りになりました。知らず知らずのうちに6000歩、歩かれました。地域の方に立命館大学を知ってもらうことは大変大切です。このような活動を続けていき、健康な草津市を実現できればと思っています。

 

もう一つの話題

 先週、世界遺産のお城で有名なprincess路市を訪問しました。そこで、本学政策科学部教授から市長に転身されたstone見様(写真向かって左)と面会させていただきました。本学とprincess路市は平成25年に連携協力に関する協定(http://www.city.himeji.lg.jp/koho/press/_28474/_29241/_29436.html)を結んでいます。それを基礎とした今後の立命館大学と同市との協力の可能性についてお話をさせていただきました。

 

2016.03.16

春の味わい。

<RecOだより 154>

先日、京都でいただいた、春爛漫のお椀。
鮮やかな緑は、うすいえんどう、です。



関西ではこれからの季節の中心的青豆、うすいえんどう。
関東にいた時は、あまり名前を聞く事も、見かけることもありませんでした。

同じえんどう豆でも、グリンピースに比べ、食感も味もやわらかく感じます。
嫌いな人が少なくないグリンピース。
缶詰や冷凍のグリンピースの前に、うすいえんどうを食べていたら、嫌いにならなかったかも、と思ってしまいます。

未熟豆(青豆)類は、レグメス野菜とも呼ばれ、緑黄色野菜と豆、両方の栄養素を含みます。
成長期の豆の「まだ青い!」には、成熟豆にはない栄養価値がある訳です(人にも言えること、かもしれませんね)。
「枝豆は何の未熟豆?」というクイズを出すと真面目な顔で「そら豆!」と元気に答えてくれる学生(小学生だったらかわいいけど・・・)が時々いますが(!)、枝豆は大豆の未熟豆。大きくなってもそら豆にはなりません(笑)。

<今週の別腹>
昨日、送歓迎会となるあいコア会が開催されました。
お別れと新しい出会い。これも春の味わいですね。
Moto先生の先輩であり、国立スポーツ科学センターでは私の先輩でもあり(注;この場合、年齢は伴いません)、お世話になったH先生も、笑顔いっぱいのご栄転!



おめでとうございます。
どうぞ新天地でも、しっかり食べて、がんばって下さい!
ab

2016.03.15

科学的エビデンスの基づく運動

 昨日、福岡県の福岡大学の大学病院で医師や看護師など医療系の方々約120名に「糖尿病を改善するための科学的エビデンスに基づく運動療法」というタイトルで講演してきました!会場は福岡大学の医学部のホールで写真のように非常に新しい施設でした!

 糖尿病とはすご~く簡単に言えば、筋肉での糖の利用が上手く使うことができないことや膵臓から分泌されるインスリンというホルモン分泌が不足したり、働きが悪くなることで血液中に糖が大量にある状態が続くことで生じる病気です。それが、心疾患や脳血管疾患、腎臓疾患など様々な疾患を誘発するので、その予防は重要です。その予防・改善に運動療法は効果があります!が、どんな運動がいいのか?どのくらい運動すればいいのか?ということを現在の研究結果から効果のある運動について話しました。運動を始めるのはその効果について話して、納得した上でやる方の目的がハッキリしているため、運動に対するモチベーションが上がると思います。運動を始めたい!というみなさん、是非運動効果とは、どんな効果があるのか、少しでも学んで実践してみてはいかがでしょうか?!

 ところで、講演の前に少し時間があったので、福岡大学を見学しましたが、スポーツ科学部があるます。Motoがお世話になっている先生方にご挨拶し、キレイな施設を見せてもらいました!ありがとうございます!


Moto


2016.03.14

年度末

年度末のため、会議などがより一層多くなっている感じがします。授業はないのですが、その分、打ち合わせ、会議が多くなっています。


事務局の皆さんも同様で、入試業務などが一段落したと思えば、これから卒業式、修了式にむけての準備、そして4月1日に新入生を迎える準備にと、まさに年度末を感じる働きぶりです。

でも、卒業式、修了式でみせる学生、院生の喜びと達成感、そして来るべき次のステージへの夢と希望と同時に少しの不安。思いっきり羽ばたいて欲しい、と切に願います。また、4月1日に希望に燃えて入学してくる新入生。まさにフレッシュな風をおこしてくれます。彼ら彼女らの成長を後押しすることを喜び、そして鍛え上げる責任があります。このようなことを考えながら年度末の準備を過ごしています。

<<今週のちょっと、もっと、ほっとな話>>
まだまだ寒い日が続きます。くれぐれも風邪を引かないように注意ください。特に、卒業生・修了生は、大きな節目を万全の体調で臨んでください。
【忠】

2016.03.13

スポ健な人 (29) Mana さん

春の訪れも感じられる今日この頃ですが、
皆様いかがお過ごしですか。

今回、紹介したい「スポ健な人」は、Mana さん (2回生) です。
Mana さんは、今学期、ACP (Advanced Coaching Program) の
学生として、活躍してくれました。



今回、そんな Mana さんに話を聞かせてもらいました。

Q:「ACP (アドバンスド・コーチング・プログラム) について教えて下さい」
A:「教育実習の前段階として、担当教員と相談しながら、
  自分で作った指導案で大学の授業 (スポーツ方法実習)を指導するプログラムの事です。」

Q:「なぜ ACP に応募しようと思われたのですか?」
A:「将来は教師を目指しているのですが、教えるのがあまり得意ではなくて・・・
  いきなり教育実習の現場に立っても、うまく指導できないと考えて、
  現場での応用力を身につけたいと思って、ACP に応募しました。」

Q:「授業を振り返ってみて、どうでしたか?」
A:「iPad を用いた授業が非常に面白かったです。
  あらかじめ動画を撮影しておいて、その動画と
  学生自身が撮影した自分のフォームを比較して
  改善してもらうようにしたのですが、
  学生も積極的に参加してくれて、効果が出ました。」

Q: 「Mana さんは、二回生も終了し、学生生活も後半に突入しますが、
  立命館スポーツ健康科学部に入っての印象は?」
A:「国公立大学と違って、学生の数が多いので、色々な人がいて
  とても刺激的です。人がたくさんいることは、学びの
  幅にもつながるという思いを持っています。」

Q:「受験生や後輩へのメッセージをお願いします。」
A:「とりあえずやってみることが重要だと思います。
  失敗しても良いので、何事にも挑戦してみて下さい。」

Mana さんが一回生の時、英語の授業で担当しました。
いつも積極的に課題に取り組み、素晴らしい学生だと感じていました。
その姿勢を失わず、将来、素晴らしい教師になってもらえればと思います。

それでは、また。失礼致します。
良い休日を


2016.03.12

カウントダウンあと3回

さて、あと3回。

今日の写真は、ホンモロコの炭火焼き。
先日、ホンモロコを食べる会に行ってきて、写真を撮ってきました。
ホンモロコは琵琶湖の固有種で、かつてより数が少なくなっていますが、
養殖もされています。

ちなみに美味しい!!


そうそう、昨日は東日本大震災から5年目となりました。
色んな人が色んな想いがあるかと思います。
そして、阪神淡路大震災からは、21年あまりが過ぎました。
40年ちょっと生きてきた中で、他にも新潟県中越沖地震など、
様々な大地震がありました。

記憶に残っているもの、残っていないもの、
そして世代によって異なる記憶・・・生きていく中で、色々な違いが出ていきます。

ふと思えば、今学生となっている年代の若者は、
阪神淡路大震災は知らず、東日本大震災も中学生ごろの記憶です。
語り継ぐべきこと、語り継ぐことができなくて消えていくこと、
色んなことが生じているなぁ、と。

そして、震災の記憶を最も長く残すシンボルは、フクシマの原発です。
震災直後から様々な手を尽くして安定させてきていますが、
廃炉まで、そして完全に解体されていくまで、まだまだ時間がかかります。
その間、震災の記憶は、消える事はないでしょうね。


そういえば、原子力発電所が良いかどうかは色んな話があります。
ただ、将来どうするのかを抜きに、原発はやめるべきだ、
という議論は、NIMBYに近い意識でしょうね。
NIMBYは、Not In My Back Yardの略で、
必要かもしれないが、近いところはヤダという事です。

原発自体は、都市部の電気を支えるために運用されてきました。
東電にしても関電にしても、電気の利用の多いのは都市部で、
その都市の利便性を支えてきたのが多様な発電施設です。

これからの社会の中で、スマートグリッドと言われるような方法が、
たぶん中心になっていきます。
インターネットは、分散されて処理されて、ネットワークのスピードを上げています。
これと同じように、電気も小規模発電を組み合わせて地域の電力を支える、
という方法が中心になっていくかと思います。

そうなったときに、消費と生産のバランスが取れないのが都市部です。
今後を考えていくときには、こんな都市の在り方を考えていく、という必要があるでしょうね。


という事で、そろそろ真面目に考えながら書いていたら疲れてきましたので、このへんで・・・
ではでは。
今後の社会の中で、何が必要になるかはわかりませんが、日本では、都市を維持する負担を、地域が負担し続ける事ができるのかなぁ、という疑問を持ちつつ、今週は3日続けて飲み会・・・多いなぁ・・・

2016.03.11

あれから5年

2011年3月11日の震災の日から5年が経ちました。

当時私は神戸大学に勤務していて、地震の瞬間は居室でオフィスワークをしていました。少し揺れたかな?と感じたような気もしましたが、特に意識することもなく仕事を続けていたところ、家でニュースを見た妻から電話があり、東日本で大きな地震があったとの事。親族が東京にいるため急いで電話して、一応皆の安全を確認しました。そしてその後すぐ、電話は通じなくなりました。

その後ニュースを通じて地震、津波、そして原子力発電所の事故と、非常に厳しい状況が伝わって来ます。当時は被害の規模も範囲も不明瞭で、毎日東京の親族の事を心配していました。神戸市内の賃貸マンションを確保したり物資を集めたりして万が一に供えていたのを思い出します。

震災で亡くなられた方々のご冥福をお祈り致します。また現在も復興がなかなか進まない地域があり、避難中の方が大勢いらっしゃることに心が痛みます。

以前私が勤務していた神戸大学では、1995年の阪神淡路大震災の際に亡くなった生徒・教職員の方がいらっしゃいました。その方々の慰霊碑が六高台のキャンパスに建立されています。また写真のハーバーランドには、震災の跡の生々しい姿が残されています。冬の風物詩となっているルミナリエは震災の犠牲者の方への鎮魂の思いを込めて開催されています。

不自由なく暮らせている自らの状況を有難く思うと共に、少しでも世の中に良い貢献を出来る様に励もう、という思いを新たに致します。

2016.03.10

心臓リハビリテーションにおける高強度インターバルトレーニング

 昨日、豊田市にあるThank you 朗病院のi藤のセミナーが開かれました。先生は、英文雑誌に心臓リハビリテーションにおける高強度インターバルトレーニングという総説(これまでの研究をまとめ)を書かれている先生です。運動に対するリスクの高いと思われている心冠状動脈の狭窄(狭心症)治癒後の患者(心不全患者の除く)に対する運動療法、それも高い強度での運動療法の効果について、おまとめになり、その結果、従来行なわれてきた中等度の運動を行なった場合に比べて、高強度インターバルトレーニングは、やや高いあるいは同程度であることを示されました。先生は元々、陸上長距離の選手で、インターバルトレーニングをやっていらっしゃったことや、ノルウェーの研究者の研究、さらにIt’s meらの研究を元に高強度運動トレーニングについて興味を持たれてということでした。

先生のお話で興味深かったのは、ステント(詰まった血管を広げた後にそれを固定する器具をカテーテルで挿入する)を心臓の冠状動脈に入れる治療より、運動を行なった方が、次の狭心症が発生するのが遅くなる。つまり、運動トレーニングは、冠状動脈疾患に対して一般的に行なわれる治療法よりも、有効であるという論文もあるそうです。狭窄した部位を広げても、同じような生活習慣を続けていると、また次の狭窄ができるのですが、運動することにより狭窄の再形成を予防するのです。運動ってすごいですね!

また、虚血性心疾患患者さんの心機能はそれほど低くなく(血管がつまるまでは通常の生活を送っているので)、狭窄を取り除き、運動負荷試験で不整脈のような症状がないなら、高い強度の運動(より高い効果の期待できる)も可能だということでした。

やはり、専門家の先生のお話を聞くと、頭がはっきりして問題点が明らかになると思いました。

 

もう1つの話題

 明日は、東日本大震災から5年目の日です。立命館大学は宮城県の大船渡市と協定を結び多くの面で東日本大震災からの復興を支援するプロジェクトを行なっています。そのなかでスポーツ健康科学部は、仮設住宅の建設により校庭が使えなくなり、運動場所が狭くなり、なかなか体力向上のためのトレーニングができなくなった中学校で狭い場所でも出来る運動トレーニングを開発しました。そのビデオが立命館大学のホームページで公開されます。また、It’s me研究室のホームページでも公開されます(http://www.tabatatraininglabo.com/)。

2016.03.09

思いを託す。

<RecOだより 153>

先週末、琵琶湖周辺は、暖かい曇り空の元、リオデジャネイロオリンピック最後の選考レースともなった、びわ湖毎日マラソンが開催されました。
第一回大会は1946年(大阪で開催)、今年で71回を数える、歴史ある大会です。

コースの途中、琵琶湖畔のなぎさ公園和田浜に、5年前、この大会に合わせて咲くようにと、12本の河津桜が、植樹されました。
早咲きで知られる、河津桜。ほぼ満開です。



5年目の今年、さらに8本植樹された若木は、まだ小さくて、花も咲いていませんが、5年後には、この桜のように、きれいな花で選手を迎えてくれると思います(下の写真、選手がかなりわかりにくいですが・・・)。



大会の結果は、滋賀県出身、北島選手の白い歯が光る笑顔、が印象的な大会となりましたね。
一方で、悔しい結果となった選手もたくさんいたと思います。

河津桜の花言葉は「思いを託す」。
オリンピック選考結果の発表はこれからですが、選ばれた選手には、託されたたくさんの思いを力に、リオで活躍してもらえれば、と思います。

<今週の別腹>
兄弟愛。
長野在住の弟に「関西版送って」とメールで頼まれて、家人がせっせと特売品を買い集めた荷の上のメモ。



託した思い、伝わるでしょうか・・・?
ab

2016.03.08

地域の身体活動を上げる活動

 スポ健の学部がある、滋賀県草津市の地域では市の支援を受けながら、健康なまちづくりの活動が行われています。その地域では、各エリアで「健康リーダー」というのを育成して、リーダーが率先して運動を地域の人たちに広めていく活動を行っています。先週末、Motoはその中の1つの地域の公民館に行って、健康リーダー候補になる方々に、「運動の必要性」、「ウォーキング」と「+10(プラス・テン)」についてお話しさせて頂きました。運動はからだにとって良い、健康にも良い、というのはみなさん理解していますが、どのように、何に良いのか?というのが他人に説明できるほど理解していない部分もあります。また、運動はどれくらいの期間、時間、量、頻度ですればいいのか?という部分もいろんな情報があり過ぎてわからない、という問題もあります。そこで、誰でもできるウォーキング方法と科学的なエビデンスに基づいて示されている運動のガイドライン等々を紹介しました。ただ、それでもやはりわかりづらいのは当然です。そこで、最後に厚生労働省で出されたアクティブガイド「+10(プラス・テン)」を紹介しました。今の身体活動(日常での活動である生活活動と運動による両方を合わせた総称)に加えて、+10分だけ身体を動かしましょう、という誰でも理解できる運動の入門方法を説明しました。昨年にすでに説明した方々は、早速、理解してもらえたようで、+10を実践しているようです!

 少しずつですが、地域の健康寿命のアップに貢献できるスポ健でありたいと思います!


Moto