2016.01.17

スポ健な人 (25): Saaya さん

昨日から、センター試験ですね。
受験生の皆さん、手応えはどうですか?

今回、紹介したい学生は、Saaya さん (スポ健4回生) です。
私は、一回生の時に、英語のクラスを担当したのですが、
とても優秀な学生さんでした。



この春の卒業を控え、4年間を振り返ってもらいました。
Q: 「大学での四年間を振り返ってみてどうですか?」
A: 「今、振り返ってみると、自分自身が大きく変わったと感じています。
  高校時代は、どちらかと言うと、内気なタイプで、
  あまり自分の意見を表に出すタイプでなかったのですが、
  2回生でオリターを始めて、自分の意見を人前で発することや
  企画をすることの面白さに目覚めました。」

Q: 「色々と取り組んできたと思いますが、思い出に残っているのは?」
A: 「オリターもそうですが、3回生では、PL (就職活動リーダー) をしたり、
  LTE (スポ健生の運動会) に関わったことが大きな思い出です。
  また、現在は、スポ健でギネス記録に挑戦するというプロジェクトに携わっています。」

Q: 「スポ健で学んだ事が、就活で活かされましたか?」
A: 「スポ健の学生生活で、自分の意見を出しつつ、他人の意見を尊重しながら、
  組織をどう運営するかについて経験を積んできたので、就活でよく行われる
  グループディスカッションに対して、苦手意識がなくて助かりました。
  また、入社してからも「商品企画」を希望していて、
  周りとディスカッションしながら、新しい商品を作り上げていきたいと考えています。」

Q: 「後輩へのメッセージをお願いします。」
A: 「正課授業も大切ですが、やりたいと思ったら、
  それをやることも、大切だと思います。
  私は、海外インターンシップも参加しましたし、
  旅行もいろいろな所に行きました。
  忙しいからとか、たくさん理由はあると思いますが、
  自分のやりたいことを実現して貰えたらと思います。」

それでは、また。失礼致します。
受験生の皆さんが、ベストを尽くされることを願っています。


2016.01.16

後期の講義の振り返り

さて、今日の写真は、雪を撮りに行ってきた?ので、その写真です。
場所は、岐阜の高鷲スノーパーク。
奥伊吹のあたりが近くて良いのですが、
雪がないので、ちょっと遠くまで、です。

ついでに、携帯をアクションカメラ代わりにムービーを撮ろうとして、
うまく撮れませんでした。
アクションカメラ、欲しいなぁ・・・


それはさておき、本題に。
本題と言っても、何を書こうか、とはあまり考えていないのですが、
そろそろほぼ講義も終わったので、講義の振り返りでも。

今年は(も?)多く講義を持ちましたが、
後期になると、後期の印象しかありません・・・

で、その中で、色々考えるきっかけになった、
また、普段何気なく接していたものを考えるようになった、
という感想を聞きました。

良かった、と思います。


今後の社会で見れば、情報は、よほど限定されたものでない限り、
あまり意味をもたなくなります。
情報よりもむしろ、その情報をどう読み解いて、考えていくのか、
の方が重要です。

良く分からないことがあったらGoogleさんにキーワードを入れて尋ねてみれば、
何か答えが出てきます。
ただ、その答えも含めた情報をどのように他に活用するのか、
においては、思考力が必要となります。

今の学生を見ていると、こんな情報を集めて知ることは得意ですが、
その情報を活用して思考していく、そんな事が苦手なように感じます。

例えば食べログ。
食べログに掲載されている評価は、主観でしかないのですが、
その主観が、どんな人の主観か、それは自分に合うのか、
合わないとすればどうなのか、まで見ていないように感じます。

このように思考して、自分としての評価をする、
その上で選択をしていく、と言う事まで教育できればいいなぁ、
と思っています。

ん?なんとなく、タイトルからもずれていますが・・・まあいいか。

そうそう、そんなこんなで、様々な講義で学生の成長を見れた2015年度でした。
後は、評価が残っていますが、評価は評価で考えないと。

そうそう、評価と関わる試験にしても、
この試験が何点分なのか、
そのためには、どれぐらいの事を書かなければならないのか、
という期待を理解していない学生も一時期から増えたなぁ、と思ったり。

またずれた・・・

このまま行くと、またずれ続けるので、この辺で。

ではでは。
みち
最近、Amazonプレミアムの仕組みに、すっかりはまりました・・・Fireタブレットが5000円を切っていたので買って、それでアメリカのテレビドラマを見て・・・音楽をダウンロードして・・・です。小学5年生の娘が一番なじんでいます・・・

2016.01.15

近江富士

先日三上山(近江富士)に登山しました。草津市内からもかなりよく見える山ですし、琵琶湖線や新幹線からもよく見える山なのでピンと来る方は多いのではないでしょうか。山の麓は公園になっており、そちらにはこれまでに何度か行っていましたが登山したのは今回が初めてでした。

事前に調べたところ山の高さは432メートル。40分位で登れる、と紹介されています。冬にしては暖かい日だったこともあり、家族で気軽に出掛けました。

麓の近江富士花緑公園から登山道が延びているのでそのルートを行きました。最初は公園内なので道も整備されています。ですが途中、傾斜がきつくなり始めた途端にがらっと変わり、道と言うよりは木の根っこを上手く踏み分けて登っていく様な状態になりました。この辺から子供が転ばないように手助けするのに非常に苦労しました。進むと道は更に険しくなり、大人でもよじ登っていくような坂道、さらには岩場へと変わって行きます。家族連れで来るには少し(かなり)厳しい山だったなと思いつつ、距離・標高そのものはそれ程でもないので一歩一歩細心の注意を払って登っていきました。

最終的には1時間半程掛けて登頂。写真は頂上付近の展望台から撮ったものです。頂上には神社があり、缶コーヒーや日本酒が供えられているのを微笑ましく思いました。

子供の重さもあり大汗かいた登山で、ナカナカ良い運動になりました。皆さんも是非一度登ってみてください


2016.01.14

卒業論文 発表会

 本日、第3期生の卒業論文発表会がありました。自分の行った実験・研究に愛着を感じ、自分の物として堂々と発表していました。卒業論文の実験・執筆でスポーツ健康科学部生は大きく成長します。それは、論文の仕上りを見れば、わかります。

 

これまでの卒業生の卒論がなくならないように1年分まとめて下記のように冊子にしています。もちろん、本文をワードやPDFでも預かっていますが、やはり、次の卒論のテーマを探すときや、新しい実験結果を議論するときは、まとまった紙媒体は便利です。It’s meの研究室の最も目立つ書架に鎮座しています。退職するときには大切な宝として、持って行きたいと思います。

 

 うれしい話題

  先週 お伝えしましたワシントン大学のHolloszy先生ですが、透析をされ、徐々に腎機能が回復されているようです。骨盤の半回復手術を受けられ、腎機能が回復すればICUからリハビリ病棟に移るそうです。さすがHolloszy教授です。まだまだ、研究活動を続けたいという強い意志が彼を再び、研究生活に戻ることを可能にしたのでしょうか。もちろん、世界で活躍する弟子たちからの激励も、その強い意志の醸成の助けになったことは言うまでもありません。

2016.01.13

就職活動決起集会。

<RecOだより145>
1月12日(火)18時から、スポ健就職活動決起集会が開催されました。
参集した141名の学部3回生・修士一回生は、みんなスーツ姿。

第一部のゲストとして、カルビー株式会社人事総本部本部長 江木 忍さんにお越しいただきました。
江木さんがスポ健にいらっしゃるのは今回で2回目、昨年は、このブログでも紹介した、世界相撲大会の応援にも駆けつけて下さいました。


 江木さんご自身のキャリアの話、カルビー株式会社の企業理念、求める人材等について、「カルビーの成長は社員一人ひとりの手にある」「自主的な実行力」「成果主義。会社は学ぶ場ではない。学びから成果を出す場」「終わったら帰れ! 個人の成長なくして企業の成長はない」「カルビーはワークライフバランスではなくライフワークバランス」「人のやる気スイッチを入れる人事でありたい」等々、ここでは書ききれない珠玉の言葉があふれるお話でした。

 カルビーの「ダイバーシティ推進」は有名ですが、2015年現在で女性管理職の割合は19.8%(松本晃CEOはこの割合を、2020年までに30%にすると明言)。女性社員の出産後の復職率は約97%。
 わくわくしました。

 セミナー後、学生からも積極的なたくさんの質問が。

 本当に貴重な機会となりました。
 参加の皆さん、江木さんのお話にもありました、カルビーの「挑戦者を応援する人事制度」、再度チェックしてくださいね。
 江木さん、本当にありがとうございました!

 第2部では第3回の進路就職ガイダンスを開催。企業への就職が内定した4回生や先生方も参加してのディスカッションも行なわれました。


<今週の別腹>


ご存知、カルビーサッポロポテト。
「つぶつぶベジタブル」にしたのが、江木さん。
工場に出向き、サッポロポテトの原料に、たくさんの野菜とほくほくのじゃがいもが使われていることを目にして「こんなに野菜を使っている事なんて誰も知らない。もったいないと思った」と、おいしそうに語ってくださった江木さんの笑顔がとても印象的でした。
私の研究テーマ「美味しさを伝える」の意味をまた一つ教えていただきました。
ごちそうさまでした。
ab

2016.01.12

スポ健4年間の道程の大切さ

先週、2016年最初の授業として1年生対象の基礎演習の中で「キャリア企画」がありました。これは1年生のときから大学卒業後のキャリアについて考えていこう!という企画です。就職内定・進学が決まっている学部4年生6名がどのような大学生活を送り、どのようなプロセスで内定・進学を決めたのかを話してもらいました!


内定先は、飲料系、フィットネス系、製薬系、公務員、教員、大学院進学など様々ですが、みんな自分の4年間の道程をはっきりしゃべれることができていたので、「自分のことを相手に伝えることができるコミュニケーション能力の高さ」はすごく感じました。また、4年間、自分の目標に向かって必ず試行錯誤をしていたことも印象として残りました。今の1年生にも是非後悔しない大学生活を送ってもらいたいと思います。

その後、基礎演習のクラスに分かれて、自分のキャリアについて何が大切かについて考えてもらいました。1年生なりに「責任感」や「決断力」が大切だと感じているようです。


Motoは「スポ健に入って嬉しいと思うだけでなく、卒業して社会人になったときにスポ健に来てよかった」と思えるようにしてもらいたいと考えています。そのためにも今回の企画によって、大学1年生時から自分の将来を考え、そのためにどのように行動すればいいのかを考える良い機会になったのではないかと思っています!

Moto

2016.01.11

スポーツ健康コモンズ(仮称)の建設順調です

今日は成人の日です。各地で、新成人を祝うイベントが盛大に行われます。大人の仲間入りをされることになります。いよいよ、社会の人になって、世の中をより良くするために活躍することが期待されます。

昔の成人式は、武家の元服の儀式だったようです。平均寿命が40-50歳の頃に、12-14歳で、大人入りして、武家では切腹の作法を習ったとか。当時の人生1/3の年齢で大人入り。今は、平均年齢80歳ですから、人生1/4で大人いりです。ただ、参政権は18歳に下がることから、より人生の早い段階で、大人入りすることになります。家庭・学校・社会教育がより重要になります。


タイトルから話しがそれていますが、今年の8月ごろに、BKC正門横に、スポーツ健康コモンズ(仮称)が完成し、後期から利用できるようになります。屋内プール、アリーナ、トレーニングルーム、アクティブスペース、リラックススペース、屋外には50mの練習プール、アクティブスペース、さらに周囲には健康遊具などを配置する予定です。

「コモンズ(共有地)」という名前にあるように、誰もがスポーツ、身体活動に親しむ場所という思いが込められています。この誰もが、という範疇には、大学関係者だけでなく地域の方も含んでいます。ふらっと立ち寄って、元気に活動している若者を見に来る、ちょっと動いてみる、仲間を連れて動いてみる、というように老若男女がこのコモンズに集い、相互に刺激し合い、スポーツ、身体活動に親しみ、健康を発信する場となることを願っています。

時折、建設現場に立ち寄り、工事関係者の方とお話しさせてもらっています。工事は順調に進んでいるとのことです。【みち】先生がブログで「暖冬」を話題にされていますが、建設工事に関してはプラスの効果が現れているようです。竣工まで、事故がないことを願っています。工事関係のみなさん、引きつづきお願いします。

<<今週のちょっと、もっと、ほっとな話>>
1/16土 12:30- アカデミックラウンジ 
スペック研究会 (トレーナー、アスレティックトレーニングに興味のある方)
豪華講師陣によるセミナー
 参加自由(無料)
http://ritsuspec.jimdo.com/


天気が良く、キャンパス近くの牟礼山から、琵琶湖がきれいにみえました。
【忠】

2016.01.10

スポ健な人 (24): Nobuaki くん

人によっては三連休の中日ですね。
皆様いかがお過ごしですか。

今回のスポ健な人は、Nobuaki 君 (博士前期課程1年) を紹介したいと思います。
昨年末にインテグレーションコアで子供たちが走っていたのですが、
彼は、その取り組みの企画者です。



Q: 「インテグレーションコアの一階で子供たちが走っていましたが、
  どのような取り組みだったのですか?」
A: 「今回は、草津市の小学校3-6年生を対象に、
 「足が速くなる」ことをテーマに、
 「運動指導」・「体力測定」・「フィードバックを兼ねた講義」の
  三本立てで取り組みました。」



Q: 「私自身は足が遅くて、体育が苦痛だったのですが、
  速く走るにはどうしたら良いのでしょうか?」
A: 「「走る」という中には、足を速く回す (ピッチ) と
  一歩を長くする (ストライド) がありますが、
  速く走るためのバランスには個人差があることが分かってきました。
  このバランスに体力がどのように影響して、
  どんなバランスが最適なのかを知る必要があります。」

Q: 「今後の目標を教えてください」
A: 「自分自身が教えるというよりも、学校体育の中で
  自分が考案したプログラムが採用されて実践されるように、
  研究を続けていきたいと思います。」

Q: 「後輩へのメッセージを御願いします」
A: 「研究すること自体も楽しいですし、研究をしながらも現場と接点を持つことも出来ます。
  現場にいるからこそ見えてくるものを日々考えられのは楽しいですので、
  ぜひ関心のあることを研究してみてください」

本日、Nobuaki くんの二回目の取り組みが行われます。
ぜひ参加した小学生の皆さんが、科学的な視点も取り入れながら、
より良く運動できるようになってもらいたいと思います。

それではまた失礼します。
良い休日を

2016.01.09

暖冬という今日この頃

さて、今日の写真は、年末に草津市立水生植物園みずの森に行った時のもの。
ここでは、毎年、年末になると干支の飾りを作っていますが、
そこにあったサルの干支飾りです。

そういえば、サルが入る温泉が、海外の観光客に人気とか。
なんか風情があるらしいですね。

では、本題に・・・とは言っても、今日は全くテーマが思いついていません。
どうしよう・・・

初詣で10年ぶりぐらいでおみくじ引いたら、全てが叶うという大吉を引いた、
と言う話はどうでも良いでしょうし・・・

そうそう、マニアック?な人気のあるらしい私の担当回も、これを含めて12回。
もう少し、ですね・・・

最近の時事ネタも年末年始を挟んでいたので、あまりないですし・・・ふむ困ったぞ・・・


そうそう、今年は暖冬がすごいですね。
(困った時は気候ネタ・・・)

正月から、15度を日本の各地でこえて、観測史上の最高気温を記録したとか。
雪が少なくて、スキー場がしんどいとか。
衣類の冬物の動きが悪くて、けっこう在庫が溜まっているとか。
鍋野菜が余って値崩れしそうだとか。
インフルエンザの流行の立ち上がりが遅れているとか。

色々と寒い事を前提にした商売がしんどくなっているようです。
とは言っても、気候は完全な予測はできませんので、
見込みで生産計画を立てて、事前生産していくので、
なかなか大変そうです。

さて、春までに2月はどうなるのやら・・・
とりあえず、気象庁の1カ月予報では、
平年より暖かい確率が40%ぐらいは、ほとんどの地域で出ていましたが・・・

ふむ・・・落としどころが思いつかない・・・話題を変えて・・・

そうそう、気候つながりで、世界的な気候変動・・・温暖化・・・がけっこう話題になります。
ただ、地球の動きとして、良く分かっていないところも多いらしく、
年末ぐらいに、南極で氷が増えている現象が話題になっていました。

北極では氷が溶けて、新しい航路ができるだろう、と言われています。
世界的に見た時に、北極の氷は海上に浮かんでいる氷ですので、
海面上昇には、あまり影響を与えませんが、
南極やグリーンランドのような陸の上の氷は、海面上昇に影響を与えます。

そんな中で、南極で氷が増えている、と言う事は、結局どうなるんだろう??
と温暖化との関わりで思いました。
世界的に見れば、暖かくなって温暖化が進む、と言う事は可能性が高いが、
局地的に見た時には、地域によってその影響が全く異なるんだなぁ、
と思った次第
・・・そしてついでに、わかっているようで分かっていないことも多いんだなぁ、
と思った次第です。
つまり、まだまだ未知のことが多いのね、という事です。

こんなことを書きながら、竜安寺にある「吾唯知足」を思い出しました。

落ちているようで落ちていませんが、この辺で。
ではでは。
みち
おみくじは、本当に良くてびっくり。ただ、仕事が増えそうなくじでした・・・今年も「仕事はもういりません。暇にしてください。」と神様にお願いしてみましたが、叶わないかなぁ・・・と思っています・・・ちなみに現在新年会9回・・・3分の1・・・

2016.01.08

日本語について

施光恒さんの著書「英語化は愚民化」を読みました。サブタイトルにもあるとおり、教育や産業の分野において英語化を無理に進める事が日本の国力の低下を招く、という立場から警鐘を鳴らす一冊です。

私としては施さんとは若干異なる意見だな、と思う箇所も多々ありましたが、全体的に重要な考え方を明快に主張されている本だと思いました。それは

・日本人にとって日本語は非常に大切である。抽象的思考、論理的思考の礎になるのは母国語である。またこれまで日本語により膨大な文学的・文化的蓄積がなされてきている。
・日本では従来も様々な工夫を通して外来の知識を日本語に翻訳し、文化の中に取り入れてきた。明治維新の際にも外来の知識を日本語化し日本の文化の中に取り込む事に力が注がれた。
・それにより国民の中での「知識格差」の発生を防ぐことができた。(そうでなければ外国語に堪能な一部の層に高度な知識が独占される状態が起きたと考えられる)。

といった考え方です。他にも数々の主張が為されており、基本的に筋の通ったものであると思いました。

私はこれまで5年程米国・英国で生活して来ました。当然周囲は英語のネイティブスピーカーばかりで、「英語が上手い」という意味ではほぼ満点の人ばかりでした。そうすると、考えてみれば当たり前のことですが、英語がものすごく上手いか程々に上手いかといった相違はどうでも良くなります。大切なのは言っていることの内容であったり、話している人の人柄であったり、なのです。

勿論コミュニケーションを成立させるための英語力は必要です。特に研究者にとっては海外への情報発信、海外からの情報収集は非常に重要なアクティビティで、この分野で高い能力を持つことは大きな武器になります。武器としての英語の重要性は幾ら強調してもし過ぎることはないでしょう。

コミュニケーションができるという前提を満たしたうえで、お互い刺激に満ちた会話が出来る様、普段からアンテナを張って知識と教養を高めましょう。私の経験では日本の映画とか文学、文化について質問されることも結構ありました。黒澤明さんとか村上春樹さんの名前を知っている方は海外にもかなり多いと思っておいた方が良いでしょう。和食とか、着物とか、武道とかの質問もよくされると思います。グローバル化の進む現代だからこそ、日本語を大切にし、自分の母国の事をよく知っておく必要があるな、と改めて思いました。