一昨年, デンマークのサルティン博士(http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/?term=Saltin+B)、今年、スウェーデンのオストランド博士(http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/?term=Astrand+PO)がお亡くなりになりました。お二人は、運動生理学、スポーツ科学を長年にわたって引っ張ってきた方です。It’s meのオスロの師匠であるハーマンセン博士もオストランド教授の弟子でした。お二人とも、ご逝去の寸前まで研究活動をされていたと言うことです。It’s meも本当に難しい生理学の疑問について、お二人に相談しようと思っていたのでお二人がお亡くなりになって本当に困ってしまいました。It’s meには海外に師匠が二人いて、もう一人はアメリカのセントルイスにあるワシントン大学のホロツイー教授(http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/?term=Holloszy)です。ホロツイー教授も、この世界を40年くらい引っ張ってきた方です。It’s meは教授の下に1年留学させてもらい、その後、研究の幅が大きく広がりました。本当に感謝しています。ところが、正月早々、セントルイスより、教授が一人で在宅中に倒れて、股関節を骨折され、家族からの通報で救急隊員が発見するまで3日間以上動くことも食べることも、水を飲むこともできなくなり、強度の脱水による腎機能悪化により、ICUにいるとの知らせが届きました。長い間、第一線で研究活動を行っていらっしゃり、研究成果の発信されているホロツイー博士に、世界中から励ましのメールが届いているのことです。It’s meもメールをお送りし、ご回復を祈っているところです。写真は、ホロツイー教授がシドニーオリンピックの時にオリンピック科学賞を授与された後の2002年の受賞記念行事に集まった彼のポスドクの最初の方たちです。今、アメリカのスポーツ健康科学を引っ張っているBigshotsが並んでいます。ホロツイー教授は20歳台後半から研究費によりポスドクを雇用していましたので、弟子たちも同じような年代に見えます。(ホロツイー先生は最前列左から3番目です)
もう一つの話題
1月4日に堂maさんが来学しました。彼は、オーストラリアの大学で講師をしています。明日、講演をいただく野hill先生もオーストラリアの大学の教授をされていますが、日本人で外国の大学で教育職に就くのは大変、困難です。彼が来学した目的は、スポーツ健康科学に関する学術に関する日本とオーストラリアの橋渡しを行うための手始めに、It’s meとコンタクトを取ることでした。彼は筋損傷やconcurrentトレーニング(有酸素性運動とレジスタンス運動をトレーニングとして一緒に行う)を研究しているということで、It’s meらのタバタトレーニングに興味を持った様です。このような分野は本学では、藤field先生やkazu先生が研究しています。元々、大阪の生まれということで関西には土地勘があったようです。このように海外で活躍する日本人を介させていただいて、本学を含む多くの日本の大学と海外の大学との共同研究が行われることを期待しています。